ホームページ作成をフリーランスに依頼したい方もいらっしゃるかと思います。

フリーランスは、価格も抑えられるため、メリットも大きいです。しかし、注意点もあります。

これまで多くのフリーのクリエイターにWeb制作関連の業務を依頼してきた弊社の立場から、ホームページ作成をフリーランスに依頼する場合のメリット・デメリットと料金相場について解説します。

フリーランスに制作依頼するメリット

結論から言えば、フリーランスに依頼しようと制作会社に依頼しようと、これらのメリット・デメリットはつきまといます。だから、あくまで制作会社への依頼との比較での「傾向」として捉えて頂ければと思います。

  1. コストを抑えられる。
  2. コミュニケーションが取りやすい。
  3. 小口案件も頼みやすい。
  4. 継続的に良好な関係を作りやすい。

コストを抑えられる。

フリーランスに依頼する場合の一番のメリットは、価格が安いこと。

フリーランスは制作会社のようにオフィスや事務処理費などその他の固定費が存在しないため、日当+付加価値費のみで対応してくれるフリーランスが多いです。

但し、これはあくまで傾向であって、一律に安いとも限らないため、個別に判断する必要があります。

コミュニケーションが取りやすい。

フリーランスに依頼した場合、発注側とクリエイターが直接コミュニケーションがとれるので、話が早い場合が多いです。制作会社の場合は、ディレクターや営業がクリエイターとの間に介在するため、作り手に伝えたいことが伝わってない場合もあります。

小口案件も頼みやすい。

フリーランスの場合は、バナー制作1点から受諾してくれたり、小回りが利くというメリットがあります。制作会社の場合は、このような小さい案件は嫌がられることがあります。

もちろん、これもあくまで傾向であって、制作会社でも小規模な案件から受け付けてくれるところはあります。

継続的に良好な関係を作りやすい。

コミュニケーションもとりやすく、低コストでお願いできるという点から、継続的に依頼するような良好な関係も作りやすいです。

何かあったら頼めるところができるのもフリーランスの魅力ですね。

フリーランスに制作依頼するデメリット

  1. 納期に時間がかかる可能性がある。
  2. 大型案件は嫌がられる可能性がある。
  3. 技術力への不安がないとは言えない。

納期に時間がかかる場合がある。

そのフリーランスが一人ですべての作業を担当する場合は、その分、納期に時間がかかります。案件の規模によっては一時的にチームを組成して、デザイン、コーディングと分担制をとる人もいますので、必ずしもそうとは言えませんが。

短納期でお願いしたい場合は、事前に期日を伝え、間に合うか確認を取りましょう。

大型案件は嫌がられる可能性がある。

フリーランスは基本的に一人で作業します。分担制をとっているフリーランスでもチームで3-4名程度です。ですから、基本的に大型の案件を受諾する仕組みを作ってないところが大半です。

一般的な小中規模のホームページであれば特に気にする必要はないものの、バックエンドの開発が関わってくるような高度なウェブサイト制作はそもそも受諾してもらえないことも多いです。

技術力への不安がないとは言えない。

これは本当に人によりけりですが、フリーランスの場合は技術力の不安がないとは言い切れないところがあります。

フリーランスと言っても色んな人がいて、技術力やセンス、仕事のスタンスも様々です。技術力一つとっても、人によって天地の開きがあるのが現実です。ですから、依頼先を間違うと予期せぬトラブルに見舞われたり、最悪「完成しない」こともありえます。

情報商材やセミナーで「フリーランスのなり方」を習っただけでフリーランスになる人も存在し、そういう方たちの技術力はかなり危ういのが事実です。テンプレ的なサイトを作るだけならまだしも、コード編集(特にJavaScript)が絡んでくる開発となると頓挫する可能性はなきにしもあらず。

だから、それなりに実績があることとコードの習熟度は重視した方が良いでしょう。「調べればなんとか書ける」程度の人でもフリーランスとしてやっていることが多いからです。

フリーランスの料金相場

フリーランスにホームページ制作関連の仕事を依頼した時の料金相場はこちらです。フリーランスの技術力、知名度によって価格は大幅に変わることもありますが、おおむね以下の料金内で収まるかと思います。

制作内容 料金
バナー制作 5,000円〜15,000円/1点
ロゴ制作 20,000円〜100,000円
イラスト制作 10,000円〜20,000円/1点
LP制作 50,000円〜100,000円/1枚
Webサイト制作 200,000円〜

フリーランスと制作会社の料金を比較すると、おおよそで10%から50%程度フリーランスの方が安く発注できます。もちろん、腕のあるフリーランスですと制作会社よりも高い場合もあります。

実力のあるフリーランスには高い報酬を支払う価値がありますので、価格だけで見ないことが大切です。以下は制作会社のホームページ作成費用の料金相場です。

優秀なフリーランスを探す方法

実力のある優秀なフリーランスを探す方法を3つほど紹介します。

クラウドソーシング

クラウドワークスランサーズといったクラウドソーシングのマッチングサイトを利用して、フリーランスを探します。

クラウドソーシングとは:
インターネットを介して、個人や組織に外注(アウトソーシング)できる仕組みのこと。

上記サイトには、初心者から実力者まで様々なフリーランスが登録しています。実力の見極めが重要になりますが、実力者がいることは確かです。弊社でも発注者側として時々利用させてもらっています。

SNS

集客のためにSNSを活用しているフリーランスも多くいます。SNSだと、実力や人柄も見分けやすいので、信頼できると思った人に声をかけてみるのもありです。

紹介

良い人は良い人を紹介してくれる。

もっともおすすめしたいのは、「紹介」です。弊社も現在10年近くお付き合いしているフリーランスが4名いますが、内3名が人の紹介です。ですから、結論を言えば紹介が一番信頼できると筆者は考えています。

とは言え、出会いはタイミング。紹介もタイミングです。紹介してくださる人との関係性も重要になってきます。無闇矢鱈に声をかけまくれないのはあるでしょう。その場合は、クラウドソーシングやSNSで探すようにしましょう。

依頼する時のポイント

制作物の品質を上げるために、クライアント側も賢くなる必要があります。フリーランスにホームページ制作を依頼する時のポイントをまとめておきます。

WordPressを使う。

Web制作を依頼するなら、WordPressを使うことはマストです。WordPressを使っていれば、更新が自分で楽にできるからです。

WordPress自体も無料で使えますし、固定費もレンタルサーバーとドメイン代のみと、非常に低コストで運営できます。発注時にWordPressを使いたい旨を伝えましょう。

TCDを使う。

WordPressを使ってサイト制作することが決まれば、WordPressテーマを使うのもマストとなります。

WordPressテーマとは、サイトのテンプレートのこと。WordPressテーマを使うことで、デザインとコーディングの必要がなくなりますから、フリーランスの作業負担が減るだけでなく、コストと納期を大幅に圧縮できます。WordPressテーマはTCDなら、様々なレイアウトとデザインに対応しているので、間違いありません。

TCD

やりたいことを具体的にイメージして依頼する。

やりたいことを具体的にイメージできていると、コミュニケーションの齟齬がなく、作り手も対応しやすくなります。

  • 参考となるサイトのURL
  • 好きなデザイン、レイアウト
  • 特に宣伝したい商品・サービス
  • 譲れないポイント、やりたいこと

得意分野に特化した依頼が本当は理想。

Web制作を専門とするフリーランスは、デザインからコーディングまで、Web制作に必要な業務を一貫して1人で行うのが一般的です。

Web制作には、様々な素養が必要な業務がセットになっています。全ての業務に対応はできるものの、その中でも得意分野がある。たとえば、「デザインは苦手だがコーディングは得意」「デザインは得意だが、ロゴ制作は苦手」といったように、フリーランスそれぞれに得手不得手があるわけです。

だから、そのフリーランスが得意な分野に絞って発注するのが、制作物の品質を上げるには理想ではあるわけです。

以下はWeb制作に必要なスキルです。

  • ロゴ
  • イラスト
  • 写真レタッチ
  • Webデザイン
  • コーディング

私がもし個人でフリーランスにWeb制作を依頼するなら、まずは自分でレンタルサーバー・ドメインを契約し、そこにWordPressとWordPressテーマをアップする。ここまでは少し勉強すれば素人でもできます。

その後に、ロゴデザイナーにロゴ制作を依頼、デザイナーに写真を渡してレタッチを依頼。それぞれの納品物を自分でWordPressサイトにセッティングする。この方法が一番早くて低コストでWeb制作できる方法です。

保守管理は自分でやる。

基本的に保守管理は自分(自社)でやることをおすすめします。理由は下記の通り。

  1. 月額&運営コストの節約。
  2. 更新の頻度と自由度が上がるから。
  3. 大事なサイトデータを握られてしまうから。
  4. 支払うコストにリターンが見合わないから。

WordPressサイトであれば、自分で保守管理するのは難しくありません。WordPressは初心者でも扱えるツールだからです。むしろ、WordPressを利用しているのに保守管理を外部任せにするメリットがありません。

どうしても保守管理を任せたいなら、事前に下記を確認しておくことをおすすめします。

  • 月額費用以外に追加料金がかかるか。
  • バックアップをとる頻度はどれくらいか(月1回以上が理想)。
  • 中途解約できるか。
  • 解約した場合、サイトデータは確実に引き渡してくれるか。

納期は事前に確認する。

納期は大事なことなので、契約(発注)前に確認するようにしましょう。工期が30日以上となる中規模以上の案件は、制作工程や中間納期(報告)も事前に把握しておきましょう。

多くのフリーランスは期日を守る人が多いですが、全く守られないケースもありますので、後々揉めることのないように。

ホームページ制作のもっとも低コストな方法

ホームページ制作費用をもっとも低コストに抑える方法は、あなた自身が主導権を持ち、サーバーなどの土台を用意し、部分的にフリーランスに発注をかけるやり方です。ここでも述べましたが、この流れを取ることであなたは専門知識を必要とせず、低コストで良質なWebサイトを作成できます。

丸投げのホームページ制作 = 高コスト

具体的には以下の工程を踏みます。

  1. レンタルサーバーを契約 :30分〜1時間
  2. ドメインを契約 :30分〜1時間
  3. WordPressをインストール :30分〜1時間
  4. TCDテーマをインストール :30分〜1時間
  5. 写真・ロゴなど必要な素材をフリーランスに発注
  6. 各種初期設定を自分でやる :1日〜2週間
  7. 晴れてサイト公開

「WordPress+TCD」の組み合わせなら、専門的知識は必要ありません。だから、5番目以外の作業はすべて自分で行うことが可能です。

ロゴ、写真のレタッチ、イラストは専門家でなければなかなかできませんので、そこだけ制作を依頼するわけです。これがもっともホームページ制作費用を安く抑える方法です。最初にその方法でサイトを開設すると、運営の流れも自分でわかるようになるので、更新やカスタマイズも自分でできるようになります。

ぜひ素敵なサイトを制作してください。

>> ホームページの作成費用をもっとも安くする方法

WordPressの始め方、使い方、操作方法については下記を御覧ください。

WordPress大全集

おすすめWordPressテーマ

コーポレートサイト、採用サイト、LP、ネットショップなど、あらゆるホームページはWordPressテーマを使うことで、低コストで制作できます。ここではおすすめのWordPressテーマをご紹介します。

GENESIS

WordPress Theme GENESIS

トレンドに合った洗練されたコーポレートサイトが作成できるWordPressテーマ。

GENESIS
デモ

RIKYU

WordPress Theme RIKYU

ネットショップが作成できるWordPressテーマ。小規模〜大規模のデザインに対応。

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DROP

WordPress Theme DROP

LP型のサイトがつくれるスタートアップ・ベンチャーのためのWordPressテーマ。

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デモ

HOMME

WordPress Theme HOMME

店舗向けのホームページを作成できるWordPressテーマ。

HOMME
デモ

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