インターネット上の住所でもある「ドメイン」の売買の構造について解説です。
ドメイン販売事業者の構図
ドメイン販売に関わる事業者には、次の3つがあります。
- レジストリ
- レジストラ
- リセラー
ドメインも一般的な商品のように、開発・卸・販売といった流通ルートで売られています。これに当てはめると次のようになります。
- レジストリ → 開発
- レジストラ → 卸
- リセラー → 販売
私たちがドメインを利用する際は、「レジストラ」と「リセラ」から買っているんですね。詳しく見ていきましょう。
レジストリ
レジストリ(registry)とは、各トップレベルドメイン(TDL)を管理する組織です。
例えば、「.com」や「.net」はアメリカのベリサイン、「.jp」や「.co.jp」は日本レジストリサービス(JPRS)というように、ドメインごとに運営管理組織が存在します。これがいわゆる「開発(販売元)」にあたり、レジストリはレジストラにドメインを卸しているのです。
私たちエンドユーザーは、レジストリから直接購入することはできません。
レジストラ
レジストラ(registrar)は、レジストリと契約を結んで、ドメインを仕入れる事業者で、ドメインの登録業務も担っています。いわゆる卸です。
国内事業者なら、「スタードメイン」を運営するネットオウル株式会社や「お名前.com」です。レジストラはリセラーにもドメインを卸す一方で、私たちのようなエンドユーザーにも直接販売していたりもします。
リセラー
リセラー(reseller)は、ドメインの販売事業者を指します。リセラーはドメインを販売するのみで、ユーザー情報の登録業務はレジストラに依頼します。
大手だと「ムームードメイン」や「バリュードメイン」はリセラーにあたります。ただ、すべてのドメインがリセラーではなく、「.jpだけレジストラで、他ドメインはリセラーでやっている」という業者もあります(例えばバリュードメイン)。
・ドメインの運営を支えるレジストリとは?レジストラ・リセラーとの違いも解説 – Value Note – わかる、なるほどなIT知識。
どこから買うのが安いの?
ドメイン売買の仕組みを解説してきました。
ところで、私たちがドメインを利用する時にどこから買えば安いのか?答えは「レジストラ(卸)」と言いたいところですが、実際に調べてみるとそうではなさそうです。こちらのドメイン販売会社の比較記事をご覧ください。
ウェブサイトで独自ドメインを利用する際、どこから買うが安くて便利なのか。いろいろあるけど、結局どこがいい? そんな疑問にお答えするため、50ドメイン以上保有している弊社が国内大手のドメイン事業者6社を料金面・使いやすさ・取扱ドメインの種類といった点から比較しました。あらかじめ価格の安いドメイン...
レジストラが必ずしも安く提供しているわけではないようです。ご参考までに。
合わせて読みたいドメインの知識シリーズ
第1回:ドメインとは?
第2回:ドメインサービス会社の比較
第3回:ドメインの決め方
第4回:ドメイン売買の仕組み(当記事)
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