SEOに強いコンテンツをつくるためには、キーワード選定は欠かせません。

ニーズがあってこそコンテンツに価値が生まれるので、しっかりとキーワードを選定する必要があります。
そこで今回は、ニーズを満たすキーワードを簡単に発見できるChromeの拡張機能をご紹介いたします。

「Extract People also search phrases in Google」の機能概要

長い名前のChrome拡張機能ですが、ユーザーニーズを満たすキーワードをまとめてくれる優れものです。

具体的にいうと「他の人はこちらも検索」に出てくるキーワードをまとめてくれます。シンプルな機能ですが非常に実用的なので、当記事でその使い方をご紹介いたします。

拡張機能のイメージ

Chromeに追加する

そもそも「他の人はこちらも検索」とは?

「他の人はこちらも検索」というのは、検索結果に表示される下記の赤枠部分です。

「他の人はこちらも検索」の例

何かを検索してページを開いても知りたい情報が見つからなければ、検索結果ページに戻りますよね。その際にChromeのサジェスト(提案)機能によって表示されるのが「他の人はこちらも検索」という部分です。

その仕組みを少し掘り下げると、下記のような特性があります。

  • 検索結果に戻ってきた(ブラウザバックした)際に表示される
  • 戻ってきたユーザーの検索意図に近いキーワードが表示される
  • 順位の高いサイトにしか表示されない(2ページ目以降は表示されないようです)

以上の特性から、ニーズを満たすキーワードの選定に活用できるわけです。ブロガーやアフィリエイターの方にも非常に役に立つ機能ではないでしょうか。検索意図のリサーチ方法や便利なフレームワークについては、下記記事でも詳しく解説しています。

「Extract People also search phrases in Google」の使い方

使い方はシンプルで、拡張機能を有効化して任意のキーワードで検索すればOKです。

基本的な使い方

検索結果ページの右側のエリアに「他の人はこちらも検索」に表示されるキーワードをまとめてくれます。

キーワードの表示箇所

ユーザーがブラウザバックして再検索する可能性の高いキーワードが表示されるので、こちらをそのままコンテンツ制作の参考にできるわけです。一つのエリアにまとめられているので、そのままコピーしてエクセルやスプレッドシートに整理する際にも便利です。

キーワードの整理・分類テクニックについては、下記記事を参考にご覧ください。

※2022年2月現在、上記の画像のように「他の人はこちらも検索」という文言が含まれてしまうようです。上部のキーワードも縦に並ばないようですが、実用性にそこまで支障はありません。

コンバージョンに近いキーワードで検索してみよう

ただ闇雲に検索するよりは、狙っているコンバージョン(購入や成約)に近いキーワードを入れて検索してみてください。

コンバージョンに近いキーワードで検索すると、なぜコンバージョンに至らなかったのかが浮き彫りになります。先述の通り、「他の人はこちらも検索」はブラウザバックした際に表示される特性を持つため、ユーザーの検索意図に近く、再検索を促すキーワードともいえるからです。

例えば、コンバージョンに近い「ボクシングジム 入会」というキーワードで検索してみましょう。

「ボクシングジム 入会」の検索例

入会案内や見学といった検索結果が出てくるのに対して、右側のエリアには、下記のようなキーワードが表示されています。

「ボクシングジム 怖い」
「ボクシングジム 月謝」

つまり、入会案内のページからブラウザバックして、「怖い」や「月謝」というキーワードとともに再検索している可能性があるということです。

そこからにさらに掘り下げて「ボクシングジム 入会 怖い」と検索してみましょう。

「ボクシングジム 入会 怖い」の検索例

すると、このようなキーワードが見つかりました。

「格闘技 ジム 教えてくれない」
「格闘技 ジム 雰囲気」

こういったキーワードが、「ボクシングジム 入会」に対するユーザーの悩みや心配ごとをあらわしているといえます。「雰囲気が怖かったり、教えてくれないかも」という心配から入会に至っていない可能性があるということです。

これは単なる一例ですが、同じ要領で任意のキーワードを組み合わせて検索してみてください。
きっと「ユーザーの潜在的な心配ごとや悩み(=ニーズを満たすキーワード)」を見つけられるはずです。

まとめ

「他の人はこちらも検索」というGoogleの提案を活かせる拡張機能「Extract People also search phrases in Google」の使い方をご紹介して参りました。

ブラウザバックで表示される特性をうまく活用すれば、ユーザーニーズを満たすキーワードを見つけやすくなります。ブロガーやアフィリエイターの方のキーワード選定にもご活用いただける便利な拡張機能です。ぜひチェックしてみてください。

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