お手元のPCとサーバー間のファイル転送に便利なFTPソフト。Windows専用の「FFFTP」は、有名なFTPソフトのひとつです。当記事でその特徴と使い方をご紹介いたします。
FFFTPとは
FFFTPとは、Windows専用の国産FTPソフトです。1997年に曽田純氏によって開発され、無料で利用できます。作者による開発は2011年に終了しているようですが、現在はオープンソース化されて有志によって開発が続けられています。2024年現在の最新版はv5.8(23/05/05リリース)。
インターネット黎明期から長年に渡って、多くのユーザーに利用されている実績があります。
特徴 / できること
- 設定がシンプル。
- 国産なので最初から日本語対応。
- ドラッグ&ドロップでファイルを転送可。
- デフォルトでFTPS(暗号化通信)に対応している。
対応環境
- FFFTP(32bit版):Windows Vista/7/8.1/10/11
- FFFTP(64bit版):64bit版のWindows 10以降
FFFTPのダウンロード/インストール
FFFTPは、「窓の杜」(Windows向けのアプリやソフトを紹介しているサイト)からダウンロード可能です。
32bit版と64bit版が用意されていますので、Windowsのバージョンに合わせてダウンロードしてください。
ダウンロード後は、インストーラが起動します。
続いてインストール先を決めます。
問題なければ、次へ進みます。
OKを押してインストールを開始し、セットアップが無事完了すると下記画面が表示されます。
デスクトップに「FFFTP」のショートカットが表示されていることを確認してください。
これでダウンロードとインストールは完了です。
FFFTPの使い方
FFFTPの設定と、ファイルの転送方法について解説いたします。
サーバーとの接続設定
まずは、どのサーバーに接続するかを設定します。次の情報をあらかじめ確認しておきましょう。
- ホストの設定名
- ホスト名(アドレス)
- FTPユーザー名
- FTPパスワード
サーバーによって確認箇所は異なりますが、エックスサーバーの場合は、サーバーパネル内で確認できます。
>> FTPソフトの設定 | レンタルサーバーならエックスサーバー
ホストの設定名は、管理しやすいもの(サーバーID等)にしておくといいでしょう。
確認できたら、デスクトップからFFFTPのショートカットをクリックして下記画面を開きます。
「新規ホスト」を選択して、各項目を入力します。
- ローカルの初期フォルダ
- ホストの初期フォルダ
は空欄のままで大丈夫です。「OK」を押して次の画面に進みます。
ここで「ホストの設定名」が表示されるので、「接続」します。
正常に接続されると↑のように左右で分かれたウィンドウが表示されます。
左側がローカル(お手元のPC)、右側が接続先のサーバーです。
ファイルの転送(アップロード/ダウンロード)方法
ファイルの転送方法は非常に簡単です。サーバーに接続後に表示される次のウィンドウで、ドラッグ&ドロップするだけです。
- ローカルからサーバーにファイルをアップロードする → 左から右へドラッグ&ドロップ
- サーバーからローカルにファイルをダウンロードする → 右から左へドラッグ&ドロップ
というように直感的な操作のみで可能です。サイズや日付のカラムをクリックして並び変えも可能です。
暗号化設定
FFFTPでは、デフォルトでFTPS(暗号化通信)に対応しているので、安全にファイル転送が可能です。
ホストの設定内の暗号化タブ内で「FTPS(Explict)で接続」にチェックが入っていることがわかります。
特に設定を変更する必要はありませんが、通信を暗号化するのはセキュリティの観点から必須です。念の為チェックが入っているか確認しておくといいでしょう。
まとめ
Windows専用のFTPソフト「FFFTP」の使い方を解説いたしました。
最低限の設定とシンプルな操作のみで、誰でも簡単にファイルの転送が可能です。Windowsユーザーの方で、FTPソフトを初めて使う方はぜひチェックしてみてください。
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