プロのWeb制作会社にホームページを作ってもらったけど、こんな悩みを抱えていませんか?

「想像よりずっとクオリティが低かった」
「自社で更新ができないから不便」
「軽微な修正でもお金をとられる」

これらはWeb制作会社に依頼した失敗あるあるです。弊社では自社で制作能力がありますが、外部の制作会社とも連携することがあります。そこで得た教訓として、プロが教える、制作会社と上手に関係構築する方法や自社に必要なことについて解説します。

よくある失敗事例

  • 自社で更新ができない
  • アクセスが集まらない
  • 思っていたデザインと違った

自社で更新ができない

最近ではあまり聞かなくなりましたが、昔は作ってもらったホームページを自社でページの更新できないことがよくありました。制作会社が用意したCMSでは更新がしづらく、表現の幅も限られるためです。

そうすると、軽微な修正でも追加料金がかかったり、管理費として月額のランニングコストもかかったりします。

アクセスが集まらない

Webサイトは自分で更新したり、軽微な修正や調整をしてこそ、価値が上がっていきます。前述の通り、その度に追加料金を取られていては、更新するインセンティブも小さくなります。

更新が止まっていたり、細かい調整を重ねないサイトにアクセスが集まることはほぼありません。

思っていたデザインと違った

「納品してもらったけど、制作実績にあるサイトのデザインとかけ離れたものだった」ということは少なくありません。

デザインを外注するWeb制作会社や多数のデザイナーを抱えるプロダクションではデザイナーによって品質がバラバラなので、制作実績と異なるクオリティのものが納品されることは珍しくありません。

それを防ぐには、契約条件にデザイナーの指名を入れておくしかありません。

依頼までの準備や注意点

制作会社に依頼する時にもっとも重要なことは「丸投げ」をやめることです。丸投げしてしまうと、制作会社にあなたのやりたいことが明確に伝わらないだけでなく、運が悪ければ制作会社の都合のいい実装方法で制作されてしまいます。

依頼サイドで絵を描いた状態でプロジェクトを渡すことが望ましいと言えます。

実装方法を決めておく

まずはホームページを制作する方法を決めておくことが重要です。例えば、下記のことを伝えます。

  1. WordPressを使う
  2. テンプレート(テーマ)はこちらで指定する
  3. どこをどうカスタマイズするか詳細に伝える
  4. デザイナーを指名する

WordPressテーマを使っての制作発注の利点は、品質が読めることです。テンプレートの品質が良ければ、その分良いサイトが生まれやすくなります。また、制作サイドもさほど手間とスキルを必要としないので、低価格で発注しても粗悪なサイトが納品されることを防ぎます。

ドメイン・サーバーを用意しておく

ドメイン・レンタルサーバーは自前であらかじめ用意しておきましょう。制作会社が用意する場合、当然毎月の管理料や更新料がかかることになります。

WordPressとテーマをインストールしておく

用意したドメイン・レンタルサーバーにWordPressとテーマをあらかじめインストールしておくと、ベストです。

WordPressテーマ一覧

デザインイメージを用意する

デザインイメージは口頭(文面)で伝えるだけでなく、イメージ(画像)で伝えましょう。イメージで伝えるほうが確実です。

制作依頼のテンプレート

以下にWordPressテーマを使った場合の制作依頼の雛形を記載しておきます。あなたや先方の状況に応じて、適宜変更してご利用ください。

株式会社xxxの〇〇と申します。

次のイメージで自社サイトの制作を検討していますが、御社の制作実績にある「△△△」が素晴らしかったのでご連絡しました。

サイトURL: https://design-plus.info/
使用するWordPressテーマ: DROP
デザインイメージ: https://demo.tcd-theme.com/tcd087/
その他要望:
・ヘッダー画像○枚
・アイキャッチ画像50枚
・固定ページデザイン○ページ、コーディング含む
・デザイナーは制作実績「△△△」のメインデザイナー

御社で受託可能であれば、見積・納期・実装方法などの詳細にご提案をお願いします。

ポイントは、具体的にやってほしいことを伝えることと、あなたがなぜこの会社に依頼したかを伝えることです。発注理由が「安いから」では、あまりいいモノは生まれません。

丸投げしたほうがいい制作会社もある

ここに来てまったく逆のことを言いますが、丸投げしたほうがいい制作会社もあります。丸投げというより、要望や枠組みは指示するがクリエイティブの余地を残した依頼方法です。

優秀なクリエイターは、完全な指示書よりもある程度の自由(遊び)を残したほうがいい仕事をするからです。遊びの部分に、独自性やおもしろい試みを入れてくるからです。

あなたが信頼に足るクリエイター(制作会社)と判断したなら、彼らの提案を受けながら話を進めると良いでしょう。

優秀なクリエイターに仕事を依頼できれば、当然報酬も相応に上がります。相場の5倍10倍ということもありえます。ただ、価格以上の価値があることも多いです。

まとめ

ホームページ制作依頼時の準備や注意点について解説しました。

ホームページ作成に限らず、仕事を外注するときは「発注側も知識を持っておくこと」が重要です。両者の間にあまりにも知識の差があると、力関係的に丸投げになりがちですし、そうすると良いモノが出来ないばかりか、お金をドブに捨てることもあります。

本記事ではドメイン・レンタルサーバーの契約やWordPressのインストールを推奨しましたが、別にこれ以外の実装方法でも構いません。最低限の知識として上記が自分で出来ることが、いい制作依頼をする時に必要だということです。