画像や文章、顔写真や動画まで、様々な制作物をAIが制作する時代が到来しつつあると言われて久しい昨今。コンピューターを使った制作ツールが各方面でリリースされています。

この記事では、GPT-3で作られたAIライティングツールが無料から有料までいろいろ出ていますので、紹介します。GPT-3は、OpenAIのPlaygroundで誰でも無料で利用できます(要ログイン)。

コピーライティング系

ブログやニュース記事、ランディングページ、広告などのコピーを制作するAIツールをご紹介します。

Catchy

Catchy

Catchy(キャッチー)は、記事やランディングページなどのキャッチコピー、Google広告のテキスト、商品・サービスの説明文など、コピーライティング系の文章を生成します。

Catchy概要
価格 0円(10クレジット)
9800円/月(無制限)
商用利用 可能
言語処理モデル GPT-3

Catchy

Jasper

Jasper
26言語対応のライティングツール。コンセプト的にはCatchyと似ていて、ブログやランディングページのキャッチコピーや本文を制作することを目的としています。

Jasper概要
価格 Starter: $24- 20,000ワード/月
Boss Mode: $49- 50,000ワード/月
Plans & Pricing – Jasper
※お試し期間あり
商用利用 可能

Jasper

その他

コピーライティング以外を目的としたライティングツールをご紹介します。

PlayAI

ぷれあい

PlayAI(ぷれあい)は、冒頭の文章を入力すると続きを書いてくれる日本語文章作成ツールです。会員登録なし、無料で利用できます。

PlayAI概要
価格 無料
商用利用 不明
言語処理モデル GPT-3

PlayAI

ELYZA Pencil

ELYZA Pencil

「ELYZA Pencil(イライザペンシル)」は東京大学の研究室から生まれたスタートアップ企業が開発した文書作成ツール。ニュース記事、メール、職務経歴書が作成できます。

ELYZA Pencil概要
価格 無料(法人プランあり)
商用利用 用途の範囲内で利用可
言語処理モデル GPT-3

ELYZA Pencil

AIのべりすと

AIのべりすと

小説の続きを書いてくれるツール。思わぬアイデアが得られるかも。

AIのべりすと概要
価格 無料: 文字数制限あり
ボイジャー会員: 970円+税/月
ブンゴウ会員: 1650円+税/月
プラチナ会員: 2890円+税/月
商用利用 可能
言語処理モデル GPT-2

AIのべりすと

AIライティングツールに実用性はある?

筆者は公開されているAIツールはとりあえず興味本位で試してみる口ですが、文章生成に特化したAIに「実用性があるか」と言われれば、今のところ難しいなという印象です。

「Ai」と呼ばれているものは実際にはただのプログラムなので、コンピューターが文章の意味や文脈を理解しているわけではありません。「このキーワードの後にはこのキーワードが来る」といったように、確率論で文字列が提示されているに過ぎず、パラメータを膨大にしても言葉の意味を理解することはありません。

ドラえもんのような汎用人工知能をつくるには、今のやり方ではできないという意見もありますね。

数学者の新井紀子さんの著書「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」は、コンピューターに何ができて、何ができないのかがわかりやすく説明してくれているので、ご興味ある方は手にとってみてください。

AIは意味を理解しているわけではありません。AIは入力に応じて「計算」し、答を出力しているに過ぎません。AIの目覚ましい発展に目が眩んで忘れている方も多いと思いますが、コンピューターは計算機なのです。計算機ですから、できることは基本的には四則演算だけです。AIには、意味を理解できる仕組みが入っているわけではなくて、あくまでも、「あたかも意味を理解しているようなふり」をしているのです。しかも、使っているのは足し算と掛け算だけです。

>> AI vs. 教科書が読めない子どもたち :新井 紀子

とは言えです。ツールは使い方次第という考え方もあるでしょう。実用シーンで使えるかどうかは、ツールの進化とユーザーの使い方次第という側面もあったりします。丸投げはできないとしても、ある程度人々の役に立つツールが出てくる可能性はあるでしょう。いずれにせよ、今後に期待です。