ファイルをまとめて圧縮する際に便利なzipファイル。共有時などに容量を圧縮できて便利ですよね。
MacではFinder内でファイルを右クリックして簡単に圧縮(zipファイル化)できますが、zipファイルにパスワードをかけるには一手間必要になります。
そこで今回は、Macユーザー向けにzipファイルにパスワードをかける方法を解説いたします。重要なファイルを共有する際などにご活用ください。
zipファイルにパスワードをかけるにはターミナルを使う
ファイルを右クリックですぐにパスワードをかけられるわけではなく、ターミナルを使います。とはいっても、やることは簡単なのでご安心ください。操作は次の3ステップのみです。
- ターミナルを起動
- ターミナルに「zipcloak」と入力
- 対象のzipファイルをドラッグ&ドロップ
詳しい操作方法を以下で解説いたします。
1. ターミナルを起動する
ターミナルは、アプリケーション内のユーティリティの中にあります。
上記のようなパスバーは初期状態では表示されませんが、表示しておくのがオススメです。下記記事で設定方法をご紹介しています。
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2. ターミナルに「zipcloak」と入力
ターミナルが開いたら、「zipcloak」と入力します。「cloak」はマントや覆い隠すという意味なので、zipファイルをパスワードで隠すということですね。
3. 対象のzipファイルをドラッグ&ドロップ
あとは、ターミナルのウィンドウ内に対象のzipファイルをドラッグ&ドロップすればOKです。
ファイル名が表示されたら、キーボードのreturnキーを押してください。
下記画面が表示されるのでここで任意のパスワードを設定します。
returnキーを押すと、確認のために「Vertify password」と表示されるので、同じパスワードを入力して、もう一度returnキーを押します。
下記のように「encrypting: 〜」と表示されたら文字通り暗号化完了です。
パスワードがかかったzipファイルを確認してみる
元のzipファイルを確認してみてください。
このように展開するのにパスワードの入力が必要になっているはずです。
zipファイル解凍用のアプリを使って開こうとしても同じくパスワードの入力が必要になります。
これでzipファイルが暗号化された(パスワードがかかっている)ことを確認できました。
正しいパスワードを入力すると通常通り解凍されるので、再度zip圧縮して暗号化が必要になります。macでzip圧縮する際は、不要なファイルが紛れ込まないように注意して行いましょう。
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まとめ
Macでzip(圧縮)ファイルにパスワードをかける方法をご紹介いたしました。
ターミナルを使うといっても、一度覚えてしまえば操作は簡単です。共有するzipファイル内に重要な内容を含む場合は、ぜひこの方法でパスワードをかけてみてください。
ターミナルを使用してZIPファイルにパスワードを設定しましたが、展開する時にPWを入力しても展開しません。
何度もPWを聞いてきます。
Enter password: と Verify password: は一致していますので zipcloak error は発生していません。
何が原因なのでしょうか?
パスワードを設定されたzipファイルが、どのようにして圧縮されたかによってzipcloakが正常に動作しないことがあるようです。zipファイルに圧縮する際、右クリックではなく、ターミナルから圧縮することで解決できる可能性があります。
>>Macでzip圧縮する方法
お手数ですが、一度お試しいただけますと幸いです。