「アフィリエイトの作業ってどのくらい時間をかければいいんだろう」
こんな風に思ってお困りではないでしょうか。
アフィリエイトにかける作業時間は多い方がいいですが、毎日少しの時間でも継続することが重要です。本記事ではアフィリエイトで必要な作業時間について、アフィリエイト歴14年の著者が解説します。
アフィリエイトにおいて作業時間よりも大切なことについても、解説していますのでぜひ最後までご覧ください。この記事を読むと、アフィリエイトを実践する先のことが見えますので、安心して作業に取り組めるかと思います。
目次
アフィリエイトで必要な作業時間とは
まずは、アフィリエイトで必要な作業時間について説明します。
- 目安は1000時間
- 最初はスキルの修得とリサーチに時間がかかる
- 成果を実感できるのは500時間を超えてから
1. 目安は1000時間
アフィリエイトで成果を出すのに必要な作業時間はずばり1000時間です。なぜ1000時間かというと、(後述しますが)初期に学習の時間がとられるからです。
10年前にアフィリエイトをやっていた人がまた再開すれば、結果が出るまでの時間は短くなります。今あなたが立っている地点によって目安の時間は変わってくるというわけです。
ちなみに1000時間というと多いように感じるかもしれませんが、たいていどの仕事でも成果が上がるまではそれくらいはかかると私は考えています。
とは言え、例えば平日は仕事の後に2時間、土日に5時間ほど時間を割けば1年で約1000時間になります。決してアフィリエイトが難易度の高い仕事ではない、ということですね。
2. 最初はスキルの修得とリサーチの時間がかかる
初めてアフィリエイトを開始する人は、何もわからない赤子と同じです。
「レンタルサーバーとドメインって何?」
「どこのブログサービスを使えばいいの?」
「アドセンスって何?」
分からないことが分からない状態が普通です。ですので、どうしても学習に割く時間の比率は高くなりがちです。
また、アフィリエイトに関する知識を増やしていくためには「ネットサーフィン」も重要です。ネットサーフィンというと時間の浪費のように思われがちですが、初期段階で必ず通らなければいけない道です。
学習に時間を費やし、知識とアフィリエイトの世界観を吸収していくことは、長期的にアフィリエイトで生活していく上では必要な時間になります。
もちろん学習メインでやるのではなく、実践がメインです。実践しながら、わからないことを調べて1つずつクリアしていく。その繰り返しがアフィリエイト開始時期はほとんどになりますので、結果が出ないのはある意味で仕方がありません。
3. 成果を実感できるのは500時間を超えてから
アクセス数や報酬など、目に見えて成果を実感できるのは500時間が経ってからだと考えます。実際、私はもうちょっと遅かったですが。
最初は記事を書いてもGoogle Analyticsの数値はまったく微動だにしない。10記事20記事とアーカイブを増やしても何も変わらない。そんな日々が続きます。
でも、それが普通です。普通だとわかっているとなんともありませんが、私も最初はわからなかったため、色々と苦悩しました。でも、苦悩の時間は創意工夫に繋がっていくため、今となっては必要な時間だったと思っています。
そして、おもしろいのはアフィリエイトは成果が出始めるようになれば早いということです。それが500時間を超えたあたりから来ることが多いです。
報酬が上がるのに時間差がある論理的理由
なぜアフィリエイトは時間がかかるのかというと、前項と被りますが以下のような理由が大きいです。
- スキルと知識の修得に時間がかかるから
- 検索エンジンの評価が上がるには時間がかかるから
- アーカイブは多い方が有利だから
スキルと知識の修得に時間がかかる
先ほどと書いたように、アフィリエイトには一定のスキルと知識が必要です。これはどんな仕事にも言えることですが。
コツが分かってしまえば、短期間で成果を上げることは可能になってくるのですが、そこに行くまでの時間はどうしたってかかります。
検索エンジンの評価が上がるには時間がかかる
こちらの要因も大きいです。検索エンジンの評価を上げていくには、多面的な政策と実行が必要です。
記事をたくさん書くことも重要ですが、SNSでの情報発信やメルマガもあります。徐々に実行範囲を広げていくことで検索流入も増え、他サイトやSNSでの紹介も増えたりして、「強いサイト」が出来上がっていきます。
これには作業の積み上げが必要なので、時間はかかるんですね。
アーカイブは多い方が有利
最後にアーカイブの重要性です。インターネットマーケティングの強みは「アーカイブ」です。アーカイブとはデータの保存を意味しますが、アフィリエイトにおいては過去に書いた記事(アーカイブ)が今活躍して収益を上げるんですね。
であれば、アーカイブの積み上げが多い方が有利です。
もちろん、アフィリエイトのプロともなれば、少ないアーカイブでも成果を出せるようになりますが、それは高いスキルで的確な記事をアップできるがゆえです。
初心者の内に知っておきたいこと
つづいて、アフィリエイト開始した初期段階で意識しておきたいことについて触れておきます。
- 成果の出ているサイトやページから学ぶ
- ユーザー数増加に関わるすべてのことを試す
- 読者の悩みに答える記事を書く
- 新規投稿と過去記事編集の同時進行
- 運営サイトを徐々に増やす
- 収益後回しで質の高い記事を心がける
1. 成果の出ているサイトやページから学ぶ
どんな記事を書けばいいのか?
感覚的に掴むためには、成果の上がっているサイトを日頃から見るようにしましょう。手前味噌ですが、当サイトの構成やサイトデザインの動線も参考になるかと思います。特に下記コンテンツは、アフィリエイトを実践しながらテキストとして参考にして頂ける内容です。
他にも、あなたが運営しているブログと同ジャンルで成功しているメディアを参考にするのでもいいでしょう。成果の出ているサイトを日常的に閲覧することで、自然と記事の構成などを吸収できます。
2. ユーザー数増加に関わるすべてのことを試す
最初の頃はとにかくアクセスアップに関わるすべてを試してみることです。
SEOライティングを試してみたり、色んなSNSに登録して情報発信してみたり、YouTubeをやってみるのもいいでしょう。どれが自分に合うかを探すためにもやってみることが重要です。
すべて一通りやることで、効果のなかったもの、苦手なものが分かってきます。そうすると最後に残るのは結果が出るもの、得意なものだけになります。
3. 読者の悩みに答える記事を書く
読者の悩みを解消するという意識が重要です。
なぜなら、読者の悩みに答えられない記事は読者の満足度が低くなるため、結果的にGoogleからも評価されず、検索結果で上位表示される可能性が低くなるからです。
- Googleで実際にキーワード検索する
- 関連キーワードをチェックする
- Q&Aサイトをチェックする
読者の悩みに答えるには、読者がなぜそのキーワードで検索したのかという「検索意図」をしっかりと把握する必要があります。検索意図については下記でも詳細に解説しています。
この記事では、SEOで重要になる検索意図(Search Intent)のリサーチ方法を解説します。 検索意図を把握して、検索ユーザーのニーズに合致したコンテンツを作ることは、コンテンツSEOにおける最重要施策です。 よく使われる3つのリサーチ手法と、検索意図の理解を深める便利なフレームワ...
検索結果上位の記事は、Googleからの評価が高く、読者の悩みに答えた記事と言えます。上位表示されている記事の内容から、検索意図を探ることが可能です。また、「Yahoo!知恵袋」のようなQ&Aサイトには読者の悩みがダイレクトに書かれているので、検索意図がピンポイントで把握できます。また、会話をイメージすると検索意図が掴みやすくなります。
会話には、自然な形で悩みとその答えが含まれているからです。例えば、以下のような感じです。
友達「今度の10月に沖縄に行く予定!こないだ沖縄行ってたよね?10月って海入れるくらいの気温?」
自分「10月だと25℃くらいかな。海は入れるけど、ちょい寒いかも」
友達「羽織るものあった方がいいかな。あと、美味しいお店とか知ってる?」
自分「〇〇って店のタコライスが美味しいからおすすめ」
上記の会話において友達が知りたいことがずばり、検索意図です。抜き出すと以下のとおり。
- 10月の沖縄の気温
- 10月の沖縄の服装
- 沖縄でおすすめのお店
これらの回答を提示する記事を書けば、検索意図に応える記事の完成です。
4. 新規投稿と過去記事編集の同時進行
新しい記事を書くことも重要ですが、それと同等に過去に書いた記事を再編集することも大事です。
例えば、先に例に挙げた「沖縄でおすすめのお店」が閉店していることに気づいたら、別のお店に差し替える。検索上位にあるページはそのようなケアをしっかりやっているんですね。
他にも過去記事から新しい記事をリンクで繋げたりすることで、サイト内回遊率を上げる動線の構築に繋がっていきます。
新しい記事の投稿後にやるべき重要なことの一つ。 それは関連過去記事も同時に編集すること。 新しい記事を投稿したら、それに関連する内容の過去記事をアップデートするのです。それによって過去記事も含めてコンテンツの価値が上がり、集客にも繋がります。 関連過去記事を編集する理由 新しい記...
5. 運営サイトを徐々に増やす
まずは1つのブログからで構わないですが、運営に慣れてきたら新しくサイトを作ることも検討していきましょう。
例えば、ご自身のポートフォリオサイトを作るのでもいいし、写真ギャラリーや別のジャンルでブログやコミュニティ制の会員サイトを立ち上げてもいい。そして、それらをリンクで繋げることはリンクビルディングの強化になります。
被リンクの獲得はドメインパワーを上げるのに効果的です。ドメインパワーが上がれば、新規投稿した記事が読まれる。いい事ずくめなのです。 しかし、被リンクを獲得することは簡単なことではない為、運に左右される要素もあるといわれます。いわゆる「〇〇砲」といわれるようなバズメディアに取り上げられたりするこ...
リンクビルディングは、徐々に自分の土地を開拓していくことと同じ意味があります。
6. 収益後回しで質の高い記事を心がける
初心者が成果のことばかり考えると、たいてい続きません。なぜなら、最初から成果が上がることはごく稀だからです。100時間取り組んでも1円にもならないことは珍しくなく、期待と現実の乖離が大きいと継続できないからです。
最初に「目安は1000時間、成果が出るのは500時間」と書きましたが、私は500時間作業しても1円の報酬も上がりませんでした。その時、私が試したことはアフィリエイトサイトとは別に、完全に趣味のブログを立ち上げたことです。そこではほとんど収益化せず、淡々と自分の興味のある分野で学んだことを整理して公開していました。自分にとっても他者にとっても役に立つブログを目指していました。
ある日、そのブログで書籍紹介をしたのですが、次の日には100冊以上売れるという出来事がありました。なぜ売れたかと言うと、本の著者が紹介してくれたからです。その時、線と線が繋がり、アフィリエイトのコツがわかった感覚を覚えました。
「どうやって売るか」より先に「どうやって人の役に立つコンテンツをつくるか」が重要なのだと気づきました。そこが出来ていない時点で売り方を考えてもしょうがないということですね。ですから、収益は後回しにして、質の高い記事の書き方を学習したほうが、長期的には伸びます。
アフィリエイトの先にあるもの
アフィリエイトで得られるスキル
経験あるアフィリエイターは多かれ少なかれこれらのスキルや知識があるものです。なぜかというと、結果を出すには避けて通れない道だからです。
- ライティング
- SEO
- 広告
- SNS
- メールマーケティング
- WordPress/HTML/CSS
- 簡単な画像・動画制作・編集
アフィリエイターと言っても色んなタイプの人がいます。SEOに特化した人、デザインセンスに長けた人、プログラマー寄りの人など。何に特化するかは人それぞれで、その個性が次のステージへの上がり方も変えていきます。
アフィリエイターからの転職
私がアフィリエイトをはじめたのは2005年頃。専業アフィリエイターとして本格的に参入したのは2008年。そして2010年にはTCDテーマを開発しました。
初期のTCDテーマはデザインからコーディング、サポート、マーケティングまで私一人で行っていました。なぜそれが出来たかと言うと、アフィリエイトで成果を上げていたからです。アフィリエイトは一人でできるスモールビジネスですが、一人で商売に関わるすべてのことを行うため、経営者に転身しやすいのです。
アフィリエイト経験者が他業種で事業を興すことは珍しくありません。例えば、次のビジネスで成功されている経営者が実在しているのを私は知っています。
- 広告代理店
- SEO会社
- コンサルティング
- 中堅有名メディア運営
- ECサイト
- 出版社
- ソフトウェア開発
- Web制作
アフィリエイトの経験は強力なWebマーケティングを構築するのに役立つため、事業運営をする際にとても役立つスキルです。ですから、アフィリエイトやりながらも報酬が増えずに先が見えないと悩んでいる人も、先を見据えれば決して暗いものではないということです。
転職後も収益がある
私自身の実体験ですが、事業の軸足をTCDに移してからもアフィリエイトの収益は継続してあります。10年前などに制作したページを年に数回ケアしたりしている。サラリーマンの収入以上の収益が過去に制作したコンテンツから毎月発生しています。
このようにインターネット上にアーカイブを積み上げていくことは、自分を助けてくれます(定期的なケアは必要だが)。そういう意味でもアフィリエイトという仕事はすごいなと思います。
目標設定における3つのポイント
アフィリエイトの目標設定のポイントは以下の3つ。
- コンテンツの数
- PV数
- 「サイト名」の検索流入数
1. コンテンツの数
ブログを立ち上げたら、まずは何記事書くかを目標にします。
例えば、目安として100記事。100記事書くまではアクセス数や報酬が上がらなくても気にしないようにする。100記事書ければ、それなりにアクセス数も力もついてきます。それでまったく成果が上らないなら、さらに200,300と記事数を積み重ねていく。
2. PV数
ブログで10万PVは普通ですが、ECサイトで10万PVあれば高収益なサイトになります。
マネタイズの手段は後からでも強化できるし、それほど難しいことではありません。しかし、自然に集客できるサイトをつくることは簡単ではありません。ですから、売上より「PV(ページビュー)」を目標に創意工夫する人のほうが、最終的には成長します。
PVを集められる力があれば、アフィリエイトサイトに限らずメディアでもECサイトでも安定した事業ができます。
3. 「サイト名」の検索流入数
PV数の他には、自分が運営しているサイトの認知を上げていくことを目標にするといいでしょう。
「TCDに行けば、何かいい解決策があるかも」
「最近TCD見てないから、たまには行ってみるか」
検索意図によって集客成功したユーザーだけでなく、サイトのことを思い出してサイト名で検索してくれるユーザーを増やしていくこと。これがとても重要なんです。リピーターユーザーがSNSで話題にしてくれたり、サイトで紹介してくれたりするようになれば、あなたのサイトは1つ上のステージに行きます。
他にも自分の活動ネームで検索してくれるユーザーを増やすのでもいいですね。
一見さんばかりではなく、リピーターやファンをWeb上に増やしていくことがWebマーケティング成功の秘訣です。
まとめ:毎日少しでもアフィリエイトの作業時間を確保しよう
今回はアフィリエイトで必要な作業時間などについて、解説してきました。
アフィリエイトは始めてすぐに成果がでるものではありません。毎日少しずつ作業を継続し、一定の期間が経過したころに少しずつ成果が出始めてきます。結果が出ない期間に耐え切れずアフィリエイトをやめてしまう人が多いので、継続することが何よりも重要です。
まずは100記事くらいを目安に、無理のないペースでアフィリエイト記事を更新していきましょう。
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