アフィリエイトで一番重要なのはリサーチです。
リサーチを怠るアフィリエイターは価値の低いコピペ的なサイトしか作れず、まず稼ぐことはできません。どんな仕事も、事前準備が成否を分けます。アフィリエイトも例外ではなく、市場や商品、ターゲット顧客のことをどれだけ調べたかが、集客や報酬の成果を左右します。
この記事では、アフィリエイトサイトを新規で作るときの具体的なリサーチ項目を5つ、ご紹介します。
リサーチは面倒な作業ですが、多くの人が手を抜く場所だからこそ、本気で取り組めば周りに大きな差を付けることができます。
目次
アフィリエイトはリサーチがすべて
アフィリエイトで成果を出すには、リサーチがすべてと言っても過言ではありません。
商品の特徴や機能をわかりやすく比較したり、満足度を調査してランキング付けしたり、企業側のセールストークには出てこない商品のデメリットやリスク、注意点をまとめたりするには、入念な調査が必要です。想像で書けるものではありません。
もしあなたが有名なインフルエンサーなら、「これ、おすすめです」と適当に書くだけで売れるかもしれませんが、そんなのはごく一部の例外です。普通のアフィリエイトサイトの場合、「おすすめです」「人気です」と書くだけでは売れません。
売るために必要なのは、リサーチにもとづいた事実や分析、考察です。
リサーチを怠り、公式サイトの文言や料金表を適当にコピペするだけでは、まず成果は出ないでしょう。本当に載せるべきはコピペ的な情報ではなく、
- 商品の独自の強み
- 競合・類似商品との比較
- 公式が謳っていないデメリットやリスク
- どんな人にオススメか
- 商品に対する独自の感想や考察
といったものであり、このような情報をわかりやすく整理して届けるのが、アフィリエイトサイトの存在意義だといえます。公式が提供している内容以上の価値(商品の選択基準・判断基準)を訪問者に与える必要があり、そのためには、リサーチを入念にしなければいけないのです。公式サイトの焼き直し、コピペ的なアフィリエイトサイトではいけません。
これに関して、以下のGoogleの記事が参考になるので、ぜひチェックしてみてください。アフィリエイトサイトの記事作成の指針として、参考になります。
>> Google の商品レビューに関するアップデートについてクリエイターが知っておくべきこと
あとは、そもそも参入する市場や対策するキーワードを間違えれば絶対に稼げないので、そのあたりのリサーチも重要になります。
具体的なリサーチ項目は、次の章で解説します。
アフィリエイトで成果を出すためのリサーチ項目5つ
リサーチすべき項目は、以下の5つです。
それぞれ、解説していきます。
リサーチ項目1. 参入市場やキーワード
アフィリエイトは、確実に稼げる市場に参入する必要があります。
競合がいないニッチな市場やキーワードを狙うのはあまりオススメしません。競合がいない・少ないということは、そこは稼げない市場の可能性が高いからです(需要がない)。
逆に、アフィリエイトサイトが大量にある市場はハズレがありません。競合がいない・需要がないキーワードの検索1位よりも、競争が激しい・需要も大きいキーワードの20〜30位のほうが、よほど稼げたりするものです。サジェストキーワードの数も膨大なので、大手企業や凄腕アフィリエイターが拾え切れていないキーワードを対策して稼ぐこともできます。
競合の多さはネガティブな要素ではなく、むしろポジティブな要素なので、そういった市場に勇気をもって参入しましょう。
市場やキーワードを調べるときは、以下の3点を確認します。
- キーワードの検索ボリューム
- サジェストキーワードの数
- アフィリエイトサイトの数
キーワードの検索ボリューム
キーワードの検索ボリュームは数万程度あれば十分だと判断できます。ただ、あくまで目安なので、検索ボリュームの数値を絶対視しなくても大丈夫です。コンバージョンに近いキーワードで上位表示すれば、検索数が少なくても稼ぐことはできるからです。
キーワードの検索ボリュームは、Googleキーワードプランナーやaramakijakeなどの無料ツールで調べることができます。
サジェストキーワードの数
どちらかと言うと、検索数よりもサジェストキーワード数を注視したほうがいいと思います。
サジェストキーワードの数が少ないということは、人々が深く検索していない = そこまで需要がない、ということです。悩みや欲求が浅いともいえます。そのようなキーワードはアフィリエイトには不向きです。最低でも500程度のサジェスト数があるといいでしょう。
また、商品名(商標キーワード)のサジェストキーワードもチェックが必要です。
サジェスト数が極端に少ないもの(10以下など)は、人々がその商品をほとんど検索していない = Googleも重要視しない、ということなので、サイトの上位表示には不要だと判断できます。可能であれば、商標キーワードはサジェスト数100以上のものが望ましいです。
アフィリエイトサイトの数
検索結果にアフィリエイトサイトが多く存在すれば、ほぼ間違いないと判断できます。稼げる市場・キーワードです。
注意点として、Amazonや楽天などのECサイトがほぼ独占しているキーワードは、避けたほうがいいでしょう(アフィリエイトサイトでは上位表示できない)。
このように、検索上位が公式サイトかECサイトで締めているキーワードは厳しいです(アフィリエイトサイトが上位にいくつか存在すれば大丈夫)。
リサーチ項目2. ペルソナ
ペルソナは、「20代男性で東京在住で趣味は料理で・・・」みたいな細かい人物像を調べて設定しろ、というわけではありません。そうではなく、ペルソナ = 悩み・欲求の大まかな分類、と理解するとわかりやすいです。
たとえば健康食品であれば、
- 値段や料金
- 効果
- 美味しさ
- 栄養価・成分
などを気にする人が多いので、これらの項目を軸に商品を比較したり、レビュー記事を作ったりするといいでしょう。
ペルソナは、ジャンルキーワードや商標キーワードのサジェストキーワードをチェックすれば、ほぼ正確に理解できます。
あとは、商品のLP(ランディングページ)をチェックするのもオススメです。「栄養と味にこだわりたい方へ」「栄養価と美味しさを兼ね備えた」といった、ペルソナに関連するフレーズや単語が必ず見つけるはずです。サジェストキーワードのチェックと併せてLPのリサーチもしておけば、よりペルソナの精度が高まります。
ちなみに、商品LPのリサーチはアフィリエイトにおいて必須の作業です。非常に重要度が高いので、次の項目で詳しく解説します。
リサーチ項目3. 商品LP
扱う商品のリサーチは、必ず商品のLPや公式サイトをチェックしましょう。
ASPの商材概要を見れば、広告主側が商品・サービスの要点をまとめてくれていますが、そこに載っている情報だけでリサーチを完結させてはいけません。情報が不足していることが多いので、商品LPを隅々までチェックして、特徴や機能、料金などを把握することが重要です。
LPで使われている単語やフレーズを拾っていけば、その商品がターゲットとしているペルソナもわかってきますし、競合商品との違いや独自のベネフィットなども理解できます。サイトで取り扱う予定の商品すべてのLPをチェックして、各商品のスペックをスプレッドシートなどにまとめておきましょう。コンテンツを作るときに役立ちます。
決して、競合のアフィリエイトサイトの内容をパクって参考にすべきではありません。 情報が間違っていることも多いですし、そもそも競合サイトのリライトでは、検索順位がある程度までしか上がりません。
ユーザーニーズを把握するための参考にするのは構いませんが、情報の参照元として安易にパクるのはやめたほうがいいと思います。オリジナルの一次情報である商品LPや公式サイトでちゃんと調べましょう。
根気がいる作業でつまらないかもしれませんが、LPのリサーチにかけた時間は、アフィリエイトの成果に直結します。
訪問者の代わりにリサーチを代行するという意識でやるといいかもしれません。商品に関する情報を集め、吟味し、比較して・・・といった作業を訪問者がやるとなると、かなりの負担です。その負担を無くしてあげるのが、アフィリエイトサイトの価値であり本質です。
ぜひ、商品に関するリサーチに最も多くの時間を割きましょう。ここが済んでいれば、記事の執筆はたいした作業ではなくなります(調べてまとめた情報を組み合わせていくだけ)。
リサーチ項目4. 生の声や体験談
オリジナル、一次情報という観点からは、商品・サービス使用者の生の声(口コミ)や体験談を集めるという手法も有効です。お金はかかりますが、クラウドソーシングで口コミや体験談を簡単に募集できます。
たとえば、
- 性別
- 年齢
- 都道府県
- 料金の満足度(5段階評価)
- 効果の実感度(5段階評価)
- 美味しさ・飲みやすさ(5段階評価)
- カスタマーサポート(5段階評価)
- 良かった点(100〜200字程度)
- 気になった点(100〜200字程度)
- 選んだ決め手(50〜100字程度)
- どんな人におすすめ?(50〜100字程度)
このような項目を設定して、タスク形式で案件を募集するといいでしょう。
実際に商品利用経験がある方限定で募集し、適正な報酬を設定すると、質の高い口コミや体験談が集まりやすくなります。報酬は1件10円のように安い金額ではなく、300円〜500円など、ある程度の金額を設定するのがオススメです。
集まった口コミや体験談はリサーチに使えるのはもちろん、サイトに掲載すればオリジナル性も出せます。念のため、サイトに掲載される旨は、募集文に明記しておきましょう。
リサーチ項目5. 検索意図
記事の構成を考えるときは、想像で決めずに、必ず検索結果をチェックしてください(検索意図のリサーチ)。調べてみると、「え、こういう意図だったのか」と気づくことも案外多いです。
検索意図はGoogleのSEOを考えるうえでは無視できない重要概念です。
「なぜ、このキーワードで検索したのか?」「どんな情報を求めているのか?」を正確に理解して、ユーザーニーズと合致した情報を載せる必要があります。ここを外すと上位表示が難しくなるので、リサーチが欠かせません(検索意図について詳しくは、以下をご覧ください)。
この記事では、SEOで重要になる検索意図(Search Intent)のリサーチ方法を解説します。 検索意図を把握して、検索ユーザーのニーズに合致したコンテンツを作ることは、コンテンツSEOにおける最重要施策です。 よく使われる3つのリサーチ手法と、検索意図の理解を深める便利なフレームワ...
検索意図のリサーチの手順ですが、Googleで実際に検索して、TOP10のサイトの記事タイトルと見出しをチェックします。そうすれば、求められる記事の方向性を理解できるはずです。
競合と同じ内容を書けばいいというわけではありませんが、ユーザーニーズの大枠からズレていないことが重要です(例:検索結果がすべて比較・ランキング記事のキーワードでレビュー記事を書いても、そのキーワードでは絶対に評価されない)。
ちなみに、TOP10の記事の本文はあまり見なくても大丈夫です。本文の内容に引っ張られると、競合と記事内容が似通ってしまうリスクがあるので、チェックするのはタイトルと見出しだけで問題ありません。
記事の書き方や構成は他ジャンルのサイトを参考にする
他のアフィリエイトサイトを参考にするときは、同ジャンルの競合サイトではなく、他ジャンルのアフィリエイトサイトを参考にしましょう。
多くの人は同ジャンルの競合サイトばかりを参考にしますが、それでは競合サイトの劣化コピーになるリスクがあります。
競合サイトと同じようなデザイン、構成、情報になると、オリジナル性が乏しいサイトとしてGoogleに認識されやすくなります。順位が上がりづらいだけならまだしも、最悪、インデックスすらされないこともあります。同じようなアフィリエイトサイトが存在しても検索の利便性が下がるだけなので、当然といえば当然です。
参考にすべきは、他ジャンルの優秀なアフィリエイトサイトです。ジャンルが違えば、サイトで扱う情報が被るという心配はないですし、デザインや構成にしても、同ジャンルのサイトを参考にするのに比べればリスクは小さくなります(SEO的にも倫理的にも)。
タイトルのつけ方や見出しの構成、内部リンクの貼り方、広告の配置、デザインなど、成果を出している他ジャンルのアフィリエイトサイトを多く調べて、ブックマーク保存していつでも参照できるようにしておきましょう。
アフィリエイトで役立つリサーチツール・サイト
最後に、アフィリエイトで役立つ優秀なリサーチツール・サイトをご紹介します。
Ahrefs
キーワード調査や競合調査に使える便利なSEOツールです。このツールがあるかないかによって、リサーチの精度や効率が大きく変わります。アフィリエイトに本格的に取り組むなら、導入して損はありません。一番安いプランは、月額10,000円程度から始められます。
>> Ahrefs公式サイト
詳しい使い方は、以下で解説しています。
『Ahrefs』 というツールを知っていますか? Ahrefsは、SEOの被リンク分析ツールとして有名ですが、その実態はコンテンツマーケティングやSEO全般をカバーするオールインワンツールです。自社サイトの解析はもちろん、競合分析、キーワードリサーチ、コンテンツネタ調査など、すべてAhrefs...
各ASPサイト
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ランサーズ
口コミや体験談を集めるときに使える国内最大級のクラウドソーシングです。ニッチなジャンルでない限り、大抵のジャンルで口コミが簡単に集まります。10円、20円など激安の単価でも募集はできますが、1件500円程度で集めたほうが質を担保しやすいです。
>> ランサーズ公式サイト
まとめ
ここまで、アフィリエイトの必須リサーチ項目5つを解説してきました。
リサーチは面倒な作業で、面白みを感じにくいかもしれません。時間もそれなりにかかります。ほとんどの人はリサーチをまったくしないか、適当に済ませてしまいがちです。
だからこそ、リサーチを入念におこない、ターゲットやキーワード、商品のことを深く理解した人にはチャンスがあるのです。
被リンク購入や中古ドメイン活用などのブラックハット寄りな手法ではなく、真っ当な正攻法でアフィリエイトに挑戦するのであれば、リサーチを徹底的にやることが勝率を高める最大の秘訣になります。ぜひ、リサーチに真剣に取り組んでみてください。
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