WordPressのサイトヘルスに「古いデータベースサーバー」と表示されることがありませんか?

「古いデータベースサーバー」というサイトヘルスのメッセージ

これは、現在使っているデータベースのバージョンが古いために出るメッセージです。

古いデータベースを使い続けると、セキュリティや表示スピードに悪影響が出る可能性があります。

そこで当記事では、エックスサーバーをお使いの方向けに、データベースをMySQL5.7からMariaDB10.6へ移行する方法をご紹介します。

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古いデータベースサーバーとは?

「古いデータベースサーバー」と表示されるのは、WordPressの必須要件を満たしていないからです。

WordPressの公式ページを確認すると以下のような必須要件が掲載されています。

バージョンによって変わるので、最新情報は↑の公式ページよりご確認ください。

今回の「古いデータベースサーバー」というメッセージは、これらの要件のうち、MySQLやMariaDBというデータベースのバージョン要件を満たしていない場合に表示されます。

PHPのバージョンやHTTPSについては、下記記事を参考にご覧ください。

データベースサーバーを移行する方法

今回は、エックスサーバーでの移行方法をご紹介します。

エックスサーバーでは、MySQLの提供が5.7までで終了しているので、データベース自体をMariaDBに移行する必要があります。

データベース移行は難しそうに見えますが、エックスサーバーならボタン操作のみで行えますので、ご安心ください。ダウンタイム(サイトが見れなくなる時間)も発生しません。

手順は以下のとおりです。

  1. エックスサーバーアカウントにログイン
  2. 「新サーバー簡単移行」からデータコピー申請
  3. データコピー完了後、「サーバー切り替え」を押す

1. エックスサーバーアカウントにログイン

まずは、エックスサーバーアカウントにログインします。

エックスサーバーのアカウントログインページ

サーバーパネルではなく、XServerアカウントです。

2. 「新サーバー簡単移行」からデータコピー申請

ログインできたら、左のメニューから「新サーバー簡単移行」をクリックします。

エックスサーバーの「新サーバー簡単移行」

上記のように「移行可能」と表示されていれば、対象のサーバーIDで間違いないかご確認ください。

次の画面で「データコピー申請」を押します。

エックスサーバーの「サーバー簡単移行」で「データコピー申請」

正常に受理されたら、次の画面が表示されます。

データコピー受理完了画面

サイトの規模やファイル数によりコピー時間は数時間〜数日かかります。

完了したら、アカウントに登録しているメールアドレスに完了通知が届きます。

筆者の場合、107個のWordPressサイトを管理しているサーバーで約4時間で完了しました。

3. データコピー完了後、「サーバー切り替え」を押す

データコピー完了後、再度アカウントページにログインすると、次のメッセージが表示されます。

データコピー完了画面(※サーバーは移行前)

サーバー切り替え自体は、まだ行われていないので、「実行画面」へ移動します。

サーバー移行を実行する画面

上記画面で「サーバー切り替え」を行うことで、最終確認画面が表示されます。

サーバ移行最終確認画面

対象のサーバーIDと、サーバー番号が変わることを確認したら、下部にスクロールしてください。

サーバー移行実行ボタン

最下部の「サーバー切り替えをする」ボタンを押すと、実行されます。

次の画面が表示されたら、無事移行完了です。お疲れさまでした。

サーバー移行完了画面

移行後に確認したいこと

移行が完了したら、次の項目を確認しておきましょう。

  • サイトの表示
  • サーバー番号
  • データコピー実行ログ
  • FTP接続時のホスト名

サイトの表示

移行したサーバーのサイトにアクセスして、正常に表示されているか確認しましょう。まずは訪問者に対して、サイトが正常に表示されているか確認するのが最優先です。

サーバー番号

サーバーパネルにログインして、サーバー番号が新しいものに更新されているか確認します。

サーバーパネルでサーバー番号が更新されているか確認

正常に移行されていれば、上記箇所が新しいサーバー番号になっているはずです。

データコピー実行ログ

サーバー移行が完了したら、下の方にある「データコピー実行ログ閲覧」も確認しておきましょう。

サーバー移行画面でエラーログを確認する画面

次に開かれる画面で、以下のような文言があれば、注意が必要です。Ctrl + F(command + F)などで「失敗」や「エラー」などと検索してみてください。

ログに「失敗」と表示されている例

「wp-config.php」の編集権限が設定してあったため、移行時の自動置換に失敗したということです。この場合は、原因の箇所を調べて手動で変更が必要です。

ログ全体を確認して、「失敗」や「エラー」などがなければ、作業不要です。

FTP接続時のホスト名

FTPソフトを使ってサーバーへ接続する場合は、ホスト名が必要です。

FileZillaの接続画面の例

FileZillaの接続画面の例

移行後24時間程度は、古いサーバーにもアクセスできますが、早めにホスト名を変更しておきましょう。FTPで操作する際、予期せぬ不具合の原因になります。

まとめ

エックスサーバーをお使いの方向けに、古いデータベース(MySQL5.7)から新しいデータベース(MariaDB10.6)へ移行する方法を解説しました。

エックスサーバーの場合、MySQL5.7以降のバージョンが提供されていないので、更新ではなく、MariaDBに移行する必要があります。

WordPressの必須要件を満たせば、古いデータベースサーバーなどと表示されることはなくなります。

MySQL5.7のままでは、サイトのパフォーマンスも落ちますし、セキュリティ的にもリスキーです。
サイトヘルスに表示されているなら、早めに移行しておきましょう。

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