かつてはインターネット検索で不動の存在だったGoogle検索も、最近ではユーザーが満足する検索結果を表示するシーンが激減しました。上位表示されるのは、SEO対策された企業の記事ばかりです。

この記事では、Google検索がオワコンになっている4つの原因と、完全に消えない理由、おすすめの代替ブラウザについて詳しく解説します。

最後まで読めば、Google検索の現状を正しく理解できるほか、自分に合った情報収集の方法を見つけるヒントが得られるでしょう。現状の検索結果に不満を感じている方、代替となるブラウザやツールを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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Google検索がオワコンになっている原因

Google検索がオワコンになっている原因は、4つあります。

  • AI検索エンジンの登場
  • SNSで情報収集する代替層の増加
  • 検索結果がひどい・役に立たない
  • ドメインパワーのあるサイトが上位表示されるアルゴリズム

それぞれ詳しく解説します。

AI検索エンジンの登場

近年はAI技術の進化が目覚ましく、検索エンジンの分野にも大きな変革をもたらしています。とくに、Perplexity AIやFelo AIといったAI検索エンジンは、従来のキーワード検索とは一線を画す、自然言語による質問応答を実現した最たるものです。

知りたい情報を質問するだけで、AIがインターネット上の情報を解析し、要約した回答を提示してくれます。加えて、複数のWebサイトを閲覧して情報を比較検討する必要がありません。

一方、Google検索はどこまでもアナログです。調べたい情報をユーザーが検索・整理して取得します。

人力での検索には、広告やSEO対策されたサイトに埋もれた情報の中から、必要な情報を見つけ出す苦労があります。複雑な質問や複数の情報源を比較する必要がある場合、難易度は高くなるばかりです。

AI検索エンジンなら、数秒で複数の有力な情報を取得できます。

SNSで情報収集する代替層の増加

若い世代は、情報収集の手段にSNSを活用するケースが多い傾向です。X(旧Twitter)やInstagram、TikTokなどのプラットフォームでは、リアルタイムな情報や口コミ、特定の分野に特化した専門家やインフルエンサーの発信を手軽に得られます。

一方でGoogle検索は、Webサイトに掲載された情報をインデックスして表示する仕組みのため、トレンドや個人の体験に基づいた情報を見つけにくいのがデメリットです。これらの情報の取得は、間違いなくSNSの方が早いほか、豊富に入手できます。

SNSが持つ速報性と共感性、個人向けの情報へのアクセスの容易さは、各プラットフォームならではの魅力です。ユーザーは検索キーワードを入力して大量のWebサイトを比較するよりも、興味のあるアカウントをフォローしたりハッシュタグ検索をしたりすれば、欲しい情報をダイレクトかつ直感的に得られます。

この傾向は、Google検索をはじめとする検索エンジン離れを加速させている要因です。

検索結果がひどい・役に立たない

Google検索の検索結果における品質は、以前に比べると大幅に低下しています。近年はSEO対策を施した企業コンテンツや、アフィリエイト目的の情報サイトが上位表示されるケースが増加しており、ユーザーの検索意図を満たす情報が提供されにくい状況です。

事実、Google検索というキーワードでググると、このような関連キーワードが表示されます。

Google検索結果

これらは現状のGoogle検索への率直な感想であり、痛烈なダメ出しといっても過言ではありません。

オワコン化した主な要因はアルゴリズムの変更やSEO技術の進化によって、ユーザーが本当に求めている有益な情報が埋もれているためです。広告の増加も自然な検索結果と区別しにくく、満足度を低下させている印象を受けます。

現状のGoogle検索は、多くのユーザーからの信頼を失っているはずです。

ドメインパワーのあるサイトが上位表示されるアルゴリズム

Google検索のアルゴリズムは、Webサイトの信頼性や権威性を示すドメインパワーを重視する傾向があります。長年運営され、多くの被リンクを獲得している大手サイトや企業サイトは、新しいサイトや個人サイトよりも上位表示されやすい構造です。

ドメインパワー偏重のアルゴリズムは、本当に良質なコンテンツを持つ新しいサイトや専門性の高い個人の意見が埋もれてしまう可能性を生んでいます。これは情報の多様性を損ない、ユーザーが必要としている独自情報にたどり着くのを困難にする要因です。

このようなアルゴリズムが改善されないかぎり、ユーザーのGoogle検索離れは止まらないでしょう。また、オワコン化の加速も止められません。

それでもGoogle検索が完全オワコンにならない理由

検索結果がひどい・使い物にならないとまでいわれているGoogle検索ですが、それでも完全にオワコン化しません。その理由は、大きく分けると3つあります。

  • Android端末にはGoogleサービスが根付いている
  • 画像および動画検索はまだ強い
  • AI Overviewの登場

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Android端末にはGoogleサービスが根付いている

世界的に多くのシェアを持つAndroid OSは、Googleによって開発されています。基本機能には、検索をはじめとする各種Googleサービスが統合されているのが特徴です。

Android端末のユーザーは、スマートフォンを購入した時点から、ホーム画面の検索バーやブラウザアプリを通じて、簡単にGoogle検索を利用できる環境にあります。

Google検索がオワコン化しない理由は、このようなAndroid端末の広範な普及と、自動的にGoogle検索をしてくれるユーザーを確保しているためです。特に、インターネットやアプリの扱いに不慣れなユーザー層からすると、検索エンジンの代替をインストールしたり変更したりする手間は大きいといえます。

その結果、初期設定のままGoogle検索を利用し続けるユーザーを獲得できるわけです。

画像および動画検索はまだ強い

Googleのテキスト検索は、代替となる検索エンジンが多数あります。しかし、画像検索や動画検索の分野においては、Google検索が依然として高い精度と網羅性を誇っている状況です。

Googleは長年にわたり、膨大な量の画像や動画データを収集・索引付けしてきました。その検索技術は、他の追随を許しません。

したがって、特定のメディア形式の検索では大きなアドバンテージを持っています。

たとえば、特定の製品の画像を素早く見つけたい、ハウツーや商品の紹介動画を探したい場合、多くのユーザーは依然としてGoogle検索を利用する傾向です。代替の検索エンジンも画像や動画に特化した検索機能を備えていますが、品質やボリュームアップを比較するとGoogleには及びません。

AI Overviewの登場

Googleは検索体験の向上を目指し、AI技術を導入しています。そのひとつが、検索結果にAIが生成した要約を表示するAI Overview機能です。

これにより、ユーザーは複数の検索結果を閲覧する手間なく、質問に対する簡潔な回答や関連情報をスムーズに把握できるようになりました。

Googleは従来の検索エンジンの枠を超え、AIを活用した新しい情報提供の形を模索しています。とくにAI Overviewは、企業情報やSEO対策されたサイトによる検索上位の網羅を防ぎ、ユーザーが求める情報に効率よくアクセスできるよう努めている印象です。

この機能の進化と普及は、Google検索が再びユーザーの信頼を獲得し、地位を強化するために欠かせない要素となるでしょう。

Google検索をオワコンと感じる方に
おすすめのブラウザ&ツール

Google検索がオワコンと感じている方は、ストレスを感じさせないブラウザを利用しましょう。

おすすめのブラウザ&ツールは、以下のとおりです。

  • Brave
  • DuckDuckGo
  • Bing
  • AI検索エンジン

それぞれ詳しく解説します。

Brave

Brave
Braveは、高速で動作するWebブラウザです。なぜ高速かというと、一番の理由は「広告が表示されないから」です。アドセンス広告などのスクリプトをブロックするため、表示速度も早いのです。余計なデータの読み込みがないため、バッテリーやモバイルのデータ使用料の節約にもなります。

Braveでは、プロファイリングもしていないので、個人情報の収集やマーケティングへの活用もしていません。プライバシーを守るのにも役立ちます。

Brave

DuckDuckGo

DuckDuckGoは、プライバシーの保護を目的とした検索エンジンです。ユーザーの検索履歴や個人情報を保存しないほか、追跡型の広告も表示しないため、プライバシー意識の高いユーザーから支持を得ています。

また、検索結果の質が高く、企業サイトやSEO対策サイトが上位表示されにくい点が魅力です。

DuckDuckGoはユーザーのプライバシーを最優先に考え、透明性の高い検索アルゴリズムを採用しています。したがって、Google検索の在り方に不満がある方、個人向け広告に抵抗がある方には、安心して利用できる代替ブラウザです。

検索結果のフィルタリング機能も充実しているため、細かな検索を実現したい方にも適しています。

Bing

Bingは、Microsoftが提供する検索エンジンです。Windows PCの標準ブラウザであるMicrosoft Edgeとの連携が強化されています。

近年ではAI技術を積極的に導入しており、検索結果の表示方法や機能が進化しているのが特徴です。とくにAIチャット機能は、自然言語での質問に対して対話形式での回答を提供し、Google検索にはない独自体験を提供しています。

強みは、Microsoftのエコシステムと統合している点、AI技術による革新的な検索体験を提供している点です。Windowsユーザーであれば簡単に利用でき、AIチャット機能は複雑な質問への回答や、具体的な情報提供を実現しています。

AI検索エンジン

近年はAI技術を基盤とする検索エンジンが、数多く登場しています。なかでもPerplexity AIやFelo、Gensparkなどは有名です。

AI検索エンジンは質問を入力すると、AIが複数のWebサイトから情報を抽出し要約した回答を提示します。これにより、ユーザーは多数の検索結果を 比較する手間が省けるため、情報を効率的に取得できます。

また、質問に対する回答だけでなく、関連する質問や追加情報も提示してくれる点が魅力です。

AI検索エンジンは従来のキーワード検索とは異なり、より知的な情報提供を実現しています。企業サイトやアフィリエイトサイトの情報に惑わされる心配がなく、本当に必要な情報のみを入手できます。

Google検索がオワコンと強く感じている方は、AI検索エンジンの活用がおすすめです。

もはやGoogle検索は不動の存在ではない

長らくインターネット検索の標準であり続けたGoogle検索ですが、絶対的な地位は揺らぎ始めています。

AI検索エンジンの台頭、SNSを通じた情報収集の増加、そしてユーザーが感じる検索結果の質の低下。これらの要因は複合的に作用し、ユーザーの検索行動に変化をもたらしています。

かつては「ググる」という言葉がインターネット検索の代名詞でしたが、それはもう過去の話です。

情報技術の進化とユーザーのニーズの変化は、Google検索の終焉を予感させます。とくに、代替の検索エンジンや情報収集手段の登場は、ユーザーに幅広い選択肢を提供し、特定のプラットフォームへの依存度を下げています。

GoogleもAI技術を導入し検索体験の向上を図っていますが、 競争は激化の一途です。以前のような不動の地位を維持するのは、困難といえるでしょう。

まとめ

AI検索エンジンの登場、SNSでの情報収集の増加、検索結果の質の低下など、Google検索はいま窮地に立たされています。とくに、ドメインパワー偏重のアルゴリズムは、Google離れを加速している要因です。

しかし、Android端末との連携をベースに、画像・動画検索でのシェア率の維持、AI Overviewの導入などで改善を図っている印象を受けます。

Google検索はこのままオワコンになるのか、それとも新たな境地で再び不動の地位を築くのか。

今後の動向に注目しましょう。

ただし、情報収集の手段は多様化しています。もはやGoogle検索は唯一の選択肢ではないため、さまざまな情報収集を模索するのが最善です。