PDF形式のファイルは、一般的にAdobeなどの専用ソフトを使わないと編集できないと思われていますが、Macでは標準機能のみで部分的な編集が可能です。当記事では、Macのプレビューを使ってPDFを編集する方法をご紹介いたします。
目次
プレビューだけでできるPDF編集の使い方
MacのプレビューでできるPDFの編集機能は次の通りです。
すべての操作は対象のPDFを開いて、マークアップツールバーのアイコンから行います。
ウィンドウ上部右端のペン先のアイコンをクリックすると表示されます。基本的な機能は揃っているので、各アイコンの使い方を左から順番に解説いたします。
▼マークアップツールバー
テキストの選択
左端の「Aa」。コピーしたり、ハイライトしたいテキストを選択する際などに使います。ハイライトする操作は「選択したテキストを装飾する」で解説しています。
一部を切り取る
点線の正方形のアイコンは、PDFの一部を切り取ります。選択した箇所のみを切り取って表示できます。切り取られた情報が削除されるわけではないので、個人情報などの漏洩に注意しましょう。
線を引く
切り取りの隣のペンアイコンでは、線を引けます。左側のペンで書いたものはある程度自動補正されるため、直線や囲み枠などを書くのも簡単です。一方右側のペンは完全にフリーハンドで描けるようになっています。
画像の編集などでも使う方は多いので、ご存知の方も多いでしょう。
図形や矢印の追加
正方形と円のアイコンでは、図形や矢印を簡単に追加できます。こちらもプレビューを使って画像編集を行う方には馴染みの機能ですね。
テキストの入力
「T」のアイコンでは、任意の文字色・フォント・サイズでテキストを入力可能です。PDF形式の書類などに氏名や住所、数字などを記入する際に使えます。
署名を入れる
「T」の右側のサインのようなアイコンは、署名を入れられるPDF編集時特有の機能です。トラックパッドにフリーハンドで書いたり、紙に書いた署名をカメラに写すことで読み込みます。お使いのMacと連携しているiPhoneやiPad上で署名することも可能です。
注釈(メモ)を付ける
PDFに注釈(メモ)を付けられる機能もあります。署名の右側のメモのようなアイコンです。PDFデータを第三者が校正したり、修正指示をメモする際などに活用できる機能です。
選択したテキストを装飾する
これ以降の機能は、テキストを選択後に右端に用意されているペン先のアイコンを使って行います。
デフォルトでは、選択したテキストが黄色にハイライトされます。その他にも5色から任意のカラーを選択可能です。
5色のカラーの他にはアンダーラインや取り消し線も用意されており、強調したい箇所や取り消したい部分を手軽に装飾できます。
PDFを編集しても保存できないときは?
プレビューを使えば基本的なPDF編集が可能ですが、編集したPDFが保存できないときがあります。
上記のように表示された場合は、プレビューウィンドウの左上から「ファイル>PDFとして書き出す>保存」でPDFファイルを新規保存してください。
新しいPDFファイルを編集すると正常に保存できるようになります。
まとめ
Macのプレビューを使ったPDFの編集方法をご紹介いたしました。
テキストの入力、重要な箇所のハイライト、校正や注釈の追加などは簡単に行えます。PDF編集専用のソフトが無くても、基本的な編集がサクッと行えます。ぜひMacユーザーの方はプレビューをご活用ください。
また、プレビューは簡易的な画像編集にも便利です。意外と機能も豊富ですので、ご興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
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