ライターを生業としている方なら、たびたび陥るであろうネタ切れ問題。とくにコンテンツを日常的に大量生産している方ともなると、一種のスランプに陥ると途端に何かにせき止められたかのようにネタが思い浮かばなくなり、悶々とすることもあるでしょう。
そんな時に活用したいのが、今回ご紹介する「XMind」というマインドマップツール。これを使うことでキーワードを簡単にカテゴライズできるほか、カテゴライズしたキーワードから新たな記事ネタを生み出すことができます。
頭の中にあるアイディアを可視化するマインドマップツール「XMind」
「XMind」は、頭の中にある物事を言語化して整理するマインドマップツールです。組織図やタイムライン上の連絡網などビジネスの場面で活かせるほか、頭の中に溜まったアイディアをマップ形式にまとめることもできます。
そのため、記事のネタを芋づる式に深堀りしたり、ぐちゃぐちゃに混在する言葉をまとめてリスト化するなど、思考をクリアにするときに役立ちます。
目的を見失わないための「XMind」の活用法
では実際に「XMind」の使い方について見ていきましょう。まずは「XMind」の公式ページより「XMind」本体をダウンロードしていきます。「XMind」の無料版では、Windows版、MAC版、Linux版、ポータブル版とそれぞれ複数のバージョンに分かれているので、該当するバージョンをダウンロードして映し出される画面の指示に従ってファイルを解凍しましょう。
インストールできたら、さっそくマインドマップを作ってみましょう。
キーワードの書き方
まずはマインドマップを作っていくために、必要なキーワードをまとめていかなければなりません。そこで最初はキーワードを捻りだしていきましょう。まずは新規画面を開き、表示される「中心トピック」に、深掘りしたいテーマのキーワードへ書き換えます。ここでは例として「WordPress」を記載します。
次にWordPressを選択した状態で、右クリックメニューから「挿入」>「サブトピック」を選択し、表示すればトピックの設定は完了です。
あとは数珠つなぎのようにキーワードを羅列しましょう。
また余談ですが、「キーワードだけでは後で見直したときに何のためにこのキーワードを抽出したのか忘れそう!」といった方は、画像を設定してみるといいでしょう。やり方はトピックを設定する要領で、画像を挿入したいキーワードを選択しつつ、「挿入」>「ファイル」から画像を開くだけ。
すると文字情報では伝えきれない情報も簡単にまとめることができました。
ラベルの設定
また「XMind」では、ラベルを設定することも可能です。ラベルは記載するトピックの内容を整理する際に簡易的な注釈を含めたい時に使います。
使い方もいたって単純で、ラベルをつけたいトピックを選択しつつ、右クリックメニューから「挿入」>「ラベル」を選ぶだけ。
すると小さなテキストボックスが表示されるので、簡単なメモを残せます。テーマトピックにラベルを貼るのであれば、なんのためのマインドマップなのかマインドマップの利用用途を記載しておくのもいいかもしれませんね。
要約リストの使い方
マインドマップでキーワードを羅列していくと、途中で書きたい記事ネタが思い浮かぶこともあるでしょう。かといってラベルにまとめるには少々見づらい…。
そんな時に役立つのが要約リストです。要約リストではラベルとは異なり、マインドマップで抽出した複数のキーワードをもとに文章をメモすることができます。要約機能を使うには、要約したいキーワードを選択しつつ、「要約」アイコンをクリックするだけ。
「このキーワードでは、初心者向けに〇〇と〇〇の情報を入れたい」といった具体的なアイディアをまとめる際はもちろん、「なぜこのキーワードとキーワードが結びつくのか」といったキーワードの相関関係を表す内容を記載するなど、場面に合わせて使い方を工夫してみましょう。
マーカーの設定
またXmindで大量のキーワードを扱っていると「マインドマップを作り終わったのはいいけど、どのキーワードを使ってどこまで記事化が完了したのか忘れてしまった」なんてこともあるかもしれません。
そんな時に役立つのがマーカー機能です。これを使うことでキーワードを目立たせて、より詳細にキーワードを属性分類できるようになります。そのため使ったキーワードをマーキングしていくことで、一度使ったキーワードを再び使い間違えないようにすることもできます。
ちなみに使い方は例のごとく、右クリックメニューから「挿入」>「マーカー」を選ぶだけです。アイコンの種類は記号を表すものから曜日を表すものまで様々ありますので、マップの色に合ったものを選べるといいですね。
マップの表示形式を変更する方法
最後にご紹介するのは、マインドマップの表示形式を変更する方法です。マインドマップと聞くと真っ先に放射状のキーワードマップが思い浮かぶかと思いますが、XMindでは放射状のキーワードマップだけでなく、会社の組織図のようなマップや自分の人生を振り返るタイムライン形式のマップにしたりすることができます。
使い方は簡単で、右サイドバーにある「ファイル形式」>「構造」から好きな構造を選ぶだけ。
ただキーワードを並べるだけでなく、マインドマップを図形ツールとして再利用することも可能です。
このようにXMindの可能性は無限大。アイディア整理はもちろん書類制作のお供にもなりますので、もし記事ネタに困ったときや頭の中を一度整理したいときはぜひ活用してみてください。
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