記事ごと、あるいはページ全体のカスタムCSSやScript、そしてHTMLに対応したWordPressプラグイン「Scripts n Styles」をご紹介します。

ショートコード化もできたりと、なかなかの高機能で使い所も広いです。

インストール方法

WordPressダッシュボードの左メニュー(プラグイン > 新規追加)から「Scripts n Styles」を検索してインストールして下さい。

Scripts n Stylesを検索

もしくは、下記のサイトからプラグインをダウンロードし、wp-content/pluginsディレクトリにインストールしてください。

注意点:
「Scripts n Styles」は安全性を考慮して、サーバー環境が推奨のPHPバージョン以上でしか動作しないようになっています。

Scripts n Styles

機能の紹介

Scripts n Stylesの主な機能は次の4つです。

  1. カスタムHTML
  2. カスタムCSS
  3. カスタムスクリプト
  4. ショートコード生成

カスタムHTML(head,body内)

サイト全体のhead内とbody内末尾にHTMLやスクリプトを挿入できます。

プラグインさえ削除しなければ、テーマを変更したりアップデートしても消えないので、GoogleAnalyticsなどのアクセス解析タグはここに保存しておくと良いでしょう。

カスタムCSS(サイト全体+ページごと)

サイト全体とページごとにスタイルを設定しておくことができます。

カスタムスクリプト(サイト全体+ページごと)

サイト全体とページごとにJavaScriptを設定しておくことができます。head、bodyに入れるかまで指定できます。

ショートコード生成

ショートコードを記録して呼び出すことができます。ショートコードを生成するだけのプラグインも多数ありますが、これだけで事足りそうですね。

使い方

サイト全体に挿入&設定

プラグイン有効化後に、【ツール】のところに「Scripts n Styles」が追加されています。

Scripts n Styles

以下、設定項目の翻訳になります。

  • Global: サイト全体に挿入
    • HTML(head tag): headタグ末尾
    • HTML(end of the body tag): bodyタグ末尾
    • LESS: Less専用
    • CSS Styles: CSS記述箇所
    • CoffeeScript: CoffeeScrip専用
    • Scripts(for the head element): head内
    • Scripts(end of the body tag): bodyタグ末尾
    • Enqueue Scripts: wp_enqueue_scripts
  • Hoops: ショートコード生成
  • Settings:設定
    • Hide Metabox by default: メタボックスの表示選択
    • Menu Position: メニューの設置箇所
    • Hoops Widgets: ショートコードをテキストウィジェットで利用可能にするか
    • Delete Data When Uninstalling: プラグイン削除時にデータを削除するか
    • Theme: ソース表示のデザイン
  • Usage:利用中のページ一覧

ページごとにCSS&Scriptsを挿入

プラグインを有効化すると、ページごとにカスタムCSSとカスタムスクリプトが利用できます。次のようなインターフェイスで表示されています。

Scripts n Stylesのページごとの画面

最後に:TCDテーマとの緩衝は大丈夫?

「Scripts n Styles」の機能や使い方を解説しました。カスタムCSS・スクリプトだけのプラグインかと思いきや、かなり高機能なプラグインで驚きました。

ところで、TCDテーマにもカスタムCSSカスタムスクリプトをデフォルトで実装しているテーマは多いです。直近のテーマにはサイト全体だけでなく、ページごとにも対応していたりします。ですので、「同じ機能だから緩衝しちゃう?」と心配にはなったのですが、いくつかのテーマで検証したところ、テーマ側もプラグイン側も双方で動作しました。しかし、同様の機能を実装したテーマで利用することはあまりおすすめではありません。

また、すべてのテーマで検証したわけではないので、使えなかったら申し訳ありません。

なお、WordPressのコードエディター上でJavaScriptを動作させたいのであれば、<script></script>をdivで囲んでしまう手もあります。