Webサイトの運営で必ず設置することになる要素のひとつにメールフォームがあります。
お問い合せや資料請求、メルマガ登録などに活用されるものですね。メールフォームは、メールソフトを起動せずに問い合わせできるので、比較的気軽にアクションを起こしてもらえます。チャット系サービスのほうが気軽さは増しますが、フォームは設問を予め用意しておけるので、質問の漏れをなくすこともできます。ユーザーだけでなく、運営サイドにもメリットが大きいのが、ほとんど全てのサイトがメールフォームを運用している理由でしょう。
一昔前ですと、メールフォームの設置については、サーバーの管理、HTMLやPHPなどプログラミング知識がないとスムーズに対応することができませんでしたが、今や運営者にとって心強いレンタルフォームサービスが多く存在します。初心者の方でも簡単にフォームを作成運用できますので、メールフォームの運用について考えている方は、一度サービスを試用してみてはどうでしょうか。
管理画面の指示にしたがって、いくつか操作、質問の設定、回答方法を設定するだけでメールフォームの利用ができます。少し知識のある方は自身のWebサイトに埋め込んだりも可能です。しかし、1つ注意が必要です。個人情報を取り扱うお問い合わせフォームでは、SSLを導入することが必要不可欠です。
皆さんは「SSL」という言葉をご存知でしょうか。最近Webに関わる情報サイト、書籍などでたびたび取り上げられる言葉ですので聞いたことはあるという方も多いかもしれません。今回は、SSL化の必要性とどのようにSSL化していけばいいのか、SSL化のやり方（ロリポップ！の設定を参考）についてご紹介していきま...
自身のWebサイトに埋め込む場合はセキュリティの観点で注意をするようにしてください。今回紹介するレンタルフォームは、サービス側でSSL化などセキュリティ対応をとっていますので、自サイトで対応できていない場合においても使うことで安心が得られます。
お試し利用して検討するべきフォームサービス9選
フォームの使い心地が悪いと、せっかくのユーザーが離脱してしまうことがあります。自前のフォームに改善する施策をすることが難しい場合、プロがチューニングしているフォームサービスを活用することによりメリットがでてきます。
以下、サービスを紹介します。参考に試用を検討してみてください。選定基準は、無料のまま使い続けるサービス、プランがあること。ユーザーがどのデバイスからも使えるということを最低条件にピックアップしています。実際に触っていただき、機能面、デザイン面で納得のサービスと出会っていただけると嬉しいです。
※ここではセキュリティをサービス側サーバーで持ってもらうため、自前のサーバーに設置するタイプのWordPressプラグインなどは紹介から外しています。
サーベイモンキー（SurveyMonkey）
ベーシックプランは無料で使えます。直感的に使用できるUIはとても好感触でした。質問に回答された内容を見やすいようにグラフ化してくれるなど、運営者目線で使いやすさを感じます。ひとまず使ってみたいという方にオススメのフォームサービスです。
スマホからフォームを作成・回収できるアプリ版も提供されているのも便利!!
Tayori
メールフォームの運用だけでなくFAQ機能、チャットサポート（有料）を導入できる点が魅力。カスタマーサービスという観点で、お問合せフォームを導入しようと思っていた方にはコチラのサービスを試してみることをオススメします。色々な問合せ系サービスを連携させることはユーザーのUX向上にも繋がり、リピーター（ロイヤルカスタマー育成）に繋がります。
UX（ユーザーエクスペリエンス）という言葉は、聞いたことはあれど、あまり馴染みがないかもしれません。意味を一言で現すならば、「ユーザー体験」となります。ユーザーが存在するものには常に存在するのがUX。サイト運営をしていても、UXは重要です。特にサービスや商品をサイトで販売するとなれば、快適にサービス...
WordPressプラグイン展開もありますので、WordPressでサービスサイトを運用している場合にはさらにオススメ度がアップします。
フォームメーラー（Form Mailer）
個人的に昔からお世話になっているのがフォームメーラー。京都にあるフューチャースピリットさんが運営されています。ガラケーにも最適化されたフォームが表示されるという点で重宝していましたが、その安心感の高さは健在。
有料プランでは、他のフォームサービスには無い機能で、ランディングページ＋フォームという運用ができるオプションが設けられています。ランディングページもドラッグ＆ドロップで構築できるので、使いこなせたら強力なサービスです。
一貫性のないインスタントなLP＋フォームの運用を考えておられる場合は、Webサイトのサーバー代を省略できるメリットもあります。Webサイトを準備する前段階でしたら、一度検討してみるとよいかもしれません。
フォームラン（formrun）
フォームを設けたい用途に応じた設問パターンが用意されているので、希望のフォームを瞬時に生成できます。また、リアルタイムバリデーション（リアルタイムで記入間違いを指摘してくれる）機能がついていたり、郵便番号から住所が補完入力されるところがオススメ。
基本的なフォーム最適化が施されている離脱率が抑えられたフォームをすぐに使いたい！という人はこのサービスをオススメします。フォームページ自体にOGPが設定できたりと、細かいところまで設定できる印象。有料プランへのアップグレードを行うとさらに便利に使いこなせるのではないかと思います。
セキュアフォーム
「知識がなくてもOK！わずか9秒でお問い合わせ・注文・応募・アンケートフォームなどがつくれます。
しかも無料ではじめられます。」というキャッチフレーズの通り、とりあえずすぐにフォームを生成できるサービスです。
質問内容の変更などもドラッグ＆ドロップで直感的に操作できます。急遽、セキュリティ対策、さまざまなデバイスに適応したフォームを用意しなくてはいけなくなった！という場合には一度使ってみることをオススメします。
フォームズ（formzu）
運用歴18年目（※2019年9月時点）30秒足らずで作成できるフォームサービス。PayPal決済を導入できるので注文フォームとして運用を検討している方はこちらを使ってみてください。
有料プランではEFO（エントリーフォーム最適化）機能を利用できるほか、アフィリエイトサービスへの対応を行なっているので、しっかりとした戦略をもってフォーム運営をしたい方にはとくにオススメ。マーケティング用途に適しています。
オレンジフォーム
オレンジメールというメルマガサービスを展開しているOrangeSpiritsさんのサービス。オレンジメールをつかっている方にとってはフォーム送信者→メルマガという紐づけができるのが便利。デザインはシンプルなものを好む方向け。動画マニュアルなどヘルプ機能が充実している印象があったので、他のサービスでつまづいてしまった方にはオススメ。
有料版（1200円／月）にするとChatworkやGoogleアナリティクス、PayPalと連動できるようになります。
FC2メールフォーム
無料ユーザーであっても直近の100ユーザーにおいて対応ログを管理できます。問合せに対して、どのような対応を行ったのかを管理できるのは魅力的です。ドロップ＆ドラッグで多くの機能をコントロールできるので、初心者の方も使いやすいのではないでしょうか。
忍者メールフォーム
無料で多くのメールフォームを運用したい方にオススメ。1つのアカウントで無制限にフォームを作れます。
手間とコストとパフォーマンスで判断する
専門的な知識を要せずとも、簡単に運用できるエントリーフォームのサービスを紹介させていただきました。多くのサービスを手軽に使える時代。最適なツールを使うことで、簡単にさまざまな挑戦ができます。無料で使える機能、有料で使える機能、自分たちのサービスにとって必要な機能をしっかりと照らし合わせて、最適なものを選択してください。
余談ですが、メールフォームはコンバージョンの要となるサービスです。今回紹介したリンク先のランディングページはその道のプロが作っていると思っても過言はないでしょう。そういう視点でメールフォームサービスのランディングページを分析してみるのも面白いと思います。
