アドセンスで収益を得ている人が気をつけたいことの1つに「アドセンス狩り」があります。アドセンス狩りをされると、最悪アドセンスアカウントを失う可能性もあります。

14年以上アドセンス広告を運用している著者自身は一度も被害を受けたことはありませんが、SNSを見ていると被害が出ている人もいるようで「運営をしていたブログの収益が0円になってしまった…」という声もあります。

この記事ではアドセンス狩りの理由や対処をするためのプラグインを紹介していきます。

アドセンス狩りとは?

アドセンス狩りとは、あなたのアドセンスを意図的にアカウント停止、もしくははく奪に追い込むことです。

同じIPから意図的に不正なクリックを繰り返したり、あなたのアドセンスIDを利用して他で悪さをするといった方法で行われます。Googleはアドセンスのクリックには厳しく制限をしているため、Google側が不正と勘違いしてアカウントを停止する可能性があるということです。

パブリッシャー様がご自身の広告をクリックしたり、手動または他の方法で表示回数やクリック数を作為的に増やしたりすることは禁止されています。

参照: Google「無効なクリックとインプレッション」

今でもアドセンス狩りでアカウント停止になる?

アドセンス狩りが行われる理由は、同業者などによる悪意の行動であることが大半のようです。

実際に今でもアドセンス狩りによるアカウント停止や剥奪があるかというと、本当のところはわかりません。ただ、SNSではアドセンス狩りに遭ったかもしれないという声は今でも定期的に上がっています。

自分の所にも、アドセンス狩りというものがやってきました。
緊急事態ということで、とりあえずご報告します。
ついにGoogle AdSense狩りに遭いました。報告と注意喚起。

ツイート:https://twitter.com/SoranekoB/status/1441917518533120002
記事:(2021.08.11)ついにGoogle AdSense狩りに遭いました。報告と注意喚起。

おはようございます!炎

アドセンス広告が停止されました
アドセンス狩り対策を怠ったせいかな?
googleから送られてきたメールの内容を公開します!

ツイート:https://twitter.com/issan_330/status/1440428511970283531
記事:(2021.09.21)Googleアドセンス広告が停止されました~善意の方々申し訳ございません

アドセンス狩り自体はまだ行われていることは想定できます。

しかし、Googleがこうしたユーザー行動を認知していないわけはなく、自然なクリックか不正かを判別することは容易なはず。

また、もし同IPによる複数回のクリックで簡単にアカウント停止になるなら、規模が大きめのWebメディアなら常日頃からアドセンス狩りの被害に遭っているはずです。そうなっていないのは「不正なクリック」が必ずしもアドセンス狩りではないことを示唆しているのではないでしょうか。

アドセンス停止通告を受けているサイトの特徴

アドセンス広告の配信を停止されたアカウントには、次の特徴があります(例外がある点には注意)。

  • 運用期間が短く、媒体規模が小さい
  • コンテンツの割に広告の設置数が多い
  • アフィリエイトサイト

広告主から見て魅力的でない媒体のアカウントは、BAN対象となりやすい傾向も見て取れます。アカウント停止の理由を一括に「アドセンス狩り」と見做してしまうのは早計なこともあり、根本要因から遠ざかる可能性も否定できません。

アドセンス狩りの対策

ここからはアドセンス狩り、及びアカウント停止の具体的な対策を解説していきます。

WordPressプラグインで対策する

「AdSense Invalid Click Protector(通称AICP)」は、オーソドックスなアドセンス狩り用WordPressプラグインです。

  • 一定時間に一定回数クリックしたユーザーをブロック
  • 特定の国で広告をブロック
  • ブロックしたユーザーの管理

同じIPで何度もクリックするユーザーをブロックできるので、誤認クリックを防げます。アドセンス狩りが不安な方はぜひ入れてみてください。

1. AdSense Invalid Click Protectorをインストール

AdSense Invalid Click Protector

まずはWordPress管理画面の左メニューのプラグインで「AdSense Invalid Click Protector」を検索するか、下記よりダウンロードしてください。

AdSense Invalid Click Protector

2. 初期設定

AdSense Invalid Click Protector

次の初期設定を行います。日本語には対応していません。

Set the Ad Click Limit クリック数(デフォルトは3回)
Click Counter Cooke Expiration Time クリックの有効時間(デフォルトは3時間)
Set the Visitor Ban Duration 制限解除の期間(デフォルトは7日)
Do you want to use the IP-API Pro Key プロ版APIキーを使うかどうか(有料版)
Provide your IP-API Pro Key APIキー入力項目(有料版)
Do you want to block showing ads for some specific coutries? 特定の国で広告を非表示にするか?
Banned Country List 上の設定で「Yes」とした場合、国を選択します。

設定後、「変更を保存」をクリックして完了です。

Googleに通報する

同一ユーザーから不正にクリックされた場合は、Googleに連絡しておくことも対策の1つになります。通報に必要な情報を得るために、先ほど紹介したAICPを入れておくと便利ですね。

無効なクリックの連絡フォーム – Google AdSense ヘルプ

規約を守る

これはアドセンス狩り限定の対策ではありませんが、アカウント停止にならないようにするにはアドセンスでやってはいけないことを理解しておく必要があります。広告の配置、表示方法等、様々なルールがありますので、これらを守るようにしましょう。

詳しくはこちらの記事を参照してください。

コンテンツ中心の強い媒体に育てる

直近のアドセンス狩り対策ではありませんが、サイトのコンテンツを充実させ、広告媒体としての価値を上げることが、アカウント停止への対策として重要です。

価値の高い広告媒体とは、広告主が「広告を出してみたい」と思うようなWebサイトです。あなたが広告主だとしたら、どんなサイトに広告を打ちたいですか?広告主視点でコンテンツを作っていくと、良い媒体に育っていきます。

良い媒体に育てば、アクセスも集まるし、仮に同IPによる悪意の不正クリックが一部で発生したとしても、それは十分起こりうるパターンとしてGoogle側も認識するはずです。

アドセンス狩り対策のまとめ

アドセンス狩りの対策を短期的なものから根本的なものまで4つまとめました。

アカウント停止にならない絶対的な処置はありませんが、Googleや広告主から見て、有益なサイトを目指すことが長期的に見れば一番の対策ではないかと思います。