「せっかくX運用をしているのに上手くインプレッション数が上がらない……」という悩みは、インプレッション数を決める要素から知る必要があります。
本記事では、Xのインプレッション数を決める要素を解説するために、数字的な目安やよく似たワードとの違いに触れ、具体的な原因と改善策を提示します。
より多くの方にポストを見てもらい、フォロワー獲得や集客につなげたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
X運用におけるインプレッションとは
Xのインプレッションとは、投稿したポストがタイムライン上に表示された回数を指します。ここで言う「表示された回数」は、ポストが読まれているかは関係なく、他のユーザーが使用するXのタイムラインに何回表示されたかが示されます。
X運用においてインプレッションは、他のユーザーからも視認される項目であるため、フォロワー数に対して順当な数値なのかが重要です。
また、Xのインプレッションはエンゲージメント数と比較し、ユーザーから好まれるポストなのか、後から分析する際にも活用できる指標でもあります。
インプレッション数の目安
一般的に、1ポストあたりのインプレッション数は、フォロワー数の30〜100%の範囲で推移する傾向があります。例えば自分のフォロワー数が1,000人だった場合、1ポストあたりのインプレッション数は300が目安としての最低ラインとなります。
逆にインプレッション数が300以下であれば、投稿の時間帯を変える必要性があるでしょう。X運用を通じて集客したい方は特に、インプレッション数がフォロワーからの信頼や権威性を数字で示せる要素にもなります。
フォロワー数に対してインプレッション数が少ないアカウントは「フォロワーを買った悪質なアカウント」と思う方もいるのが実情です。運用しているXアカウントの信頼・権威性を示すためにも、インプレッション数が少ない原因や増やすための対策を講じる必要があるのです。
※ここで言う数値目安は、公式発表ではなく、あくまで実際の運用データに基づく傾向を示しています。
エンゲージメントとの違い
Xのインプレッションとエンゲージメントとの違いは、タイムライン上に表示された回数なのか、いいねやリポストなどのアクションが起きた数なのかで異なります。それぞれの具体的な違いは以下の通りです。
| 項目 | 説明 |
| インプレッション | タイムライン上に表示された回数 |
| エンゲージメント | いいねやリポストなどのアクションが起きた回数 |
なお、エンゲージメントにも目安や理想的な率があります。「エンゲージメント数 ÷ インプレッション数 × 100 = エンゲージメント率」で計算した時に、エンゲージメント率が1%以上になっているのが目安です。
- インプレッション:フォロワー数の30%以上
- エンゲージメント:インプレッション数の1%以上
※上記の目安は公式が明記しているわけではありません
Xのインプレッションが決まる要素
Xのインプレッションが決まる要素には、以下が関連付けられていることが大半です。
それぞれ、なぜXのインプレッションを決める要素になっているのか、具体例を踏まえて解説します。
いいねやリポストなどのエンゲージメント
Xを運用していて、いいねやリポストなどのエンゲージメントが多くなれば多くなるほど、インプレッション数が増加します。特に拡散力のあるリポストや引用をしてもらうと、自分とは接点のないユーザーのタイムライン上にもポストが表示されます。
また、エンゲージメント率が高いと、Xでは「人気のあるコンテンツ」と判断し、数多くのユーザーが見られるよう、おすすめに載りやすくなるのです。
極端な例えになりますが、いいねが1件も付いていないポストと、100件のいいねが付いているポストであれば、100件のいいねが付いたポストを信じたくなるでしょう。つまり、いいねやリポストなどのエンゲージメント率を高める施策こそが、インプレッション増加に直結するのです。
自分と接点のあるユーザー間の交流
リプライを通じて交流しているアカウントに関連したポストは、タイムライン上に表示されやすい傾向にあるため、インプレッション数に影響します。私のアカウントを例に見てみましょう。
私はWebライターとしてのビジネスアカウントと、趣味アカウントを開設しています。
Webライター用アカウントでは、主にライティングやSEOなどに関するポストがおすすめに表示されます。一方で趣味アカウントのタイムライン上には、ライティングやSEOなどに関連したポストは一切表示されません。
これはXのアルゴリズムとも言える関連性が影響していて、自分がいいねやリポストだけでなく、交流のあるアカウントに関連付いたポストがタイムラインに載りやすくなるのです。
言い換えれば、インプレッションを上げてフォロワー獲得や集客につなげるためにも、見込み客になるユーザーとの交流が必須と言えます。
Xでインプレッション数を確認する方法
現在のXでは、他人のポストも大まかな数字でインプレッション数が確認できますが、自分のポストであれば詳細の数字まで確認できます。以下の流れでXのインプレッション数を確認していきましょう。
- 「…」の3点リーダーをクリックする
- 一覧の中から「ポストのアナリティクスを表示」をクリックする
- 画面上部に「ポスト アナリティクス」と書かれた中から「インプレッション数」を確認する
※ポストの右下にある棒グラフマークを押すだけでも閲覧可能
- 「…」の3点リーダーをタップする
- 一覧の中から「アナリティクスを表示」をタップする
- 画面上部に「ポストアクティビティ」と書かれた中から「インプレッション数」を確認する
※ポストの下層にある「〇回表示」の数字を押すだけでも閲覧可能
X運用でインプレッション数が少なくなる理由
X運用をしていて、フォロワー獲得や集客につながらない要因となるインプレッション数の減少は、以下が原因になっている可能性があります。
伸びやすい時間帯にポストできていない
Xのインプレッション数は、そもそもユーザーがXを開いている時間にポストを投稿できているかが重要です。例え有益なポスト(コンテンツ)を投稿しても、数えきれないほどのユーザーがポストした情報でタイムラインが埋もれてしまいます。
つまり、ターゲット層がXを開いているであろう時間帯に、狙ってポストできていないと、ユーザーから見られる機会が減るためインプレッション数が少なくなるのです。
※伸びやすい投稿の時間帯は後述する「ターゲット層がXを見ている時間帯にポストをする」で詳しく解説しています
ユーザーとの交流が少ない
「フォロワーを増やしたい」「集客効果を実感したい」と、つい目先の利益を考えてしまい、ユーザーとの交流を減らすと、結果としてインプレッション数が減少します。「自分のポストと関係ないところで交流しても仕方がないのでは?」と思うのは要注意です。
「自分と接点のあるユーザー間の交流」で解説したように、Xでは人気のあるポストだけでなく、関連性のあるポストがおすすめのタイムラインに載りやすい傾向にあります。
つまり、第三者のおすすめ欄に表示させるには、ポスト以上にリプライが大切になってくるのです。よく「Xガチ勢」と言われる方も「自分のポストにリプライが自然に付くまでは、自分からリプライするべき」と話しています。
「ポストしてもリプライが来ないな……」と悩んでいる方は、自分のポストに集中する時間よりも、リプライにかける時間を増やしてみるのをおすすめします。
画像や動画を活用できていない
Xのインプレッション数が少ない場合、文章だけでなく画像や動画を活用できていないのも理由の1つです。InstagramやTikTokと異なり、Xのポストは文章のみで投稿できるのが特徴です。
しかし、文章のみで構築されたポストは、ユーザーが流し見してしまう可能性があります。つまり、フォロワー獲得や集客などに力を入れたポストも、ユーザーがその瞬間どういう状況なのか次第で、思いが伝わらないコンテンツになってしまうのです。
画像や動画を活用すると、見ている時間帯によってはコンテンツを開いてもらえます。また、コンテンツ滞在時間が伸びることにより、関連性のあるユーザーのタイムラインに載りやすくなります。
シャドウバンになっている可能性がある
Xを運用していて「一気にインプレッション数が減った」と感じる場合、シャドウバンの発生が原因になっている可能性があります。そもそもXのシャドウバンとは、自分のアカウントやポストの可視性が制限される措置を指します。
シャドウバンになると、アカウント凍結のようにSNS運用者に通知されないため、気づかないうちにインプレッション数が減ってしまうのです。Xのシャドウバンは、スパムのような規約違反に該当しなければ基本的に発生しません。
「運用しているXアカウントが凍結されてしまった……」 「何もしていないはずなのにどうして……」と、アカウント凍結を経験された方もいるでしょう。 本記事では、Xアカウントが凍結された時の対処法をお伝えします。また凍結する運用にしないために、まずは凍結する理由から解説し、気をつけておきたい運用方...
しかし、LINE公式への外部リンクへ誘導しているビジネスアカウントでも、よくシャドウバンが発生する点には注意が必要です。
なお、Xのシャドウバンを確認するには「Twitter Shadowban Test」のようなツールを活用するのがおすすめです。
インプレッション数を増やす方法
X運用におけるインプレッション数を増やすには、以下が改善策として挙げられます。
ターゲット層がXを見ている時間帯にポストをする
Xのインプレッション数を増やすには、ターゲット層が見ている時間帯を狙ってポストするのがおすすめです。極端な例えになりますが、見込み客が平日勤務をしている30代男女を想定している場合、夜中の2時にポストすると見られる可能性は低いでしょう。
つまり、ターゲット層がXを開き、いいねやリポストなどの反応を示してくれるであろう時間帯に狙ってポストすると、インプレッション数が増えやすいのです。大まかな投稿時間のおすすめは以下の通りです。
- 7時〜8時|通勤・通学の時間帯
- 12時〜13時|昼の休憩・昼食の時間帯
- 18時〜19時|夕方の帰宅中
- 20時〜22時|帰宅後のゴールデンタイム
なお、なぜその投稿時間が伸びやすいのかは、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
「集客力を高めたいからXを活用していきたい」 「Xを活用するにしても、ポストがなかなか伸びない」 本記事では、上記のような悩みに対して、おすすめの投稿時間をユーザーの動向をもとに回答します。また、平日と土日でポストが伸びる時間帯に違いはあるのか、ターゲットごとの違いなども網羅的にまとめました...
ユーザーとの交流を増やす
ユーザーとの交流を増やすと、自分のポストでもコミュニケーションが盛んになり、結果としてインプレッション数が伸びやすくなります。Xのリプライはアルゴリズム上、自分がフォローしていなくても、リプライしているユーザーをフォローしていれば、そのリプライがタイムラインに表示されます。
つまり、リプライしてもらえるようなポストを構築することによって、不特定多数のアカウントから見られる機会を増やす要因になるのです。例えば、無料のお役立ちコンテンツを配布する企画で、ただプレゼントするのではなく「〇〇とリプライしてください」と誘導すれば、必然的にリプライ数が増えます。
ただし、配布ポストは機械的な交流に留まってしまいます。ユーザーからの信頼性を獲得するためにも、何気ないポストでも反応してもらえるほどの距離感で交流できるユーザーを見つけておきましょう。
仲良くなれば自分が何かを始めた際、拡散してもらえる可能性が高まります。
ハッシュタグやトレンドキーワードを活用する
Xのインプレッション数を増やすために、ハッシュタグやトレンドキーワードを活用するのもおすすめです。ハッシュタグを活用すると、同じハッシュタグを使っているユーザーが検索した際、検索結果にポストが表示されます。
「Xでよく見るハッシュタグは付ける意味あるの?」 「一見するとハッシュタグを付ける意味がないと思うけれど……」などと感じている方もいるでしょう。 Xのハッシュタグは、場合によっては意味のない付け方になりますが、付ける意味を理解し、効果的に活用すれば、フォロワー増加やX集客が見込めます。 ...
また、トレンドキーワードを含めてポストすると、該当キーワードで検索したユーザーの検索結果欄に自分のポストが表示される可能性があります。
インプレッション数を増やすために、ハッシュタグやトレンドキーワードを活用すると、一気にインプレッション数が増えるケースもあるのです。実際私もトレンドキーワードを活用したポストは、いつもよりも倍以上のインプレッション数が出ました。
しかし、トレンドキーワードは特に、誰かを叩こうとする悪質なアカウント、つまりアンチから攻撃されるリスクもあります。自分が運用するアカウントにアンチが出た際の対処法は、以下の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
「X集客に力を入れたいけれど、アンチが現れたらどうしよう……」 「アンチコメントが来たことがあるけれど、どう対処するのが適切なのかわからなかった……」などと悩んだ経験はありませんか。 本記事では、X運用を通じてアンチが現れてしまった時の対処法をお伝えします。本記事でお伝えする内容は、私の体験...
まとめ
本記事では、Xのインプレッション数について、具体的な目安やエンゲージメントとの違い、数字が決まる要素などを解説しました。本記事の内容をまとめると以下の通りです。
Xのインプレッション数は、フォロワー獲得だけでなく集客の効果を実感するためにも重要な要素です。何か商品やサービスを展開したくてX運用をしている方は特に、インプレッション数が増えれば増えるだけ、集客効果が見込めます。
しかし、サービスページのデザインが悪いと離脱率を高めてしまい、売上を下げる要因になる可能性もあるため、インプレッション改善と同時にサイト最適化も重要です。
当メディアでは、SNSマーケティングとの相性が良いWordPressテーマも展開しているので、運用目的にあったテーマがないか、ぜひご確認ください。特に以下のテーマがSNSマーケティングと相性が良いテーマになっています。







コメント