不動産集客では、いまだにチラシや店頭への貼り出しなどのアナログな手法が多く用いられています。しかし、これらのみでは物件を探す顧客の目に留まる機会が少ないため、集客数を増やすのが困難です。

そこで注目すべきなのが、インスタ(Instagram)を使ったWeb集客です。

インスタは写真や動画を使った情報発信に特化しているため、物件の魅力を視覚的に伝えられます。したがって、有効活用すれば、集客の効率化が可能です。

この記事では、不動産会社を対象にしたインスタアカウントを人気にするポイントを詳しく解説します。インスタでの集客方法を知りたい方、見込み顧客を増やしたい方は、ぜひ最後までお読みください。

WordPressテーマ「GRAVITY」
高品質な不動産ポータルサイトが圧倒的なコストパフォーマンスで作成できるWordPressテーマ

不動産会社のWeb集客でインスタが人気の理由

不動産会社がWeb集客にインスタを活用するケースは、増加傾向にあります。

株式会社いえらぶの調査によると、SNS運用している不動産会社は34.8%、今後については72.2%の不動産会社が運用したいと回答。運用に活用されているSNS1位は、インスタ(40.6%)という結果が出ています。

参照元:PR TIMES

写真や動画で視覚に訴えかけるインスタは、物件の魅力を伝える上で不動産集客との相性がいいです。

たとえば、物件の雰囲気や周辺環境を画像や動画で紹介でき、間取りや広さなどの情報に加えて住んだ時のイメージも顧客に伝えられます。さらに、インスタのストーリーズやライブ配信機能を活用すると、顧客とリアルタイムでコミュニケーションを取ることも可能です。

物件に関する質問に直接回答したり、顧客のニーズをヒアリングしたりもできるため、より深い関係性を築けるでしょう。

インスタでの集客は顧客からの信頼を得やすくなるだけでなく、契約へ繋がりやすくなります。

不動産会社のインスタアカウントを人気するポイント5選

不動産会社のインスタアカウントを人気するポイントは、5つあります。

  1. ユーザーが興味を示す画像や動画を作成する
  2. プロフィールを簡潔にする
  3. ハッシュタグの活用
  4. ルームツアーをライブ配信
  5. インスタ広告の活用

それぞれ詳しく解説します。

ユーザーが興味を示す画像や動画を作成する

インスタは、視覚的なコンテンツが重視されるSNSです。したがって、ユーザーは魅力的な画像や動画に強い関心を示します。

たとえば、物件の内装や外観をプロのように撮影したり、動画編集で動きをつけたりすると訴求力が上がります。

また、物件の周辺にあるおしゃれなカフェやスーパーなどの生活に役立つ施設を撮影し、物件の良さを伝える動画を作成すると、顧客は生活を具体的にイメージしやすくなるでしょう。

部屋全体の様子がわかる動画を投稿している「NBI不動産」のインスタアカウントは参考になります。

物件の魅力を多角的に伝える工夫をすれば、関心度が高まるため、購入や賃貸を決断してもらえる可能性が高まります。

プロフィールを簡潔にする

インスタアカウントのプロフィールは、ユーザーが最初に目にする情報です。そのため、簡潔でわかりやすい内容にしましょう。

どのような物件を扱っているのか、どのエリアに強いのかが一目でわかるように書くと、ユーザーは自分のニーズと合っているかを判断しやすくなります。

たとえば「渋谷区を中心に新築マンションを専門に扱う不動産会社です」のように、具体的な情報を含めると効果的です。また、ホームページや問い合わせ先のリンクを貼っておくと、スムーズな誘導を実現できます。

簡潔でわかりやすいプロフィールはアカウントの信頼性が高まるだけでなく、潜在顧客からの問い合わせも期待できるでしょう。

ハッシュタグの活用

ハッシュタグは、インスタグラムで投稿を検索する際に使われる機能です。適切に活用すると、多くのユーザーに投稿を見てもらえます。

物件に関連するキーワードやエリア名、特徴などをハッシュタグに含めると、興味を持つユーザーに投稿が届きやすいです。

たとえば「#渋谷賃貸」や「#一人暮らし」など、物件の属性や顧客のニーズを意識したハッシュタグを選びましょう。また、投稿ごとに使い分けると、特定のターゲット層へ的確にアピールできます。

人気の不動産アカウントにはハッシュタグ設定の参考になる

有効活用できれば、投稿のリーチが広がるほか、アカウントの認知度も向上させられます。

ルームツアーをライブ配信

ルームツアーのライブ配信は、インスタ機能を活用した集客手法のひとつです。ユーザーに物件のリアルな魅力を伝えられます。

ライブ配信ではユーザーからの質問にその場で答えられるため、物件に関する疑問や不安の解消が可能です。

たとえば、収納スペースの大きさや窓からの景色など、写真だけでは伝わりにくい情報を配信で伝えられます。加えて、録画された投稿よりもユーザーとの距離を縮めやすいので、物件や会社に親近感を持ってもらえる可能性もあります。

配信する際に注意すべきポイントは、以下のとおりです。

  1. 配信前に告知をする(事前告知)
  2. 配信中は物件の特徴のほか、周辺・治安情報などを具体的に伝える
  3. ライブ後にも録画したものを配信し、不参加ユーザーにもリーチ

ルームツアーのライブ配信は、見込み客の獲得や成約率の向上に繋がります。上手に活用すれば、プロモーションの効果も高められるでしょう。

インスタ広告の活用

インスタ広告は、特定のターゲット層に絞って物件情報を届けられる集客手法です。

Instagramでプロアカウントを設定すると、Instagramプロアカウントから広告を掲載できるようになります。またMetaのツールを使ってInstagramおよびFacebookに表示する広告を作成することもできます。

引用:Instagramヘルプセンター

おすすめの広告は、以下のとおりです。

  1. 写真・動画広告(一般ユーザーの投稿のなかに配信できる)
  2. ストーリーズ広告(ストーリーズ投稿の間にフル画面で表示される)
  3. 発見タブ広告(発見タブ内に表示される)

それぞれをテストしつつ、反応の良いものを見極められれば、効果的にアプローチできます。

適切な広告配信はフォロワー以外の潜在顧客にもアピールできるほか、アカウントの認知度向上にも役立つでしょう。

不動産会社で人気のインスタアカウント(成功事例)

不動産会社で人気のインスタアカウント(成功事例)を3社ピックアップしました。

  1. スタイリー不動産
  2. アイズルーム
  3. ヴィダックス不動産

それぞれ詳しく見ていきましょう。

スタイリー不動産

スタイリー不動産のインスタアカウントは、物件の魅力を伝える画像や動画に力を入れています。

特におしゃれで洗練された内装の物件を多く取り扱っており、デザイン性の高い部屋を探しているユーザーの関心を惹きつけているのが特徴です。

投稿のキャプションには物件の詳細情報だけでなく、部屋のおすすめポイントを記載し、ユーザーのエンゲージメントを高めています。また、動画ではBGMやテロップを工夫しており、物件を魅力的に見せることにこだわっています。

多くのユーザーから「おしゃれな部屋が多い」と評価され、フォロワー数は2025年9月時点で1.2万人の人気アカウントです。

アイズルーム

アイズルームのインスタアカウントは、物件の間取りや内装を細部まで紹介する動画を投稿しているのが特徴です。そのため、ユーザーは物件情報を具体的に把握できます。

動画では部屋の間取り図を載せながら機能性を紹介したり、収納スペースの使い方を提案したりするなど、ユーザーの知りたい情報をわかりやすく伝えています。

事実、各投稿を見るとユーザーからのコメントが多いです。

インスタで部屋探しをしているユーザーに刺さるコンテンツにこだわっていることもあり、フォロワー数は2025年9月時点で2.6万人と注目される不動産アカウントといえます。

ヴィダックス不動産

ヴィダックス不動産のインスタアカウント・住めばモテる♡「モテ部屋」は、住めばモテる物件の紹介に特化しているのが特徴です。

ターゲットは女性がメインのため、女性が知りたがっている部屋の情報をピンポイントで紹介しています。これが多くのユーザーから支持され、フォロワー数は2025年9月時点で2.2万人と大人気です。

また、ストーリーズには物件情報だけでなくURLも添付されているため、詳細までの確認がスムーズな点も魅力といえます。

不動産会社のインスタアカウントを人気にするメリット

不動産会社のインスタアカウントを人気にするメリットは、4つあります。

  1. 投稿からの訴求が可能
  2. ハッシュタグや位置情報から物件情報を共有できる
  3. ターゲットとコミュニケーションが取れる
  4. 潜在顧客にもアピールできる

それぞれ詳しく解説します。

投稿からの訴求が可能

インスタアカウントは、投稿から顧客へ直接訴求ができます。

物件の画像や動画を投稿する際、キャプションに詳細や問い合わせ先を記載できるため訴求が容易です。

ユーザーは投稿を見て気に入った物件があれば、すぐにアクションを起こせます。また、ストーリーズやリール機能を使うと、期間限定のキャンペーン情報や最新の物件情報のスピーディーな発信が可能です。

これにより、ユーザーの興味と関心を惹きつけ、物件への問い合わせや来店を促せます。

ハッシュタグや位置情報から物件情報を共有できる

ハッシュタグや位置情報を活用すると、物件情報を広く共有できます。

たとえば、ハッシュタグに物件のエリアや特徴、価格帯などを設定すると、特定の条件で物件を探しているユーザーに投稿を見てもらえる可能性が高まるでしょう。

また、物件の所在地を位置情報としてタグ付けすると、近隣で物件を探しているユーザーへのアプローチが可能です。

これらの機能は見込み客に物件情報を届ける機会を増やし、集客効果を高めてくれます。

ターゲットとコミュニケーションが取れる

インスタは、ユーザーとコミュニケーションを直接取れる貴重な機会を提供してくれます。投稿へのコメントやDM機能を通じ、物件に関する質問や相談にいつでも答えられる点は、大きなメリットといえるでしょう。

また、ライブ配信機能を活用するとリアルタイムで交流できるため、ユーザーとの深いコミュニケーションが取れます。

その結果、適した物件を提案できるほか、契約に繋がる可能性が高まるでしょう。

潜在顧客にもアピールできる

インスタは物件を探している顕在層だけでなく、将来的に物件を探す可能性のある潜在層にもアピールができます。

おしゃれなインテリアの投稿や暮らしに役立つ情報を発信すれば、物件を探していないユーザーにも興味を持ってもらえるでしょう。

たとえば「お部屋のコーディネート術」や「引っ越し準備のチェックリスト」などのコンテンツを投稿すると、多くのユーザーに閲覧してもらえる機会が増えます。これにより、フォロワーの増加や見込み客を育てられます。

潜在顧客へのアピールは長期的な集客効果に繋がるため、インスタ運用では欠かせない施策です。

不動産会社のインスタアカウントを人気にするデメリット

不動産会社のインスタアカウントを人気にするデメリットは、3つあります。

  1. 作業コストがかかる
  2. 一定以上の文章力が必要
  3. プライバシーを侵害するリスク

それぞれ詳しく見ていきましょう。

作業コストがかかる

インスタアカウントを人気にするには、質の高いコンテンツを継続的に作成しなければいけません。

しかし、それには多くの作業コストがかかります。

物件の撮影や動画編集には、専門知識やスキルが必要です。これらを自社で行うと、担当者の負担が大きくなります。

また、魅力的な投稿を作成するには、市場調査やコンテンツ企画にも時間を割かなければいけません。

これらの作業は通常業務と並行して行うため、リソースの確保が課題です。したがって、作業コストを事前に把握し、運用体制を整える必要があります。

一定以上の文章力が必要

不動産会社のインスタ投稿では、画像や動画だけでなくキャプション(文章)も欠かせません。

ユーザーの興味を惹きつけ行動を促すには、一定以上の文章力が必要です。

物件の魅力を的確に伝えるのはもちろん、ユーザーの共感を呼ぶ文章を作成しなければいけません。

しかし、担当者が文章作成に不慣れな場合、伝えたい情報が十分に伝わらない可能性があります。どれだけ魅力的な画像や動画を投稿しても、効果が得られないケースは珍しくありません。

訴求力を高めるには、文章力を高める必要があります。したがって、ライティングの研修を受けるか、ライターへの依頼を検討すべきでしょう。

プライバシーを侵害するリスク

物件画像や動画の投稿には、入居者のプライバシーを侵害するリスクがあります。

たとえば、入居済みの物件の内装や隣接する建物の様子が写り込むと、個人情報が特定される危険が増します。また、物件の住所や周辺環境を具体的に記載しすぎると、セキュリティ面でのリスクを高めてしまう可能性もあるでしょう。

これらのリスクを避けるには投稿内容を慎重に確認し、個人情報が特定できる情報を掲載しないよう細心の注意を払わなければいけません。特に空室ではない物件を紹介する際は、入居者の許可を得て、十分に配慮したうえで撮影を行う必要があります。

不動産会社がインスタ活用する際の注意点

不動産会社がインスタ活用する際の注意点は、炎上に注意する・運用体制を整備するの2点です。

それぞれ詳しく解説します。

炎上に注意する

不動産会社のインスタ運用は、炎上するリスクが常につきまといます。

たとえば、不適切な投稿やコメントは多くのユーザーからの批判を招き、信用を大きく損なう可能性があります。だからこそ、特定の個人や団体を批判する内容、差別的な表現、誤った情報の発信は避けるべきです。

また、炎上した場合に備えた対策を準備しておくべきです。社内でのガイドラインを作成し、どのような投稿が不適切か明確にしておきましょう。

これにより、リスクを最小限に抑えられます。

運用体制を整備する

インスタを上手く運用するには、運用体制の整備が欠かせません。

まずは担当者を明確にし、投稿の企画から作成、分析までを一貫して行える環境を整えましょう。

担当者が複数いる場合は投稿のトーンやルールを統一し、ブレない情報発信を心がけます。

また、以下のアクションも必要です。

  1. 定期的なミーティングの実施
  2. 投稿における効果の分析
  3. 新しい施策の検討

不備のない運用体制を構築すれば、インスタを長期的に運用できるほか、大きな成果を得られる可能性が高まります。

まとめ

不動産会社のインスタアカウントを人気にするには、魅力的な画像や動画の作成、ハッシュタグの活用、ユーザーとのコミュニケーションを大切にする必要があります。

インスタで成功している事例を参考に、集客を成功させましょう。

なお、インスタからホームページに誘導する場合は、デザイン性と機能性に優れたサイトを作成するべきです。WordPressを利用している場合は、ぜひTCDテーマをご検討ください。

集客に特化しつつ、デザイン性が高く実用的な機能を持つテーマを豊富に取り揃えています。

プロのような洗練されたWordPressサイトを構築し、インスタと連携させながら理想の集客を実現してください。

WordPressテーマ「GRAVITY」
高品質な不動産ポータルサイトが圧倒的なコストパフォーマンスで作成できるWordPressテーマ

ショギョウムジョウ

神出鬼没のカメレオンライター。1位KW120本以上、実績3,600本以上。SEOコンテンツからコラムまで、ライトなものから専門性の高いジャンルに対応。プライベートではローカル情報を配信するブログのほか、複数のアフィリエイトサイトを運営中。