2010年代はインターネットを使ってビジネスをするインフラが細かいところまで行き渡った時代と言えます。そして、その後予想していた通り、スモールビジネスの多様化が起きました。
スモールビジネスの多様化によって、「誰もが好きなことで生きる時代」というバラ色のキャッチコピーが踊りだしたのもココ数年の話です。
2000年代はネットでスモールビジネスと言うと、せいぜいアフィリエイトくらいのものでした。しかし、今は把握することが難しいくらい色々存在します。そんな中で、スモールビジネスについて思うことがありましたので記事にしておきたいと思います。
スモールビジネスとは
スモールビジネスとは、少資本・少人数でできるビジネスを指します。例えば、次のようなものはスモールビジネスに当てはまります。
- ブログアフィリエイト
- YouTubeの動画収益
- コンテンツ販売
- ECサイト運営
- インフルエンサー
- Webサービス運営
- オンラインサロン
- クラウドソーシング
他にもラインスタンプを作ったり、ゲームのやり方をオンラインで教えたりなど、細かく分類すればきりがありません。
いずれにせよ10年前と比べると、最初に資本投下しなくても始められるビジネスが爆発的に増えているのです。
スモールビジネスのデメリット
スモールビジネスには手軽に始められるというメリットがありますが、最大のデメリットがあります。それは結果が出るまでに時間がかかりがちということ。
他にもこれらのデメリットが考えられます。
- ライバルが多い
- 収益の安定化が難しい
- スケールしにくい
資本を投下しなくてビジネスできる分、参入障壁が低い。その分、ライバルも多く、しかも次から次へと参入者が増えていくため、収益を安定させることが難しいのです。
そして、結果が出にくい最大の要因は資本を投下しないことです。
設備・人材・広告・商品開発などは、お金によって大部分がプラスに改善します。資本投下することで、例え最終の収支が赤字であっても、売上がゼロになることはあまりありません。お店を開いたら、月の売上がゼロだったということはほぼないのと一緒です。
でも、スモールビジネスの場合は24時間PCの前に張り付いたとしても、数ヶ月間売上ゼロということは普通にありえます。ブログを開設して数ヶ月-1年は月間アクセス数100未満ということも普通にあります。
その点で、作業していても前に進んでいる実感が得にくいという特徴があります。
ただ、デメリットばかりではありません。次はメリットも見ていきましょう。
スモールビジネスのメリット
スモールビジネスのメリットはこちらです。
- 誰でもすぐ始められる
- 失敗のリスクがない
- 小さく産み、大きく育てられる
特に注目したいことが、3つ目の「小さく産んで大きく育てる」という点。弊社も今は年商6億円の企業に育ちましたが、最初は数カ月間売上ゼロからのスタートでした。
良かったことは、気軽にスタートできたことです。ただし、スモールビジネス1本で食べていけるまで約1年、収益が安定するまで約3年かかっています。
スモールビジネスを卒業するには
先にスモールビジネスのデメリットを挙げました。
- ライバルが多い
- 収益の安定化が難しい
- スケールしにくい
スモールビジネスを卒業するためには、これらのデメリットを消してしまうと良いです。
資本を投下しないから参入障壁も高く、安定もしにくい。であれば、資本を投下し、自分だけの参入障壁を作っていけば良いのです。
私がやったことは生活費を除いた利益のすべては広告費に回し、顧客の数を増やすことだけに数年費やしました。そして、少し余力が出てきた段階で、法人化をし、面接ができる簡易的な事務所を借りて人材を雇用する方向にシフトしました。
自分より優秀な人たちを招き入れることで、出来ることの範囲やレベルを上げていきました。それをしつつも、自社メディアを強化し、集客力と商品ブランドの知名度を上げることに力を注ぎました。
今も発展途上でありまだまだですが、それなりに参入障壁を高められたのではないかと思います。
スモールビジネスから入った人で、最初の成果を出すことに成功したなら、次は簡単に参入できる領域から脱却することです。それには資本の有効活用が必要です。
まとめ
スモールビジネスのメリット・デメリットを紹介してきました。そして、デメリットを潰していくことでスモールビジネスから卒業できるというお話でした。最初に資本を投下しない分、後からやる必要があるというのが私の考えです。
長期的な商いを実際に続けていくには強みが必要であり、どこかで帳尻を合わせる必要があるのでしょう。
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