記事の中で紹介したサービスやアプリのページが、いつの間にか消えている。では、実際にどれくらい切れているのか。tcd-theme.comの公開記事2,042本に入っている外部リンクを、1件ずつすべて開いて確かめました。重複を除くと4,364件。結果、166件がリンク切れで、119本の記事に残っていました。
切れたリンクより多かったのは、別のサイトへ転送されるリンク(333件)でした。そのうち58件は、Chromeの拡張機能のページです。
確かめ方
- 公開中の記事の本文から、tcd-theme.com以外へのリンクをすべて抜き出す(重複を除いて4,364件)
- 1件ずつアクセスして、ページが表示されるか、どこに転送されるかを記録する
- 相手のサーバーに負担をかけないよう、同時に開くのは8件まで、1件12秒で打ち切る
X(旧Twitter)、Facebook、Instagram、Amazonやアフィリエイトのリンク(276件)は、プログラムからのアクセスを断られることが多く、正しく判定できないため、対象から外しました。説明のために書いた example.com などのリンクも除いています。残りの4,078件が集計の対象です。
結果:4,078件のうち166件がリンク切れ
| 結果 | 件数 | 内容 |
| 表示される | 3,271件 | 転送されずに、ページがそのまま表示される |
| ページがない | 120件 | 「404 Not Found」など、ページが見つからない |
| ドメインが消えた | 46件 | サイトそのものがなくなり、つながらない |
| 別のドメインへ転送 | 333件 | 開くと、別のドメインのページに転送される |
| トップページへ転送 | 10件 | 個別のページを開いたのに、サイトのトップページが表示される |
| 判定できない | 298件 | アクセスを断られた、時間内に応答がなかった、など |
「ページがない」と「ドメインが消えた」を合わせた166件、全体の4.1%が、はっきりしたリンク切れです。
古い記事ほど切れている
記事を公開した年ごとに分けると、次のようになりました。

2016〜2020年の記事は5〜8%、2025年以降の記事は1〜2%です。2016〜2020年の記事では、どの年も外部リンクの20本に1本以上が切れていました。
2011〜2013年の記事は9〜18%と、さらに高くなっていました。ただ、この時期は記事も外部リンクも少なく(1年あたり17〜66件)、1〜2件の違いで割合が大きく動きます。2010年と2015年は0件でした。リンク先を見ると、2015年以前に切れていたのは、海外のデザイン紹介ブログや個人のブログなど、個人で運営されていたサイトが中心でした。
どんなリンクが切れていたか
アプリのストアのページ
Google Playが7件、App Store(apps.apple.com・itunes.apple.com)が11件、ページがなくなっていました。配信が終わったアプリのページです。
公式ブログの移転
Googleの日本語の公式ブログ(webmaster-ja.googleblog.com)へのリンクが、8件まとめて切れていました。今は developers.google.com/search/blog に移っていて、古いURLはトップページも含めて表示されません。
サービスの終了
ドメインごとつながらなかった46件には、紹介したWebサービスやブログが終了していたものが並んでいました。SNSの分析ツール、ブログのデザイン紹介サイト、ランディングページの作成サービスなどです。
今は転送されているリンク
別のドメインへ転送されていた333件は、今のところ目的のページにたどり着けます。いちばん多かったのは、Chromeの拡張機能のページで、chrome.google.com から chromewebstore.google.com への転送が58件でした。ほかにも notion.so から notion.com への転送などがありました。
転送は、提供元がいつまで続けてくれるか分かりません。
トップページに飛ばされるリンク
10件は、個別のページを開いたのに、サイトのトップページが表示されました。ページはなくなっているのに、エラーにならずにトップページへ転送する作りのサイトです。最後にはページが表示されるので、「ページがない」を数えるだけでは見つかりません。
自分のブログで確かめる方法
Broken Link Checkerを使う
WordPressのプラグイン「Broken Link Checker」を入れると、記事やコメントの中のリンクを自動で見回り、切れたリンクや転送されているリンクを一覧にしてくれます。リンク切れが見つかったときにメールで知らせる設定もでき、一覧の画面から、リンクの書き換えやリンクの解除もできます。
リンクの確認は、提供元のサーバーで行う方法と、自分のサーバーで行う方法を選べます。自分のサーバーで行う場合は、記事が多いとサーバーに負担がかかるので、確認の間隔を長めにしておきます。
管理画面から「Broken Link Checker」を検索してインストールするか、下のボタンからもダウンロード可能です。プラグインファイルを wp-content/pluginsディレクトリにアップした後、管理画面から有効化してください。
設定の方法は、こちらの記事で紹介しています。
せっかく公開したサイト。サイト内のリンクが切れていると、訪問者をガッカリさせてしまいますし、SEOも好ましくありません。 そこで今回は、サイトのリンク切れを自動でチェックし、修正も可能なWordPressプラグイン「Broken Link Checker」をご紹介します。 ...
Screaming Frog SEO Spiderを使う
パソコンにインストールして使うツール「Screaming Frog SEO Spider」で、サイト全体のリンクを調べられます。無料版で調べられるのは500URLまでで、外部リンクや画像のURLも数に入ります。「Response Codes」タブで「Client Error (4xx)」に絞り込み、下の「Inlinks」を開くと、そのリンクを置いている記事が分かります。
テクニカルSEOの分析を手作業で行うには限界があります。数百、数千とあるページのリンク切れやメタデータの重複を一つずつ確認するのは、膨大な時間とミスを誘発するからです。 これらの作業を自動化してくれるのが、「Screaming Frog SEO Spider(スクリーミング・フロッグ・エスイー...
切れたリンクの直し方
| 状況 | 直し方 |
| ページが移転した | 新しいURLに書き換える |
| サービスが終了した | リンクを外し、「現在は提供を終了しています」などと書き添える |
| 記事の根拠にしていた資料が消えた | 同じ内容の公式の資料に差し替える。なければ、過去のページを保存しているサービスの記録を参考に示す |
過去のページの記録は、Wayback Machineで探せます。
「サイトの変遷を知りたい。」 「削除されたページを確認したい。」 そんなときに便利なのが、「Wayback Machine」という無料サービス。 誤って削除したコンテンツの復元時にも役立ちますので、筆者の実例と一緒に当記事でご紹介します。 Wayback ...
まとめ
手を付けるなら、まず転送されているリンクです。chrome.google.com の拡張機能のページなら、chromewebstore.google.com の新しいURLに書き換えるだけで済みます。そのあと、Google Search Consoleで表示回数の多い記事から順に、Broken Link Checkerの一覧で切れたリンクを直していきます。
内部リンクの漏れの調べ方は、こちらの記事で紹介しています。
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