比較・ランキングは、アフィリエイトでは鉄板のコンテンツです。
この記事では、SEOに強く、かつ商品も売れる比較・ランキング記事の書き方をお伝えします。具体的には、以下のような内容です。

  • 比較とランキング、それぞれの特徴
  • 記事作成時のポイント・注意点
  • 構成案のサンプル

強力な比較・ランキング記事を作れるようになれば、アフィリエイトの報酬は加速します。また、習得した比較・ランキング記事の作成ノウハウは、ライターなど、アフィリエイト以外の仕事でも活かすことができるでしょう。

今回ご紹介するノウハウは、現時点(2022年1月)で最適だと思われる内容です。検索のニーズは時代とともに変化するので、その時々の検索結果に応じて微調整は必要になるかもしれません。

ただ、人が行動する原理原則はそうそう変わらないため、「商品を売る・成約させる」という点に限れば、この記事のノウハウは廃れることなく、長く活用できるはずです。

比較・ランキング記事とは?

まずは、比較記事とランキング記事、それぞれの特徴を解説します。
どちらも、コンバージョンに非常に近いという点は共通していますが、記事の要素や対策するキーワードが微妙に異なります。

比較記事の特徴

比較記事とは、各商品・サービスを順位付けせずに比較する記事を指します。
対策するキーワードは、「●●● 比較」が一般的です。

比較記事では、公平な立場で、各商品・サービスの料金や特徴、機能、効能などを詳細に説明・比較します。特定の商品・サービスを目立たせる(理由もなく一番上に配置したり、情報量を極端に多くしたり)ことはオススメできません。

比較記事は客観性と公平性が重要なので、特定の商品を目立たせるなら、納得感のある形でおこないましょう。

たとえば、Gutenbergに対応したWordPressテーマのアフィリエイトリンクを踏んでほしいなら、「Gutenberg対応のWordPressテーマ3選!」といったセクションを記事上部に配置するといいでしょう。「Gutenberg対応」という比較の軸が明確であれば、客観性と公平性が担保でき、違和感なく訴求できるからです。

ランキング記事の特徴

ランキング記事とは、各商品・サービスに順位付けして、人気のおすすめ商品を紹介する記事を指します。対策するキーワードは、「●●● ランキング」「●●● おすすめ」「●●● 人気」などが一般的です。

「口コミ評価が高い順」「料金が安い順」など、切り口別で順位付けすると、読み手にとって利便性の高い記事になります。その際、ランキングの根拠を明示することが重要です。

比較とランキング、どっちを選べばいい?

比較記事とランキング記事は、単純に優劣を付けられるものではありません。
アフィリエイトで扱う商品・サービスのジャンルによって、どちらが適しているかは異なります。

比較記事を求める人は、じっくり比較検討してから決断したいという気持ちが強いです。たとえば、プログラミングスクールや脱毛サロンなどは、料金や効果、コースなどを詳細に比較して選択したい人が大多数でしょうから、比較記事がオススメです。

一方、ランキング記事を求める人は、人気のおすすめ商品を手っ取り早く知りたいという気持ちが強いです。比較的安価で一般的な商品・サービス(インスタントコーヒーやビールなど)はランキング記事が向いています。

もちろん、比較とランキング、両者を完全に切り分けるのは難しいケースもあります。その場合、比較とランキング、両方の要素を含めたコンテンツにしても大丈夫です。

たとえば、記事冒頭で「おすすめ一押しランキング3選」というランキングのセクションを用意し、そのあとに、「おすすめの●●●9つを比較」といった比較のセクションを用意する、といったやり方です。

比較とランキングの両方の要素を含む例

こうすれば、素早く決断したい衝動タイプの人と、情報を吟味してから慎重に決断したい人、両方の読み手に訴求することができます。

比較・ランキング記事の作成ポイント・注意点

成果を挙げる比較・ランキング記事を作るためのポイント・注意点をいくつかピックアップしました。

比較の軸を明確にする

比較記事では、「何で比べるのか」という比較の軸を明確にすることが重要です。

比較の軸が曖昧で、各商品をただ並べているだけでは、比較記事として成立しないからです(比較検討の手間を読み手に丸投げすることと同じ!)。料金を軸に比較するのか、使い勝手を軸に比較するのか、おすすめな人別に比較するのか、など何を軸に比較しているのかハッキリさせましょう。

たとえば、転職サイトの比較記事であれば、1つの記事のなかで以下のような比較の軸を設定できるかもしれません。

  • 正社員求人の数が多い転職サイト●選
  • 高待遇のハイクラス求人が多い転職サイト●選
  • サポートに定評のある転職サイト●選

比較の軸が明確であれば読み手も比較検討しやすいですし、ロングテールキーワードで検索にヒットしやすくなるので、SEOの面でもオススメです。ランキング記事の場合も、料金順や人気順など、切り口別に順位付けするといいでしょう。

ランキングの根拠を明確にする

ランキング記事で重要なのは、「なぜこの順位付けにしたのか?」という根拠を示すことです。ランキングの根拠として使えるものは、たとえば以下のような定量的な調査結果があります。

  • インターネットアンケートの集計結果
  • 通販サイトのレビューや口コミ評価
  • 売上・販売数などのデータ

客観的なデータだけでなく、「私の経験によるオススメ順は・・・」といった主観でも問題はありません。大事なのは、「なぜそうしたのか?」という理由を示して、ランキングに納得感を出すことです。

ひと昔前に比べればだいぶ改善されていますが、アフィリエイトサイトに対する人々の信頼はそこまで高くありません(個人運営のサイトの場合は特に)。ランキングの根拠が曖昧だと、「どうせ適当に情報を並べているだけだろう」という感情を与えてしまい、記事を読んでもらえなくなります。

各商品の情報量を揃える

比較・ランキング記事では、各商品の情報量を揃える必要があります。

​​詳細に説明している商品と、簡素な説明で済ませている商品とでバラツキがあると、「売りたい商品を露骨に目立たせている・・・?」という不信感を読み手から抱かれる可能性があるからです。テキスト量が多少上下するくらいは問題ありませんが、誰が見ても明らかに情報量に差があると判断できる状況は好ましくありません。せいぜい200文字程度の差に収めるべきです。

これは自社の商品を扱う場合も同様です。自社商品と他社商品を比較する記事で、自社の商品だけを露骨に目立たせているケース(例:テキスト量が極端に多く、一番上に配置している)がありますが、この場合も違和感と不信感を読み手から抱かれるでしょう。

読み手もバカではありませんので、アフィリエイターや企業が商品を売って儲けたいことくらいは理解しています。ただ、あまりに露骨に売り込まれると冷めてしまうのです。

比較ポイント(選び方)など、情報コンテンツを充実させる

比較やランキングだけでなく、「●●●の選び方」「●●●のメリット」などの情報コンテンツを充実させましょう。

購入を決断するための材料(情報)を多く掲載して、読み手の不安や疑問を解消することで、コンバージョンに導くことができるからです。以下のような要素を盛り込むといいでしょう。

  • 「●●●とは」
  • 「●●●の種類」
  • 「●●●のメリット」
  • 「●●●選び方」
  • 「●●●の活用方法」
  • 「●●●に関するQ&A」

SEO的にも、記事の情報量を充実させることで、Googleから評価されやすくなるというメリットがあります。現時点(2022年1月)では、比較やランキングの要素に加えて情報コンテンツを充実させている記事が検索上位の多くを占めているため、読み手の不安や疑問を解消し、購入の決断を後押しする情報を網羅することをぜひ意識してみてください。

記事冒頭で成約させる工夫をする

記事冒頭にコンバージョンポイントを設置するのもオススメです。

ランキング記事の場合は特に、「人気の商品を手っ取り早く知りたい」というニーズが強いので、記事冒頭のリード文で「一押しの人気商品BEST3」「一押しのピックアップ商品」といったセクションを配置すると、効率よく収益化できます。読み手のニーズに応えることにもなるので、Googleから評価されやすくなるかもしれません。

記事冒頭のコンバージョンポイントの例

コンバージョンのハードルが低い商品・サービス(無料会員登録など)とは特に相性がいいテクニックなので、ぜひ試してみてください。

比較・ランキング記事の構成(骨子)サンプル

最後に、比較・ランキング記事の構成(骨子)のサンプルをご紹介します。
WordPressテーマを例にしていますが、扱う商品・サービスの名前を入れ替えれば、ある程度汎用的に活用できる構成になっています。

H1:無料・有料のWordPressテーマ14種類を比較!失敗しない選び方とテーマの活用方法を解説

H2:記事で取り扱うWordPressテーマの比較表
H3:当サイト一押しのWordPressテーマ

H2:おすすめの無料WordPressテーマ5つを比較
H3:無料WordPressテーマ1
H3:無料WordPressテーマ2
H3:無料WordPressテーマ3
H3:無料WordPressテーマ4
H3:無料WordPressテーマ5

H2:おすすめの有料WordPressテーマ9つを比較
H3:有料WordPressテーマ1
H3:有料WordPressテーマ2
H3:有料WordPressテーマ3
H3:有料WordPressテーマ4
H3:有料WordPressテーマ5
H3:有料WordPressテーマ6
H3:有料WordPressテーマ7
H3:有料WordPressテーマ8
H3:有料WordPressテーマ9

H2:失敗しないWordPressテーマの選び方
H3:○○○○○○
H3:○○○○○○
H3:○○○○○○

H2:無料と有料、どっちがいい?

H2:WordPressテーマ購入後にやっておきたいこと
H3:○○○○○○
H3:○○○○○○
H3:○○○○○○

H2:WordPressテーマに関するよくある質問(Q&A)

H2:まとめ

詳細に解説したサンプルを以下からダウンロードできるので、ぜひ活用してください。

記事骨子のサンプルをダウンロード

まとめ

ここまで、比較・ランキング記事の特徴や作成時のポイント・注意点、構成案サンプルなどをご紹介してきました。

今回ご紹介した内容は、現時点(2022年1月)で最適だと思われるノウハウをまとめたものなので、時代の変化に合わせて微調整が必要になるかもしれません。ただ、比較の軸を明確にしたりランキングの根拠を明示したりといった原理原則は、今後も変わることなく活用できるはずです。

比較・ランキング記事と併せて、商品レビュー記事の書き方も知りたい場合は、以下の記事が参考になります。

アフィリエイトサイトの全体構造やキーワード設計については、以下の記事をチェックしてみてください。