「Tool Stock(ツールストック)」というウェブサイトをつくりました。WordPressテーマ「NULL」という開発者ブログなど情報のみを提供するタイプのサイトに向いているテンプレートを使っています。

無料で使えるツール・ジェネレーター集です。ロゴ、ボタンなどウェブでよく使う素材が作成できたり、不動産の利回り計算もできたりします。

Tool Stock ロゴ

Googleで検索すれば、たいていお目当ての便利ツールに出会えるもの。ただ、頻繁に使うものは自分たち用にカスタマイズして使いたいというのがあって、作ってみた感じです。

もう一つ大きな理由としては、いちユーザーとしてTCDテーマを使いたかったというのがあります。ユーザーの立場にならないと見えてこない問題があります。テンプレートをそのまま流用するほうが早いのもありますが、自社商品の問題・課題を発掘するために自社商品をユーザーとして使っているわけです。

他にもTCDテーマをそのまま使った自社サイトはこちらです。

まだ削除せず自社運用のまま残している「IPPIN」というサイトもありまして、これも独自SNSの思考実験やTCDテーマの利用が目的です。

価値が落ちにくいWebサイトを目指して。

「Tool Stock(ツールストック)」というサイトが現状価値があるかと言うと、ないと思います。ツールも15個ほどしか用意していませんし。既に供給過多にある市場なので、本気で収益化したいなら何かしらテコ入れが必要でしょう。

それはさておき、価値が落ちにくいサイト、言い換えれば放置していても価値があまり上がりもせず下がりもしないWebサイトを作る点ではTool Stockのようなサイトモデルは理にかなっていると思います。

一般的にブログは更新を止めれば検索順位やアクセス数が落ちていきます。どんな人気ブログでも1年間投稿や更新を放置すれば、アクセス数は激減するものです。ただ、サイトの性質によってはそこに抗うこともできます。

良くも悪くも価値が乱高下しないWebサイトとはどのようなものでしょうか。以下は考察となります。

投稿日を必要としないコンテンツ

投稿日を必要としないコンテンツは、価値が落ちにくい性質があります。

ブログやニュース記事に投稿日がついているのは、情報という性質上、鮮度が求められるからです。もちろん、古い情報にも価値があることはありますが、全体の一部に過ぎません。

その点、ツールや素材というコンテンツは、日付によって価値が変わるのではなく、ニーズがあるかどうかで変わります。ですから、将来的にも必要とされるものを作っていれば、価値が落ちることはありません。

自動的にコンテンツが増殖していく 

コンテンツの鮮度が落ちても、次々とコンテンツが自動的に投下されるようなサイトだと、ある程度放置していても価値は落ちません。

自動的にコンテンツが投下されるサイトは、掲示板、SNS、レビューサイトなどが挙げられるでしょうか。成功すれば、運営は最低限のメンテナンスだけで次々とコンテンツとアクセスが増殖するサイクルを得ることができます。Webの広告収入で大きく稼ぐ方法の一つでもあります。

しかし、デメリットは軌道に乗るまでが簡単ではないことでしょう。最初は自身でコンテンツをアップするなど環境整備が必要となります。

対応WordPressテーマ

TCDでもコンテンツが自動増殖するタイプのサイトが作成できるWordPressテーマをいくつかリリースしています。

ジャンル WordPressテーマ
SNS ZOOMY ZOOMYデモ
IPPIN
レビューサイト REHUB REHUBデモ

昔に流行った手法。

価値が比較的長持ちするコンテンツで稼ぐ手法は、Webサイト制作が一般的になっていった2007〜2012年頃に流行った手法です。その頃に成功しているサイトの多くは今も現役で稼働しているものが多いです。

その点からも不動産投資のような稼ぎ方に近いとも言えます。初期費用を長期的視点で回収していくという感じですね。ただ、不動産と違うのは利回りが高いことです。不動産投資は利回り3%から高くても10%程度ですが、Webサイトであれば20%-50%は問題なく狙えます。

Webサイト(ブログ)運営者の多くが短期的な収入を目的としています。どんどん短期的になっているからこそ、一瞬にしてコンテンツ価値が下落するタイプのSNSで情報発信する人が増えているわけです。

コンテンツの過剰供給が起こっている今だからこそ、時間軸のスパンを長く取る戦略も活きてくるのではないかと思います。10年間でいくら稼ぐかという視点ですね。

収益シミュレーション
1年目 36万 2年目 48万
3年目 60万 4年目 50万
5年目 60万 6年目 60万
7年目 60万 8年目 60万
9年目 48万 10年目 36万
10年間の合計: 528万円

サイト制作の初期費用が3万円、年間維持費用が2万円とすると10年間でかかるコストは23万円。収益から経費を差し引くと500万円くらいが手残りとなります。

上記は小規模サイトのシミュレーションですが、中規模クラスならこの5-10倍くらいで考えれば良いでしょう。

WordPressテーマ「NULL」

NULLのモックアップ

見やすい開発者ブログをつくれるNULLは、専門性の高いブログメディアとも相性がいいです。専門的な内容を細分化し、整理して見せることに長けており、記事コンテンツを主役にできます。

ユーザーに役立つ情報を効果的に伝えられる高品質なブログを運営可能です。書く側にも使いやすく、見る側にも優しい機能を実装したNULLをぜひご活用ください。

NULL