多くのアフィリエイトプログラムには、リスティング禁止のルールが設定されています。
当社がやっているTCDアフィリエイトではリスティング広告は禁止していないのですが、大手企業・メーカーほど禁止しています。
そもそもなぜ、リスティングは禁止されているのでしょうか?それについてわかることを書いてみたいと思います。
リスティング広告とは?
リスティング広告とは、検索結果に表示される広告を指します。
これらのスポンサー広告は、広告主が指定したキーワードに沿って表示されています。また、Google広告が展開する「スマートディスプレイ」では、広告主がキーワードを指定していなくとも、類似性・関連性・親和性の高いキーワードに自動的に広告が表示されます。
Google広告と一口に言っても、広告スペースも表示手段も幅広くあります。テキスト広告もありますし、動画広告もある。広範すぎる点や次々と新しい広告タイプが投入されることから、常に全容を把握しておくのも一苦労なんです。 とは言え、Google広告は世界中のどの広告よりも高いパフォーマンスを発揮す...
リスティング禁止のアフィリエイトは多い
実際にアフィリエイトASPの案件を見ていくと、「リスティングNG」のプログラムはたくさんあることがわかります。収益性が高い案件のほとんどは、基本的に「リスティングNG」が設定されています。
広告主がリスティングを嫌う理由
でも、なぜリスティング広告を禁止する広告主が多いのでしょうか。アフィリエイターがリスティング広告を出してでも売ってくれるなら、広告主にとっても悪い話ではありません。アフィリエイターの紹介数が増えれば、広告主にも還元されるからです。
そもそもアフィリエイターがどのように集客するかは本来自由のはずです。にも関わらず、なぜリスティングはこれほど忌み嫌われるのでしょうか。
納得の行く解説がこちらにありました。
参照: PPCアフィリでよく見るリスティングNGキーワードの意味と対応方法を徹底解説!
次の3点が理由として挙げられています。
- 公式サイトと勘違いさせるような表現
- 古い情報や誤った情報を入れない
- 誇張した表現や公序良俗に違反した表現を使わない
要約すると、リスティング広告をOKにすると、ブランドイメージを毀損する可能性があるからと言えます。
無法地帯であったPPCアフィリエイト
リスティング広告によるアフィリエイト(PPCアフィリエイト)は、過去2009年頃に全盛を迎えました。当時はアドワーズ(現Google広告)やオーバーチュア(現Yahoo!リスティング広告)を使い、ペラページにアクセスを集めるという単純な手法でアフィリエイトが行われていました。
誇大広告や誤った表現は当たり前。無法地帯と化した手法により、広告主の元には多くのクレームが届くようになりました。また、多くのアフィリエイターがPPCアフィリエイトに参入することで、特定のキーワード単価が高騰する事態にも至りました。
困った広告主たちはリスティング広告による紹介を禁止するようになりました。同時にGoogle広告もペラページのLPを掲載禁止とする措置をとるようになったわけです。
このような措置が起因して、PPCアフィリエイトは今やさほど有効な手段ではなくなっています。
一律リスティング禁止は意味不明な対応
上記のことから、広告主がリスティングを嫌う理由が見えてきます。
とは言え、冒頭にも述べましたが、アフィリエイターがどのように集客するかは本来は自由です。ですから、広告主がリスティングを禁止するには正当性が必要です。
正当性という点で、商標名・商品名・会社名といったキーワードや文言を使用することを禁じることには一理あると言えるでしょう。
しかし、アフィリエイターが上記とはまったく関連のないキーワード・広告文・LPで出稿しているにも関わらず、広告主がリスティング禁止を盾に報酬を承認しないことは少々横暴であるようにも感じます。
例えば、商品名「A」のアフィリエイトを行っているページがあるとして、ただそれは「A」という商品をアフィリエイトするのが目的ではないページであって、別のキャッシュポイントを用意したページであると。ゆえに広告文にもLPにも「A」という商品名・商標・会社名の文言はない。にも関わらず、このページをリスティング広告に出したからといってNGとする対応は、どこか疑問を感じます(意味、伝わるかな?)。
たぶん上記のような例ってあまりないと思うんですが、アフィリエイト歴が長い人は一度はこういう事例に直面した経験があるでしょう。
大事なのは、広告主にクレームが来ない・ユーザーを誤解させないことであって、そこさえ成立していれば、アフィリエイターがどのような集客手段を取るかは自由です。
アフィリエイターは広告主と比べると立場が弱いため、広告主の利益を毀損してないのに一律禁止とするのは公平さを欠きます。著者がアフィリエイター側も広告主側も経験しているからそう感じるのでしょうか。
まとめ
ですから、結論を言えば、リスティングを一律で禁止するのではなく、広告主側がケースバイケースで「悪質かどうか」を判断をするのが理想です。
とは言え、悪質かどうかを判断するには、広告主側の担当者にもアフィリエイトに深い知識が必要です。なので、残念ながら、一律禁止対応にする方が、広告主側の業務効率は上がります。
どちらがいいかはわかりませんが、弊社が運営するアフィリエイトASPではリスティングを禁止しないことにします。
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