「Xでよく見るハッシュタグは付ける意味あるの?」
「一見するとハッシュタグを付ける意味がないと思うけれど……」などと感じている方もいるでしょう。
Xのハッシュタグは、場合によっては意味のない付け方になりますが、付ける意味を理解し、効果的に活用すれば、フォロワー増加やX集客が見込めます。
そこで本記事では、Xにおけるハッシュタグを付けて得られる効果や具体的な付け方、付ける際の注意点などを解説します。X運用を通じて、仕事獲得や集客などの成果を得たい方はぜひ参考にしてください。
Xのハッシュタグとは
Xのハッシュタグとは、ポストを分類する際に便利な機能です。「#〇〇」とポストすれば、Xで検索するユーザーにとって検索しやすかったりトレンドに取り上げられたりします。
特に15〜19歳の若年層は、何か情報を収集する際にGoogleやYahoo!のような検索エンジンではなく、SNSで検索しているようです。
引用:PRTIMES|【2024年実施】『10代』の情報収集と検索行動の実態とは? ~世代別に見る検索傾向の特徴~
上記、調査結果からわかるように、若年層はインターネット検索よりSNSで検索しているユーザー数が多いのです。
中でも飲食店のようなアカウントでは「行かないと雰囲気がわからない」「実物を見たい」と思うユーザーにアプローチする必要があります。
ユーザーが「どのキーワードで検索しているのか」を市場調査し、効果的にアプローチするためにハッシュタグが使われている側面もあるのです。
X運用におけるハッシュタグの効果
X運用におけるハッシュタグを活用すると、以下のような効果が期待できます。
同じハッシュタグを使っているユーザーと交流できる
Xのハッシュタグは、共通の趣味やコミュニティなどに参加しているユーザーと気軽にコミュニケーションが取れるメリットがあります。例えば以下のようなハッシュタグが挙げられます。
入力するハッシュタグ例 | 効果 |
今日の積み上げ | 積み上げ報告ポストをしているユーザーが見つかる |
サロンやコミュニティなどの名前 | 同じサロンやコミュニティに参加しているユーザーと交流できる |
〇〇とつながりたい | 同じ業界で仕事をするユーザーと交流できる |
なお、私のようにWebライターの場合「#Webライターとつながりたい」がXで使うハッシュタグになるので、ぜひ使ってみてください。実際私がXで普段交流しているユーザーは、上記ハッシュタグ例でつながった方が大半です。
フォローしていないユーザーにポストを見てもらえる
Xのハッシュタグを活用すると、相互フォローになっていないユーザーから見つけてもらいやすい効果があります。Xのハッシュタグは、自分のアカウントをフォローしてもらっていなくても「ハッシュタグ検索」をするユーザーに情報を届けられます。
例えば、SEO記事制作の仕事を外注したい場合「#Webライター募集」とハッシュタグを付けると、仕事を探しているユーザーがポストを見てくれるのです。実際私も「#Webライター募集」を入力してハッシュタグ検索し、多くの案件を獲得しました。
自分のアカウントをフォローしていないユーザーに対して、より多く見てもらいたい場合、ハッシュタグの活用がおすすめです。
オリジナルのハッシュタグを構築できる
Xのハッシュタグは、情報を整理するためにオリジナルのハッシュタグを構築する活用方法があります。例えばYouTubeやTwitchなどのライブ配信プラットフォームを利用しているストリーマー(配信者)は、以下の項目でオリジナルタグを活用しています。
- ファンアート
- 配信の感想
- エゴサ(「エゴサーチ」の略)
配信活動をしている方が自分の活動に対する第三者の評価を確認するためにエゴサをする際、オリジナルのハッシュタグがあると便利です。また、ファンになったリスナー(視聴者)が活動の応援も兼ねてイラストをプレゼントする風潮があります。
配信活動をしていないユーザーでも、オリジナルのハッシュタグを作ることは制限されていないため、独自性のあるタグを考えてみましょう。
ChatGPTで考えてもらったオリジナルハッシュタグ
ちなみにChatGPTで私のXアカウントでオリジナルハッシュタグを考えてもらおうとしたら、以下の回答が得られました。
上記のようにXのプロフィールや活動内容を整理したうえでオリジナルハッシュタグ案を生成してくれます。「まとめ:おすすめハッシュタグセット」以外にも、20個以上の案や使い方のヒントも教えてくれるので、悩み時間を大幅に削減できます。
プロンプトを気にせず入力して、これだけの情報が出るので、ご自身のアカウントでも試してみてください。
トレンドトピックに表示される可能性がある
Xではハッシュタグだけでなく、特定のキーワードでポストされた数が多ければ、トレンドに表示される可能性があります。YouTubeのチャンネル登録者数が多いストリーマーが誕生日や周年記念など、何かの節目が来た際、トレンドに乗るシーンをよく見かけます。
仮に自分が有名と言えるほどのフォロワーがいなくても、普段のコミュニケーションが濃ければ、誕生日ポストがトレンドになる可能性もあるのです。トレンドに乗ると、該当キーワードについて興味を持ったユーザーが検索一覧を見て、自分のアカウントにアクセスしてくれるケースもあるでしょう。
多くのユーザーから名前付きでお祝いポストをしてもらえるよう、普段からのコミュニケーション数を増やしていきましょう。
Xハッシュタグの付け方
Xのハッシュタグは、付けたいキーワードの前に「#」を付けるだけで投稿できます。ここで付けるシャープは、半角で使いますが全角でも該当のハッシュタグをクリックした時点で半角に自動変換されます。
ただし、句読点や記号、スペースを含めたり、数字のみだったりするとハッシュタグとしての機能が正常に発揮されない点には注意しなければいけません。
正常に機能しているXのハッシュタグは青くなるので、適切に使えているかはテキストの色で判断しましょう。
Xでハッシュタグを付ける際の注意点
Xのハッシュタグは、他のユーザーと交流できたりフォロワーを増やしたりできますが、以下のポイントに気をつけながら活用しなければいけません。
- X広告では使用できない
- ハッシュタグを付ける数は2つまでが推奨されている
- 文字量の多いハッシュタグはポスト自体に影響を与える
- ポストに関連しないポストはスパム扱いされるリスクがある
- 鍵アカウントではハッシュタグの効果が得られない
X広告では使用できない
2025年8月時点のXでは、Xのオーナーであるイーロン・マスク氏の考えのもと、X広告でのハッシュタグ利用を禁止しています。
そもそもイーロン・マスク氏は「ハッシュタグは不要」とポストしていたため「いつかハッシュタグが消えるのでは?」と考えていた方もいるでしょう。
実際、日本のXビジネスアカウントであるBusiness Japanでも、以下のように仕様変更のポストをしました。
X広告をご利用いただいている広告主様および広告代理店様
Xではより快適なプラットフォーム体験の向上を目的として、本日2025年6月27日より順次、ハッシュタグを含むX広告の配信を停止いたします。ハッシュタグを含むX広告の配信は2025年6月27日深夜24時までに全て停止される可能性がございます。…
— Business Japan (@BizJP) June 27, 2025
「快適なプラットフォーム体験の向上」と冒頭で伝えているように、ハッシュタグは利便性あるものの誤タップによる体験性の悪さを感じるユーザーがいるのも実情です。
ハッシュタグの利用が禁止されているのは、現状X広告のみなので普段活用する分には問題ありません。しかし、Xのオーナーがイーロン・マスク氏になってから、仕様変更の移り変わりが激しいため、定期的に公式の情報を確認するのが無難です。
ハッシュタグを付ける数は2つまでが推奨されている
「Xのハッシュタグは何個まででも使えるの?」との疑問に対して、Xのヘルプセンターでは「2つまでにすることをおすすめします」と回答しています。
実際、Xのハッシュタグは文字数の制限が許す限り、何個まででも使えます。しかし、Xのハッシュタグは誤って青い部分を押すと、関連ポストの一覧ページに遷移してしまうのです。
ハッシュタグを使ってポストしているユーザーの情報を集めるのには便利な機能ですが、流し見をしている際の誤タップに不便さを感じるものです。
多くのユーザーに情報を届けようと、ハッシュタグを乱用するのではなく、1〜2つまでに抑えて利用しましょう。
文字量の多いハッシュタグはポスト自体に影響を与える
Xのポストは無料プランの場合、全角140文字までになるため、ハッシュタグを利用する際はなるべく短文にまとめるのがおすすめです。ハッシュタグに文字量を費やしてしまうと、ポストで伝えたい内容が薄くなってしまいます。
また、Xの有料プランに加入していたとしても、ハッシュタグとして機能している青い部分をクリックすると関連ページに遷移するため、利便性の悪さがあります。
Xを利用する際の端末にもよりますが、20文字を超えるテキストでは2行目まで行ってしまうので、15文字以内にするのがおすすめです。
ちなみに私がよく使っている「#Webライターとつながりたい」は、14文字です。
ポストに関連しないポストはスパム扱いされるリスクがある
該当するポストとハッシュタグとの関連性がないと、スパム扱いされて通報されるリスクがあります。
Xのハッシュタグは多くのユーザーに情報を届けやすくするメリットがあるため、そのメリットを存分に使おうと考えるユーザーがいるのです。
例えば「#Webライター募集」のハッシュタグに関連性のあるポストは、Webライターを募集するポストでなければいけません。しかし、インプレッション数稼ぎの観点から、何かしらの情報商材を売ろうとするユーザーを見かけたら嫌な思いをするでしょう。
Xでは悪質なアカウントを見かけたら通報できるシステムがあるため、関連性のないハッシュタグだと感じたユーザーから通報される可能性があるのです。
ポストの内容とハッシュタグの関連性はあるのか、客観的な視点から分析したうえで投稿しましょう。
鍵アカウントではハッシュタグの効果が得られない
Xのハッシュタグは、鍵アカウントの状態だとフォロワー内にしかハッシュタグの効果が発揮されません。Xでは、自分のフォロワーにしかポストを見せられなくする非公開アカウント、つまり鍵アカウントもあります。
鍵アカウントにする目的は人それぞれですが、よくあるのが有料プランの加入者限定であったり、普段言えない本音の部分をポストしたりするのがよくあるケースです。
しかし、鍵アカウントではハッシュタグの機能は発揮するものの、ハッシュタグならではの効果は期待できません。ハッシュタグの機能を活用し、X集客につなげたい方は鍵アカウントにせず、多くのユーザーに情報を届ける意識を持ちましょう。
Xのハッシュタグ使用でよくある質問
ハッシュタグが青くならない時はどうすれば良いの?
Xのハッシュタグが青くならない時は「Xハッシュタグの付け方」でお伝えした内容に準じられているか、今一度確認してください。
Xのハッシュタグが正常に機能していると青くなりますが、青くならないのは以下が原因になっているでしょう。
- 「#」以降のどこかにスペースがある
- 句読点が入っている
- 記号が入っている
- 数字のみで記載されている
また、Xのハッシュタグが青くなっていたとしても、関連性が低かったり仕様上の問題が発生していたりすると、検索窓で表示されない事態になります。
ハッシュタグ付きでポストする際、ハッシュタグが青くなっているのか、検索窓で表示されているのかを見ておくのがおすすめです。
SNSマーケティングに力を入れたハッシュタグの付け方はある?
XをSNSマーケティングや集客に力を入れてポストする際、トレンドをチェックするのがおすすめです。
Xのトレンドは常に情報が更新されるため初速に乗れるかが重要です。Xのトレンドはパソコンからの場合「いま」を見つけよう→さらに表示から確認できます。
スマホの場合は虫メガネマークを押すと「本日のニュース」の下に表示されるので、ぜひチェックしてみてください。
トレンドを見ると、今まさに多くのユーザーがポストしている情報になるため、関連性のある自社商品やサービスの情報を発信すると集客につながる可能性があります。
しかし、何かを売ろうとしている雰囲気を感じさせてしまうと、ミュートやブロック、通報されるリスクがあるのです。
トレンドとハッシュタグを掛け合わせる際、ユーザーがよく使うハッシュタグを分析するのに有効な手段になります。なお、SNSマーケティングとSEOを掛け合わせた集客に力を入れたい方は、以下のテーマが相性良いので、ぜひデモサイトから利便性の高さをご確認ください。
どのハッシュタグを付けるのが良いのかおすすめ一覧はないの?
Xでおすすめのハッシュタグを、私なりに一覧でまとめると以下の通りになります。
- Webライター
- Webライター初心者
- Webライターとつながりたい
- Webライター募集
- 加入しているサロンやコミュニティなどの名前
- オリジナル〇〇
- 活用しているツール名
- 私を布教して
- 私の〇〇が好きな人にフォローされたい
- 軽い気持ちで〇〇したら思った以上に反響があった△△
- RPで私を有名にしてください
- 〇〇成長記録
- 〇〇の日(記念日や祝日)
- 〇〇練習中
- 〇〇チャレンジ
なお「Webライター寄り」になっているため、自分の職種に置き換えてハッシュタグを活用してみてください。中にはあえて文字量が多いハッシュタグもありますが、自分のアカウントとマッチしたハッシュタグを活用してみましょう。
まとめ
本記事では、Xのハッシュタグの効果や付け方、付ける際の注意点などを解説しました。Xのハッシュタグについて知っておきたい項目は以下の通りです。
Xのハッシュタグは、多くのユーザーにポストを届けられるだけでなく、トレンドに載ると一気にフォロワーが増える可能性が期待できます。
しかし、いくつもハッシュタグを付けて良いわけではなく、多くても2つまでにするのがおすすめです。X運用・X集客の効果を発揮するために活用されるハッシュタグで分析の力を培ったら、ぜひメディア構築にも役立ててみてください。
以下のWordPressテーマでは、SNSマーケティングとの相性が良いテーマになるので「なぜ相性が良いのか」について、ぜひデモサイトからご覧ください。
第1回 :X集客が効果的な理由
第2回 :Xのアカウント設計
第3回 :Xの理想的なフォロワー比率
第4回 :フォロー・フォローバックの基準
第5回 :ハッシュタグの付け方(当記事)
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