この記事では、SEOにおける関連キーワードの調べ方・活用方法を解説します。
関連キーワードは、検索ユーザーのニーズを把握したり、コンテンツの網羅性を上げたりするのに役立ちます。また、複数の関連キーワードを検索にヒットさせて、検索流入を最大化させることもできます。
SEOの成果を上げるために欠かせない概念なので、ぜひ参考にしてみてください。
関連キーワードとは?
関連キーワードとは、メインキーワードに関連する派生キーワードの総称です。
代表的なものとして、以下2つをここではご紹介します。
- サジェストキーワード
- Google検索結果(Serps)下部に表示される「他のキーワード」
サジェストキーワード
サジェストキーワードは、メインキーワードを軸にした複合キーワードのことです。たとえば、「wordpress 使い方」というキーワードのサジェストキーワードは、以下のようになります。
- wordpress 使い方 初心者
- wordpress 使い方 マニュアル
- wordpress 使い方 ホームページ
- wordpress 使い方 本
- wordpress 使い方 mac
- wordpress 使い方 無料
「wordpress 使い方 ○○○」という形で、メインキーワードの単語を必ず含んでいるのが特徴です。
サジェストキーワードを調べることで、メインキーワードの検索意図※を推測することができます。また、サジェストキーワードをコンテンツに盛り込むことで、コンテンツの網羅性を上げることもできます。
※検索意図とは、キーワードで検索する人が抱えている悩みや欲求のことです。言い換えれば、検索する理由です。検索意図に合致したコンテンツを作ることはSEOにおける最重要事項。詳しくは以下の記事をご覧ください。
この記事では、SEOで重要になる検索意図(Search Intent)のリサーチ方法を解説します。 検索意図を把握して、検索ユーザーのニーズに合致したコンテンツを作ることは、コンテンツSEOにおける最重要施策です。 よく使われる3つのリサーチ手法と、検索意図の理解を深める便利なフレームワ...
他のキーワード
他のキーワードは、Google検索結果に表示されるキーワードです。
サジェストキーワードとは違い、「ワードプレス 初心者 難しい」「WordPress 始め方」など、「wordpress 使い方 ○○○」という形式以外のキーワードも表示されています。
他のキーワードは、「このキーワードで検索する人は、こういう情報も知りたいのでは?」と、Googleが判断して提案しているキーワードです。サジェストキーワードと同じく、キーワードの検索意図を推測するのに便利です。
また、サジェストキーワードを調べるだけでは見つからない意外なキーワードが提案されることも多いので、新しいコンテンツの切り口を探すことにも役立つはずです。
関連キーワードの調べ方
他のキーワードは、実際にGoogle検索すれば簡単に調べられます(検索結果下部に表示されることが多い)。
サジェストキーワードは、Google検索のオートコンプリート機能を使って調べることができます。
検索窓にメインキーワードを入力すると、サジェストキーワードの候補が自動で出力されます。
他の単語(ひらがなやアルファベット、数字など)を追加すると、その単語の頭文字に沿ったサジェストキーワードが新しく表示されます。
このように、様々な単語を組み合わせて、サジェストキーワードの候補を探します。
大量のサジェストキーワードを一括取得したい場合は、オートコンプリート機能では非常に手間なので、ツールを使いましょう。
オススメは、以下のようなツールです(いずれも無料で使えます)。
各ツールの詳細は、以下の記事をチェックしてみてください。
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ここでは例として、Keyword Toolを使って、サジェストキーワードを取得していきます。まず、軸となるメインキーワードを入力します。
サーチボタンを押すと、以下のように、サジェストキーワードを一括で取得できます。
取得したキーワードは、CSVやExcelでエクスポートしておきましょう。キーワードを分類したり整理したりするための土台になります。
関連キーワードの活用方法
ここからは、関連キーワードの活用方法を、サジェストキーワードと他のキーワードごとに解説していきます。
複数のサジェストキーワードを1ページで網羅する
複数のサジェストキーワードを、1ページで同時に網羅して対策すると、以下のようなメリットがあります。
- ページの網羅性が上がる
- 複数のサジェストキーワードで検索流入を稼げる
注意点として、検索意図が近いサジェストキーワードを網羅するようにしてください。
検索意図がまったく異なるサジェストキーワードを無造作に選んでしまうと、キーワードとページの関連性が薄まり、Googleからの評価を落とすことになるからです。
また、人間の読み手からしても、テーマが乱雑に散らばっていて何が言いたのかわからない・・・という印象を持たれてしまいます。
だからこそ、検索意図が同じサジェストキーワード同士をグルーピングして整理する必要があるのです。
キーワードごとの検索意図の分類は、スプレッドシートで作業するといいでしょう。
以下のように、一つひとつのサジェストキーワードに対して、検索意図を書き出していきます。
すべて書き出したら、検索意図の列を昇順あるいは降順でソートします。そうすると、以下のように、検索意図が同じサジェストキーワードがグルーピングされます。
グルーピングされたサジェストキーワードを1ページで同時に対策することで、ページの網羅性が上がりますし、複数のサジェストキーワードが検索にヒットすることで、検索流入を最大化できます。
このようなキーワード整理・分類のテクニックについては、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
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他のキーワードを掘り下げてチェックしていく
Google検索結果下部に表示される他のキーワード。
こちらを活用するオススメの方法は、連想ゲームのようにキーワードを掘り下げていき、ユーザーニーズを深掘りしていくというものです。
たとえば、「wordpress 使い方」でコンテンツを作るとき、いまいちユーザーニーズが見えず、ボンヤリした認識しかなかったとします。そんなときは、ひとまず「wordpress 使い方」でGoogle検索をしてみます。
すると、検索結果下部に他のキーワードが表示され、そのなかに「ワードプレス 初心者 難しい」というキーワードが見つかりました。
他のキーワードは、「このキーワードで検索する人は、こういう情報も知りたいのでは?」という意図で、Googleが提案してくれるキーワード群です。
つまり、提案された他のキーワードを掘り下げてチェックしていけば、ユーザーニーズを推測する手がかりが得られるのです。
「ワードプレス 初心者 難しい」という他のキーワードをクリックしたところ、今度は「ワードプレス さっぱり わからない」という他のキーワードが見つかりました。
こちらもクリックしてみましょう。すると、今度は「ブログ開設 難しい」という他のキーワードが見つかりました。
このような手順で、他のキーワードを次から次に、芋づる式でチェックしていくと、最初は曖昧な認識しかなかったユーザーニーズが、徐々に具体的になっていきます。
「WordPressの使い方が知りたいのかなぁ?」というザックリとした認識ではなく、「WordPressでブログを始めたいけど知識がなく、難しいと感じている初心者」といった具体的なターゲット像、ユーザーニーズを推測できるようになるわけです。
検索意図が曖昧な単体ワードでは特に、この作業が役立ちます。複雑な手順を必要としないので、ぜひ試してみてください。
まとめ
ここまで、SEOの関連キーワードの調べ方や活用方法を解説してきました。
<関連キーワードの概要>
- 関連キーワードとはメインキーワードに関連する派生キーワードの総称
- 検索意図の推測やページの網羅性向上に役立つ
- サジェストキーワードと他のキーワードが代表的
関連キーワードは、検索ユーザーのニーズを把握したり、コンテンツの網羅性を上げたりするのに役立ちますし、複数の関連キーワードを検索にヒットさせて、検索流入を最大化させることもできます。
SEOの成果を上げるために欠かせない概念なので、ぜひ意識してみてください。
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