「ワンクリックで記事の文章を生成できたらなぁ・・・」
「記事の見出し(目次)を自動で作ってくれるツールないかなぁ・・・」
「面倒なライティング作業を自動化したい・・・」

ライターや編集者、マーケターであれば、上記のように切望したことが一度はあるかもしれません。基本的に、ライティングを完全自動化してくれる魔法の装置はありませんが、文章の作成をアシストしてくれる便利なツールは世の中にいくつか存在します。

今回ご紹介するのは、「Catchy(キャッチー)」と呼ばれるツール。
>> Catchy公式サイトはこちら

AI技術搭載のライティングアシスタントツールであり、記事作成やキャッチコピー制作、広告文作成など、幅広いライティングの用途に活用できます。使ってみて非常に面白いツールだと感じたので、今回はCatchyで作った文章の実例を交えながら、こちらのツールの実用性についてレビューしたいと思います。

Catchy(キャッチー)とは?

Catchy

Catchyは、株式会社デジタルレシピが開発・提供しているAIライティングアシスタントツールです。

記事のタイトルや見出し、キャッチコピー、LP(ランディングページ)のヘッドライン、Google広告のテキスト、商品・サービスの説明文など、100種類以上の多種多様な文章を生成できます。

Catchyの各種文章生成ツール

高性能な自然言語処理システム「GPT-3」を搭載しており、流暢で自然な日本語を生成可能。以下は、Catchyで生成した実際の文章です。

WordPressは、コーディングの予備知識がなくても、ゼロからウェブサイトやブログを作成できるCMS(コンテンツ・マネージメント・システム)です。WordPressは、その使いやすさと豊富な機能、柔軟性から、サイト制作によく利用されています。

「​​WordPressは」の繰り返しに少し違和感を覚えますが、それ以外は自然で正しい日本語です。読点の配置も適切です。Catchyでは、文章のテーマや大枠の要点を指定するだけで、このような流暢な日本語の文章を自動生成してくれます。

【実例紹介】
Catchyで生成した文章

ここからは、Catchyで実際に生成した文章例をいくつかご紹介します。

記事のアイデアを生成した結果

「記事のアイデア」の機能では、サービス名やブランド名とそれに対する簡単な説明文を入力すると、記事のアイデア(仮タイトルのようなもの)を作成してくれます。

試しに、TCDに関する説明を入力してみました。

サービス名とプロダクトの説明を入力

↓ 生成された文章

生成された記事のアイデア

訴求の方向性は概ね正しく、商品・サービスの価値を伝えるコンテンツのタイトルとしてそのまま活用できるレベルです。

LP用キャッチコピーを生成した結果

LP(ランディングページ)のヘッドラインに使うキャッチコピーを生成してみました。WordPressテーマ「QUADRA」に関する情報を入力しています。

プロダクト名とプロダクトの説明を入力

↓ 生成された文章

生成されたLPのキャッチコピー

訴求の方向性は概ね正しく、日本語も問題ありません。ただ、言葉を少し変えただけの同一軸の訴求が多いため、欲を言えばもう少しキャッチコピーのバリエーションが欲しいところです。

記事のタイトルを生成した結果

指定したトピックを基に、記事のタイトルを生成してみました。

記事のトピックを入力

↓ 生成された文章

生成されたタイトルのアイデア

前述したLP用キャッチコピーの例と同じく、日本語は正確なのですが、やはりもう少し表現や訴求軸のバリエーションが欲しいと思いました。

具体的なトピックを指定するとタイトルのバリエーションが限定される傾向にあるので、タイトルのアイデアを幅広く集めたい場合は、1つの単語のみを指定して生成するといいかもしれません。以下は、「WordPress」という1語のみでタイトルを生成した結果です。

  • 初心者のためのWordPress入門編
  • ワードプレス究極のガイド
  • WordPressのチュートリアル。ステップバイステップガイド
  • WordPressのプラグイン。ガイド
  • WordPressのテーマ。ガイド
  • WordPressのセキュリティ。ガイド
  • WordPressのSEO対策

生成されるタイトルの具体性は落ちますが、アイデアの幅は広がります。

記事の目次を生成した結果

タイトルと導入(リード文)を基に、記事の目次を生成してみました。

記事のタイトルと導入文を入力

↓ 生成された文章

生成された目次

記事内容とのズレはそこまでなく、以下のように表現を調整してあげると目次として採用できそうです。

  1. ブログの最低文字数、基準はあるのか?
  2. 文字数とSEOの関係
  3. 結論:ブログ記事に最適な文字数などない
  4. 文字数に拘らずブログ記事のSEOを強化する方法

もちろん、生成された目次が本当にユーザーニーズと合致しているかどうか、自分の主張したい内容と相違がないかどうかといったチェックは必要です。

文章をリライトした結果

文章をリライト(書き直し)してみました。

書き直したい文章を入力

↓ 生成された文章

リライトされた文章

必要な情報を削ることなく、よりスッキリとした文章に書き直してくれています。ほぼ完璧な日本語であり、この精度には驚きました。文章の校正・編集ツールとしても活用できるレベルです。

要点から文章を膨らませた結果

要点を箇条書きでまとめただけのテキストを文章に直してみました。

トピックと伝えたい要点を入力

↓ 生成された文章

要点を基に膨らませた文章

文と文の繋がりに少し違和感を覚える箇所はあり、記事公開前の編集作業は必須ですが、概ね、人が問題なく読めるレベルの文章に仕上がっています。「記事の内容を箇条書きで書き出すくらいならできるけど、文章にまとめるのが苦手・・・」という方の助けになるはずです。

記事の本文をまるごと生成した結果

タイトルと導入のリード文、見出しを指定することで、記事の本文を丸ごと生成することもできます。

記事のタイトルと導入文、見出しを入力

↓ 生成された文章

生成された記事本文

どうでしょうか。個人的には、人間が書いた文章と同程度の流暢さを実現していると思います。もちろん事実の正確さや内容の深さはまた別の問題ですが、日本語の正確性・文章の自然さの観点に限れば100点です。事前に言われなければ、機械が書いた文章だとは気づかないでしょう。

Catchy(キャッチー)の総評

ここまで、Catchyで生成できるキャッチコピーや文章の実例を見てきました。

Catchyで生成される文章は総じて日本語の精度が高く、人間が書いたものと同程度あるいはそれ以上に流暢な文章を生成できます。

100以上の生成ツールが用意されていますが、個人的に「文章のリライト」機能が特におすすめで、校正・編集ツールとして極めて優秀。この機能単体で販売されていても決しておかしくはないクオリティです。必要な情報は残しつつスッキリとした文章に一瞬で整えてくれるため、ライターや編集者の生産性を大きく上げてくれます(誤字脱字までは正確に検出できないので、そこは他の校正ツールや目視での補助が必要です)。

多くの人が期待するであろう、記事の本文を丸ごと自動生成してくれる機能に関しては、日本語の流暢さ、自然さは申し分ありません。ただ、生成された文章を編集なしにそのまま公開できるわけではないので注意してください。

いかに高性能なAIによるライティングとはいえ、事実の正確性までは担保できませんし、他にはない独自性やユーザーの常識を裏切る意外性といった要素までは盛り込めません。それらは人間の書き手が担うべき領域であり、AIに丸投げできるものではないのです。Catchyのコンテンツポリシーのページでも、ファクトチェックの義務と編集の必要性に言及されています。

Catchy が利用する OpenAI API からは、不適切なコンテンツが生成されることがあります。Catchy にて生成されたコンテンツを利用する(例えば、生成された広告用のテキストを実際に広告のクリエイティブとして使用するなど)際には、必ずファクトチェックを行い、正しく編集した状態で利用してください。

出典: https://ai-copywriter.jp/contents-policy

生成された文章に対する肉付け(独自の考察やデータ、アドバイスなど)や事実確認を入念に実施し、価値あるコンテンツに仕上げていきましょう。

Catchy公式サイト

ライティングはAIに取って代わられるか?

Catchyのような高性能なAIライティングツールが登場すると、「もはや人間のライターは不要になるのでは?」という議論がしばしば起こります。

ライティングが全てAIに取って代わられるという極論には同意しかねますが、人間の介入価値が薄い領域(例えば単に事実をまとめるだけのライティング)は、今後確実にAIに置き換わっていくはずです。

特に、ありきたりなSEO記事を書いているライターの存在価値は揺らいでいくと思います。SEO記事の多くはキーワードに関連した事実を淡々と並べていくだけであり、ちょっとしたネットリサーチの技術と最低限の日本語力があれば誰でも書けてしまうものです。

高度な専門知識や技術、経験をほとんど必要としない単純作業の領域はAIが得意とする領域であり、人間のライターと同等あるいはそれ以上のアウトプットをしてくれます。例えば、以下は「DXとは?」というテーマを指定して、Catchyで自動生成した記事です。

>> Catchyで自動生成した記事をダウンロード

よく見かけるSEO記事とそう大差ないクオリティではないでしょうか。

このくらいであれば人間のライターが手を動かす必要はなく、AIに任せたほうが効率的だといえます。SEO記事を作ることの是非はともかく、人間の書き手ならではの付加価値を生まない領域のライティングは、AIに取って代わられる可能性は高いです。

専門性や独自性、ストーリー性など、人間にしか担保できない価値をいかに盛り込むか? ここが、ライティングに関わる人間にとって重要な問いになるはずです。

まとめ

Catchyはライティング業務を完全に自動化できるツールというわけではありませんが、効率性と生産性の向上に大きく貢献するのは確かです。直感的に使えるので、まずは無料登録して使い勝手を試してみてください。

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Free Pro Enterprise
月額 0円 9,800円 要問い合わせ
回数制限 10クレジット 無制限 無制限
機能 ・全生成ツール利用可
・10クレジット制限
・クレジットの単発購入
・全生成ツール利用可
・無制限使い放題
・チャットサポート
・全生成ツール利用可
・無制限使い放題
・チャット&ビデオサポート
・独自生成ツール作成可

出典: 料金プラン

無料プランでは10クレジットが付与され、10回ほど文章を生成できます(1回の生成で1クレジット消費。ただ中には1回4クレジットなど消費の大きいものもある)。Proプランにアップグレードすればクレジット無制限で利用できます。

ちなみにクレジットの単発購入も可能です(100クレジット3,000円〜)。まずは無料プランの10クレジットと、単発購入の100クレジットで様々な文章を生成して、Catchyの性能に納得できたら、Proプランへのアップグレードを検討するといいでしょう。

文章作成ツールとしては最高レベルの実力を持つCatchy。ライターや編集者、マーケターなど、文章に関わりのある全ての方におすすめしたいツールです。AIライティングアシスタントツールと銘打っているとおり、あなたのライティング業務を支援する優秀な助手として活躍してくれるはずです。

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