「初期費用や月額費用なしでネットショップをスタートしたい」
「まずは無料から始めて、軌道に乗ったら有料に切り替えたい」

無料のネットショップ開設サービスを使えば、開設費用を抑えて、手軽にネットショップを始められます。

この記事では、無料で使える、おすすめのネットショップ開設サービスを5つ比較してご紹介します。

  • STORES
  • BASE
  • Ameba Ownd
  • jimdo
  • Yahoo!ショッピング!

いずれも、高度なスキル・知識がなくても、ネットショップを簡単に構築できるサービスです。初期費用や月額費用の出費を抑えて、素早くネットショップを開設したい方は、ぜひ検討してみてください。

WordPressを使ったメディア×ネットショップ構築もオススメ

【すぐ開設】メジャーな無料ネットショップ開設サービス2選

まずは、無料のネットショップ開設サービスのなかでもメジャーな、『STORES』と『BASE』の2つをご紹介します。

どちらも無料でありながら、ネットショップ運営に必要な基本的な機能を搭載しています。迷ったら、まずはこの2つを比較検討するといいでしょう。

STORES

STORES

STORES | 自分でつくれるネットショップ

『STORES』 は、集客・販売・決済・顧客管理・分析など、ネットショップ運営に必要な多くの機能が、無料で提供されています。「けっきょく、有料プランじゃないと満足に運営できない・・・」 ということがありません。

無料のフリープランだけでネットショップを開設・運営できます。

STORESの基本情報

初期費用0円

月額費用 0円
※有料のスタンダードプラン(月額1,980円)あり
詳細:STORESの料金プラン
決済手数料 5%
※有料のスタンダードプランは3.6%
デザインテンプレート数 48枚(有料のスタンダードプランも同様)
商品登録の上限 無制限(画像は1商品あたり15枚まで)
独自ドメイン 無料プランでは使用不可
SSL対応 対応済み
スマホ(モバイル)対応 対応済み
公式サイト https://stores.jp/ec/

STORESのフリープランの機能詳細

定期販売 オーダーCSV出力
ダウンロード販売 納品書PDF出力
予約販売 LINE連携
販売期間設定 顧客管理
購入個数制限 レビュー機能
メールマガジン 送料詳細設定
クーポン 配送先別指定
再入荷リクエストボタン 英語対応
Instagram販売連携 アクセス解析 スタンダードプランのみ対応
WEAR連携 Google Analytics連携
在庫管理 サービスロゴ非表示 スタンダードプランのみ対応

詳細:STORESの機能紹介

STORESの決済手段一覧

決済手段 無料のフリープラン 有料のスタンダードプラン
クレジットカード
コンビニ決済
キャリア決済
銀行振込
PayPal
翌月後払い(Paidy)
楽天ペイ
代引き
Amazon Pay
決済手段カスタマイズ

詳細:STORESの決済手段

BASE

BASE

BASE (ベイス) | ネットショップを無料で簡単に作成

『BASE』 は、120万以上のネットショップオーナーに選ばれている人気のサービスです。ネットショップ運営に必要な多くの機能は、BASE Appsと呼ばれる無料の拡張サービスで導入可能。独自ドメインも、BASE Appsを使うことで対応できます。

BASEの基本情報

初期費用0円

月額費用 0円
決済手数料 3.6%+40円
サービス利用料 注文ごとに3%
その他の手数料 振込手数料:一律250円
事務手数料:2万円以下の振込申請は500円(2万円以上は0円)詳細:BASEでショップを運用するときにかかる費用まとめ
デザインテンプレート数 無料のテンプレートは11枚(有料テンプレートの購入も可能)

詳細:参考になるおしゃれなネットショップデザイン3選 – BASEなら無料機能でここまでできる!

商品登録の上限 無制限(ただし1日の登録上限は1,000件)
詳細:登録できる商品数やデータ容量はありますか?
独自ドメイン 独自ドメインAppのインストールで使用可
詳細:独自ドメイン
SSL対応 対応済み
スマホ(モバイル)対応 対応済み
公式サイト BASE

BASEの機能詳細

定期販売 オーダーCSV出力
ダウンロード販売 納品書PDF出力
予約販売 各種SNS連携
詳細:TwitterやFacebookと連携できますか?
販売期間設定 顧客管理
購入個数制限 レビュー機能
メールマガジン 送料詳細設定
クーポン 配送先別指定
再入荷リクエストボタン 英語対応
Instagram販売連携 アクセス解析
WEAR連携 Google Analytics連携
在庫管理 サービスロゴ非表示 有料App(500円)の購入が必要
詳細:BASEロゴ非表示

詳細:BASE Apps

BASEの決済手段一覧

決済手段は、「BASEかんたん決済」 を利用できます(以下6つの決済手段の総称)。

  • クレジットカード決済
  • コンビニ(Pay-easy)決済
  • 銀行振込決済
  • キャリア決済
  • PayPal決済(Webページからの購入のみ)
  • 後払い決済

決済をBASEが仲介するエスクロー決済なので、個別の決済会社との契約は不要。すぐに導入できます。決済手数料は、いずれも3.6%+40円です。

詳細:BASEかんたん決済

ホームページ型の無料ネットショップ開設サービス2選

ここからご紹介する『Ameba Ownd(アメーバ オウンド)』 と『jimdo(ジンドゥー)』 は、「あくまでホームページがメインだけど、ショップ機能も少し追加したい」という場合におすすめです。

STORESやBASEほどの多機能さはありませんが、最低限のショップ機能で十分なら、検討してもいいでしょう。

Ameba Ownd

Ameba Ownd

オシャレなネットショップを無料で開設 – Ameba Ownd(アメーバ オウンド)

オシャレなネットショップを無料で開設 – Ameba Ownd(アメーバ オウンド)

『Ameba Ownd(アメーバ オウンド)』 は、無料のホームページ・ブログ作成ツールとして有名ですが、ショップ機能も備えています。

以下の3ステップで、オシャレなネットショップが完成します。

  1. BASEでアカウントを開設
  2. Ameba Owndでショップの初期設定
  3. 商品登録・アイテム掲載

※BASEと連携させるので、BASEのアカウント開設が必須です。

手順参考:ネットショップを開設する | Ameba Ownd Help

初期費用0円

月額費用 0円
※有料のプレミアムプラン(月額960円)にアップグレード可
詳細:アメーバ オウンド – 有料プランのご案内
決済手数料 代金の3.6%+40円
デザインテンプレート数 合計54枚(ネットショップ型のテンプレートは5枚)
※2020年11月時点。今後、追加される可能性はあります
商品登録の上限 無制限(商品画像は1商品につき最大5枚)
※ダウンロード(デジタル)商品は登録不可
独自ドメイン 使用可
詳細:無料で独自ドメインを利用する方法 | Ameba Ownd Help
SSL対応 対応済み
スマホ(モバイル)対応 対応済み
公式サイト https://www.amebaownd.com/shop

商品登録や決済機能※、注文受付など、ショップ運営に必要な機能は、開設後すぐに使えます。メルマガやクーポン発行といった集客機能も、2020年11月時点では確認できていませんが、今後実装される予定です。

※Ameba Owndの決済手段は、BASEと同じく「BASEかんたん決済」が利用できます。

jimdo

Jimdo

ホームページ作成ソフト【ジンドゥー】

レイアウトの選択と文章・写真のアップロードだけで、簡単にホームページが作れる無料ツール、『jimdo(ジンドゥー)』。

jimdoには、AI ビルダーとクリエイターの2つのサービスがあり、ショップ機能に対応しているのはクリエイターのほうです。

参考:AI ビルダーとクリエイターの違いは?「2つのジンドゥー (Jimdo)」を徹底解説! – ジンドゥー(Jimdo)

初期費用0円

月額費用 0円
※各種有料プランへのアップグレード可能
詳細:プラン – Jimdo(ジンドゥー)
決済手数料 無料プランの決済手段はPaypalのみ
決済手数料はPaypalの規定に従う
詳細:PayPalの決済手数料について
デザインテンプレート数 約40種類
詳細:初心者でもプロ級デザインに!ホームページテンプレートおすすめ8選
商品登録の上限 無料プランでは5点まで
BUSINESSプラン以上は無制限
詳細:プラン – Jimdo(ジンドゥー)
独自ドメイン 無料プランでは使用不可
SSL対応 対応済み
スマホ(モバイル)対応 対応済み
公式サイト ジンドゥー

無料プランでは、商品登録数の制限が5つまでなので、大規模なネットショップの運営には向いていません。

ただ、ホームページ・ブログ・ショップ機能を1つのサービスでまとめて運営できる点は利便性が高いです。商品点数が少ない場合は無料プランでも十分運営できるでしょう。

モール型でおすすめの無料ネットショップ開設サービス

最後にご紹介するのは、モール型(マーケットプレイス型)の『 Yahoo!ショッピング!』 です。

Yahoo!ショッピング!

Yahoo!ショッピング!

Yahoo!ショッピング 出店のご案内

『Yahoo!ショッピング!』は、初期費用・月額費用・売上ロイヤルティ無料。毎月の固定費がかからないので、数あるモール型のなかでも、費用を抑えて運営できます。

また、外部リンクの設置ができるのも大きな特徴です。ほとんどのモール型サービスは、外部リンクの設置を厳しく制限していますが、Yahoo!ショッピング!は完全に自由。自社サイトに誘導できるので、モールへの依存度が下がり、戦略の幅が広がります。

初期費用0円

月額費用 0円
決済手数料 こちらの表を参照
デザインテンプレート数 11枚
※2021年1月頃からは、テンプレートは1タイプのみに固定される
詳細:新旧パーツ比較 – ツールマニュアル – Yahoo!ショッピング
商品登録の上限 制限なし
独自ドメイン 使用不可
※独自ドメインで構築した外部サイトに誘導することは可能
SSL対応 対応済み
スマホ(モバイル)対応 対応済み
公式サイト https://business-ec.yahoo.co.jp/shopping/

決済手数料について

クレジットカード決済決済金額の3.24%(非課税)
ワイジェイカード(株)発行カードは決済金額の3.0%

モバイル支払い(キャリア決済) 決済金額の4.48%(税別)
モバイルSuica決済 決済金額の3.6%(税別)
コンビニ決済 150円/件~300円/件(税別)
銀行振込決済(ペイジー) 150円/件(税別)
PayPay残高払い 決済金額の3.0%(税別)

出典:決済サービス|ネットショップ開業ならヤフーショッピング

 

まとめ

ここまでご紹介してきた5つの無料ネットショップ開設サービスを、簡単に整理しましょう。

簡易的なネットショップを今すぐ手軽に開設したいなら、STORESBASEがオススメです。

ネットショップの運営に注力したいわけではなく、ショップ機能があるホームページやブログを運営したいだけなら、Ameba Owndジンドゥーを選びましょう。

サービスの集客力を利用できるモール型を検討しているなら、固定費無料のYahoo!ショッピング!はいかがでしょうか。モール型では珍しく、外部リンクの設置が自由です。

本格的なネットショップは「WordPress」

最後に、しっかりとしたビジネスとなるネットショップを運営するならメディアxネットショップ機能を搭載したWordPressがオススメです。年商数億円規模の本格派のネットショップが開設できます(当社もWordPressでECサイトを運営中)。

WordPress Theme RIKYU
WordPress Theme RIKYU

WordPress Theme BASARA
WordPress Theme BASARA
WordPress Theme common
WordPress Theme common
WordPress Theme EGO.
WordPress Theme EGO.
WordPress Theme GLAMOUR
WordPress Theme GLAMOUR
WordPress Theme ICONIC
WordPress Theme ICONIC
WordPress Theme Ankle
WordPress Theme Ankle

WordPressのセットアップ・準備するもの

WordPressでネットショップを開設するメリットは数多くあります。

  • 高機能なショッピングカートプラグイン(WooCommece,Welcart)が無料で使える
  • メディアで集客できる
  • デザインテンプレートが無限にある
  • サービス元に依存することなく運営できる
  • 決済手数料・利用料等のランニングコストが下がる
  • ショップの規模を拡大する施策が打ちやすい

ネットショップ運営で最も重要なのは集客力

ネットショップ運営において最も重要なのは、ショップへの集客です。

商品をただ並べているだけでは売上は立ちません。集客力を高めて新規客をショップに集めない限り、ネットショップの成功はあり得ません。

集客力のあるモールに出店する方法もありますが、同じモールには大量の競合が出店しているので、自社を選んでもらうことは簡単ではありません。モールの性質上、競合とつねに比較されるので、低価格競争にも巻き込まれがちです。

手軽にネットショップを開設したり出店したりできるのは、たしかに魅力的ですが、集客の壁を超える方法を考えないと、「ただ作っただけ、出店しただけ」で終わってしまいます。

そこでオススメしたいのが、WordPressを使ったメディア×ネットショップ構築です。

集客力に優れたネットショップを作れるWordPress

WordPressは更新性に優れたCMS(コンテンツ管理システム)であり、メディアの構築に適しています。記事コンテンツを増やして、検索エンジンから人が集まる仕組みを作りつつ、ショッピングカート機能を付与して収益化の仕組みを作る。

そんなネットショップを、WordPressでなら構築できます。

WordPressは専門的な知識がなくても扱いやすいですし、デザインテンプレートやプラグイン(拡張機能)などのリソースが豊富にある点も魅力的です。集客力はもちろん、デザイン性や機能性に優れたショップを作成できるでしょう。

なお、WordPressと、ショッピング機能を付与するプラグインは、いずれも無料で使えます(ただしサーバー契約代とドメイン取得代は、別途かかります)。

WordPressを使ったECサイト構築について詳しくは、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。

WordPress&ECのデメリットは?

最後にWordPressでネットショップを運営するデメリットを紹介します。

  • 自分でレンタルサーバー・ドメイン・決済手段を用意する必要がある
  • ネットショップ開設サービスに比べ、若干作業フローが増える

特に初期の準備段階でWordPressの方が若干手間と時間がかかるデメリットがあります。主要な決済手段として、銀行振込やPayPalはすぐに用意できるとして、クレジットカード・コンビニ決済はペイメント会社との個別契約が必要です。

ただ、土地(サーバー&ドメイン)や決済手段を自分たちで用意することで中間搾取を減らし、マーケティングに必要な経費が捻出しやすくなるという利点は大きいでしょう。規模を拡大させていく場合は最初からWordPressで運営した方がいいということになります。