ウェブサイト内に設置されている検索フォームは、ユーザーが目的のコンテンツに効率よく辿り着くことをサポートするパーツのひとつです。ユーザビリティ向上にも貢献します。サイト内検索フォームの重要度が特に増してくるのは、サイト内のページ数が多いときです。
WordPressには、検索フォームを機能強化できるプラグインが数多く存在するの、本稿では検索フォームに関連するプラグインを紹介しています。
目次
WordPressのデフォルトの検索機能
WordPressには最初からサイト内検索フォームが搭載されています。にもかかわらず、なぜWordPressには検索フォーム関連のプラグインが多く存在するかというと、WordPressのデフォルトの検索フォームには最低限の機能しかないからです。
- 検索対象は投稿・固定ページのタイトルと本文のみ
- 検索結果の並び順は関連度順(Ver3.7以降)
このようにシンプルな機能で構成されています。そのため、カスタム投稿タイプを検索対象に含めたいといった細かいニーズは満たしていません。
サイトの種類によっては、検索フォームの機能が重要になってくるものもあるため、これらのニーズを満たすために多くのプラグインが存在しています。
高機能検索が必要になるケース
検索プラグインを追加するべきサイトは以下の通りです。
- ポータルサイト
- ECサイト
- アフィリエイトサイト
ポータルサイト
膨大な情報を扱うポータルサイトでは、「絞り込み検索」が必要です。
- 宿泊施設の紹介サイト
- レシピ紹介サイト
- ヘアサロンの紹介サイト
例えば、宿泊施設であれば「エリア」「価格帯」「間取り」など、複数の要素を組み合わせた絞り込み検索ができなければなりません。
ECサイト
ECサイトも絞り込み検索の重要度が高いです。Amazonや楽天市場などをイメージすれば分かる通り、ほとんどの人が絞り込み検索を活用しているでしょう。
- カテゴリー
- ブランド
- 価格帯
- 色
- サイズ
なお、TCDが扱っているECテーマは、すべて高度検索に対応しています。
アフィリエイトサイト
比較検討のしやすさを売りにしているアフィリエイトサイトにも、絞り込み検索のニーズは高いです。
- クレジットカード
- 光回線
- ウォーターサーバー
WordPressの検索機能を強化するプラグイン集
WordPressの検索機能を強化するプラグインを紹介します。
プラグイン名 | 機能 |
Search & Filter | 絞り込み検索。 |
Search Exclude | 検索対象から除外したいページを設定 |
Search Meter | サイト内検索のキーワードを計測。 |
WP Extended Search | 検索結果の並び替え。 |
SearchWP Live Ajax Search | 検索入力欄に検索候補を表示。 |
Relevanssi | サイト内検索のアルゴリズム調整。 |
Ivory Search | 検索フォームのカスタマイズ全般。並び順、検索対象範囲の除外・拡大等。 |
Customizer Search | テーマカスタマイザー内で使える検索フォーム。 |
Search & Filter
Search & Filterは、絞り込み検索フォームが設置できるプラグインです。下記の条件を組み合わせて絞り込み検索ができます。
- キーワード
- カテゴリー
- タグ
- 投稿ページ
- 固定ページ
- カスタム分類
検索リストはプルダウン、チェックボックス、ラジオボタンから選択可能。生成した検索フォームはショートコードで設置できます。レスポンシブにも対応。
Search Exclude
Search Excludeは、検索対象から外したいしたいページを指定できるプラグイン。サンキューページやお客様の声といった、サイト内検索のニーズの本筋から外れるようなページが除外できるので便利です。
運営サイトのページ数が増えてくると、訪問ユーザーはサイト内検索を活用して、目的のページへとアクセスするようになります。 ただ、WordPressのサイト内検索はデフォルトのままだと、運営者側が意図していないページまで表示されてしまうことがあります。 例えば、一時的に制作したキャンペーンペ...
Search Meter
Search Meterは、サイト検索でユーザーがどのキーワードで検索したかがわかるプラグインです。人気キーワードの検索ウィジェットも設置できます。
2020/07/19 追記:解説を最新版にアップデートしました。 WordPressのサイトで訪問者がサイト内検索を使ってどういうキーワードで検索したかを知ることができるプラグイン「Search Meter」をご紹介します。 検索されたキーワードを知ることで、どういう内容の記事に需要があ...
WP Extended Search
WP Extended Searchは、検索結果をカスタマイズするプラグインで、並び順の変更やAND/OR検索の切り替えといったことができま、検索結果の表示件数の制限・古いコンテンツの除外も可。
WordPressのサイト内検索が不便と思ったことはありませんか? 例えば、カスタム投稿などで作成したページはデフォルトではヒットしないので、ユーザーに届いていない可能性があります。また、コンテンツ量が多いサイトだと検索結果に表示される数も多く、情報鮮度が低いものも混じっているかもしれません。...
SearchWP Live Ajax Search
SearchWP Live Ajax Searchは、検索欄の入力中に検索候補を表示してくれるプラグイン。Googleのサジェストキーワード的なものをイメージして頂ければと。
- カスタムフィールド
- カテゴリー
- タグ
- タクソノミー
検索対象のキーワードがハイライトされるのもポイント。WordPressのデフォルトの検索窓を使って実装できるため、見た目を変えずに強力な検索機能を追加したい方におすすめ。
WordPressのサイト内検索を強化するプラグインは数多く存在します。中には便利なものも多数あります。 この記事で紹介しているのは「SearchWP Live Ajax Search」というWordPressプラグインで、予測検索機能を簡単に実装することができます。 検索フォームの強化...
Relevanssi – A Better Search
Relevanssiは、検索結果のアルゴリズム調整やあいまい検索が可能となるプラグインです。タイトル、タグ、コメントの重みを調整できたりします。
Ivory Search – WordPress Search Plugin
Ivory Searchは、検索フォーム全般のカスタマイズに対応しています。特定のページを検索対象から除外したり、日付の昇順で表示したり、画像のキャプションやPDF等の添付ファイルを検索対象とすることも可能。検索フォームはショートコードで設置。
Customizer Search
Customizer Searchは、WordPressテーマのカスタマイザーで使える検索プラグイン。これまで紹介したプラグインとは違って、バックエンド側のプラグインになります。Customizer Searchをインストールすると、カスタマイズ画面に検索ボックスが表示されます。
高度な検索機能を実装したWordPressテーマ
テーマ(テンプレート)側にも高度な検索機能を実装したものがあります。手前味噌で恐縮ですが、TCDの「GENSEN」というテーマ。
GENSEN
and/or検索やタグによる絞り込み検索など、高度な検索フォームを実装しています。
情報量の多いブログを運営している場合には、適切に情報を届けるために簡易的な「検索フォーム」が備わったWordPressテーマを活用したり、必要に応じてカスタマイズして検索機能を設置している人も多いでしょう。 しかし、単純な検索機能では、タイトルや記事コンテンツのキーワードからすべて拾っ...
まとめ
WordPressの検索プラグインを活用すれば、サイト内の情報を効率的に見つけられるようになります。
ユーザーがスムーズに情報を検索できると、結果的に回遊率が上がったり、SEO的にもメリットが得られるでしょう。特にポータルサイトやECサイトなどは、高機能な検索機能が必須です。
また、検索プラグインの中には、ユーザーだけでなくサイト運営者にとっても便利な機能が実装されています。
ショートコードやカスタマイズ項目を検索できると効率がアップすることは間違いありません。
サイトの目的に最適な検索機能を実装して、ユーザー体験を向上させていきましょう。
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