AWSはクラウドコンピューティングサービスの一つで、クラウド上にネットワークを構築してホームページやシステムを公開できます。前回は、EC2にPHP環境をインストールするまでの手順を解説しました。

プログラミング言語には、コーディングを楽にするためにフレームワークというものが用意されています。フレームワークを利用することで、コーディングを綺麗にかけたり、今後の保守運用が楽になるのです。

そこで今回は、PHPフレームワークの中でもよく使われている「Laravel」の環境構築方法の手順を解説していきましょう。

フレームワークとは

フレームワークとは、プログラミングをするときに全体の枠組みを決めてくれるものです。フレームワークを使わずにシステムやアプリケーションを作るのは可能ですが、一から作るため何から手をつけていいのか分からず、膨大な時間がかかってしまいます。

そこでフレームワークを使うことで、ある一定のルールや枠組みを設定してくれるため、フレームワークに従ってプログラミングを進めていけるのです。

これからプログラミングを始めようと思っている方は、プログラミング言語の基礎を学んでからフレームワークも合わせて学習すると良いでしょう。

Laravelとは

LaravelとはPHPフレームワークの一つで、2011年にリリースされました。

2019年にはPHPフレームワークの中で世界一のシェアを誇るなど、手軽で使いやすいのを理由に根強い人気です。Laravelでは、Webアプリケーションの開発の基本となるMVCモデルを採用しており、初心者でも開発の基礎を学びながら使えます。

MVCモデルとは、Model(データ管理)、View(画面)、Controller(全体のコントロール)の3つに分け、機能ごとにプログラミングを進めることです。

その他にも、初心者でも習得が容易なフレームワークであるなどさまざま特徴を持っており、PHPを学習するなら習得したいフレームワークの一つと言えるでしょう。
EC2にLaravelをインストールするまでの手順とは
本作業を実施する前に、PHPをインストールしてください。作業については、下記記事を参考に実施しましょう。

1. インスタンスにSSHログインする

PHP環境をインストールするためには、まず対象のインスタンスにSSHログインをしなければなりません。

SSHログインの方法については、下記記事で解説しているので参考に実施してみてください。

2. Laravelの環境構築まで

2.1 データベースのインストールをおこなう

sudo yum -y install mysql

2.2 gitのインストール

sudo yum -y install git

2.3 Apacheを起動

sudo systemctl start httpd

2.4 Composerをインストール
※Composerとは、Laravelのパッケージ管理システムのことで、必要なライブラリを管理できる便利なものである。

curl -sS https://getcomposer.org/installer | php
sudo mv composer.phar /usr/local/bin/composer

まとめ

今回は、PHPフレームワークLaravelの環境構築方法の手順を解説しました。Laravelを使うためにはデータベースのインストールも必要となるため、今回の作業以外にもAWS上でデータベースを構築する必要があります。

次回はデータベースをAWS上に構築し、実際にLaravelで作られたアプリケーションをアップロードして表示させるまでの手順を解説していきます。これからWebエンジニアになりたい方は、Laravelを使いこなせるようになりましょう。

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