長らくお待たせして恐れ入ります。先日、約2カ月ぶりに最新のTCD WordPressテーマ「EVERY」をリリースしました。今回のテーマはかなり高機能で、かつ、いろいろと遊ぶことのできるテーマです。会員制サイトを個人でも何不自由なく運営できるように設計してあります。通常のサイトとは一味違う機能性を体験できるだけでなく、その機能性とハイクオリティなデザインで運営元のブランディングも可能です。
また、「EVERY」では会員制サイトに必須な機能や、その強みを活かせる機能を多数ご用意しているだけでなく、従来から実装されている機能にもマイナーチェンジを施しています。デモサイトをくまなくご覧いただいた方は、すでにいくつかの新機能にお気づきかもしれません。こういった機能があればいいんじゃないかと思うものは、できる限り実装しました。
プラグイン・カスタマイズ無しで、かなり高機能になっていますが、誰でも使えるように設計されているので複雑な操作とは無縁です。そういった意味では「EVERY」は、これからはじめてサイト運営を始めるという方はもちろん、すでに何かしらのメディア(YouTube/Instagram)で影響力を持っている方の会員制バージョンのサイトとしても最適です。
多くのファンを持つユーザーがそのフォロワーを会員制サイトに誘導し、そこでしか見れない特別なコンテンツを提供するといった使い方も想定しています。
誰もが会員制サイトのオーナーになれる「EVERY」
WordPress環境を持っていれば、簡単に誰でも会員制サイトの運営をスタートできます。最初から必要なシステムが実装されているので、WordPressを使ったことがある人であれば難しい問題は発生しません。多くの人に影響を与える発信者の多くは、自己所有のメディアを持っているわけではありません。自己所有のメディアの強みは、ざっと以下のような感じです。
- 細かい規制やルールがない
- いきなりアカウントを凍結させられることがない
- オリジナルのブランディングが可能
自己所有のメディアというだけでも、上記のようなメリットがあるのですが、それが「EVERY」のような会員制サイトとなれば、さらなるファン化を目指すことができたり、コアなファンユーザーの囲い込みが可能になります。
会員登録で得たメールアドレスにサイトの更新情報を定期的に自動通知する機能や、そこで得た情報をリストアップし、自前のメルマガなどの発信先に設定するような使い方もできるからです。いわゆるクローズドメディアの強みをフル活用できるということですね。
トップページヘッダーでサイト内コンテンツの規模感をアピール
まずサイトのファーストインプレッションとして最初に表現されているのは、横幅いっぱいに表示される動画とヘッダーに表示されるコンテンツの規模を示すアイコンでしょう。多くの情報メディアも例外ではありませんが、会員制サイトでは特にコンテンツ量が重要になります。
あなたが何かしらのメディアを閲覧する際もそのサイトの情報量は閲覧を続けるかどうかのひとつの指標になるはずだからです。わざわざ会員登録までするメディアならより大切な要素になることは、言うまでもありませんね。
一発目に目に入る位置に、どれだけの規模感を表示させておくことで、メディアの信頼性を高めることになるのです。「これだけのコンテンツ量があるなら会員登録してみようかな」と思っていただければベストですし、コンテンツを増やすごとに、数字が目に見えて増えていくと運営者としてもサイトの活気を感じることができます。
コンテンツ作成が捗るカスタム投稿タイプでは、
その量が増えてもユーザーを迷わせません
多くのコンテンツを持ち、たくさんのユーザーや複数の投稿者をも想定している EVERYでは、膨大なコンテンツ量でも見やすく整理されて表示されるカスタム投稿タイプ「レシピ」をご用意しております。下記画像のように親カテゴリーの画像と説明文の下に、子カテが並び、それぞれのボタンでソート可能なので、目的のコンテンツにたどり着くのに迷うことはありません。
デモサイトでは、レシピ共有サイトをイメージして制作しましたが、カスタム投稿タイプ「レシピ」でその多くのジャンルのレシピを細かくカテゴライズすることができました。
もちろん会員サイトなので、会員限定で動画コンテンツを見せ、それ以外のユーザーは画像コンテンツのみなどといった使い方もできます。
作成も簡単で、予め用意されている項目にコンテンツを当てはめていくだけです。そこに作成したカテゴリーを設置するだけで、各ジャンルを綺麗に整理してくれます。各コンテンツには画像スライダーか動画を設定できるので、どのようなコンテンツでも表現することが可能です。
2019年12月10日に大幅にアップデートいたしましたので、画像スライダーと動画に加えてYouTube動画も設定できる仕様にバージョンアップです。また、材料や作り方を設定する編集画面でも、任意のコンテンツを追加できる仕様に変更し、「フリースペース」も項目として追加導入しています。大幅に自由度が高まっていますので、オリジナリティ溢れるコンテンツ作りがさらに簡単になりました。
コンテンツごとにボカシをかける設定も各レシピの編集画面でワンタッチで可能なので、会員と非会員で閲覧できるコンテンツの差別化を図るのは簡単です。
さまざまな固定ページで用途にあったものをサクッと作成
FAQ機能を実装したサイトの「ABOUTページ」や、利用規約を箇条書きでまとめやすい「利用規約ページ」、人気記事を集計期間ごとに表示する「ランキングページ」や、一部のコンテンツを特集して表示する「特集ページ」など。複数の固定ページを用意しています。すべてのページで効率よく作成できる機能を実装済みなので、制作時間を大幅に短縮できます。
中でもユーザーのアクションを促す導線が優れている「投稿者一覧ページ」では、コンテンツを生み出す複数の投稿者情報を美しいデザインで魅せることができます。ここでは、写真と共に個人個人のプロフィールもしっかりと表現可能です。上記のカスタム投稿「レシピ」の親カテゴリーと連動する「得意な分野」を表示できるので、閲覧者に対して「この投稿者ならこのジャンル。」といったイメージングが可能です。
各投稿者個人規模のSNSへの流入も期待できるつくりとなっており、通常のブログの文末にも投稿者プロフィールを設置し、そこからレシピコンテンツへと流れるような導線も配備済みです。
通常のブログコンテンツとカスタム投稿「レシピ」のコンテンツを、投稿者をハブにして関連づけているので、ページ内回遊率が一気に上がります。記事を読み終えたユーザーに対して、同じ投稿者のレシピコンテンツを閲覧させるきっかけになる仕様ですね。
「文字で読ませる通常のブログ記事」
↓
「動画や画像コンテンツで視覚にアピールするカスタム投稿レシピ」
といったフローができるので、切り口のまったく異なるコンテンツを発信する場として完全に使い分けることもできますし、同じコンテンツをテキストメインと動画メインとして差別化する使い方も可能です。あなたの工夫でオリジナルの使い方を生み出してください。
サイトの印象をも変え得る各所の見出しをカスタマイズしてみる
冒頭でちらっと話した細かい部分のマイナーチェンジの一つである、この機能。デモサイトでは、サイト全体で整合性を保つために、個別に設定せずにデフォルトの設定のままで作り上げているのですが、実は、すべての見出しのデザインを以下の2パターンから選択できる仕様です。
ここでは、わかりやすくトップページのお知らせの見出しを、アイコン無しにして、背景色と文字色を変更してみました。
こういった細かい部分を大事にするTCDテーマの色が出ている機能ともいえます。もちろんアイコン有りの見出しタイプならば、自身でアップロードしたアイコンをセットすることも可能です。細かい部分といっても、この見出しのデザインをすべて変更するとサイトの印象はガラッと変わります。
逆にあえて、特定の箇所の見出しのみ異なったデザインにすることで、そのコンテンツを強調できるので、サイトによって見せ方を細やかに工夫することができます。
ストレスを軽減する高速化機能で
快適な閲覧を可能に
こちらは従来のテーマには無い機能で、今回の「EVERY」ではじめて実装した新機能です。従来から実装されている絵文字関連のJSを読み込まない機能(お使いのデータベースがutf8mb4に未対応の場合のみ高速化が望めます)に加えて、画像を遅延読み込みする機能を実装いたしました。
下記のプラグインのような機能の一部をデフォルトの状態でも実装済みです。
簡単に説明すると画面上に表示されている画像以外を読み込まず、そのページの表示速度を高速化させる機能ということです。画像はテキストに比べてデータサイズが大きいですからね。
特にEVERYでは、多くの画像コンテンツを内包するサイト運営を想定していますので、ネットワーク環境によっては、読み込みに時間がかかるかもしれません。そんな際に少しでも体感速度を高速化できる当機能を活用することで、ユーザーに与える不快感を軽減することができるでしょう。
フッターメニューの背景に動画をセットし、
従来とは異なる一歩先のイメージングを
こちらもEVERYの特徴的な機能の一つといえます。従来からフッター部分に動画をセットできるテーマはありましたが、フッターメニューの背景として動画をセットできるテーマはありません。
トップページヘッダー箇所の動画でサイト訪問者にインパクトを与えるだけでなく、フッターエリアの動画でも、ユーザーの視覚にサイトの印象を残すことができます。フッターメニューの背景に設置できるので、ユーザーがフッターエリアからの導線を選んでいる間に必然的に視野に入り込むことができるわけです。
もちろん、テキストと重なるエリアなので、背景動画に色を重ねて文字を見やすくするオーバレイ機能は実装済みです。どのようなタイプの動画をセットしてもテキストが見にくくなる心配は不要ですね。
「記事タイトルとURLをコピーする」ボタンで、
コンテンツ拡散のハードルを下げよう
こちらも細かいマイナーチェンジといえる機能なのですが、地味に便利で効果が望めるかもしれない機能です。というもの従来のソーシャルボタンを表示する機能ですと、各種SNSにログインを求められるケースも多く、拡散するのに少し手間がかかります。
SNSにログインした上で、各々のSNSアカウントで拡散したい場合はいいのですが、友人や知人にメッセージアプリなどでダイレクトにシェアしたい時にベストな機能とは言い難いです。
上記のようなボタンを表示しておけば、スマホでもPCでもクリックしただけで記事タイトルとURLをコピーできるので、それを任意のメッセージアプリなどに貼り付けてシェアすることができます。※もちろん、従来のボタンも表示できますし、両方表示することも可能です。
ユーザーが拡散する際に、SNSと連携させる手間を省き、拡散するハードルを少し下げられる機能ということです。複数の友人やフォロワーに一気に拡散されるSNSではなく、個人的に第三者に情報をシェアしたいときに活用いただくことができます。
会員情報の編集や、お気に入りの管理が簡単なマイページ機能
会員制サイトであれば今や必須となっている機能のひとつですが、使い方の説明は不要なぐらい使いやすくシンプルにまとめられています。
上記画像のように3つのタブが実装されているのですが、「会員様へのお知らせ」では、会員限定のお知らせや、広告を表示できます。デモサイトでは、ここに特別なリンクはセットしていませんが、会員にしか表示されないエリアなので、会員限定の特別なコンテンツへの導線を敷いてアクセスを促すことも可能です。
「お気に入り」では、前述の「カスタム投稿タイプレシピ」で作成したコンテンツの中から、会員単位で自分のオリジナルのアーカイブページを作成できます。後から見たいコンテンツや、長期間見たいコンテンツを気に入りに追加することで、増え続けるコンテンツの中に埋もれることなく、任意のコンテンツのみをセーブすることが可能です。もちろん、削除や追加は、ボタンひとつで直感的に操作できます。
「アカウント」タブでは、会員アカウントの基本的な設定が編集ができます。ニックネームやメールアドレスに加え、パスワードやプロフィール画像など、項目ごとに簡単に変更可能です。
ダッシュボードのユーザー設定画面ではなく、フロントサイドで簡単に編集可能なので、複雑さは一切感じないでしょう。実際に「EVERY」のデモサイトに登録すると、そのシンプルな使い心地を体験できます。
追記:以下の3項目はアップデートにて追加された機能です。
2019/12/10 テーマをアップデートいたしました。→アップデート情報
会員・非会員で見れるコンテンツを差別化し、
会員ユーザーのステータスを刺激する
こちらは、11月28日のリリース後に追加アップデートされた機能なのですが、トップページのコンテンツビルダーで表示される各コンテンツの表示・非表示を、ログイン状態によって切り替える機能を実装いたしました。
以下4項目のチェックボックスをコンテンツごとに設置したので、簡単に設定可能です。
- このコンテンツを全てのユーザーに表示する
- このコンテンツをログイン中のユーザーのみに表示する
- このコンテンツをログインしていないユーザーのみに表示する
- このコンテンツを表示しない
例えば、「特集レシピ一覧」で表示されるコンテンツは、ログイン中のユーザーにのみ表示するなど、会員と非会員ユーザーの間でトップページに表示するコンテンツを差別化することができます。
記事やレシピコンテンツごとにボカシをかける機能以外にも、トップページのコンテンツ自体を表示させない機能を追加したので、会員非会員間での差別化のバリエーションが格段に増えました。
会員ユーザーのメリットを具体化することで、会員登録を増やすきっかけになります。提供するコンテンツに合わせて管理者がカスタムできるので、汎用性も高く実用的な機能ですね。
会員情報をリストアップし、
不快感を与えずに顧客を囲いこむ機能
こちらも上記と同じく、アップデートにて追加実装された機能なのですが、会員情報をCSVファイルでエクスポート可能になりました。EVERYで運営できる会員制サイトでは、会員登録の際にメールアドレスを登録していただくことになります。そこで登録された情報に対して、会員限定の更新情報を自動通知する機能があります。
通知時間や日数間隔、曜日指定などを詳細に設定してプログラムを組むことができるので、会員ユーザーが更新情報にリーチできる可能性を上げる機能です。
さらに今回のアップデートで、会員情報を簡単に出力できるようになったので、自前のメルマガ広告を打つなど効果的なマーケティングが可能になるわけです。登録日やユーザーの設定(サイトからのメールを「受け取る」「受け取らない」)をフィルタリングして、一覧で出力できるので、特定の期間の会員登録数を調査したり、メールを受け取る設定をしているユーザーにのみ運営側からアプローチをかけることもできます。
メールを受け取らない設定をしている会員ユーザーにアプローチするのは、時に逆効果にもなるので、こういいった情報を把握した上でアクションすることは大切になります。
同じクローズドメディアとして相性がいい「会員制サイト」と「メルマガでのマーケティング」のその両方の強みを円滑に運用できるテーマが「EVERY」です。
ボタンひとつで柔軟にカスタム可能な上部固定ヘッダーバー
EVERYでは、ロゴを表示しているヘッダーバーとグローバルメニューを表示しているバーが2段になって表示されるので、従来のテーマと比べて高さが少し大きめです。
そこで、従来のようにヘッダーバーを上部に固定表示できる機能を以下の4種類から選択できるよう仕様にアップデートしました。
この機能でサイト運営者がユーザーの使いやすさや、表示されるコンテンツ領域のサイズを考えて、最適なものを設定することが可能になります。サイトをスクロールしても任意の場所にすぐに遷移できるように工夫することは、ユーザビリティを考慮する上で重要な項目です。それらをワンタッチで変更できるので、ぜひご活用ください。
クローズドメディアの強みを発揮。
会員制サイトでブランディングするテーマ「EVERY」
「EVERY」では、複数のカスタム投稿タイプや固定ページを実装しているだけでなく、細かい機能面のマイナーチェンジも行っています。「EVERY」ではその名の通り、皆さんが簡単に会員制サイトの運営ができるように設計していますが、その機能性は完全にプロ仕様になります。
会員限定情報の自動通知する機能や自前のメルマガ配信に活用できるように会員ユーザーをリストアップする機能など。クローズドメディアをマーケティングツールとして活用するための機能があらかじめ準備されてるからです。
会員・非会員ユーザーのサイト利用を細かく差別化し、効果的にあなたのブランディングを後押します。会員制メディアを個人運営するために最適なWordPressテーマ「EVERY」で細やかなユーザーへの気遣いと、その高い機能性を体感してみてください。