「WordPressは難しそうだから、他のツールで代替できないかな?」
このような疑問を感じていませんか。
WordPressは企業や個人を問わず、多くの方がを利用していますが、すべてのケースで最良のツールとは限りません。場合によっては、運用負担や費用増加につながる可能性があります。
この記事では、WordPressをやめた方がいい人の特徴を詳しく解説します。WordPressを利用しようか迷っている方に向けた記事です。WordPressを使わない方が良い人もいれば、WordPressを最初から使った方が良い場合もありますので、その点も詳しく解説しています。
目次
WordPressをやめた方がいい人の特徴
WordPressをやめた方がいい人の特徴は、大きく分けると3つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
今すぐ無料でWebサイトを開設したい人
Webサイトを無料で開設・運用したい場合は、WordPressはおすすめできません。
WordPress自体は無料で提供されていますが、Webサイトを公開し続けるには、レンタルサーバー代やドメイン費用などが継続的に発生します。
これらはサイト運営の基盤となる費用のため、無料CMSのように一切の費用がかからないわけではありません。また、WordPressのテーマやプラグインの中には有料で提供されているものもあり、これらを導入した場合はさらに費用がかかります。
サイト運用にかかる費用は一概にいえませんが、規模や機能によっては年間で数万~数十万円に及ぶケースもあります。
したがって、一定以上の希望をもつWebサイトを立ち上げる場合は、予算を考慮した上で慎重に検討するべきです。

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期間限定でサイトが必要な人
イベントやセミナーの告知など、短期間で閉鎖する予定のちょっとしたページが必要な人は、WordPressでわざわざWebサイトを立ち上げるより無料サービスで十分でしょう。
その程度の規模のページであれば、Wixやペライチなどの無料サービスの無料枠の範囲で収まるからです。

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小さいサイトで良い人
短期間でWebサイトを立ち上げ、すぐに公開したい場合は、WordPress以外の選択肢を検討するべきかもしれません。
WordPressを使い始めるには、まずレンタルサーバーの契約やドメインの取得が必要です。加えて、インストール作業やテーマの選定、基本設定など、サイトを形にするまでに一定の手間と時間がかかります。
さらに、操作に慣れていないと、これらの作業に多くの時間を費やす可能性が高まります。
数日などの短い期間で立ち上げたい場合は、WixやSTUDIOのような直感的に操作でき、専門知識がほぼ不要なツールがおすすめです。
WordPressをやめた方がいい人に
おすすめの代替ツール
WordPressをやめた方がいい人におすすめの代替ツールは、以下のとおりです。
- Wix
- Studio
- Jimdo
それぞれ詳しく解説します。
Wix
Wixはプログラミング知識がなくても、直感的な操作で高品質なWebサイトを構築できるツールです。デザインの自由度が高く、豊富なテンプレートとドラッグアンドドロップによる編集機能で、思い描いた通りのサイトを簡単に作成できます。
Eコマース機能や予約システムなど、ビジネスに必要な機能も多数搭載しており、オンラインショップやサービス予約サイトの構築にも対応しているのが魅力です。
また、WordPressのようなサーバー管理の手間がないため、Webサイトを手軽に運用できます。
STUDIO
STUDIOは、デザインにこだわりたいクリエイターや企業に適したWebサイト作成ツールです。コーディングが不要でありながら、細部にまでこだわったレスポンシブデザインを実現できます。
デザインツールのような感覚でサイトを構築できるほか、アニメーションやインタラクションも簡単に設定できる点が魅力です。表示速度も高速で、ユーザーに快適な編集を提供してくれます。
また、CMS機能も搭載しているため、ブログやニュースなどのコンテンツも効率的に管理できます。
Jimbo
Jimboは、シンプルでわかりやすい操作性が評価されているWebサイト作成ツールです。専門知識がなくても、短時間で基本的なサイトを立ち上げられます。
テンプレートを選んでテキストや画像を配置すれば、誰でも簡単にサイトを完成できる点が魅力です。ブログ機能やお問い合わせフォームなど、ビジネスサイトに必要な基本機能は網羅されているため、小規模ビジネスや個人事業主に適しています。
手軽さとわかりやすさを重視したいなら、有効なツールといえるでしょう。
WordPressが向いている人の特徴
WordPressが向いている人の特徴は、3つあります。
- 事業用のサイトを作りたい人
- 高機能なサイトを低コストで作成したい人
- 高品質なデザインのサイトを作成したい人
それぞれ詳しく解説します。
事業用のサイトを作りたい人
法人、個人事業主問わず、Webサイトを使って事業収益を上げていきたい人は、WordPressを使うのがベストな選択です。
運用管理、機能性、デザイン性、SEOなど総合的に見ても、WordPressは事業収益を上げるためのツールが揃っています。後々に年商数千万、数億円のビジネスに育てるつもりなら、最初からWordPressを使った方が近道です。
WordPressは、サイトを小さく産んで大きく育てることも可能。ブログだけでなく、ネットショップやコーポレートサイト、メディア、ポータルサイトなど様々なサイトが低コストかつご自身で作成できます。
高機能なサイトを低コストで作成したい人
WordPressは、テーマやプラグインなどの拡張機能が豊富にあります。拡張機能を利用することで、高機能なWebサイトも自作できるため、非常に低コストでサイトが作れます。
一般的なWebサイト制作を制作会社に依頼すると、50〜200万円ほどかかりますが、WordPressを使えば数万円ほどで作成できます。また、不動産ポータルサイトのような開発費が1000万円以上するような莫大な工期がかかるサイトも、WordPressテーマを活用することで数十万円で1週間ほどでリリースすることができます。
コストを数十分の一に抑えて、サイトを自作できる
WordPressは、リソースが豊富にあるため、それらを活用することでコストを抑えて価値の高いWebサイトができます。
高品質なデザインのサイトを作成したい人
美しいデザインテーマが豊富に存在する
WordPressには、世界中のデザイナーや開発者が作成したテーマが数多く提供されているため、ブランドイメージに合わせたデザインの選択が容易です。また、CSSやHTML、PHPなどの知識があれば、テーマを自由にカスタマイズできるほか、既存の枠にとらわれない独自のデザインを実現できます。
デザイン性の高いWordPressテーマを導入すれば、サイト構築にかかるコストを大幅にカットした上で、競合他社との差別化を図れるでしょう。
WordPressを利用するメリット
WordPressを利用するメリット・特徴は、5つあります。
- テーマやプラグインが充実している
- 固定費が安い
- セキュリティが安心
- 自由にカスタマイズできる
- 関連情報がネット上に多い(トラブルを解決しやすい)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
テーマやプラグインが充実している
WordPressは、テーマとプラグインが充実しています。
Webサイトの見た目を決めるテーマは、無料・有料を合わせて数万種類以上もあり、業種や目的、ブランドイメージに合ったものを自由に選択できます。これにより、専門スキルがなくてもプロ級サイトの構築が可能です。
また、SEO対策やセキュリティ強化、お問い合わせフォームの設置、ECサイト構築など、サイトに必要なあらゆる機能をプラグインで簡単に追加できます。
固定費が安い
WordPressサイトを運営するには、固定費(ランニングコスト)がかかります。レンタルサーバーとドメイン代で、月額1,000円程度で運用が可能す。WordPressの固定費は、他の制作手段と比べると非常に安いのが特徴です。
Web制作会社にサイトを作ってもらった場合は、業者にもよりますが、月3〜6万円ほどかかります。WixやJimdoなどのホームページ作成サービスでWordPressと同水準の機能・容量を求めると、月額平均2,000円〜でドメイン代も別途かかります。
初期費用・固定費ともにWordPressはもっともコストのかからない運営手段なのです。

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セキュリティが安心
WordPressは、世界中に開発者が存在するため、脆弱性が存在したとしても、迅速な発見とアップデートが行われます。これはその他のCMSとは大きな違いです。利用者が少ない、規模の小さなCMSでは脆弱性が存在しても発見されずにそのまま、という事例も少なくないからです(但し、利用者が少ない分、狙われにくいとも言えます)。
そのため、サイトの運営者自身が適切にメンテナンスをしていれば、安全にWordPressサイトを運用できます。WordPressのセキュリティ対策については下記の方法を参考にしてください。

WordPressはオープンソースかつ、無料で使えて拡張性(プラグイン・テーマ)も高いので、世界中で最も利用されているCMSの1つです。オープンソースであるがゆえ、脆弱性が早期発見されやすい性質もあります。 WordPressは世界中で使われているCMSのため、きちんとセキュリティ対策を行って...
自由にカスタマイズできる
WordPressはスキルのレベルに合わせて、Webサイトを自由にカスタマイズできる点が魅力です。HTML、CSS、PHPといったWeb開発の知識があれば、テーマのコードを編集し、既成のテンプレートでは実現できない完全オリジナルのデザインや機能を作り込めます。
WordPressはノーコードで使用するも良し、高度にコードをカスタマイズして使うも良し。初心者から上級者まで使える万能なCMSです。
関連情報がネット上に多い(トラブルを解決しやすい)
WordPressは、2003年にリリースされたCMS。日本では2008年頃から急速にユーザー数を伸ばしました。そのため、インターネット上には、無料で閲覧できる関連情報やコミュニティが豊富にあります。WordPressの制作やカスタマイズに対応しているWeb制作会社やフリーランスも多いです。
WordPressで困ったことがあれば、Google検索で解決方法を探せますし、WordPressのコミュニティで質問することもできます。何かあった場合でも自力で解決しやすいのもWordPressのメリットです。
ただ、個別具体的過ぎる事象はネットを探しても解決方法が見つからない場合もありますので、その場合は専門家に不具合解消を依頼する必要があります。
事業や収益目的なら、WordPress。
それ以外なら無料サービス。
無料のブログサービスやホームページ作成ツールは、手軽さやコストの面で魅力的に映るかもしれません。しかし、それらはあくまで個人の記録や趣味、限定的な情報発信には適していて、ビジネスの武器としては力不足です。
本気で集客したい、ブランドを育てたい、将来的に広告や商品販売などで収益を上げたいと考えているなら、WordPressのような自由度と拡張性を備えたプラットフォームを選ぶべきです。独自ドメインやSEO対策、デザインの柔軟性、そして資産としての価値、それらは無料サービスでは得られません。
つまり、あなたのサイトが「事業の一部」になるのであれば、迷わずWordPressを選ぶべきでしょう。
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