「店舗のホームページをつくりたい」
「規模はまだ小さいけど大丈夫かな」
お店を始めたばかりの方にとって、こうした不安はよくあることです。
WordPressテーマを使えば制作コストは抑えられますが、最初から情報量を十分に揃えるのはなかなか難しいもの。実際には、後から少しずつコンテンツを増やしていく運用スタイルの方が現実的です。
そんなニーズに応えてくれるのが、WordPressテーマ「KASHIRA」。
和の雰囲気を活かしたデザイン仕様により、限られたコンテンツでも印象的なサイトを作成できます。
本記事では、KASHIRAの機能概要と特徴をご紹介します。
目次
WordPressテーマ「KASHIRA」とは
WordPressテーマ「KASHIRA(カシラ)」は、TCD119作目の和風店舗サイトに最適化されたサイトテンプレートです。
左右に分割されたレイアウトは、縦書きテキストと相性がよく、伝統的な雰囲気を醸します。まだコンテンツ量が少ない小規模なお店でも、本格的なサイトに仕上がるテーマです。
できること・特徴
主な特徴は次の通りです。
- 左右に分割されたスプリットデザイン
- 縦書き表示に対応
- スクロールエフェクトを搭載
- シンプルな素材のみでサイトを仕上げられる
店舗やメニューの画像をいくつか用意できれば、和モダンなホームページを作成できます。
向いているサイト
日本・和風というイメージで開発されたテンプレートなので、次のようなサイトと相性がいいです。
- 蕎麦屋
- うどん屋
- 和菓子屋
- 居酒屋
- 呉服店
- 古民家カフェ
飲食店はもちろん、和風の店舗サイト全般に対応できます。
KASHIRAの機能概要
KASHIRAの機能やデザイン仕様をご紹介します。
スプリットデザイン
KASHIRAの一番の特徴は、サイト全体を形づくる「スプリットデザイン」です。
トップページ
左側の部分が、ページヘッダーとなっており、トップページではロゴやキャッチフレーズを登録できるようになっています。

キャッチフレーズは縦書きにも変更可
当然、右側の部分はスクロール可能で、下層ページへのリンクを自由に組み合わせられます。
右側に設置できるコンテンツは、以下の通りです。
デザインコンテンツ | テキスト・画像・ボタンがレイアウトされたコンテンツです。 |
カバー画像 | 表示領域いっぱいの画像と、その上にテキストを入れられます。 |
投稿記事一覧 | 投稿記事を一覧表示します。 |
お知らせ一覧 | お知らせ記事を一覧表示します。 |
フリースペース | HTMLタグ or パターンを表示します。独自コンテンツに利用します。 |
詳しい仕様は、下記記事を参考にチェックしてみてください。

「トップページ」は本に例えるなら表紙や目次です。サイトの概要や、各コンテンツへの導線をこのページにまとめていきます。下層ページ(カテゴリー・記事)をある程度準備してからの方が設定しやすいです。 トップページ以外のすべてのページを「下層ページ」といいます。 >>投稿タイプの使い分けについて 投稿:ブログ・コラムなど お知らせ:タイムリーな告知など お品書き:メニューやサービス内容の紹介 …
下層ページ
下層ページでも左右に分割されたレイアウトを採用しました。
大きな写真と縦書きのキャッチコピーを組み合わせることで、和の雰囲気が印象的なページになります。
このスプリットデザインには、以下の表示方法や設定が可能です。
- 静止画を1枚だけ設置する
- 複数の画像をスライダー表示する(フェードで切り替わります)→ サンプルページを見る
- mp4動画を1つ設置
- 全箇所共通で左右の配置を入れ替える
- 見出しは横書きにも変更できる
- 文字サイズやフォントの調整(PC、スマホ別)
素材や演出に合わせて柔軟にカスタマイズ可能です。
ドロワーメニューとロゴ配置
デモサイトの左上にある「≡」。ここをクリックするとドロワーメニューが展開します。
この中にサイト内リンクをまとめて表示できます。
右側にはロゴを配置できます。デモサイトでは「頭」というハンコのような画像を登録していますが、次のような横長の画像でも登録可能です。
また、テキストを表示することも可能です。フォントも選べます。
詳細な仕様は、次の通りです。
- ドロワーメニューとロゴの配置を左右入れ替え可能
- ロゴ画像はPC、スマホごとに設定可能
- ロゴ画像の代わりにテキストを表示可能
- ドロワーメニュー内に「お問い合わせボタン」を配置可能
お問い合わせボタン
先ほどのセクションで触れた「お問い合わせボタン」。
登録した内容(電話番号や、お問い合わせフォームのURL)を、お好みでドロワーメニューの最下部に表示できる仕様です。
スマホでも下記箇所に反映されます。
次のように見出しや文章も登録しておけるので、必要な場所にすぐ呼び出せます。
アクセスページなどに設置しておくのもいいでしょう。飲食店の場合は、予約や問い合わせページに設置しておくのがおすすめです。
下層ページのバリエーション
サイト全体をスプリットレイアウトで構成できますが、下層ページはオープンレイアウト(分割無し)にも変更できます。
たとえば、こういった投稿ページなどです。
ウィジェットを表示できるサイドバーがある方が、サイト内の導線設計が柔軟だからです。飲食店なら、ブログ記事の横におすすめメニューやキャンペーン情報を表示できるので、集客につながります。
同様に、固定ページやアーカイブ(一覧)ページも変更可能です。
ページの内容や導線の必要性によって、ページごとに変更いただけます。
ネイティブ広告
KASHIRAの投稿一覧ページには、ネイティブ広告機能を搭載しています。
上記のように、通常の投稿記事の中に広告リンクを挿入できる機能です。宣伝や告知を自然に行えます。
設定画面は以下のようになっており、キャッチフレーズや広告画像、リンク先URLなどを登録可能です。
登録した広告を投稿アーカイブページの記事群に混ぜて、「どれぐらいの頻度で、どの順番で表示するか」を細かく設定できます。
お知らせページ
通常の投稿とは別に、お店からの告知(臨時休業やイベント情報)などに最適な機能です。飲食店なら季節限定メニューや仕入れ状況のお知らせに活用できます。
こういった告知は、鮮度が命ですので、アイキャッチ無しでもすぐ公開できる仕様になっています。

アイキャッチ無しのお知らせ一覧ページ
「告知をもっと目立たせたい」という場合は、ページ上部に表示できる「ヘッダーメッセージ機能」があります。

ヘッダーメッセージを表示した例
こんな風に表示して、お知らせ記事にリンクさせると訪問者に大事な情報を届けやすいです。
料理・商品紹介ページ
お店の料理や商品を紹介するためのページ作成機能です。飲食店にとって必須となるメニュー紹介を、かんたんにページ化できます。
構造はシンプルで、デモサイトでは次のように設定しています。
記事タイトル | 記事本文 |
---|---|
そば | あたたかいそば、冷たいそばを見出しで分けて、品名と価格を記載 |
天ぷら | 盛り合わせ、天ぷら御膳などを見出しで分けて、品名と価格を記載 |
飲み物 | 日本酒、焼酎などを見出しで分けて、銘柄と価格を記載 |
大まかな分類を記事タイトルにして、品名や価格などは、記事本文内で整理しているということです。
価格表は「お品書きリスト」という形でかんたんに出力できるので、HTMLを書く必要はなく、品名や価格を入力するのみです。

お品書きリスト
PC、スマホ問わず、お品書きが綺麗に表示される仕組みになっています。
ランディングページ
サイト立ち上げ時に必須のページとは別で、キャンペーンやイベントを告知するためのページがあります。
ランディングページ作成機能では、そういったページをつくれます。たとえば次のようなページですね。
次のような画面で、ヘッダーの高さや幅、ロゴやフッターの有無などをボタン操作のみで変更できます。
HTMLやCSSの知識は不要なので、初めての方でも安心して作成可能です。
ランディングページについて、もっと詳しく知りたい方は、下記記事も参考にご覧ください。

ネット集客・オンラインビジネスに欠かせないランディングページですが、ポイントをおさえないと、うまく機能しません。 そこで今回は、 「そもそもランディングページとは?」 「ランディングページの目的は?」 「ランディングページは必要なの?」 「おさえておくべきポイントは?」 といった...
和風の飲食店・店舗ホームページをもっと手軽に
和風店舗サイトに最適なWordPressテーマ「KASHIRA」の機能をご紹介しました。スプリットデザインと縦書き表示で、少ないコンテンツでも印象的なサイトを作成できます。
基本的には、次の項目を用意しておけば大丈夫です。
- ロゴ画像(仮でテキストでも可)
- 店舗の写真や情報
- メニュー情報(写真、品名、価格)
メニュー項目が少なくても、ドロワーメニュー内で整理されるので見やすくなりますし、お問い合わせにつながる導線も確保できます。
小規模な店舗でも、限られた情報を活かしてホームページを作ることは十分にできます。まずは機能を確認して、自店舗に合った構成を考えてみましょう。
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