一般的なPCには、キーボードのみで操作できるようにショートカットキーが実装されています。ショートカットキーを使えば、マウス無しでも多くの操作が可能です。事務職やWeb担当の方以外でも、PCを効率的に操作するために覚えておくと便利です。

というわけで今回は、 四六時中PCを触っているTCDのスタッフが普段から使っているショートカットキーをシーン別にご紹介いたします。

基本のショートカットキー

ご存知の方も多いと思いますが、まずは基本的なショートカットキーからご紹介いたします。そんなの知ってるよという方は読み飛ばしていただいて大丈夫です。PCの操作に慣れていない方は、ここを覚えるだけでも操作が捗ると思います。

コピー

Win:Ctrl + C
Mac:Command + C

ドキュメントやメール、あらゆるシーンで使う基本的なショートカットキーですね。

ペースト(貼り付け)

Win:Ctrl + V
Mac:Command + V

こちらもコピーとセットで使うショートカットキーで、使用頻度は高いですね。

切り取り

Win:Ctrl + X
Mac:Command + X

選択範囲を削除したり、他の箇所に移動させるときに使います。切り取りなのでその場からは削除されますが、ペーストすることで別の箇所に移動できます。

全選択

Win:Ctrl + A
Mac:Command + A

ある範囲を全選択したい際に使えます。文章などを全選択してコピーしたい時はもちろん、検索窓等に入力したテキストを打ち直す際にも使えます(全選択したまま、入力することで削除する手間が省かれます)。

元に戻す

Win:Ctrl + Z
Mac:Command + Z

誤って削除したり、切り取ってしまった際など、直前の状態に戻すことができます。こちらも使用頻度の高い便利なショートカットキーです。

操作をやりなおす

Win:Ctrl + Y
Mac:Command + Y

これは先ほどの「元に戻す」をキャンセルするようなイメージで使えるショートカットキーです。

例えば、「Ctrl + Z」を使って元の状態に戻したが、戻しすぎた際などに直前の操作をやり直すことができます。「Ctrl + Z」を過去に戻す機能とすれば、「Ctrl + Y」は、最新の状態(元に戻す前の状態)に向けて変更するイメージで使えます。

ファイルを保存

Win:Ctrl + S
Mac:Command + S

テキストや画像を編集する多くのツールやアプリで使えます。アプリ内の「ファイルを保存」などから行うよりショートカットキーを使えるとスムーズですね。こまめに保存しやすいので、バックアップという意味でも手軽です。

ちなみに、Macには上書き保存したファイルの保存履歴を遡って復元する機能があります。詳しくは下記記事でご覧いただけます。

ブラウザのタブ操作で使えるショートカットキー

ここからは、ブラウザのタブ操作で使えるショートカットキーをシェアします。効率よくブラウジングでき、情報の閲覧がスムーズになります。シェア率の最も高いブラウザ「Google Chrome」を使っていることを前提とします。

新しいタブを開く

Win:Ctrl + T
Mac:Command + T

ブラウザで新しいタブを開く際にはこのショートカットキーを使うようにしましょう。ネットで情報収集する際、必ずといっていいほど使いますよね。ちなみに「Ctrl(Command)」を押しながらリンクをクリックしても新しいタブで開くことができます。

タブを閉じる

Win:Ctrl + W
Mac:Command + W

新しいタブを開くこともあれば、不要なものを閉じることも多いので、こちらも覚えておくと便利です。

タブの切り替え

Win:Ctrl + Tab(+ Shift)
Mac:Command + Shift + [or]

複数開いたタブは、確実にショートカットキーで操作した方がスムーズです。マウスやトラックパッドを使って切り替えている方は、こちらも覚えてみましょう。複数のタブを比較したり、行き来する際に便利です。

直前に閉じたタブを開く

Win:Ctrl + Shift + T
Mac:Command + Shift + T

間違ってタブを消したり、閉じたタブを再度開きたい際に使います。連続で操作すると、直前に閉じたタブから順番に再び開かれていくので便利です。

タブを移動する

Win:Ctrl + 番号キー
Mac:Command + 番号キー

複数のタブを開いているブラウザ上で、Ctrl(Command)と1から9までの番号キーのいずれかを同時に押すことで、任意のタブに移動できます。

タブ移動

複数開いたタブの左側から順に1から9まで番号が振られているイメージです。上記では4つ目のタブに移動していることがわかります。複数のタブを開いていても、効率的にページを参照できますね。

タブを検索する

Win:Ctrl + Shift + A
Mac:Command + Shift + A

ついついタブを開き過ぎると、目的のページを見失うことがありますよね。そんな時にはこのショートカットキーが便利です。キーワードでタブを検索できますし、「開いているタブ」に加えて、「最近閉じたタブ」まで一覧で確認できます。

タブの検索機能

不要なタブに気づいたら、かんたんに削除もできるので便利です。タブの管理には下記の拡張機能も使えますので、よろしければご覧ください。

ブラウザで検索時に使えるショートカットキー

タブ操作のショートカットもブラウジングに大いに役立ちますが、こちらでは検索画面やページ閲覧時に役立つショートカットキーをご紹介いたします。こちらも「Google Chrome」を使っていることを前提とします。

アドレスバー(URL)にカーソル合わせる

Win:Ctrl + L
Mac:Command + L

これ地味に便利なんですよね。ページのURLを共有する際なども瞬時にカーソルを合わせてくれるので、マウス不要ですぐにコピー(Ctrl + C)できちゃいます。

予測変換の選択

Tab

キーボード入力の予測変換は、Tabを押して移動するとスムーズです。予測変換のほか、下記ページのようなフォームの入力フィールドを一つ一つ移動する際にもtabボタンを使うと便利です。

検索結果を選択

デフォルトではGoogleの検索結果をショートカットキーのみで選択することはできませんが、下記の拡張機能を利用することで、キーボードの「↑」「↓」のみで選択できるようになります。

Chrome拡張機能「Google検索キーボードショートカット」

Google検索キーボードショートカット

検索結果を移動するサンプル

シンプルですが、リサーチ時などにキーボードだけで操作できてスムーズです。この拡張機能は日本人の方が開発されています。

検索窓に戻る

Chromeの検索結果画面で「/」を押すと検索窓にカーソルを戻すことができます。リサーチ時に別のキーワードで再検索する際などに便利かと思います。

ページスクロール

スペースまたは、shift + スペース

ページのスクロールもキーボードだけで行うとスムーズです。下にスクロールしたいときはスペースボタンを。上に戻りたい時はshiftと一緒にスペースボタンを押します。

ページ内キーワード検索

Win:Ctrl + F
Mac:Command + F

ページ内の目的のキーワードに瞬時にジャンプしたい時に便利です。

ページ内検索の使用例

上記のようにページ内検索用の検索窓が開くので、探しているキーワードを入力すれば、簡単に該当箇所までジャンプできます。

ページのトップ/最下部に移動

Home/End

ページの最初に戻りたいときや、最下部に移動したい時に使います。Macの場合はHomeやendがないので、command + 上下の矢印を代わりに使えます。

ホーム画面に戻る

Win:Ctrl + Shift + H
Mac:Command + Shift + H

ブラウザのホーム画面に戻りたい時に使います。ホーム画面にセットしてあるショートカットなどを参照したい際にご活用ください。

記号入力時に便利なショートカットキー

知っていると便利な記号入力時に使えるショートカットキーをご紹介いたします。

上下左右の矢印

Win/Mac共通(全角入力)
→:z + l
←:z + h
↑:z + k
↓:z + j

「やじるし」と入力して変換するよりも圧倒的に素早く変換できます。利用頻度の高い記号なので、覚えておくと便利です。

※(米印)

Win/Mac共通(全角入力)
Shift + *(け)

上記キーを押した後に変換すれば、「※」をすぐ出力できます。

アプリ使用時に便利なショートカットキー

ブラウザだけでなく、複数のアプリ(ソフト)を同時に起動することもありますよね。複数のアプリを操作する際に便利なショートカットキーをご紹介いたします。

Win:Alt + Tab
Mac:Command + Tab

複数開いたアプリを切り替える際は、このショートカットキーが便利ですね。

ただし、WindowsとMacでは少し仕様が異なるようです。Windowsではウィンドウ単位でサムネイルが開かれるのですが、Macではアプリ単位でアイコンが表示されます。

WindowsとMacのタブ仕様の差

上記のようにWindowsでは、Chromeのサムネイルが2つ表示されますが、Macではアプリ単位でしか選択できません。したがってMacでは、アプリアイコンにフォーカスした状態で上下の矢印キーを操作して対応する必要があります。

同一アプリの別ウィンドウを開く例

上記のようにChromeの2つのウィンドウが開かれますので、ここで任意のものを選択できるようになるわけです。Macユーザーはこの一手間を覚えておくと便利です。

まとめ

シーン別に使えるショートカットキーをご紹介いたしました。

事務作業やブラウザを使った情報のリサーチ時のほか、複数のアプリを並行して使う際など。ショートカットキーを覚えておけば、無駄なくスムーズに作業できると思います。

PCを長時間を操作する人ほど時短になると思うので、ぜひ覚えて活用してみてください。

また、こちらはmac限定になりますが、スクリーンショットを撮る際のショートカットキーとその応用方法をご紹介しています。よろしければご覧ください。