【2025年版】不動産集客のネット戦略を紹介

不動産仲介の業界は、店舗の立地だけに頼るのではなく、オンラインでの集客戦略が成功の鍵となっています。インターネットの普及により、ユーザーは簡単に物件情報を収集できるようになった一方で、不動産会社はオンラインを駆使して、ターゲット層にリーチしなければなりません。ここでは、オンライン集客に焦点を当てた最新の集客戦略や、具体的な実践方法についてご紹介します。

不動産集客の現状

不動産集客は、他業種と比較してもオンライン集客が遅れている市場です。そのため、SUUMO、アットホーム、ホームズなどの不動産テック企業が幅を利かせており、仲介事業者でまともにオンライン集客ができているのは大手のみ。中小の不動産屋さんは効果的な施策を何一つ打てていないのが現状です。

Google検索はテック企業の寡占状態

「オシャレな部屋 地域名」「広めのワンルーム 地域名」など有効需要があるキーワードの検索結果は大手の不動産プラットフォームばかりが表示されます。住友不動産などの大手事業者が時折検索上位に食い込んでいるものの、8割はテック企業が独占しています。

「100㎡ 横浜」のGoogle検索結果

ビッグ＆ミドルキーワードは不動産大手が独占していることがわかります。いかに各々の不動産会社がウェブ集客を活用できていないかもわかります。

既に不動産集客の舞台はオンラインに移行している

不動産は昔からある事業かつ、オフラインを舞台に活躍されている業界なので、最新のオンライン集客の方法までをフォローしている企業自体がごく少数です。「オンラインで集客しなければいけない」という危機感はありつつも、何から始めればいいか分からないという現状もあります。

若い会社の中には積極的にオンライン化を進めているところもありますが、まだ一部です。だから、不動産テック企業や大手不動産屋がオンライン集客を独占する状況を許しています。

Webを活用してない業界では、競合を圧倒できる

ただ、Webを活用しきれていない業界で、Web集客をうまく使うと、他の競合を圧倒できます。

弊社はテナントビルを所有しているのですが、その時に大阪で若くて勢いのある「渋井不動産」の活躍に驚かされた経験があります。実際にテナント募集をかけてみて、彼らの営業力は競合から頭四個分くらい抜けていることが分かりました。まさに渋井劇場という状態。

当時の状況をブログにしていますので、よろしければどうぞ。

・渋井不動産の営業力がすごかった話

不動産の営業力の源泉はネット集客です。

不動産のネット集客方法

不動産のネット集客で効果的なものは次の5つです。上に行くほど効果も大きくなります。

1. 不動産ポータルサイトを運営する
2. ブログで魅力的な物件を紹介する
3. 不動産プラットフォームに広告を出す
4. Instagramで物件を紹介する
5. Googleビジネスプロフィールを登録する

不動産ポータルサイトを運営する

不動産のもっとも強力なネット集客は、不動産ポータルサイトを自社で運営することです。

自社で物件検索機能がついた不動産ポータルサイトを運営することで、集客の幅が大きく広がります。掲載した物件はそのままGoogle検索結果を通じて窓口となるため、単純に1000以上の物件を掲載すれば不動産ポータルにアクセスが流入する間口が1000以上となります。

ただ、不動産ポータルサイトを作るのはコストがかかります。弊社のGRAVITYは、その中でももっとも低コストかつ品質の高い不動産ポータルサイトが作成できます。

>> 不動産ポータルサイトの成功事例

GRAVITY

ブログで魅力的な物件を紹介する

ブログで魅力的な物件を紹介することは、住まいにこだわりのある人たちを惹きつけます。

こちらの記事でも紹介している渋井不動産様は、大阪で特に若い層に人気のあるブログを運営されています。「毎朝起きたら渋井不動産のサイトをチェックする」という人も少なくありません。

大手ではない不動産のネット集客の数少ない成功事例ですので、参考になるところは多すぎます。

>> 集客に成功している不動産ブログの事例を紹介

不動産プラットフォームに広告を出す

SUUUMOやアットホームなどの不動産テック企業が運営するプラットフォームに広告を出すのも効果的です。

プラットフォームに広告を出すと、直接エンドユーザーに物件情報を発信できます。媒介契約を結んでいる物件はなるべく広告を掲載した方が良いでしょう。

Instagramで物件を紹介する

InstagramやThreadsを使って、物件を紹介します。積極的に物件の写真や動画を撮りに行って、掲載する。ストーリーは毎日更新する。画像・映像ベースで紹介していきます。

ただ、Instagramはお手軽にできてしまうため、参入している業者も多く、競争率は高いです。

ただ、特定の分野に物件を絞って紹介するという隙間をつくやり方でしたら、可能性はあるでしょう。たとえば、山ばかり紹介するとか。いや、お金にならないか・・・。

いずれにせよ、弱者の戦略の基本は、分野を絞ることです。特定の小さな分野で勝てれば、横展開して紹介する物件の視野を広げていく。そうすることで、過当競争に陥ったInstagramでも戦える余地はあるかもしれません。

Googleビジネスプロフィールを登録する

Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップ上に自分の店舗情報（ビジネスプロフィール）を表示し、掲載情報を管理・編集できる無料サービスのことです。

Googleビジネスプロフィールの掲載例

Googleビジネスプロフィールに店舗情報を登録しておくと、Googleマップで不動産屋を探している人にリーチできます。

また、Googleマップ内に広告も出せるようになるので、地図でのリーチを重視する方は、活用されると良いでしょう。

まとめ

不動産のオンライン集客は、不動産ポータルの構築、自社ホームページの充実、コンテンツマーケティング、SNSの効果的な活用、そしてリスティング広告やGoogleビジネスプロフィールなど、さまざまな手法を統合することで成功が可能です。

各施策の効果を数値で評価し、PDCAサイクルで継続的に改善を行うことが、競争の激しい不動産市場での成功の鍵となります。

当社は不動産企業のネット集客を支援するために「GRAVITY」の開発やアップデートを続けています。既に始まっているオンライン競争に打ち勝てる武器を提供しています。

第1回 ：不動産集客のネット戦略方法の紹介（当記事）
第2回 ：不動産のSEOについて
第3回 ：不動産の広告媒体・出稿先一覧
第4回 ：不動産ポータルサイトの制作事例
第5回 ：不動産ブログの成功事例
第6回 ：不動産ポータルを構築するGRAVITY
第7回 ：GRAVITYのよくある質問