Google広告の運用の手間を減らすのに、「最適化案の自動適用」という機能が標準であります。2021年4月にリリースされた新機能で、現在はβ版が利用できるようになっています。
>> 最適化案の自動適用について – Google 広告 ヘルプ
この機能を利用すると、入札・予算・キーワード・ターゲティングなど広範囲で最適化を自動化できます。何を自動化させるかは細かく指定できるため、運用方法に見合った手段が選択できます。
本稿では、Google広告の最適化スコアを上げるメリットと自動化の設定について解説しています。
最適化スコアを上げるメリットとは?
「最適化スコア」とは、広告が最善の成果を得るために何%最適化されているかを示す指標です。Googleから提案された、それぞれの運用者に見合った最適化案を適用していくことで、広告の精度が上がっていきます。
最適化スコアは10%上がればコンバージョン数も10%伸びると言われています。Google広告の運用で、最適化スコアを100%に近づけていくことは重要な施策なのです。
Google広告では、最適化案にどう対応するかは運用者の判断に任されていますが、あらかじめ設定しておくことでAiに一部判断を任せることができます。
自動適用の設定方法
それでは、最適化案の自動適用の設定をしていきます。Google広告のダッシュボードにログインしてください。
すべてのキャンペーン > 最適化案 > 自動適用の順にクリックするか、こちらのページに移動して「開始する」をクリックしてください。
自動適用する項目にチェックを入れて、「保存」で設定完了。
どれにチェックを入れればいいか、及び項目の解説は下の解説をご覧ください。
自動適用の設定項目
自動適用は「入札と予算」「キーワードとターゲティング」「広告と広告表示オプション」の3つのセグメントから可能です。
最初は「キーワードとターゲティング」「広告と広告表示オプション」の中から必要なものを選びましょう。入札・予算関連には、利益を損なってまで成果を取りに行く項目も含まれているため、注意が必要です。
以下、費用対効果改善につながる項目は太字にしています。お好みで必要な項目にチェックを入れてください。
入札と予算
- 目標コンバージョン単価を使用した「コンバージョン数の最大化」で効率的に入札しましょう
- 拡張クリック単価を使って、広告費用対効果を改善しましょう
- 「コンバージョン数の最大化」を使って、広告費用対効果を改善しましょう
- 「クリック数の最大化」を使って、広告費用対効果を上げましょう
- 目標インプレッション シェアを使って、広告費用対効果を改善しましょう
- 目標広告費用対効果に基づく「コンバージョン値の最大化」を使って、より効率的に入札しましょう
- 目標コンバージョン単価の調整
- 広告費用対効果の目標値を調整する
- 目標コンバージョン単価の設定
- 目標広告費用対効果の設定
キーワードとターゲティング
- Google 検索パートナーを使ってリーチを拡大しましょう
- 重複するキーワードを削除しましょう
- 広告配信に使われていないキーワードを削除しましょう
- 新しいキーワードを追加しましょう
- 競合する除外キーワードを削除する
- 動的検索広告の作成
- 最適化されたターゲティングを使用する
- レポートするオーディエンス セグメントを追加
- 既存のキーワードを部分一致にアップグレード
広告と広告表示オプション
- 広告のローテーションを最適化しましょう
- レスポンシブ検索広告を追加しましょう
- レスポンシブ検索広告を改善
まとめ
以上で、最適化の自動適用ができました。自動適用を設定すると、運用の手間が大幅に省けます。
設定後は機械学習による調整が行われるため、それが落ち着く1週間は設定を変えないようにしましょう。1週間して数値が落ち着いた頃にまた変更する、といった流れで進めるのがセオリーです。
Google広告のAiは日々進化しているので、積極的に活用していきたいですね。
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