Web上で予約システムを作りたいときってありますよね。
美容院やクリニック、コワーキングスペースなど。予約システムがあれば非常に便利です。電話対応や予約情報の手動管理が不要になり、ヒューマンエラーも減ります。
そこで今回は、最もかんたんに予約システムをつくれる無料アプリ「tol(トル)」をご紹介いたします。予約システムの作成から管理までスマホのみで完結します。
「tol(トル)」の機能概要
一般的に予約システムをつくるツールは、設定項目が多く初期設定に時間がかかります。特にWordPressのプラグインでは高機能なものも多いですが、設定がすぐ完了するとは言い難いです。
美容室やエステサロンなどを営まれている方や、個人でお店を開業されたばかりの方などは、お客さまのご予約をどのように管理されていますでしょうか。お客さまとメールでやりとりし、その都度スケジュールを手入力して管理する方法では、手間もかかり間違えるリスクも大きいはずです。 WordPressで構築され...
一方「tol(トル)」は、スマホアプリ上で簡単に設定が完了して、WordPressサイトとも連携できます。主な機能概要は次の通りです。
- 予約専用のページをスマホで作成可
- スマホで予約の受付・管理可(プッシュ通知あり)
- 受付時間は2部制まで細かく設定可
当記事では無料版(Starterプラン)で使える機能のみをご紹介いたしますが、次のようなプランが用意されているようです。
プラン名 | Starter | Business | Shop | Company |
用途 | お試し・個人店向け | 中規模以上のお店向け | 複数名のスタッフがいるお店向け | 複数の店舗運営者向け |
機能 |
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Starterプランの機能+
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Businessプランの機能+
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Shopプランの機能+
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価格 | 0円 | 3,180円/月 | 19,800円/月 | 要お問い合わせ |
参照元:tol(トル)公式のプランページ
「tol(トル)」のインストール
「tol(トル)」は、スマホアプリですので下記ボタンから公式ページにアクセスいただくか、Appストアまたは、Google Playストアから「tol(トル)」と検索いただいても入手可能です。
「tol(トル)」の設定方法
tol(トル)の設定方法を解説していきます。tolの仕組みとしては、専用の予約ページをアプリ上で作って、そのURLをSNSやWebサイトからリンクしてご活用いただくという形です。
スマホにアプリをダウンロードしたら大きく分けて次の6ステップで設定が完結します。細かく分けていますが、実質10分ほどで設定可能です。
実際の画面を参照しながら、それぞれ解説していきます。
1. tolのアカウントの設定
ダウンロードが済んだら、まずは次の画面でアカウントを作成します。
メールアドレスとパスワードを設定したら、「ネット予約を始める」をタップします。登録したメールアドレスに「確認メール」が届きますので、メール内の「メールアドレスを認証」をタップすれば、アカウントの作成は完了です。
2. (ショップの)プロフィールの設定
簡単なアンケートに答えた後、ショップのプロフィールを設定する画面に移動します。
上記画面でショップ名や肩書き、簡単なプロフィールを設定します。最上部の画像は、ショップページのイメージ画像になります。
ショップページURLは、予約ページのURLにも表示されます。サイトのドメインのようにシンプルに設定しておくといいでしょう。
例えば、TCDクリニックというサービスであれば、「tcd-clinic」などです。設定が終わったら、「変更」から次のページに進みます。
「ページを公開する」は最後に設定しても大丈夫です。
3. サービス内容の詳細を設定
続いてはサービス内容の設定です。まずはサービスのタイプを選択します。
- 自由受付タイプ(美容院、エステサロン、クリニックやコワーキングスペースなど)
- 事前設定タイプ(イベント、ライブ、ヨガ、英会話、オンライン講座など)
アプリ内でも詳しい説明がありますが、お客さまに自由に予約してもらうサービスは前者、事前に提供するサービスや日時を決めて受け付けたい場合は後者を選択して次に進みます。
今回は診療を受け付けるクリニックを例に説明いたしますので、自由受付タイプを選択して項目をそれぞれ設定していきます。
- サービスのイメージ画像
- サービス名(例:診察予約サービス)
- サービスの説明(例:診察の予約をWebで受け付けます)
- 価格(入力は必須ですが、「現地支払い」を選択すると予約時に決済は不要です)
- お支払い方法(現地支払いの他に、銀行振り込み、ネット決済が選べます)
- 予約確保の時間帯(おおよその所要時間と前後の時間を設定できます)
これより下にある項目は有料版のみ利用可能なので、スルーして問題ありません。サービスのイメージ画像はそのまま予約ページに表示されますので、最後にPCとスマホの両方で見え方を確認しておきましょう。
ここまで設定が終わったら、次のプロフィール画面が開きます。
今回の例では、「TCDクリニック」というショップのプロフィール内に「診察予約」という自由受付タイプのサービスが設定できました。
4.受付時間の設定
続いて、受付時間を設定していきます。
「ショップ設定」から「受付時間の設定」をタップしてください。
「曜日ごとで一括追加する」ボタンから時間枠や開始日、終了日などを設定できます。
例えば、クリニックなどで月〜金は午後診療あり、土曜は午前診療のみ、日曜日は休診日といった設定も可能です。無料プランでは2部制まで設定できます。
5. 予約ページの公開
完成したショップページを公開します。
「ショップ設定」から「ショッププロフィール設定」をタップしてください。
最下部の「ページを公開する」のスイッチをタップします。
最後に「変更」をタップしてください。これで予約ページが公開されました。
6. URLをSNSやWebサイトに設置
ここまで来たら、サービスページをあなたの運営するWebサイトやSNSにURLを貼り付けて設定完了です。予約ページのURLを共有すれば、サイトやSNSを持っていなくても予約システムを利用できます。スモールビジネスであれば、InstagramのプロフィールにURLを貼っておくだけでも使えたりしますね。
サービスページ画面右上の「リンクアイコン」から「サービスのURLをコピー」をタップします。
コピーされたURLをサイトにセットします。リンクを設定できるオプションやボタンなどを活用して「予約」できるとわかるように設定しておきましょう。
例えば、弊社テーマ「CURE」であれば「Web予約」というボタンを設定できるので、こういった箇所に設定しておくとわかりやすいですね。
設定お疲れ様でした。これでWeb上から予約を受け付けることが可能です。
実際の予約画面を確認しよう
ここからは実際の予約画面を確認していきましょう。
Webサイトに設定した予約ページへのリンク箇所をクリックして進んでいくと、受付時間で設定した通りにカレンダーが表示されます。ここで予約可能な日程に間違いがないか確認しておきましょう。
※予約する際はお客様もtolにログインが必要です(ユーザー名とメールアドレスの登録)。
任意の日付をクリックすると、以下のようにより詳細に時間が表示されます。ここには3.で設定した「予約確保の時間帯」が反映されます。
最後まで進むと、次のように「予約が完了しました」と表示されます。
スマホからの予約に最適化されているのか、PCでの表示はやや余白が目立つ印象ですが、実用性に支障はありません。予約が完了すると管理者と予約者にメールが送信されますので、内容を確認してみてください。
また、tolにもプッシュ通知が送られ、アプリの「お知らせ」内にも予約日時が表示・記録されます。
管理者は、スマホで「キャンセル」したり、「提供済み」に変更したり、予約ステータスの変更が可能です。キャンセルした記録も残り、予約日時の変更や変更通知の送信もできるスグレモノです。
基本的な予約管理がスマホのみで完結するのでかなり使い勝手がいいです。実際に運用する場合は、予約日時の変更や送られてくるメールの内容、予約できる日時などを確認しておきましょう。
まとめ
スマホのみで予約システムをつくれる無料アプリ「tol(トル)」をご紹介いたしました。
サロンやクリニックなどのサイトを運営されている方は、予約システムを手軽に実装できるのでオススメです。普段持ち歩いているスマホで予約の受付や管理ができるのも実用的ですよね。
アプリの設定もわかりやすくて簡単ですので、ぜひチェックしてみてください。
ちなみに、とにかく簡単、かつ低コストで予約システムを使いたい人は、「Googleカレンダー」を予約システム化する手段もありです。月額千円ちょっとで本格的な予約システムが導入できます。メリットだけでなく、デメリットもありますので、ご興味ある方はこちらの記事を参考にしてください。
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