ブログの収益化に挑戦した経験がある人なら、「ブログを収益化するのは難しい…」と誰しも口から出たことがあるのではないでしょうか。
Googleのアルゴリズムがアップデートされる度に、様々な界隈から「ブログは稼げなくなった」とか「個人に稼ぐのは無理」などと言われるようになりました。
しかし、冷静にブログ市場を見てみると「今までの手法では稼げなくなった」だけであり、時代にフィットしたブログ運営ができれば、後発組でも収益化できます。
では、これからブログで稼ぐために何をすれば良いのか。
本記事では、ブログの収益化が難しいと言われる理由と、稼ぐためにやるべきことを紹介します。
目次
「ブログの収益化は難しい」と言われる原因
はじめにブログの収益化が難しいと言われる原因を見ていきましょう。
- 記事が検索上位に入らない
- 稼げるまでに時間がかかる
- ブログ運営について勉強が必要
- 企業サイトと戦わなければならない
記事が検索上位に入らない
収益化が難しい最大の原因は、書いた記事が検索上位に入らないことです。
ブログに訪れる読者の多くは、Googleにキーワードを入力して検索します。検索結果の上位に表示されなければ、読者があなたの記事に気づく可能性は極めて低くなるでしょう。
検索上位に表示されるには、以下のようなスキルが必要です。
ブログ初心者が上記のスキルを身につけるには時間がかかります。
また、キーワードによっては検索上位を企業サイトが独占しているケースも増えてきました。個人ブログには分が悪い市場もあるので「どんなキーワードで記事を書くか」も重要になってきたのです。
稼げるまでに時間がかかる
収益化できるまでに時間がかかるのも、ブログが難しいと言われる原因になっています。
本記事を書いている僕自身、本気でブログにコミットしてから、ブログで月5万円の副収入を得るまでに9ヶ月ほどかかりました。当時は「3ヶ月くらい頑張れば稼げるようになるだろう」と思っていましたが、現実は厳しいものでした。
ブログの収益化に挑戦する人の中で、予想通りのペースで稼げた人はほぼいないのではないかなと思います。
多くの時間をブログ運営に割いたにも関わらず、お金がほとんど稼げなければ、モチベーションを維持することは難しいでしょう。作業量が多いのに結果が出ない日々は、想像以上にハードです。
ブログ運営について勉強が必要
ブログを収益化するためには、運営者として様々な勉強をしなければなりません。
前述したSEOやライティングスキルの習得はもちろん、アナリティクスの分析方法や、記事の修正方法など、学ぶべきことはたくさんあります。ブログのコンサル企業があるくらいなので、上を目指せばキリがない世界です。
実際にブログ運営してみると分かりますが、行動するほどに分からないことに遭遇します。
学習や検証に時間をかけられない人にブログで稼ぐのは難しいでしょう。
企業サイトと戦わなければならない
ブログの収益化が難しい理由の1つに、企業サイトの存在があります。
一昔前まで「ブログ=個人」のものでした。ブログが稼げるという情報が一般化してからは、資金力のある企業がサイトを立ち上げて検索上位を獲得しています。
特に「YMYL」と呼ばれるジャンルでは、企業サイトでないと上位を取れなくなってきました。
YMYLとは
「Your Money or Your Life(あなたのお金 あなたの人生)」の略。お金や健康に関わるジャンルのこと。
例えば、以下のような収益性の高いジャンルはYMYLに含まれます。
- クレジットカード
- キャッシング
- 不動産・投資
- サプリ
- ダイエット
企業が本気で乗り込んできた場合、ブログ初心者が太刀打ちすることはできないでしょう。
同じ土俵に強豪がいる点も忘れてはいけません。
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ブログ運営を通して得られるメリット
収益化が難しいと言われるブログですが、真剣に取り組む価値もあります。
- ブログ運営に関するスキルと知識が身につく
- 本業の収入を超えられる可能性
- 自由な働き方ができる
ブログ運営に関するスキルと知識が身につく
ブログ運営を1年ほど継続すれば、様々なスキルと知識が身につきます。
最低でも上記の基本的なスキルが身につくでしょう。
身についたスキルをもとに、Webライターやちょっとしたブログ構築案件などを請け負えるようになります。
ブログで稼げなくても、蓄えたスキルで稼ぐことは可能です。
本業の収入を超えられる可能性
ブログで稼げるようになれば、本業の収入を上回ることもできるでしょう。
収益化が難しいと言われていますが、今でも月100万円くらいまでは個人でも実現できます。「副業で月10万円くらい稼ぎたい」といった目標なら、多くの方が達成できるでしょう。
ブログは歴が長くなるほど、労力をかけずに稼げるようになります。
過去に書いた記事から収益が発生するため、定期的なメンテナンスで稼げるようになるからです。稼ぎ頭になる記事をいくつも仕込んでいけば、次第に楽に稼げるようになります。
本業よりも少ない時間でよりたくさんお金を稼げたら、人生の選択肢が広がるでしょう。
自由な働き方ができる
ブログはインターネット環境とパソコンがあれば、どこでも仕事ができます。
文章自体はスマホでも執筆できるので、通勤中やちょっとした空き時間などに作業することも可能です。「9時までに出社」といったルールがないので、自由な働き方ができます。
収入が十分にあればお金で悩む機会も減って、精神的な余裕も生まれるはずです。
これからブログの収益化をするならテーマを絞るべき話
テーマが絞られたブログにすると、以下のようなメリットがあります。
- 最小限のキーワードで収益化できる
- リライト(メンテナンス)も楽
- 読者にとって分かりやすい
テーマを絞ったブログは「超特価ブログ」とも呼ばれています。
月1万PV以下のブログで月10万円以上稼ぐことも可能です。ミニマルなブログ運営で得られる恩恵を見ていきましょう。
最小限のキーワードで収益化できる
企業なら大量のライターを雇って、大きなテーマで勝負できますが、個人やはじめてブログ界に参入する中小企業には厳しいものです。
例えば「ボールペン」をテーマにブログを作る場合、ボールペン全般を扱うのか「1万円代のボールペン」に絞るかで労力は大きく変わってきます。
安いボールペンをアフィリエイトしても得られる報酬は微々たるもの。1万円以上のボールペンなら、より高い収益性が期待できますよね。つまり少ない記事で稼ぎやすくなるのです。
大衆受けするブログではなく、特定のターゲットにのみ刺さるブログを作るイメージを大切にしましょう。
リライト(メンテナンス)も楽
ブログ運営では、公開した記事を修正する「リライト」が欠かせません。
テーマが絞られているブログは、最小限の記事数なのでリライトもしやすいでしょう。広いテーマのブログの場合、記事数が多く管理するのが難しくなります。
全体的に鮮度の低いブログは検索上位に表示されにくくなるので、手の届く範囲で記事を書くことは、継続的に稼ぐ上でも重要です。
読者にとって分かりやすい
テーマが絞られていれば、読者にとっても分かりやすいメリットがあります。
「1万円代のボールペン」のみ扱ったブログなら、読者はすぐにブログの趣旨を理解できるはずです。記事同士も関連性が高いので、1人の読者が複数の記事を読んでくれやすくなります。
「広く浅く」ではなく「狭く深く」を意識したエコなブログ運営を目指しましょう。
初心者が最短でブログを収益化させる方法
時代に合ったブログ収益化の方法をお伝えします。
- 商品選定
- キーワード選定
- 記事を書く
収益化の鍵を握るのは「テーマを絞る」ことです。アクセス数が少なくても結果を出せるので、後発組はぜひ参考にしてみてください。
商品選定
ブログを開設する前に「何を売るか」決めてしまいましょう。
商品を決める際は、以下のポイントを重視してください。
- 知名度がそれなりにある
- アフィリエイト報酬が高い
- YMYLジャンルではない
知名度がそれなりにある
知名度のない商品は、Google検索されにくいです。
Google検索されにくい商品は、ネット上の情報量も少なくなります。ブログで稼ぐ場合、アフィリエイトできる商品を見つけるのが一般的ですが、中には全く知名度のない商品もたくさんあります。
アフィリエイト報酬が高くても、知名度がない商品は売れません。
記事を書く労力は変わらないので、せっかくなら売れている商品を選びましょう。商品名でGoogle検索した際に、たくさん情報がヒットすれば人気だと判断できます。
アフィリエイト報酬が高い
知名度があっても、アフィリエイト報酬が低ければ稼ぎにくいです。
明確な判断基準はありませんが、単価5,000円以上が理想かなと。月10人から成約が取れれば5万円の報酬になるイメージです。
ブログ初心者の多くが「初心者に高額商品は売れない」と考えています。しかし、ブログでまとまった金額を稼ぐには、高額商品を扱うことが必須条件です。
あなたの経験やスキルが活かせて、なおかつアフィリエイト報酬が高い商品がないかチェックしてみてください。
YMYLジャンルではない
前述したYMYLジャンルの商品は避けましょう。
どんなに記事を量産しても、検索上位になれなければ稼ぐことは難しいです。無謀なジャンルではなく、後発組でも上位表示を狙える商品にしましょう。
商品名や関連するキーワードでGoogle検索した際、上位に個人ブログが食い込んでいれば参入する価値があります。稼げるブログを作る上で非常に重要な要素なので、時間をかけてチェックしてみてください。
知名度があり、単価が高く、YMYLジャンルでない商品を1つ厳選できたら、次の工程に進みましょう。
キーワード選定
売る商品が決まったら「どんなキーワードで記事を書くか」を決定します。
例として、出産祝いに人気のブランド「MARLMARL」を紹介するブログを作るとして、キーワード選定してみましょう。
はじめに「ラッコキーワード」でキーワード一覧を抽出します。
キーワードを入力して「サジェスト(Google)」を選択し、検索ボタンをクリックしてください。
関連キーワードが一覧表示されます。
右上にある「全キーワードコピー」をクリックしてください。
コピーしたキーワードをGoogleキーワードプランナーに貼り付けて、検索ボリュームを調べていきます。
「検索ボリュームと予測のデータを確認する」をクリックしてください。
ラッコキーワードでコピーしたキーワードを、キーワードプランナーに貼り付けます。
全て貼り付けたら「開始する」をクリックしましょう。
キーワード選定する際は、以下の項目をチェックしていきます。
キーワード | キーワード本体 |
月間平均検索ボリューム | 1ヶ月に検索されている回数の目安 |
3ヶ月の推移 | 過去3ヶ月間の動き +がついていれば、検索数が増加している証拠 |
前年比の推移 | 前年比で検索数が増えたか減ったかを確認できる |
競合性 | 高・中・低の3段階 初心者は低〜中を狙うのがセオリー |
ブログ初心者におすすめのキーワードの特徴をまとめました。
- キーワード:2つか3つのキーワードの組み合わせ
- 月間平均検索ボリュームが10〜1,000程度
- 競合性:低〜中
複数の単語からなるキーワードなら、目的が明確なので記事を書きやすいです。
検索ボリュームが1万ほどあるキーワードは上位表示が難しいので、10〜1,000くらいのものを選びましょう。検索ボリュームが少ない記事で上位を取りつつ、徐々にレベルの高い記事を書いていくイメージです。
Googleキーワードプランナーの使い方についてはこちら。
正しいキーワード選定は、SEOにおいて非常に重要です。 検索需要がないキーワードを対策しても集客にはつながらないので、実際に検索されているキーワードを調べる必要があります。 そこで役に立つのが、Googleキーワードプランナーです。この記事では、Googleキーワードプランナーの使い方をわか...
収益キーワードと集客キーワードを分ける
キーワードの中には、お金を生み出しやすいものと集客に長けたものがあります。
以下に例をまとめてみました。
収益キーワード | 集客キーワード |
〇〇 登録 方法(手順) 〇〇 導入方法 〇〇 レビュー・口コミ・評判 〇〇 ランキング 〇〇 おすすめ |
〇〇 原因 〇〇 対処法 〇〇 勉強法 〇〇 改善 方法 〇〇 とは |
収益キーワードは、お金を稼ぐ記事を作る際に使われています。集客キーワードは、収益記事に飛ばすための入り口として使うのが一般的です。
セオリーとしては、集客キーワードで検索上位を取りつつ、記事内に収益記事を内部リンクさせます。そのため、収益キーワードは必ずしも検索上位になる必要はありません。
「集客記事でアクセスを確保」→「収益記事で報酬獲得」という流れをスムーズに作れると、稼げるブログができあがります。
記事を書く順番と内部リンクについて計画を立てる
「この集客記事にはこの収益記事を内部リンクさせる」という計画を立てておきます。
ブログの完成形を具体的にイメージできる状態になっているのが理想です。
以前は、関連性の高いキーワードをどんどん記事にしていけば結果が出ましたが、今同じことをすると消耗戦になってしまいます。事前に設計できているブログは、今からでも稼ぎやすいです。
書くべきキーワードに優先順位をつけて「〇月〇日までに〇〇のキーワードで記事を書く」というふうにスケジュールに落とし込んでおくと、達成率が下がりづらいです。
少ない労力で結果を出すためにも、計画性を持ってブログ運営を行いましょう。
記事を書く
選んだキーワードをもとに記事を書いていきます。
事前に計画を立てておけば、あとはスケジュールに沿って記事を書いていけばOKです。記事の書き方については様々なノウハウがありますが、大事なのは「読者の悩みを解決すること」に行き着きます。
キーワードをGoogle検索して、上位に表示される記事を読んでみてください。書き方や構成などを参考にできるでしょう。
まとめ記事も書く
「〇〇 おすすめ」や「〇〇 ランキング」のようなまとめ記事は、ブログで稼ぐために欠かせません。
読者はまとめ記事を読みつつ、気になる商品を見つけたら、より詳しく書かれた個別記事に移動します。また、まとめ記事から購入を決意する読者もいるので、価値の高い記事と言えるでしょう。
メインの商品と競合する商品がある場合、まとめ記事を作ることも頭に入れておいてください。
6割の完成度でOK
記事は6割くらいの完成度で十分です。
というのも、ブログ初心者が完璧な記事を書こうとしても無理があります。それよりも、記事をどんどん積み上げることの方が大切です。何記事も書いていれば、ライティングスキルも必然的に上がります。
正しい記事の書き方は、下記記事を参考にしてみてください。
「記事を書いてもアクセスが増えない」 「ブログの検索順位を上げたいけど、どう書いたらいいのかわからない」 ブログ記事の書き方で、悩んでいませんか? 集客力のあるブログ記事を作るには、ライティングの技術よりも、記事を書く前の準備(プランニング)のほうが重要です。 そこでこの記事では...
3ヶ月に1度はリライトする
投稿した記事は、情報が古くならないように3ヶ月に1度のペースでリライトしましょう。
- 追記や削除すべき項目はないか
- 最新の情報に更新すべき項目はないか
- 画像や表などを使える項目はないか
記事は書いて終わりではなく、ネット上に公開されてからが本当の勝負です。
検索20位前後にランクインしている場合、定期的なリライトで上位になれる可能性があります。完成度を高めるために行う作業がリライトです。
記事のリライトは、ブログのアクセスを増やすために欠かせない手法です。検索エンジンからアクセスを集めるには、リライトを前提としたブログ運営が必要です。 リライトによって、検索順位がアップしたりアクセス数が増加することもありますが、減少することもあります(下のグラフは増加した例)。 リラ...
順位チェックツールを使おう
手動で全キーワードの順位をチェックするのは困難なので、専用のツールを使いましょう。
ブログで稼ぐために最も大事なツールでもあるので「初心者にはいらないだろう」と考えず、なるべく早く導入することをおすすめします。
ツールで順位をベンチマークしながら、適宣リライトしていくのが一般的です。
SEO戦国時代の今、順位チェックツールは誰しもが活用するべきものです。SEO順位チェックツールは、狙ったキーワードに対して、コンテンツが何位にランクインしているのかを把握できます。 本記事では、無料と有料のSEO順位チェックツールを紹介しています。順位チェックツールの必要性や、有料版がおすすめ...
ブログ運営と合わせてSNSも活用しよう
ブログ運営と同時にSNSでの発信活動も始めましょう。
テーマに関連する内容を発信すると、ブログのターゲット層の興味を引くことができます。ここでも発信内容を絞ることが大切です。ターゲット層がフォロワーになってくれれば、ブログへの集客もスムーズに行なえます。
各SNSには異なる利用者がいます。
多くの人にリーチしたい場合、できるだけ多くのSNSで発信活動するのがおすすめです。しかし、発信内容がテキトーになったら意味がありません。自分でコントロールできる範囲で深い発信をするようにしてください。
よくあるNG例は「ブログ運営に関すること」を発信してしまうケースです。
ブログのテーマが高級ボールペンにも関わらず「今月は1,000円稼げました!」や「今日のアフィリエイト報酬は0円でした」のような発信内容なら、ブログ運営者に刺さってしまいます。
あなたのブログに集客したいターゲットが、興味を持つ内容を発信するようにしましょう。
まとめ
ブログの収益化が難しい理由を総括すると「ブログ運営者の経験値が足りないこと」に行き着くと思います。
コストをかけずに始められるブログは、常にたくさんの新参者が参入してきますが、モチベーションを維持できず挫折していく人が多いのも事実です。はじめの1年はほとんど稼げないので、無理もないでしょう。
理想と現実の差を埋めるには、ブログにできるだけコミットして経験値を増やすしかありません。
僕自身、5年ほどブログ運営をしている中で、様々な経験がありました。
- テキトーに書いた記事から収益発生
- 渾身の記事が検索上位にならない
- アルゴリズムによるランキングの変動
それまでは月10万円ほど稼いでくれていた記事が、Googleのアルゴリズムアップデートでランキングから外されたこともありました。
様々なことを経験するからこそ、自分なりの正解が確立できるのかなと思います。
経験を積むなら早いに越したことはありません。
「ブログの収益化は難しい」と肝に銘じつつ、行動を積み重ねていきましょう。
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