WordPressの管理画面だけでメールマガジンの配信ができる公式プラグイン「MailPoet(メールポエット)」。

メールマガジンの購読フォームの設置からメールの作成・配信、購読者管理までをWordPressの管理画面だけで完結できます。

本稿では、MailPoetの特徴やメリット・デメリット、料金プラン、使い方の流れをわかりやすく解説します。

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MailPoetとは?

MailPoet

MailPoet(メールポエット)は、WordPress専用のメールマガジン配信プラグインです。

サイト内に購読フォームを設置し、登録者に対してニュースレターやキャンペーンメールを直接配信できます。

ドラッグ&ドロップ式のメールエディターや購読者管理、配信自動化などの機能を備えており、外部サービスに頼らず WordPress内でメール運用を完結できるのが特徴です。

MailPoet

メリット

  • WordPress内で完結:外部サービスを使わずに、管理画面だけでメール作成・配信・購読者管理が可能
  • 初心者でも扱いやすいエディタ:ドラッグ&ドロップでテンプレートを編集でき、HTMLの知識が不要
  • 配信基盤の選択肢が豊富:MailPoet送信サービスや外部SMTPが利用でき、到達率を高めやすい
  • 法令対応がしやすい:購読解除リンクの自動挿入や特定電子メール法/GDPRへの準拠機能を備えている
  • WooCommerce連携:購入後メールやカゴ落ち(放置カート)メールなど、EC向けの自動化が可能

デメリット

  • 配信数や購読者数の制限:無料版は購読者数500人まで、有料版も配信規模によって料金が上がる
  • サーバー規約での制限:レンタルサーバーのプランによっては大量のメール配信を禁止、もしくは制限している場合があります。
  • サイトパフォーマンスへの影響:大量配信を行う場合、サーバー負荷や送信遅延のリスクがある
  • 一部機能が有料:詳細な自動化や高度な分析機能はPro版のみ
  • WordPress依存:外部のメール配信サービスと違い、WordPressサイトが落ちるとメール配信も停止する

MailPoetの料金プラン

プラン 月額料金 登録数上限 月間送信数 主な特徴
Starter 無料 500人まで 5,000通 ・基本的なメール配信
・購読フォーム
・自動化
・基本統計
Business $10〜(※) 500〜20万人 無制限 ・Starter機能+ブランドロゴ削除
・優先サポート
・セグメント配信
・詳細統計
・強力な自動化
Agency $30〜(※) 500〜20万人/サイト 無制限 ・Business機能
・最大50サイトで利用可能
Creator $8〜(※) 500〜20万人 無制限 ・Business機能相当
・独自のメール送信サーバーを利用

※登録者数に応じて料金が変わります。

MailPoetの無料プランであるStarterプランは、個人ブログや小規模サイトに適しています。購読者数が500人までなら無料で利用できるため、初めてメール配信を導入する人にとって気軽に試せます。

より本格的にメールマーケティングを展開したい場合にはBusinessプランが適しています。送信数が無制限になるほか、ブランドロゴの削除や詳細な統計機能、セグメント配信や高度な自動化が可能になる点が大きな魅力です。

複数のWordPressサイトを管理する代理店や制作会社にはAgencyプランが用意されています。1契約で最大50サイトまで利用できるため、効率的にクライアントワークを進めることができます。

また、自社のSMTPサーバーや外部サービスを使って独自に配信管理を行いたい場合にはCreatorプランが最適です。Businessプランと同等の機能を備えながら、MailPoetの送信サービスに依存せず運用できる柔軟性があります。

なお、割引クーポンはMailPoet公式サイトから取得できます。

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MailPoetの使い方

インストール方法

WordPress管理画面 > プラグイン > プラグインを追加から「mailpoet」と検索してインストール&有効化します。

以下のリンクからダウンロードして、プラグインを追加の画面からアップロードもできます。

MailPoet

設定ウィザード

インストール後に表示された画面から、中央の「セットアップを開始」をクリックします。

MailPoetの設定ウィザード1

送信者名と送信メールアドレスを入力し、「続ける」をクリックします。

MailPoetの設定ウィザード2

プライバシーとデータの設定を確認します。以下2つの有効(✓)・無効(✕)を選択します。

  • メールでモダンなフォントを有効+MailPoetでコンテキストヘルプ記事を表
  • MailPoetの使用方法に関する非機密データの共有

MailPoetの設定ウィザード3

「MailPoetアカウントを接続する」をクリックします。

MailPoetの設定ウィザード4

料金プランを選択します。「Start for Free(無料で始める)」または「Buy Now(今すぐ購入する)」をクリックします。

MailPoetの設定ウィザード5

メールアドレスとパスワードを作成し、MailPoetからのニュースレターの購読可否と、利用規約+スパムポリシーの同意をチェックします。

「Continue(続行する)」をクリックして、手続きを進めます。

MailPoetの設定ウィザード6

運営サイトのURLの入力と、購読者をインポートするか、新しいリストで始めるか選択します。

MailPoetの設定ウィザード8

先ほどの入力と選択項目を確認します。変更があれば右側のペンのアイコンから変編集できます。右下の「Submit for review(審査に提出)」をクリックします。

MailPoetの設定ウィザード9

API Keyをコピーします。

MailPoetの設定ウィザード10

WordPressの画面に戻って、アクティベーションキーの欄にAPI Keyを入力し、「アカウントを確認」をクリックして登録完了です。

MailPoetの設定ウィザード11

次に、左メニューのMailPoet > ホームへアクセスし、メールアドレスの承認を行います。「このメールアドレスを承認する」をクリックします。

メールアドレスの確認1

画面が切り替わり、同じメールアドレスが表示されますので、「Confirm authorization(承認を確認する)」をクリックして完了です。

メールアドレスの確認2

購読者のインポート(任意)

WordPress管理画面から左メニューのMailPoetトップ画面に戻ると、セットアップの手順が表示されます。

任意で、「既存の購読者をインポートする」をクリックすると、既存の読者をインポートすることができます。

購読者のインポート方法1

リストのクリーニングを推奨する文章が表示されますので、必要に応じて行います。内容を確認の上、「了解しました。インポートに進みます。」

購読者のインポート方法2

右側の3つの項目から選択してインポートを行います。

  1. データをテキストボックスに貼り付ける:チェックすると入力欄が表示される
  2. ファイルをアップロード:CSVファイルでアップロード可能
  3. Mailchimp(メルマガ配信サービス)からのインポート:Mailchimp APIキーを入力

「次のステップ」をクリックして、手順どおりに操作したら完了です。

購読者のインポート方法3

購読フォームの作成

次に、購読フォームを作成していきます。「購読フォーム」をクリックします。

フォームの作成方法1

上部のメニューに、購読フォームのカテゴリーが表示されます。

フォームの作成方法2

  • Pop-up:画面中央などにポップアップ表示されるフォーム
  • Slide-in:画面の端からスライドして表示されるフォーム
  • Fixed bar:画面の上部や下部に固定表示されるバー型フォーム
  • Below pages:投稿や固定ページの本文下に表示されるフォーム
  • Others(widget):任意のページに設置できるショートコードやウィジェットのフォーム

カテゴリー内から利用したいフォームを選択すると編集できます。右側がフォーム全体の設定項目です。

フォームの作成方法3

  • ボタンのテキストを入力
  • リストの選択
  • 送信後のメッセージの編集
  • スタイル:フォーム、ボタンの色、フォントサイズ、内側の余白(パディング)など
  • フォームの配置:記事下やポップアップなどフォームの表示方法を選択
  • タグ設定
  • カスタムCSS:追加したブロックのCSSが自動的に表示され、編集できる

フォーム内のタイトルや説明文はエディタ上で編集します。プレビューをクリックすると、さらに設定画面が表示されます。

フォームの作成方法4

プレビュー画面の左側では、さらに細かく設定ができ、右側上部ではパソコン画面とスマホ画面のレイアウトを確認できます。

※TCDテーマの種類によっては、フォームのプレビュー画面でエラーが表示されました。エラーが出る場合は、外部ツールや別プラグイン、PHPの知識がある方はテーマファイルのカスタマイズもご検討ください。

フォームの作成方法5

  • フォームの配置
  • フォームの有効化
  • フォーム幅:pxまたは%を選択
  • すべてのページに表示、または任意の投稿タイプや固定ページを選択
  • すべての投稿、または任意の投稿を選択
  • これらのカテゴリーの投稿に表示:表示するカテゴリーを選択
  • これらのタグの投稿に表示:表示するタグページを選択

設定が終わったら、右上の「✕」をクリックし、元の画面右上の「保存」ボタンをクリックします。実際のページでは、以下のように表示されます。

フォームの作成方法6

送信者のドメイン認証

続いて、「送信者のドメインを認証する」をクリックします。

MailPoetのドメイン認証1

ポップアップ画面で、DNSレコード(ドメイン名などを紐づける設定情報)が複数表示されます。

MailPoetのドメイン認証2

そのDNSレコードをコピーして、サーバーのドメイン設定内にある「DNSレコード設定」から一つずつペーストします。

MailPoetのドメイン認証3

以下、エックスサーバーの場合のDNSレコード設定です。これらを設定したら保存します。

  • 対象ドメイン:MailPoetで設定したメールアドレスの独自ドメインを選択
  • ホスト名:指定のホストをコピー&ペースト
  • 種別:行ごとに記載されている「CNAME」または「TXT」を選択
  • 内容:行ごとの「値」に記載されている文字列をコピー&ペースト
  • TTL:初期設定のまま
  • 優先度:初期設定のまま

CloudflareなどのCDN(コンテンツ配信ネットワーク)をご利用の方は、同様にDNSレコード設定を行います。

MailPoetのドメイン認証4

Cloudflareの場合は、プロキシをOFFにして、ステータスを「DNSのみ」にします。

TTLはサーバー側と同じ数値を設定します。エックスサーバーは初期設定で3600秒のため、今回は1時間(3600秒)で設定しています。

各種設定

WordPress管理画面 > MailPoet > 設定から各種設定を行えます。

基本設定

MailPoetの設定1

  • デフォルトの送信者:From(送信元)とReply-to(返信先)の配信者名とメールアドレスの設定
  • コメントで購読申込み:有効・無効を選択
  • 登録フォームで購読:有効・無効を選択
  • サブスクリプション管理ページ:購読者が「購読を管理」リンクから移動するページを指定
  • 購読中止ページ:「購読解除」リンクをクリックした際の確認ページ・成功ページを指定(専用ショートコード必須)
  • 再エンゲージメントページ:再アクティブ化メールから、アクセスした購読者向けのサンキューページを指定
  • 統計通知:任意の期間で、統計レポートを受信するメールアドレスを設定
  • 新しい加入者の通知:購読者が登録した際に、通知を受け取るメールアドレスを設定
  • アーカイブページのショートコード:[mailpoet_archive]を使って過去のメール一覧をページに表示
  • 購読者数表示のショートコード:[mailpoet_subscribers_count]を使って確認済み購読者数をページに表示
  • GDPRに準拠する:欧州在住の購読者向けに、GDPR対応のプライバシー設定や案内を確認

サインアップ承認

MailPoetの設定2

  • サインアップ承認を有効にする:ダブルオプトインを有効化する設定。購読者は確認メールから、リンクをクリックした時点で「確認済み」となる
  • 視覚的な購読の確認メールを有効にする:確認メールを、エディターで編集できる機能
  • テンプレートエディターを開く:確認メールの編集エディターを起動できるリンク
  • 承認ページ:購読者が確認リンクをクリックした後に表示されるページを指定

送信方法

MailPoetの設定3

送信方法は、以下の2つから選択できます。

  • MailPoet送信サービス:MailPoetが提供するメール送信インフラ(SMTPサービス)
  • その他:ホスト(外部サービス)を介してメールを送信

高度な設定

MailPoetの設定4

  • バウンスメールアドレス:配信不能(バウンス)になった通知を受け取るメールアドレス設定
  • ニュースレタータスクスケジューラ(cron):メール送信処理の実行方法を選択(推奨のアクションスケジューラ/訪問者ベース/サーバー側cron)
  • 役割とアクセス許可:MailPoetの機能にアクセスできるWordPressユーザーロールを制御
  • エンゲージメント分析のトラッキング:購読者の行動追跡の範囲を選択(ベーシック/部分的/フル)
  • 人間と機械によるメール開封:開封数を「統合して合計」か「人間のみカウント」かを選択
  • すべてのサイトのメール送信方法:WordPress標準のメール送信か、MailPoet送信サービス(推奨)を選択
  • 購読者スコアの再計算:購読者のエンゲージメントスコアを再計算する処理
  • 非アクティブな購読者への送信を中止:長期間未開封の購読者への配信を停止する期間を設定(3か月/6か月/12か月など)
  • 匿名データの共有:匿名利用データをMailPoetに送信して、開発改善に協力するかを選択
  • サードパーティライブラリのロード:フォームやエディターで外部ライブラリ(Google Fontsなど)を読み込むかどうか
  • MailPoetフォームのスパム登録防止:購読フォームを保護する方法を選択(内蔵CAPTCHA/Google reCAPTCHA/無効化)
  • 登録フォームを保護する:WordPressユーザー登録ページに、CAPTCHAを追加するかを設定
  • 最初からインストールし直し:データをすべて削除して、MailPoetを初期化・再インストールする
  • ロギング:プラグインの動作ログを記録する範囲を選択

キーアクティベーション

ウィザードで設定した、MailPoetのプランを有効化するためのキーの設定画面です。すでに設定している場合は、特に操作は不要です。

MailPoetの設定5

自動化設定

自動化設定は、購読者が登録した際のウェルカムメールなどを自動化できます。任意の期間で複数のメールを配信する、ステップメールも配信できます。

MailPoet > 自動化をクリックし、「Add new automation(新しい自動化を追加する)」をクリックします。

MailPoetの自動化設定1

テンプレートが表示されますので、任意で選択します。上部の「Or, create custom automation(または、カスタム自動化を作成する)」や、いくつかのテンプレートは有料プランで使用できます。

MailPoetの自動化設定2

今回は、「新しい購読者を歓迎します(ウェルカムメール)」のテンプレートで解説します。

  1. 「誰かが購読します」をクリック
  2. 購読リストを選択

MailPoetの自動化設定3

ステップを増やしたい場合は、ステップとステップの間にある「+」をクリックしてアクションを増やすこともできます。

MailPoetの自動化設定4

続いて、「メールを作成」をクリックして、本文を作成します。

  • 中央の「メールを送信」をクリック
  • サイドバーをスクロールして下部にある「+メールのデザイン」をクリック

その後、メールの作成画面が表示されます。

MailPoetの自動化設定5

メールの作成方法については次の項目で解説していますので、そちらをご参照ください。

作成が終わったら、元の操作画面に戻りますので、画面右上の「有効にする」をクリックして完了です。

メールマガジンの作成・配信方法

左メニューの「MailPoet」 > 「メール」をクリックすると、メールマガジンを配信できます。

メールマガジンの作成方法1

上部にあるメニューでは、以下のような種類のメールを作成できます。

  • ニュースレター:通常のメールマガジンの作成と配信
  • 投稿通知:サイトのコンテンツが更新された場合に、購読者へ通知
  • 再エンゲージメントメール:長期間メールを開いていない購読者に対して、送る予約メール機能

これらのメールは、どれもほぼ同じ手順で作成できます。

配信したい形式を選択したら、上部のメニューから、カテゴリー別のテンプレートを選択できます。

メールマガジンの作成方法2

今回は、通常の「ニュースレター」テンプレートで作成方法を解説します。

  1. 件名とプレビューテキスト(件名の下に表示)を入力
  2. 利用したいコンテンツをドラッグ&ドロップします。

メールマガジンの作成方法3

画像は選択すると、青いアイコンで設定・削除・サイズ変更などができます。右側にボックスが表示され、リンクや画像URLの指定、代替テキスト(alt)、幅なども設定できます。

メールマガジンの作成方法4

本文は、画面から直接入力することができます。その上部のリッチエディタから、太字・文字色・リンク・位置などWordPressのクラシックエディタとほぼ同様の操作で行えます。

「M」のアイコンを押すと、購読者名や解除リンクなどのショートコードも呼び出せます。

メールマガジンの作成方法5

入力が終わったら、右上のメニューから選択します。

  • プレビュー:デスクトップ、モバイル、メールに送信
  • 保存:下書き保存、新しいテンプレートとして保存、テンプレートとしてエクスポート
  • 次:送信設定ページへ

続いて、各種送信設定を行います。

メールマガジンの作成方法6

  • 件名:メールマガジンのタイトル
  • プレビューテキストを入力します:受信トレイの件名の下に表示されるテキストを入力
  • この受信者に送信します:送信リストの選択、セグメントごとにフィルター(有料版)
  • 送信者:初期設定した、送信者名と送信メールアドレスが表示
  • Reply-to(返信):初期設定した、運営者名と返信先のメールアドレスが表示
  • 配信スケジュール:年・月・日でスケジュール設定
  • Google Analyticsのキャンペーン(有料版):メールから自分のサイトへアクセスした読者を解析

設定が終わったらスクロールして、下部にある「下書き保存」するか、「送信」ボタンをクリックします。

送信すると、以下のようなメールが受信できます。

メールマガジンの作成方法7

MailPoetとNewsletterプラグインの比較

WordPressでメールマガジンを配信するプラグインには、「MailPoet」と「The Newsletter Plugin」があります。

どちらも人気がありますが、特徴は少し異なりますので比較表でまとめました。

項目 MailPoet The Newsletter Plugin
開発元 Automattic(WordPress公式開発チーム) イタリアの独立開発チーム
安定性 テーマに依存する部分があり、エラーが出ることも プラグイン内で完結、テーマ非依存なのでエラーが出にくい
機能範囲 メルマガ作成、購読管理、詳細分析、自動化、再エンゲージメントなど メルマガ作成、購読管理、詳細分析、自動化、拡張アドオンなど
WooCommerceとの連携 WooCommerceの拡張機能ページから追加可能 別アドオンや外部連携が必要
フォーム機能 視覚的にデザインできる 標準はシンプルだが、拡張で補える
自動化 登録、未開封、購入、カート放棄など 登録、定期配信など基本的な自動化中心
到達率 MailPoet専用の送信サービスあり 外部SMTPとの連携前提
使いやすさ WordPress標準に近いUIで直感的 独自UIで慣れが必要、やや学習コストあり
価格 ・無料:500購読者まで
・有料:購読者数に応じて月8ドル〜
・無料:基本機能
・Pro版:年69ドル〜
・有料アドオンあり
適性 ・使いやすさ重視
・WooCommerceと連携したい
・安定した配信
・テーマ依存の不具合を避けたい

MailPoetは、WordPress公式のAutomatticが開発を引き継いでおり、WooCommerceとの統合や高度な自動化が強みです。

購読者の行動に応じて配信をコントロールでき、さらに到達率を確保しやすい点も魅力です。ただし、テーマによってはエラーが出るケースもあり、環境依存の影響を受けやすい面があります。

一方でThe Newsletter Pluginは、プラグイン単体で配信機能を完結できるため、テーマとの干渉が少なく安定して動作します。

基本機能はしっかりしていますが、WooCommerce連携や高度な自動化は標準では弱めで、必要に応じて拡張アドオンを導入する形になります。

またプラグイン設定画面の日本語がなく、UIが独自設計のため、最初はやや慣れが必要です。

まとめると、WooCommerceやマーケティング機能を重視するならMailPoet、テーマに依存せず、安定した配信を行いたいならThe Newsletter Pluginがおすすめです。

よくある質問(FAQ)

Q. TCDテーマをインストールして利用できますか?

A. 動作確認したところ、無料テーマのGLUEなど特定のTCDテーマであれば、動作に問題はありませんでした。

しかし、TCDテーマの種類によっては、フォームのプレビュー画面など特定のページでエラーが出る場合があります。

テーマと干渉しにくい外部ツールやNewsletterプラグインの利用、またはPHPの知識がある方はテーマファイルのカスタマイズもご検討ください。

Q. 無料プランと有料プランの違いは?

A. 無料プランは購読者数500人まで・月5,000通まで利用可能です。有料プランにすると購読者数や送信数が拡大でき、セグメント配信や高度な自動化などの機能も使えます。

Q. メールの到達率は高いですか?

A. MailPoet独自の送信サービスを利用することで、一般的なレンタルサーバー経由よりも高い到達率が期待できます。外部SMTPサービスとも連携可能です。

Q. 日本語対応はしていますか?

A. プラグインの基本部分は日本語化されています。ただし、一部の管理画面やドキュメントは英語のまま残っている箇所があります。

Q. 特定電子メール法やGDPRに対応できますか?

A. 購読解除リンクの自動挿入、ダブルオプトイン、プライバシー設定が備わっているため、国内外の主要法規に対応しやすい仕組みがあります。

Q. 他のメール配信サービスから移行できますか?

A. 既存の購読者リストをCSVでインポートでき、MailchimpからはAPIキー経由で直接移行も可能です。

Q. Contact Form 7で作成したフォームから購読者を追加できますか?

A. MailPoetは標準ではContact Form 7と直接連携できませんが、外部アドオンプラグイン(例:「Add-on Contact Form 7 – MailPoet 3」)を導入することで、フォーム入力と同時にMailPoetの購読リストへ登録できるようになります。

Q. WooCommerceと連携してメールを送信するには?

A. MailPoetとWooCommerceの両方をインストールします。その後、WordPress管理画面から以下の手順で操作します。

  1. WooCommerce > 拡張機能
  2. 「mailpoet」と検索
  3. MailPoetの拡張機能をクリック

MailPoetとWooCommerce連携

その後、MailPoetのプラン選択やWooCommerceへのログインを経て、連携が完了します。

まとめ

MailPoetは、WordPress内でメール配信を完結できる数少ないプラグインです。

無料プランでも500人まで購読者を管理でき、WooCommerceとの連携や専用の送信サービスによる高い到達率など、外部サービスにはない強みがあります。

一方で、利用環境によってはテーマとの相性で不具合が生じる場合や、一部の高度な機能が有料になる点には注意が必要です。

まずは無料プランで試してみて、自分のサイト運営に合うかどうかを確認すると安心です。

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