ブログ運営で最も労力がかかる作業と言えば「記事作成」ではないでしょうか。
- キーワード選定
- 構成作成
- 記事執筆
時間のかかる記事執筆を外注化したいと考えている人は少なくありません。
しかし、単に記事を外注化すれば、稼げるブログができるわけではないのです。実情を言えば、外注化を考えているほとんどの人が、お金をドブに捨てているようなもの。
本記事では、ライター兼アフィリエイターで、サイトのコンサルも行う著者が、ブログ記事の外注化で失敗する人の特徴を紹介します。
記事の後半では、実際に経験した失敗事例も公開しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ブログ記事の外注化で失敗する人の特徴
ブログ記事の外注化で失敗する人の特徴をまとめました。
- 手っ取り早く稼ぎたい人
- ブログで稼いた経験が少ない
- 記事作成フローを体系化できていない
- 記事を量産すれば稼げると思っている
- 予算が少ない
手っ取り早く稼ぎたい人
「記事を外注すれば、早く結果が出る」と思っている人は失敗しやすいです。
ブログは結果が出るまで早くても3ヶ月ほどかかります。理由は「記事が足りないから」です。そのため「記事を早く投稿する=結果が出る」と勘違いしている人がたくさんいます。
実際は上手くいくジャンルがある一方で、検索上位に表示されずにフェードアウトするブログがほとんどです。
- ライターを数名採用
- 記事の書き方を共有
- 収益化記事が量産される
上記の流れをスムーズに行える人は、ごくごく一部であることを覚えておいてください。
手っ取り早く稼ぐには、ブログ運営の知識だけでなくライターの育成や管理のスキルも必要です。
ブログで稼いだ経験が少ない
ブログで稼いだ経験がない人が、記事を外注して稼げるサイトを作るのは難しいでしょう。
自分の中にノウハウが蓄積されていない場合、ライターに情報を共有することは困難です。だからと言って、ライターに「稼げる記事を作って」と依頼するのも良くありません。
ライターは「記事作成」がメインの仕事です。
例えば、あなたがアフィリエイトで稼ぎたい場合、以下のような作業をしなければなりません。
- サイト設計
- キーワード選定
- 商材選定
- 導線設計
- CTA設置
これらの業務を全てライターに依頼するのであれば、はじめからコンサルタントに依頼した方が良い結果を得られると思います。
ブログで稼いだ経験がない人は、自力で稼げるようになるまで努力するか、コンサルタントに相談するのが得策です。
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記事作成フローを体系化できていない
「どうやって記事を完成させるのか」をステップごとに解説できない人は、外注してもメリットを得られないでしょう。
人に記事の書き方を説明するのは容易ではありません。伝え方も千差万別なので、聞く人によって共有レベルも変わってきます。あなたの成功パターンをマニュアルにできるかどうかが鍵を握っているのです。
- ライターに記事の書き方を共有
- 納品された記事のテイストが全く違う
- 外注したのに逆に時間がかかってしまう
上記はよくある失敗パターンです。
分かりやすいマニュアルの作成と、辛抱強く記事の書き方を教える覚悟が大切になります。
記事を量産すれば稼げると思っている
ライターを雇って、記事を量産すれば稼げると思っている人は上手くいかないでしょう。
度重なるGoogleのアルゴリズムアップデートにより、小手先の裏技的なテクニックは通用しなくなってきました。格安価格で納品された記事は、ブログに悪い影響を与える可能性も高いです。
昨今のトレンドとして、テーマが細分化している傾向にあります。
広く薄くのまとめサイトよりも、ニッチで深い内容のサイトに人が集まりやすくなってきました。
全く知らないような男子学生が、オンラインサロンで月100万円以上稼ぐ時代です。大衆向けのテレビよりも、趣味や生き方が共感できる一部の対象に注目が集まりつつあります。
これからブログを始めるなら、テーマを絞ったサイト設計を心がけましょう。
予算が少ない
ブログ記事の外注に回せる予算が少ない人も失敗するでしょう。
予算が少ない場合、1記事あたりの単価も安くなるはずです。1記事2,000円とか、文字単価0.5円などの案件を見ると「予算が少ないんだろうな」と感じます。
低単価な案件に集まるのは、駆け出しのライターや楽して稼ぎたい人が多いです。簡単に言うと「文字単価0.5円なりの記事」が納品されてきます。情熱を持って作業してくれるライターもほぼいません。
経験上、十分な予算がない人が外注化しても、リターンは望めないので手を出さない方が良いでしょう。
ブログの収益化に挑戦した経験がある人なら、「ブログを収益化するのは難しい…」と誰しも口から出たことがあるのではないでしょうか。 Googleのアルゴリズムがアップデートされる度に、様々な界隈から「ブログは稼げなくなった」とか「個人に稼ぐのは無理」などと言われるようになりました。 しかし、...
ブログ記事を外注する前に準備すること
ここでは、記事を外注する前にやっておくべきことを紹介します。
- 記事作成の目的を明確にする
- キーワード選定を行う
- 順位チェックツールを導入する
記事作成の目的を明確にする
はじめに記事作成の目的を決めておきましょう。
- アフィリエイト記事を作って収益化
- 会社や個人名の認知度アップ
- 自社商品の売れ行きアップ
どれも「アクセスを集める」点は共通しているものの、目的達成のために取るべきアプローチが変わってきます。
例えば、アフィリエイト記事でブログを収益化したい場合、キャッシュフローを厳密に計算しておかないと、単に赤字になって終了してしまいます。何を売るかも明確にしておくべきです。
キーワード選定を行う
ブログのコンセプトが決まったら、キーワード選定をしていきます。
一般的には「サジェストツールでキーワードを抽出」→「ある程度の検索ボリュームがあるキーワードを記事にする」ですが、これで外注するとかなりコスパが悪いです。
コスパの良いキーワードを選ぶ際は、各キーワードの上位を取っている競合を調べましょう。
- Googleにキーワードを入力して検索
- 上位表示されているサイトをチェック
- 競合の種類によってキーワード選定する
シンプルに「実際に検索結果を見てみる」ということです。
検索上位を企業サイトや公式サイトが独占している場合、若いドメインや個人ブログでは太刀打ちできないためスルーした方が良いでしょう。
どんなジャンルでも、上位を取りやすいキーワードが存在します。
ちょっと考えれば誰でも思いつくようなキーワードは競合が多く、良い記事を作っても上位表示できない可能性が高いです。現状で上位を取れそうな記事を外注するようにしましょう。
順位チェックツールを導入する
記事を外注するなら、必ず順位チェックツールを導入しましょう。
書いてもらった記事が何位にランクインしているのか分からなければ、外注して良かったのかどうかすら分かりません。僕の経験上、かなり多くのブログ運営者が順位チェックツールを使っていませんでした。
- 各記事の順位チェック
- リライトするべき記事の選定
- 競合分析
順位チェックツールがないと、ブログ運営に欠かせない分析ができません。
まだツールを導入していない人は、記事作成を外注する前に準備しておきましょう。
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記事外注の失敗の実例
僕が過去に記事作成を依頼されて失敗に終わった事例を紹介します。
- 犬の情報サイト:予算不足
- 転売情報サイト:収益化の計画が不明確
- プログラミングスクール紹介サイト:真似しすぎ
記事外注を考えている人の参考になれば幸いです。
犬の情報サイト:予算不足
1つ目は予算不足が原因で流れてしまった失敗事例です。
クライアントは犬が大好きな女性でした。
コンセプトは素晴らしいのですが、様々な原因が問題でなくなってしまいました。
募集内容は以下の通りです。
- 1文字1円:5000文字/記事
- キーワードのみクライアントが用意
- 100記事ほど作成
クラウドソーシングではよくある類の案件です。
失敗要因は以下のような感じかなと。
- キーワード選定が甘い
- 記事数が足りない
- マネタイズを考えていない
ペット系のキーワードは、ほぼほぼ企業サイトやペットフードの公式サイトが上位を占めています。
「このキーワードじゃ上位表示されないと思います」と提案したところ「とりあえず全部書いてみて様子を見ましょう」ということに。結果、上位は愚かランク外のキーワードもあったりでボツになってしまいました。
「どうやってライターの外注費を取り戻すのか」も考えていなかったため、収益化できなかったのも失敗要因です。
転売情報サイト:収益化の計画が不明確
せどりや転売などの情報を発信するサイトで、収益化できずに流れた失敗事例です。
「物販で結果を出す」→「個人ブログ開設」という流れは、物販系のセオリーになっています。クライアントは具体的な成功イメージを持たずに、流れでブログを始めたのでしょう。
実際、物販系の界隈では「物販で稼いだ経緯をブログで発信すれば稼げる」といった情報商材がたくさん出回っています。
つまり、物販で稼げるようになった人をターゲットにしている情報商材屋がいるのです。
- ブログ開設
- 0.1〜0.5円ほどでライターを採用
- 記事を量産
情報商材には、上記の流れで誰でも稼げるようになる的なことが書いてあります。
僕はディレクターとして参加していたのですが、クライアントから「実は情報商材を買ったのがきっかけでブログを始めたんです」と聞いて「なるほど」と。
「使い古されたキーワード」に「良いライターが集まらない条件」について聞いてみると「メンターの指示は絶対なので曲げられない」との返答が。
案の定、クライアントのサイトは20記事前後で更新が止まったブログになっています。
物販の知識はあっても、ブログで稼ぐための知識がないため、甘い誘惑に負けてしまった失敗事例です。
プログラミングスクール紹介サイト:真似しすぎ
3つ目はプログラミングスクールの紹介サイトで、記事のテイストを真似しすぎて失敗した事例です。
クライアントは知名度のあるプログラミングスクール。
記事作成に入る前の情報共有も素晴らしく、やりがいのありそうな案件です。
担当者がとあるブロガーの熱烈なファンで「これは〇〇さんが書いた記事でしょ?」と聞きたくなるくらい似た記事を作っていました。
- 語尾の使い方
- 見出し・タイトルの付け方
- ブログのデザイン
記事の書き方についても、独自の資料にまとめているのですが、その内容は有名ブロガーがYouTubeで語っていたことでした。
致命的なのは、この有名ブロガーがプログラミングスクールの紹介案件で稼いでいたことです。
クライアントは有名ブロガーの劣化版ブログを作っているに過ぎません。
結果2年ほど継続したものの「思った通りに収益化できなかった」と終了しました。オリジナリティのない記事をいくら書いても、恩恵を得ることは難しいでしょう。
「アフィリエイトを始めてみたいけど、具体的にどんなサイトにすればいいのか分からない…」と悩んでいる人は少なくありません。 結論、アフィリエイトサイトで成果を出すには、事前にどのようなサイトにするのかを明確にする必要があります。そのためには「今すでに成功しているサイト」を参考にするのが効率的です...
ブログ記事の外注化を成功させるポイント
「ブログで稼いだ経験があり、SEOに関する知識も一通りある」ことを前提に、外注化を成功させるポイントを紹介します。
- 予め作業範囲を決めておく
- 信頼できる人を探す
- 作業に見合った報酬を支払う
結論、信頼関係や親密なコミュニケーションが大切かなと思います。
以下で詳しく見ていきましょう。
予め作業範囲を決めておく
はじめに「どこまでライターに依頼するか」を決めましょう。
- キーワード選定から
- 見出し構成から
- 本文執筆のみ
一般的に報酬が高くなるほど、作業範囲も広がっていきます。
格安案件は本文作成のみが基本です。文字単価0.5円なのに画像選定や入稿作業なども含めると、質の悪い記事が大量に納品されるので気をつけてください。
- 予算内でどれくらいの記事を外注できるのか
- 納品された記事でどれくらい稼げる予定なのか
- 上手くいかなかった時の代替案はあるか
上記の要素をクリアにしておくと、より失敗する確率を低くできるでしょう。
信頼できる人を探す
責任感があり信頼できるライターに出会えると、ブログ運営も上手くいきやすいです。
- レスポンスが早い
- 修正に柔軟に対応してくれる
- 成功事例を共有してくれる
上記のようなライターは、あなたの作業量を減らしてくれるはずです。
信頼は短期間で獲得できるものではないので、日々のコミュニケーションの中で育んでいかなければなりません。
良い記事を書くだけでなく、あなたの気持ちに寄り添ってくれる人を見つけられるかが重要です。
ただし、優秀な人ほど単価も高くなる傾向にあります。
どんなにライターを募集してもなかなか良い人に出会えない時は、報酬額を見直してみると良いでしょう。個人的な経験では、良い人に会えるかどうかが最も重要で難易度が高いです。
作業に見合った報酬を支払う
記事を外注する際は、作業に見合った報酬を支払うようにしましょう。
- 検索上位を獲得した時
- 解説用の画像を大量に用意した時
- 記事から収益が発生した時
記事は1つ1つテーマが異なるため、執筆にかかる時間や労力も変わります。
ライターと良い関係を築いていくには、インセンティブの活用がおすすめです。成功報酬以外にも「ここまで詳しく書いてくれてありがとう」といったオプションがあると、ライターのモチベーション維持につながります。
ブログ運営で成果を出すには時間がかかるものです。
イメージ通りのライターを見つけるのは至難の業なので、持ちつ持たれつの関係を築くためにも、作業内容と報酬のバランスを考えていきましょう。
予算と時間を節約したいならAIの活用も検討する
単純に予算と時間を節約したいのであれば、AIを使って記事を書く方法もあります。
AIツールは決して人間のように記事を書くことはできません。しかし、記事を書く人をサポートするツールとしては、実に優秀です。
- AIツールに記事テーマを設定
- ツールが文章を出力
- 文章をチェックしつつ執筆
上記の流れで、大分時間を短縮できます。
個人的な意見ですが、文字単価1円以下でライターを雇うよりも、AIツールに課金した方が正確な内容の記事にできるかなと。
画像や文章、顔写真や動画まで、様々な制作物をAIが制作する時代が到来しつつあると言われて久しい昨今。コンピューターを使った制作ツールが各方面でリリースされています。 この記事では、GPT-3で作られたAIライティングツールが無料から有料までいろいろ出ていますので、紹介します。GPT-3は、Op...
ChatGPTで記事作成を時短する方法
ChatGPTは、無料でAIとチャットできるサービスです。
こちらが質問した内容にAIが返答してくれるため、記事作成のヒントを抽出できます。
サイトが表示されたら、質問内容を入力して検索ボタンをクリックしてください。
質問内容の質によってAIの回答内容が変わります。分かりやすいキーワードを心がけましょう。
AIによる回答がすぐに始まります。
内容を確認しつつ、記事執筆に反映すればOKです。
ChatGPTで記事構成まで完成させて、本文作成のみをライターに外注するのも良いでしょう。
AIツールの活用で記事作成が時短できるのは確かです。AIツールが進化すれば、ほとんどの作業を任せられる可能性も見えてきます。今から、AIありきのブログ運営にトライしていきましょう。
まとめ
ブログの記事を外注して成果を出すには、事前準備や運営者の知識レベルなどが関わってきます。
そもそも「記事を外注すれば稼げる」みたいに考えている人は、失敗する可能性が高いので実行するべきではありません。格安の外注費で成果を残せるほど、SEO戦国時代は甘くないのです。
結果を出すには、ブログ運営者の粘り強さや新しい知識のインプットも必要になります。
外注費が十分にない人は、ChatGPTを使って記事作成を効率化することから始めてみましょう。
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