WordPressは世界中で最も利用されているCMS(コンテンツ管理システム)。WordPressを利用すると、ブログ・コーポレートサイト・ネットショップなど様々なホームページが作成できます。
WordPressを利用するには、レンタルサーバーとドメインが必要です。WordPressサイトを公開するまでの手順はこちら。
- レンタルサーバーを用意
- ドメインを用意
- レンタルサーバーにWordPressをインストール(※当記事で解説)
- WordPressテーマをインストール
- 初期設定を済ませる
- 公開(完成)
当記事では、3番目にあたる、レンタルサーバーにWordPressをインストールする方法を解説いたします。
WordPressをサーバーにインストールする方法は「簡単」「手動」の2通りあります。簡単・手動インストールの違いは、データベース(MySQL)作成やWordPress本体ファイルのアップロード作業を自動化できるかどうかです。
初心者の方は「簡単インストール」をおすすめします。
- 簡単インストール方法:作業時間 1分
- 手動インストール方法:作業時間 5-10分
目次
WordPress対応のレンタルサーバーを用意する
まず前提として、WordPressに対応したレンタルサーバーを用意する必要があります。ほとんどのレンタルサーバーはWordPressに対応していますが、プランによっては非対応だったりするので注意してください。
もしサーバー契約がこれからなら、簡単インストール機能があるサーバーを選ぶことをおすすめします。
簡単インストール対応のサーバー一覧
メジャーなサーバーの多くは、WordPressの簡単インストール機能に対応しています。
レンタルサーバー名 | WordPress簡単インストール | 特徴 |
エックスサーバー (Xserver) | 有り | ・国内シェアNo.1 ・高機能で使いやすいUI ・20年以上の実績 |
さくらのレンタルサーバ | 有り | ・料金が安い ・老舗で安定性高い ・無料お試しあり |
ConoHa WING | 有り | ・サイトの表示速度が早い ・初期費用無し、最低利用期間無し |
ロリポップ! (Lolipop!) | 有り | ・格安料金 ・初心者向け ・無料お試しあり |
ヘテムル (heteml) | 有り | ・ディスク容量が大きい ・転送量が大きい ・価格はやや高め |
サーバーを選ぶ際はこちらの記事も参考にご覧ください。
WordPressを利用するにはレンタルサーバーとドメインが必要です。WordPressを利用するために準備するものはこちらの記事で解説していますが、本稿ではレンタルサーバーの選び方について、筆者がこれまで体験した失敗も踏まえ、より詳細に解説できればと思います。 WordPressは世界でもっ...
WordPressの簡単インストール手順
簡単インストール機能が搭載されているサーバーなら、WordPressをワンタッチでインストールできるので、簡単でおすすめです。エックスサーバーとさくらのレンタルサーバを例に解説いたします。
エックスサーバーの場合
エックスサーバーで使える「WordPress簡単インストール」機能を使った手順の解説です。
参考:WordPress 簡単インストール手順 | レンタルサーバーならエックスサーバー
まずはサーバーパネルにログインして設定対象ドメインを選択します。
WordPressの簡単インストールをクリックすると、改めてドメインの確認画面が表示されます。
WordPressをインストールするドメインに間違いがなければ、「選択する」をクリックします。
次の画面が表示されるので、「WordPressインストール」のタブを選択します。
設定するドメインを確認しながら、赤枠箇所を記入します。
他の箇所はデフォルトのままでも構いませんので、下部右側にある「確認画面に進む」を押します。
確認画面が表示されますので、入力した内容に間違いないか最終確認します。
間違いなければ、下部右側の「インストール」を押します。
以下の画面が表示されたら無事インストールできています。
管理画面のURLをクリックして確認してみましょう。WordPressのログイン画面が表示されるはずです。
これにてWordPressの簡単インストールは完了です。
さくらのレンタルサーバの場合
さくらのレンタルサーバで使える「クイックインストール機能」を使った手順の解説です。
参考:WordPressのインストール手順を知りたい | さくらのサポート情報
以下の2ステップの手順を踏みます。
- データベースの新規作成
- WordPressのインストール
まずはサーバーコントロールパネルにログイン後「WordPressインストール」をクリックします。
次に「データベース作成」を押します。
次の画面で赤枠の必須項目を入力して、「作成する」ボタンを押せばOKです。
正常に作成できれば、WordPressインストール画面に戻ります。
先程作成したデータベースの情報が表示されますので、WordPressをインストールしたいドメインを選択します。初期ドメインにWordPressをインストールすることはできないので、サブディレクトリにインストールする場合は、上記のようにチェックを入れて任意の文字列を入力します。
下部にスクロールして、WordPressのログイン情報を決めます。
- ユーザー名
- パスワード
- メールアドレス
ですね。
最後に規約に同意して、「作成する」を押します。
次の画面が表示されれば、無事インストールできています。
管理画面URLをクリックして、ログインできるかテストしてみましょう。
WordPressの手動インストール手順
WordPressを手動インストールするにはFTPソフトを利用します。以下で手順を解説いたします。
FTPソフトとは、File Transfer Protocol(ファイル・トランスファー・プロトコル)の略で、サーバーにファイルを転送するためのソフトウェアです。WordPressのファイルをサーバーにアップするために必要です。
FTPソフトのおすすめは、FileZilla(ファイルジラ)やFFFTP、Cyberduck(サイバーダック)などです。
無料で使える初心者におすすめのファイル転送FTPソフトをご紹介します。 WordPressでは管理画面から直接画像がアップできたり、テーマの編集なども行えるため、FTPを使用せずにサイト構築を行うことが可能です。なので、WordPressユーザーの中には「FTPって何?」という方もいらっしゃる...
WordPressの手動インストールは、以下の5ステップで進めます。
- データベースの作成
- WordPressのファイルをダウンロード
- FTPソフトでサーバーへアップロード
- データベース情報の入力
- サイトの基本情報の入力
難しく思えるかもしれませんが、作業内容は非常にシンプルです。画像を交えながら順を追って解説していくので、一つずつ確実にこなしていけば、無事にインストールできるはずです。
今回は例としてエックスサーバーを使いながら解説します。他のレンタルサーバーと細かな部分で違いはあるかもしれませんが、インストール手順の大枠は変わらないので、ぜひ参考にしてください。
STEP1. データベースの作成
まずはWordPressサイトの情報を格納するデータベースを作成します。エックスサーバーのサーバーパネルにログインしてください。
ログイン後、設定対象のドメインを選択して、MySQL設定をクリックしてください。MySQLの設定画面に移行します(MySQLとは、オープンソースのデータベース管理システムのことです)。
「MySQLの追加」をクリックしてください。
データベース名を半角英数字で入力して、「確認画面へ進む」をクリックします。「MySQLデータベースを追加しますか?」という確認ページが表示されるので、データベース名に間違いがなければ追加してください。すると「MySQL一覧」にデータベースが追加されているはずなので、確認しましょう。
次に、データベースにアクセスできるユーザーを追加します。「MySQLユーザ追加」をクリックしてください。
MySQLユーザIDとパスワードを入力し、「確認画面へ進む」をクリックしてユーザーを追加してください。MySQLユーザIDとパスワードの情報は後ほど使うことになるので、テキストエディタなどにメモしておきましょう。
ユーザーを追加したあとは、データベースとユーザーを紐付けます。
「アクセス権未所有ユーザ」のプルダウンメニューから、先ほど追加したユーザーを選択して、「追加」をクリックしてください。そうすると、データベースとユーザーが紐付き、アクセス権が与えられます。
ここまでで、データベースの作成作業は完了です。
STEP2. WordPressのファイルをダウンロード
公式サイトから、最新のWordPressファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたら、ZIPファイルを解凍しておきましょう。
これらのファイルを、サーバーにアップロードすることになります。
STEP3. FTPソフトでサーバーへアップロード
WordPressファイルをサーバーにアップロードするには、FTPソフトを使います。
今回は、WindowsとMac両方に対応しているFileZilla(ファイルジラ)を使ってみます。他のFTPソフトも、操作方法はだいたい共通しています。
>> FileZilla(ファイルジラ)のダウンロードはこちら
ダウンロード・インストールが完了したら、FileZillaを起動しましょう。
ホスト・ユーザー名・パスワード・ポート番号を入力して、サーバーに接続します。
これらの情報は、サーバー契約時に送られてくるメールに記載されています。
記載されているホスト名・ユーザー名・パスワードを、FileZillaに入力しましょう。ポート番号は「21」を入力してください。入力したら、「クイック接続」をクリックしてください。記載ミスがなければ、サーバーに接続されるはずです。
サーバーに接続したら、WordPressをインストールしたいドメインのディレクトリをクリックしてください。
ドメインのディレクトリの中には、「public_html」というディレクトリがあるはずです。
「public_html」とは、ホームページ用のファイルをアップロードするディレクトリのことです。ここにWordPressのファイルをアップロードします。
「public_html」に直接WordPressのファイルをアップロードする方法と、サブディレクトリを追加して、そこにアップロードする方法の2パターンがあります。
今回は、サブディレクトリにWordPressをインストールする方法で解説します。
まず、「public_html」の中に、任意の名前のサブディレクトリを追加してください。追加したら、そこにWordPressのファイル一式をアップロードしてください。
アップロードが完了するまで待ちましょう。
STEP4. データベース情報の入力
アップロードが完了したら、「ドメイン名/サブディレクトリ」のURLをブラウザの検索バーに入力してください(例:http://○○○○○○.com/blog/)。
すると、以下のページが表示されるはずです。
「さあ、始めましょう!」をクリックしてください。
データベース情報の入力ページが表示されます。STEP1. データベースの作成で設定したデータベース名・ユーザー名・パスワードを入力してください。データベースのホスト名は、お使いのサーバーのMySQL設定のページで確認できます。テーブル接頭辞は、デフォルトのままで大丈夫です。
すべて入力したら、「送信」をクリックしてください。
こちらのページが表示されれば、データベース情報の設定は完了です。「インストール実行」をクリックして、サイト基本情報の入力に進みましょう。
STEP5. サイトの基本情報の入力
最後のステップとして、サイトの基本情報を入力します。
サイトのタイトル、ユーザー名、パスワード、メールアドレスを入力してください。タイトルやユーザー名は後から変更できるので、仮でも大丈夫です。ユーザー名とパスワードは、WordPressログイン時に必要になるので、メモしておきましょう。
すべて入力が完了したら、「WordPressをインストール」をクリックしてください。
こちらが表示されれば、インストールは正常に完了しています。「ログイン」をクリックしてください。
先ほど設定したユーザー名(もしくはメールアドレス)とパスワードを入力して、WordPressのダッシュボードにログインしましょう。
こちらのダッシュボードが表示されるはずです。これでWordPressの手動インストールの工程はすべて完了です。
WordPressインストール後の作業
WordPressのインストール方法を解説いたしました。
簡単インストールだと作業時間は慣れてくると1分とかかりません。簡単インストールが搭載されているレンタルサーバーでは簡単インストールがおすすめです。
手動インストールもエンジニアでなければできない専門的な作業ではないので、一度試してみてもいいかもしれませんね。FTPソフトやデータベースの仕組みが直感的にわかります。
WordPressがインストールできたら、以下の設定を行っていきましょう。
- WordPressテーマのインストール&有効化
- WordPressプラグインのインストール&有効化
- SEO設定
おすすめのWordPressテーマ
初心者でもホームページが自作できるおすすめのWordPressテーマをご紹介します。
TCD41 をサクラサーバのsslで設置したいのですが問題ないですか?
WordPressはアメブロでも使えるのでしょうか?また設定方法も教えて頂けるのでしょうか?教えてください。