Windows・Macのどちらでも使えるFTPソフト「FileZilla」。世界中にユーザーがいる人気の無料ソフトです。当記事でその特徴と基本的な使い方をご紹介いたします。

FileZillaとは

FileZillaとは、フリーで使える人気のFTPソフトです。2001年にリリースされてから、今も幅広いユーザーに利用されています。世界中で使われており、ネット上の情報も豊富です。

特徴 / できること

  • 無料で使える。
  • 世界中にユーザーがいる。
  • 日本語でも使える。
  • 操作がシンプル。
  • ドラッグ&ドロップでファイルを転送可。
  • 転送の一時停止や再開機能がある。
  • FTPS、SFTPなどの暗号化通信にも対応。
  • 大容量ファイルの転送に適している。
  • 複数サーバーへの同時接続に適している。

対応環境

  • Windows
  • macOS
  • Linux

幅広いOSとバージョンに対応しています。世界中で多くのユーザーに利用されている所以ですね。

FileZillaのダウンロード/インストール

FileZillaは公式サイトから無料ダウンロード可能です。

FileZillaのダウンロードページ

ダウンロード

OSやバージョンごとにダウンロードリンクが用意されているので、お使いのものに合わせてダウンロードしてください。

今回は、macOS(Apple Silicon)をダウンロードした例で解説いたします。

次のようなファイルがダウンロードされるので、クリックして展開します。

ダウンロードされたFileZillaのファイル

展開後は、次の画面が表示されるので、「OK」を押します。

展開後のFileZilla

これでインストール完了です。

FileZillaの使い方

FileZilla使い方を解説いたします。サーバーと接続さえすれば、あとはドラッグ&ドロップでファイルの転送が可能です。

サーバーと接続する方法

あらかじめ、接続するサーバーの情報を用意しておきましょう。

  • サーバーIDなど
  • ホスト名(アドレス)
  • FTPユーザー名
  • FTPパスワード

サーバーによって確認箇所は異なりますが、エックスサーバーの場合は、サーバーパネル内で確認できます。

>> FTPソフトの設定 | レンタルサーバーならエックスサーバー

それでは、FileZillaの画面から接続設定を行います。

FileZillaのサーバー接続アイコン

左上のサーバーのアイコンをクリックすると、次のようなサイトマネージャーが開きます。

FileZillaのサーバー接続設定画面(サイトマネージャー)

用意しておいたサーバー情報をこちらに入力して右下の「接続」を押します。

「ポート」と「暗号化」はそのままで大丈夫です。「使用可能なら明示的なFTP over TLSを使用」とは、FTPS接続のことなので、セキュリティの観点から変更しない方がベターです。

よりセキュリティのレベルを上げたい方は、「SFTP」も使えます。

SFTPとは
SSH File Transfer Protocolの略です。FTPSは、通常のFTPにSSL/TLSで暗号化を追加したものですが、SFTPは通信全体を暗号化するため、より強力なセキュリティ技術といえます。

右上のプロトコルの項目でSFTPを選択すればOKです。

FileZillaのSFTP設定画面

「FTPパスワード」は「接続」を押した後の画面で入力が必要です。

FileZillaのFTPパスワード入力画面

「FileZilla が終了するまでパスワードを記憶」にチェックを入れておくと、都度入力の手間を省けます。

これにてサーバーとの接続は完了です。

ファイルの転送(アップロード/ダウンロード)方法

ファイルの転送方法は簡単で、基本的にドラッグ&ドロップのみでOKです。

FileZillaのファイル転送画面

左側がローカル(お手元のPC内のファイル)、右側が接続先のサーバーですので、対象のファイルを左右にドラッグ&ドロップすれば転送できます。

ファイル転送を一時停止(再開)する方法

ファイルの容量が大きかったり、ファイル数が多く時間がかかる場合、転送の一時停止も可能です。

転送中に画面下部のいずれかのキューファイルを右クリックします。

FileZillaの転送一時停止箇所(キューファイル)

そこで表示される「キューを処理」を押すことで転送を一時停止できます。再開するときも再度「キューを処理」を押せばOKです。

FileZillaは、転送前にキューを経由するので、そこで一時停止や再開ができるわけです。

複数のサーバーに同時接続する

すでにサーバーに接続済みの状態でも別のサーバーに同時接続できます。

別サーバーと接続を行うために、再度、左上のサーバーアイコンをクリックします。

FileZillaのサーバー接続アイコン

必要情報を入力して接続すると、次のようなメッセージが表示されます。

FileZillaの複数同時接続画面

なぜかここは翻訳されていないようですが、「Establish connection in a new tab」を選択することで、別タブで同時接続が可能です(同時接続数は最大10)。

FileZillaで複数サーバー接続時のタブ

上記赤枠箇所のタブで、別サーバーの情報を表示できるようになります。複数のサーバーで転送作業が必要な際に便利ですね。

まとめ

FTPソフト「FileZilla」の使い方をご紹介いたしました。

ドラッグ&ドロップで簡単にファイルを転送できるのはもちろん、複数のサーバーと同時接続&タブ管理も可能です。ファイル転送の一時停止も簡単ですので、大規模なファイル転送を行う際などに便利ですね。

Windowsユーザー専用ですが、シンプルな転送機能で十分という方は、FFFTPもおすすめです。