クラウドサービスは、リモートワークが浸透する現代社会において重要なものです。社内のシステムをクラウドに置くことで、場所を問わずにいつでもアクセスできるようになります。
クラウドサービスの中でも、AWS(Amazon Web Service)は、最も使われているサービスで、これからエンジニアを目指すのであれば必ず覚えておきたいところです。
今回は、これからエンジニアを目指す方やエンジニアになったばかりの方に向けて、これだけは覚えておきたいAWSのサービスを4つ紹介します。
エンジニア初心者が現場に出るなら最低限覚えておきたい知識
エンジニア未経験者がこれから現場に出る場合、以下の知識は最低限覚えておきたいところです。
- サーバー
- ネットワーク
- セキュリティ
サーバー
サーバーの知識は、エンジニアをするうえで必須の知識です。サーバーは、社内で運用するオンプレミスのサーバーやクラウドのサーバーに問わず、システムを動かすうえで必要になります。
現場に入ってはじめの頃は、プログラムを書くことがメインになるため、サーバーを取り扱う機会は少ないでしょう。しかし、自分の作ったプログラムがどのサーバーで動いているのか、そしてサーバーのトラブルでシステムが動作しなくなったときに、原因の切り分けが上手くできるようにしておくためにも、サーバーの知識を身につけておくのがおすすめです。
ネットワーク
ネットワークの知識は、インターネットにつながっているかどうかに関わらず覚えておきたい知識です。最近はクラウドの活用が当たり前となっているため、クラウドへのアクセス方法を知っておくためにも、ネットワークに関する知識は必須と言えます。
特に、どのようにしてネットワークとやり取りをしているのか、ローカルなネットワークとインターネット上のネットワークの違いなどを覚えておくと良いでしょう。
セキュリティ
セキュリティの知識は、エンジニアに問わず覚えておきたいところです。エンジニアの場合は、ただプログラミングを書けばいいのではなく、セキュリティを意識したコーディングが重要になります。
例えば、あるシステムを作っていたときにセキュリティを意識したコーディングをしていなかった場合、悪意のある文字を入力させてスクリプトを実行されたり、悪意のあるSQLを実行されてデータを盗まれる危険性があります。
エンジニアを目指す以上、セキュリティについては常に気を配って進めていきましょう。
エンジニア初心者が覚えるべきAWSのサービス4選
AWSは、多くの現場で使われているクラウドサービスです。その中でも、以下のサービスはよく使われているため覚えておきましょう。
- Amazon EC2
- IAM(アイアム)
- Amazon S3
- VPC
これらのサービスの内容は、先述した覚えておくべき知識を習得したうえで、理解を深めていきましょう。
Amazon EC2
Amazon EC2は、AWSで提供されているサービスの1つで、仮想サーバーを構築できるサービスです。実際の構築方法については、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
現在、多くの企業でクラウド化が進んでいます。クラウド化の浸透と共に、クラウドを扱える人材の需要も急増しています。 これからエンジニアとして活躍したい人は、クラウドに関する知識を知っておくべきです。しかし、エンジニアを目指してプログラミングをはじめたばかりの人にとって、なかなかクラウドのイメージ...
IAM(アイアム)
IAMは、AWS Identity and Access Managementの略で、AWSへのアクセスを安全に管理するための仕組みです。IAMでは、認証と認可の機能があります。
認証機能では、誰がアクセスしているのかを確認する機能で、事前に登録された通信しか許可しない設定にできます。認可機能は、認証機能を突破したユーザーに対して、アクセス許可を出す機能です。
IAMを運用していない場合、アクセス方法さえ知っていれば誰でも入ってしまう危険性があるため、AWSを運用するうえで必須のサービスです。
Amazon S3
Amazon S3は、Simple Storage Serviceの略で、データを格納できるクラウド型のストレージサービスのことです。
ストレージサービスは、文書ファイルや画像ファイルだけではなく、CSSファイルやプログラムファイルなどの静的なファイルを格納できます。
例えば、Windowsを利用している人であれば、デスクトップやドライブ上にデータを格納していると思います。PCがデータを保存する場合はハードディスクが使われており、ストレージもハードディスクのように扱えるのです。
AWSでコンテンツを制作する場合には、知っておきたいサービスの一つでしょう。
VPC
VPCとは、Virtual Private Cloudの略で、AWS内に専用のプライベートな環境を構築できるサービスです。
VPCの中には、上記で解説したAmazon EC2やAmazon S3を配置していきます。イメージとしては、社内のネットワークを想像してみましょう。社内のネットワークは、社内から社外に出る時のみ、ゲートウェイを使ってインターネット上に通信しています。こうした社内ネットワークを構築するものを、全てVPC内で管理できるようになるのです。
VPCによって、あらゆるネットワーク環境を手軽に構築できます。
まとめ
今回は、これからエンジニアを目指す方やエンジニアになったばかりの方に向けて、これだけは覚えておきたいAWSのサービスを4つ紹介しました。
クラウドサービスは、今後も利用の拡大が期待されるため、覚えておくと多くの現場で役に立つでしょう。それぞれのサービスについては、今後の記事で詳しく解説していきます。
次回もお楽しみに!
コメント