ブログのアイキャッチ画像やバナーなど、幅広い用途に使える人気ツールのCanva。
無料から使えるCanvaですが、有料版にしたら「こんなに便利だったんだ!」と感じました。しかも、有料版に切り替えたことで、有料画像素材サイトを解約でき、年間1.5万円ほどの節約にもつながったのです。
本記事では、Canvaの無料プランを5年以上使ってきた筆者が、有料プランに切り替えて得られたメリットを10個紹介します。
「有料版にするとどんなメリットがあるんだろう?」と、気になっている方の参考になれば幸いです。Canvaの基本的な使用方法はこちらの記事を参考にしてください。
読者に自分の記事を見つけてもらうのに重要な役割をアイキャッチ画像は担っています。それもそのはずで、記事タイトルはもちろん、アイキャッチ画像ひとつで記事ページを開いてくれる読者の数も大きく変化するからです。事実、TCDブログ内の記事もアイキャッチ画像ひとつで記事のクリック率が3倍ほど膨れ上がった事例が...
目次
Canvaとは?
Canvaは2013年にオーストラリアで誕生した、グラフィックデザインのプラットフォームです。
日本を含む190カ国以上で利用でき、月間の利用者は1億人を超えます。作ったデザインをCanva内でシェアできるため、世界中のデザインに触れられるのもメリット。
レポート作成に活用する学生から、プロのデザイナーまで多種多様なニーズに対応する万能ツールになっています。
3つの料金プラン
Canvaには全3種類の料金プランがあります。
プラン | Free 無料 |
Pro プロ |
For Teams チーム |
料金 | 0円 | 年払12,000円 月払1,500円/月 |
年払18,000円 月払1,800円/月 |
ストレージ | 5GB | 1TB | |
素材数 | 100万点以上の 写真・画像 |
1億点以上の写真、動画、オーディオ、グラフィック | |
テンプレート数 | 25万点以上 | 61万点以上 | |
リサイズ | ✕ | ◯ | |
背景透過で出力 | ✕ | ◯ | |
バージョン履歴 | ✕ | ◯ | |
SNS予約投稿 | ✕ | ◯ | |
ブランドキット | ✕ | ◯ | |
サポート | ✕ | ◯ |
例えば、ブログのアイキャッチ画像作成に使うくらいなら、無料プランでも十分対応できます。
有料プランの場合、個人で使うかチームで使うかによって選択すれば問題ないでしょう。
ちなみに料金は月ごとに払うよりも、一括で払った方が安くなります。プロプランの場合、年払いにすると6,000円ほどお得になるので、節約派はこちらを選択すると良いでしょう。
初回30日間無料で試せる
Canvaは、はじめて有料プランを使う方向けに、初回30日間無料で試せるようになっています。
期間内に解約すれば、追加料金が発生することはありません。
無料トライアル中は、Canvaの全ての機能が試せます。
まずは1ヶ月間、Canvaの有料機能を使い倒してみてはいかがでしょうか。
Canvaを有料版にする10のメリット
Canvaの有料プランに切り替えて実感したメリットを10個紹介します。
- 1億以上の素材が使い放題
- フォントの種類が増える
- 有料版のテンプレートが使える
- ブランドキットでよく使う組み合わせを登録
- サクッと使える背景リムーバ
- 背景透過で出力できる
- 手軽にリサイズできる
- SNSと連携・予約投稿ができる
- バージョン履歴が使える
- 1TBのクラウドストレージ
メリット1. 1億以上の素材が使い放題
Canvaの有料版に登録すると、以下の素材が使えるようになります。
- 写真
- グラフィック
- 動画
- オーディオ
上記の素材が全て利用可能です。
筆者が何よりも便利に感じたのは、有料の画像素材を呼び出して使えること。
というのも、Canvaは2019年に人気画像素材サイトであるPixabayとPexelsを買収しました。これにより、使える画像(写真)の幅が相当増えたんです。
使い方も非常に簡単。
- キーワードを入力
- 「写真」をクリック
- 使いたい写真を選択
上記の手順で画像を選択できます。
検索欄の右側にあるフィルタボタンをクリックすれば、絞り込み検索も可能です。
「Pro」を指定すれば、有料プランでのみ利用できる画像だけを抽出できます。
有料プランの画像を使えば、競合と画像がかぶる可能性も少なくなるでしょう。
画像の種類もかなりの充実度なので、筆者は長年課金していたFreepikという画像素材サイトを解約しました。
年間108ユーロ、日本円で15,000円ほどの節約に繋がりました。
Canvaが画像素材サイトよりも便利なのは、画像のサイズを事前に指定できるところです。
予め指定したサイズでキャンバスが作られるので、あとは画像をキャンバスにフィットさせれば、同じサイズの画像を簡単に作れます。
ブログ記事の場合、1記事で複数枚の画像を使うのが一般的。この際、同じサイズで画像を出力できるので、バラバラのサイズでレイアウトが崩れる心配もありません。
また、使える素材が増えることで、スマートモックアップが多様できるのもメリット。
スマートモックアップとは
PCやスマホ、書籍などのモックアップ画像を使って、簡単にはめ込み画像が作れる機能。機能自体は無料プランでも使えるが、素材の数が少ない。
モックアップに使いたい画像を選択するだけで、Canvaが自動で画像をはめ込んでくれます。
WEBサービスやアプリの紹介記事などに便利です。
メリット2. フォントの種類が増える
Canvaの有料プランにすると、使えるフォントが増えるのもメリットです。
バナーを作る際、商材のイメージに合ったフォントが使えるのは大きなメリットでした。
また、有料版では既存のフォントだけでなく、好きなフォントを追加することもできます。こだわりのフォントも自由に使えるのがCanva有料版の魅力です。
メリット3. 有料版のテンプレートが使える
テンプレートを眺めつつ、イメージに近いデザインを作っていく人も少なくないでしょう。
Canvaの有料プランにすると、有料のテンプレートを使ったり、編集したりできるようになります。無料プランでは得られないメリットの1つです。
好みのテンプレートを選択してカスタマイズすれば、簡単に質の高いデザインを作れるんです。
筆者のようにデザインスキルがない人は、テンプレートから多くのことを学べるでしょう。各パーツの配置や色使いなど、見本があると作業効率が格段にアップします。
メリット4. ブランドキットでよく使う組み合わせを登録
ブランドキットは、以下の要素を保存しておける機能です。
- ロゴ
- フォント
- カラー
- テンプレート
例えば、WEBサイトの配色設定やフォントなどを保存しておき、瞬時に呼び出せるようになります。
クライアントサイトAとBでは、使われる色使いが随分違うこともあるでしょう。毎回、異なるカラーコードやフォントを設定するのは面倒です。Canvaの有料版なら、ロゴやテンプレートも保存できるのがメリット。
無料版の頃は、サイトごとにカラーコードをメモアプリで管理していました。Canva内で管理できるようになったのは、メリットと言えるでしょう。
メリット5. サクッと使える背景リムーバ
対象物の背景を削除できる(いわゆるPNG画像)のも有料プランならではのメリットです。
背景を削除したい画像を選択して「背景リムーバ」をクリックしてください。
ワンクリックでCanvaが自動的に背景と対象物を判断し、切り取ってくれます。
オリジナル画像を作る際、素材のある部分のみを使いたいことはよくありますよね。
この際、背景リムーバを使えば、簡単に素材を再利用できるんです。めちゃくちゃ便利な有料プラン限定の機能になっています。
CanvaはAI画像生成もできる
最近話題に上がることが多いAI画像も作成できます。
作成自体は無料プランでもできるので、ぜひ試してみてください。
操作方法は、「Text to Image」をクリックして、画像のイメージをテキストで入力するだけです。
例として「dog smile」と入力してみました。
※ちなみに日本語でもAI画像を作成できますが、英単語を使った方が精度が高いです。
キーワードに関連する画像がAIによって作られました。
驚くかもしれませんが、上画像の犬の写真はAIが作り出したものです。つまり完全なオリジナル画像。無料でこんなことが実現できるなんて、凄まじい時代になりましたね。
出力されたAI画像の背景を削除して使うことも可能です。
完全なオリジナル画像を作りたい人にとって、重宝すること違いなしの機能です。
メリット6. 背景透過で出力できる
Canvaの有料プランでは、出力時に背景透過を選択できます。
背景透過で出力すると、いわゆる透過画像、PNG画像になる仕組みです。
例えば、WEBサイトのロゴを作った時に背景があると、使い勝手がかなり悪くなりますよね。
というか無料版のCanvaが、背景透過に対応していないと知らずに使い始める人は、かなり多いのではないでしょうか。
以前の僕は、時間をかけてサイトロゴを完成させたものの、常に背景ありでダウンロード。その後に別のアプリで背景を削除していました。有料版のメリットですが、無料版でも利用可能にするべき大事な機能かなと思います。
メリット7. 手軽にリサイズできる
デザインを完成させた後、クライアントから「画像のサイズを大きくしてほしい」と言われて疲弊したことはありませんか。
Canvaの有料版なら手軽にリサイズできます。
編集画面の左上にある「サイズを変更」をクリックして、設定するだけで希望のサイズに変更可能です。
複数枚画像がある時は非常に便利ですね。
ダウンロード時にサイズを変更することもできます。
自由にサイズ変更ができるので、PC版、スマホ版など用途別に出力しても良いでしょう。
メリット8. SNSと連携・予約投稿ができる
CanvaはSNSと連携して予約投稿することもできます。
「何でCanvaでSNSの予約投稿が必要なの?」と思う方もいるかもしれませんが、Canvaには各SNSの投稿に合わせたテンプレートが数多く用意されているんです。
CanvaでSNSの投稿を作り込めば、エンゲージメントの高い投稿を生み出しやすくなるでしょう。
予約投稿だけでなく、作ったデザインをその場でSNSに投稿できます。
Canvaを使ってSNSの投稿代行をするのもありですね。
メリット9. バージョン履歴が使える
さり気なくメリットを感じたのが、バージョン履歴が見れることでした。
編集画面から「ファイル」→「バージョン履歴」の順でクリックしましょう。
バージョン履歴から任意のバージョンに復元することも可能です。
バージョン履歴を確認することで、制作プロセスを見直したり、より良いデザインを作りやすくなりました。
メリット10. 1TBのクラウドストレージ
有料版のCanvaにすると、1TBのクラウドストレージがもらえます。
無料版は5GBなので若干少ないです。容量の心配をしたくない方は、有料プランにしておくと良いでしょう。
5GBから1TBのアップグレードは、体感的に無制限に感じるほどの違いがありますよ。
Canvaの有料プランを解約する流れ
Canvaを有料版から無料版に戻す流れは以下の通りです。
- 設定をクリック
- 「お支払いとプラン」をクリック
- 「・・・」をクリック
- 「契約をキャンセル」をクリック
無料体験中の解約も同じ流れで行えます。
途中で解約した場合でも、契約期間内は有料版の機能が使えます。
解約に関して特に分かりにくい点はありません。所要時間1分ほどで解約手続きが完了します。
まとめ
Canvaは無料でも十分すぎるほどの機能が使えるので、あえて有料版にするメリットが分からない人もいると思います。
筆者自身、5年ほど無料プランで使い倒してきましたが、有料プランにしてみたら様々なメリットが得られました。特に有料の画像素材サイトを解約できたことは、生産性向上にもつながる良い機会になりました。
シンプルに有料版にすることで、その他のツールを使わずCanvaで完結できるようになった感じです。
AI画像やスマートモックアップなど、時代と共に新機能も追加されています。
SNSの予約投稿までできてしまうCanvaの有料プラン。今までCanvaをフル活用していなかった方は、この機会に無料体験で使用感を試してみてはいかがでしょうか。
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