2020年8月19日に当サイトは10年間使っていたドメインを新しく変更しました(※新ドメイン(tcd-theme.com)に移行しました。)。

長く使っていたドメインだけにある意味で賭けの勝負でもありました。そして、半年が経過しましたので、ドメイン変更に対してやったこととその結果をシェアしたいと思います。ドメインを変更したい人の参考に少しでもなればと思います。

ドメイン移行の損失

本題に入る前に、ドメイン移行によって起こりうる損失について記しておきます。一般的には次の影響があると言われています。

  • 被リンク
  • ドメインパワー
  • 検索エンジンの評価

この3つはすべて繋がっています。コンテンツの評価はドメインに紐付けられていると考えられるため、新ドメインへの移行はこれまでの蓄積を捨てる行為に等しいということです。

ゆえに下記でも述べていますが、ドメインは永続化する前提で利用する方が得策です。

ドメインを変更した経緯

にも関わらず、なぜドメインを変更したのか。1つ大きな理由は以前のドメインが「ダメダメすぎたから」です。

前: https://design-plus1.com/tcd-w/
今: https://tcd-theme.com/

なぜこんなドメインで運用したかと言うと、サービスの成長を見込んでいなかったため、手持ちのドメインの下層に適当にアップしていたからです。ドメインやマーケティングなんかよりもWordPressテーマの開発の方に力を入れていたため、当初はどうでもよかったのです。

けれどそうこうしている内に時間が経過し、そろそろ変えないと→ドメインパワーなくなるの嫌→でも変えないと・・・をグルグルと回っていたわけです。開発に囚われている間に、ドメインを変える機会を失ってしまっというのが正直なところです。

では、なぜ10年間も放置したドメイン問題を解決できたかと言うと、スタッフがいつの間にか変えてくれたからです(笑)。

ある日ドメインが変わってることに気づいた私は驚いてスタッフに電話しました。すると、「変えてって言いませんでした?」と言われました。確かに似たようなことを言ったかもしれない。そう、私のミスです。

そして今さら何を言ってもしょうがないわけです、変わってしまったものは。ある意味でこれはチャンスだと捉えました。

そのため、noteさんが行ったような「決死の覚悟でのぞんだドメイン移行」にはならなかったのですが、優柔不断な背中を押してもらえたことは幸運そのものだったと今では思います。

結論から言うとドメインを変えてよかったんです。
1つ想定外のことが起こりましたが、それ以外は想定の範囲内。ドメイン変更に伴う事前・事後対策をやっていれば、特に問題はないようです。

というわけで、今回のドメイン変更でやったこと、起こったことをまとめておきます。

ドメイン変更前にやったこと

スタッフは下記の準備を抜かりなく行った上でドメイン移行にたった一人で臨みました。優秀です。

301リダイレクト

SEO評価を失わないようすべて301リダイレクトを行いました。現在は301でも302でもリダイレクトを行っている限りは評価を引き継ぐ模様。以下参考記事。

・リダイレクトとSEO評価の関係とは? 種類や設定方法まで解説!
https://wacul-ai.com/blog/seo/internal-seo/redirect-seo/
・グーグル公式「301リダイレクトは1年経ったら外していいよ」発言の真意とは?
https://webtan.impress.co.jp/e/2019/01/25/31633

リダイレクト設定は必ずやらないといけないものです。

内部リンクの書き換え

内部リンクを絶対パスで記述している場合、URLの書き換えを行わなければいけません。記事量が多いので、こちらのプラグインで一括置換しました。

サテライトサイトのリンクの書き換え

サテライトサイトから当サイトへのリンクを新ドメインのものに差し替えました。

広告出稿先に新ドメインを告知

広告出稿先のメディアに新しいドメインに変わったことを知らせました。GoogleやFacebook広告などもしかり。これをやらないと広告が停止します。

別ドメインだった自社サイトを一部統合

これは当社特有の対策なので参考にならないかもしれませんが、メインサイトのドメインを強化するため(1点への集約も目的とした)、関連サイトを新ドメインに統合しました。

移行直後に起こった変化

ドメイン変更後に起こった2つの変化をまとめました。1つ目はネット上でも出ている情報、2つ目はおそらくネット上には出ていない情報。計測期間は次の期間を比較しました。

ドメイン移行前: 2020/7/20-2020/8/18
ドメイン移行後: 2020/8/19-2020/9/17

1. 検索流入数は36.74%減少

検索流入数は直近30日間で比較すると36.74%減少しました。但し、これは想定の範囲内で、むしろ健闘したほうかもしれません。

2. リスティング広告のデータがリセット。広告費が69%上昇

Google広告は仕組み上、データを蓄積してどんどん賢くなっていきます。商品に興味のある人や買ってくれる人に対して広告を何度も出すからです。この属性の人は何度目の表示で買うとか、そういうことも理解した上で露出していきます。

理解の精度もデータの蓄積量で変わってきます。データはコンバージョン値を安定させる鍵です。

そのデータがドメイン変更により、リセットされます。そうすると羅針盤が狂ったかのように、興味のない人、買ってくれない人に広告が表示されるようになる。広告費は膨れ上がり、コンバージョン単価は高止まりするのです。

直近30日間で比較すると広告費用は69%、コンバージョン単価は92%上昇しました。調整に調整の末、現在はよりよい数値となっています。

新ドメイン移行後にやったこと

新ドメイン移行後にやったこと、今後やること。

記事を更新しまくる

最近は毎日更新していますが、新ドメイン移行後は意識的に新記事の投稿、既存記事の修正を行っていました。検索エンジンへの浸透を早めることを願い、ページの品質と量を共に上げていきました。

一定期間元サイトを残す

半年から1年ほど残す予定。検索トラフィックの移行が完了したことを確認し、一定の猶予期間を経た後に元サイトを削除する予定です。

Google広告の調整

広告費の高騰対策として、1日の予算設定、出稿キーワードの調整など諸々の施策をやりました。また、コンバージョン値を改善するために、カスタマーマッチも有効ですね。

オーガニックサーチの回復傾向

2020年7月の検索流入数を100とすると、このような経過をたどりました。

年月 自然検索数
2020年07月 100
2020年08月 89.85
2020年09月 59.56
2020年10月 87
2020年11月 94.71
2020年12月 92.26
2021年01月 103.93
2021年02月 116.01
2021年03月 136.61

赤字で示した通り、最初の約3ヶ月は減少が著しいですが、その後ほぼ元通りへと回復していきました。

半年経った現在

Google Analytics
ドメイン変更前と現在とを比較すると、あらゆる数値が上昇しています。「ドメインを変更したから上昇した」という因果関係があるわけではないですが、ドメイン変更によって生まれた損失はなくなったとは言えます。

UU → 113.92%
PV → 117.06%

まとめ:ドメイン変更は過度に恐れる必要なし

これは自分への教訓でもありますが、ドメイン移行を必要以上に恐れすぎていました。ドメインパワーやこれまでの蓄積を失うことは、もう取り戻せない損失くらいに考えていたからです。

しかしながら、実質的に数値が下がったのは3ヶ月程で、屋台骨を揺らすものではなかった。もちろん、ダメージはあるにはあるので「気軽にやりましょう」とは言えないですが、ドメインを変えたい理由があるのなら過度に恐れることなく挑戦していいんだと学びました。

もちろん、ここで書いた事前の準備をきっちり行った上で、です。

SEOまるわかり大全集