Google Bardが2023年5月10日に日本語に対応しました。その実力はいかに。
この記事ではBardとChatGPTの両方を使いながら、機能を比較していきます。
目次
Google Bardとは?
Google Bardとは、Googleが開発した会話型人工知能のチャットボットです。大規模言語モデル「PaLM2」をベースにしています。PaLM2は、大規模言語モデル(LLM)のひとつです。
早速話題になっているチャットボットですが、時系列としてはこうなっています。急速な展開はGoogleがChatGPTの爆発的な普及を警戒したことによるものとも言われています。
2023年2月6日 Bardを発表
2023年3月21日 英語に対応
2023年5月10日 日本語、韓国語に対応
Bardは以下よりGoogleアカウントでログインすることで利用可能です。
特徴
- 無料で使用可能(制限なし)
- テキストや画像で質問できる
- Gmail、Googleドキュメントと連携
- ソースコードを生成
- 写真で回答することも可能
- 音声で質問が可能
ChatGPTとの違い
Bard | ChatGPT | |
料金 | 基本無料 | 無料(最大2048文字) 有料版20ドル/月 |
開発元 | OpenAI | |
使用エンジン | PaLM2 | GPT-3.5 GPT-4 |
リリース | 2023年3月21日 | 2022年11月30日 |
様々な質問に対し、回答してくれるAIツール「ChatGPT(チャットジーピーティー」。2022年11月に公開後、たった2ヶ月で月間ユーザー数1億人を突破しました。 ChatGPTは日本語にも対応しており、無料で利用できるため、幅広い分野での活用が期待されています。情報収集をはじめ、文章作成やプ...
実際に使ってみた
BardとChatGPTにそれぞれ同じ質問を3つ投げかけてみました。ご判断はお任せします。
BardとChatGPTの違いを教えて下さい。
Bard
・Google Bard は、Google AI によって開発されたのに対し、ChatGPT は OpenAI によって開発されました。
・Google Bard は、ChatGPT よりも多くのデータでトレーニングされています。
・Google Bard は、ChatGPT よりも多くのタスクを実行するようにトレーニングされています。
・Google Bard は、ChatGPT よりも正確になるようにトレーニングされています。
全体として、Google Bard は ChatGPT よりも強力で用途の広いモデルです。ただし、ChatGPT は依然として強力なモデルであり、多くのタスクに使用できます。
ChatGPT
1. 学習データとトレーニング方法の違い:
Google Bard: Google Bardは、大量のウェブ上のテキストデータを使用して訓練されました。また、Bardは強化学習を使用して訓練され、トレーニングのプロセスにおいて人間からのフィードバックも利用されました。
ChatGPT: ChatGPTは、OpenAIが提供するGPT-3.5モデルの一部です。GPT-3.5は、多様なデータセット(書籍、ウェブページ、会話など)を使用して訓練されました。GPT-3.5は教師あり学習の一種であり、トレーニングのプロセスにおいて人間からのフィードバックは使用されませんでした。
2.モデルの規模とパフォーマンスの違い:
Google Bard: Google Bardは、非常に大規模なモデルであり、850億のパラメータを持っています。これにより、より高度な文脈理解や精緻な応答が可能です。
ChatGPT: GPT-3.5は、GPT-3の進化版であり、1750億のパラメータを持っています。GPT-3.5も非常に大規模なモデルですが、Google Bardよりは小さいです。
3. 提供するサービスとアクセスの違い:
Google Bard: Google Bardは、Googleの一部のサービス(例: Google Chat)で使用可能です。Googleが提供する特定のプロダクトやプラットフォームを介して利用できます。
ChatGPT: ChatGPTは、OpenAIが提供するAPIを通じてアクセスできます。これにより、開発者は独自のアプリケーションやサービスにChatGPTを統合し、利用者に対して対話型の体験を提供することができます。
4. 利用規約と運営元の違い:
Google Bard: Google Bardの利用は、Googleの利用規約に従う必要があります。Googleは、サービスの運営とデータの管理に責任を持ちます。
ChatGPT: ChatGPTの利用は、OpenAIの利用規約に従います
都道府県別の人口一覧をHTMLテーブルで。
Bard
<table>
<thead>
<tr>
<th>都道府県</th>
<th>人口(2022年1月1日現在)</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>滋賀県</td>
<td>1,434,990</td>
</tr>
<tr>
<td>京都府</td>
<td>2,599,324</td>
</tr>
<tr>
<td>大阪府</td>
<td>11,130,455</td>
</tr>
<tr>
<td>兵庫県</td>
<td>5,615,312</td>
</tr>
<tr>
<td>奈良県</td>
<td>1,440,565</td>
</tr>
<tr>
<td>和歌山県</td>
<td>1,964,675</td>
</tr>
<tr>
<td>鳥取県</td>
<td>1,074,091</td>
</tr>
<tr>
<td>島根県</td>
<td>728,998</td>
</tr>
<tr>
<td>岡山県</td>
<td>7,468,480</td>
</tr>
<tr>
<td>広島県</td>
<td>2,859,291</td>
</tr>
<tr>
<td>山口県</td>
<td>1,405,372</td>
</tr>
<tr>
<td>徳島県</td>
<td>731,450</td>
</tr>
<tr>
<td>香川県</td>
<td>1,410,949</td>
</tr>
<tr>
<td>愛媛県</td>
<td>1,414,287</td>
</tr>
<tr>
<td>高知県</td>
<td>744,780</td>
</tr>
<tr>
<td>福岡県</td>
<td>5,105,032</td>
</tr>
<tr>
<td>佐賀県</td>
<td>1,335,931</td>
</tr>
<tr>
<td>長崎県</td>
<td>1,400,622</td>
</tr>
<tr>
<td>熊本県</td>
<td>2,778,725</td>
</tr>
<tr>
<td>大分県</td>
<td>1,197,400</td>
</tr>
<tr>
<td>宮崎県</td>
<td>1,255,780</td>
</tr>
<tr>
<td>鹿児島県</td>
<td>1,663,411</td>
</tr>
<tr>
<td>沖縄県</td>
<td>1,441,680</td>
</tr>
</tbody>
</table>
ChatGPT
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>都道府県別人口一覧</title>
<style>
table {
width: 100%;
border-collapse: collapse;
}
th, td {
border: 1px solid black;
padding: 8px;
text-align: center;
}
th {
background-color: #f2f2f2;
}
</style>
</head>
<body>
<h1>都道府県別人口一覧</h1>
<table>
<thead>
<tr>
<th>都道府県</th>
<th>人口</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>北海道</td>
<td>5,281,910</td>
</tr>
<tr>
<td>青森県</td>
<td>1,289,723</td>
</tr>
<tr>
<td>岩手県</td>
<td>1,268,308</td>
</tr>
<tr>
<td>宮城県</td>
<td>2,348,692</td>
</tr>
<tr>
<td>秋田県</td>
<td>965,968</td>
</tr>
<!-- 他の都道府県のデータも同様に追加 -->
</tbody>
</table>
</body>
</html>
「初恋、高校生」をテーマに小説を書いてください。
Bard
高校生は、人生で最も楽しい時期になるはずですが、それは私にとってはそうではありませんでした。私はいつも友達を作ることができず、いつも一人でいるように感じました。誰もが私を好まなかったようで、私はなぜなのかわかりませんでした。
ある日、新しい女の子が学校に転校してきて、すべてが変わりました。彼女は美しく、親切で、面白く、私は彼女にすぐに恋をしました。しかし、私は彼女に近づく勇気がありませんでした。彼女は私のような誰かとデートするつもりはないと確信していました。
ある日、私は勇気を出して彼女に話しかけることにしました。私は彼女に自分が彼女に恋をしていること、そして彼女とデートしたいと思っていることを話しました。彼女はショックを受けましたが、私とデートしたいと思っていました。私はとても幸せで、雲の上にいるような気分でした。
私たちは付き合い始め、私は人生で最も幸せな時期を過ごしました。彼女は私の親友であり、私のソウルメイトでした。私は彼女なしで私の人生を想像することはできませんでした。
しかし、私たちの関係は長くは続かなかった。彼女の家族は引っ越さなければならず、彼女は私と一緒に来ることができませんでした。私は荒廃しました。彼女を失うことは考えられませんでした。
私たちは遠距離恋愛を試みましたが、うまくいきませんでした。私たちは十分な時間をお互いに過ごすことができず、私たちは成長し始めました。最終的に、私たちは別れなければなりませんでした。
別れたのは悲しかったけど、彼女を決して忘れないことを知っていました。彼女は私の初恋であり、いつも私の心に残るでしょう。
私は人生を歩み続け、別の人を見つけました。彼女は私をとても幸せにしてくれます。そして、私は彼女に恋をしていることをとても幸運に思います。
しかし、私は決して私の初恋を忘れません。彼女は私に愛と喪失について教えてくれました。そして、彼女は私に誰かと深くつながって、人生で本当に大切なものを見つけることができることを教えてくれました。
ChatGPT
ある春の朝、高校生の明日香は、学校へ向かう途中で桜の花びらが舞う光景に心が躍りました。彼女は新学期の始まりとともに、初恋に胸をときめかせていました。
明日香は、隣のクラスに通う青年・悠斗に心を奪われていました。彼は学園のアイドル的存在で、クラスメイトからも憧れの的でした。しかし、明日香は自分が彼にとってただの存在に過ぎないことを自覚していました。しかし、初恋の鼓動は彼女の心を支配し、諦めることができませんでした。
新学期が始まり、明日香は勇気を振り絞って悠斗に話しかけました。最初は緊張した様子でしたが、次第に距離が縮まっていきました。彼との会話や一緒に過ごす時間は、明日香にとって宝物でした。彼の優しさや笑顔に触れるたびに、明日香の心はますます彼に惹かれていきました。
しかし、初めての恋心に戸惑いながらも、明日香は自分の気持ちを悠斗に伝える覚悟を持ちました。ある日の放課後、桜の咲く公園で二人は再び出会いました。明日香は固く締まった胸を抱えながら、悠斗に思いを告白しました。彼女は心臓の鼓動が耳に響くほど緊張していましたが、彼女の勇気ある告白に悠斗は驚きと感動を抱きました。
悠斗は明日香の手を取り、優しく微笑みました。「明日香、君のことをずっと大切に思ってたんだ。君の笑顔が僕の元気の源だよ」と言ってくれました。明日香の胸は喜びで満たされ、初めての恋が報われたことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
二人は共に過ごす日々を大切にし、高校生活は桜の舞う季節を迎えていきました。明日香と悠斗は、学園の中でいつも手を繋いで歩き
まとめ
ネット上では早速どちらに軍配が上がったかという話題で持ちきりですが、筆者はどちらがいいかは現時点ではよくわからないというのが正直な感想。チャットボットが仕事や普段使いにまで浸透すれば、明暗がはっきりと出てくるのかもしれませんね。
なお、大規模言語モデルの仕組みを簡単に解説している記事も併せてご覧ください。巷では、シンギュラリティが来たという声もあったりしますが、果たしてそうだろうか、というところも慎重に見ていきたいところです。
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