「Xのプロフィールに載せきれなかった内容があるけれど文字数制限がきてしまった……」
「プロフィールに書いただけでは集客力が見込めなかった……」などの悩みは「固定ポスト」に設定すると解決できる見込みがあります。
本記事では、Xの固定ポストがSNSマーケティングにおいて、設定をおすすめする理由や具体的なやり方を解説します。また、個人・法人関係なく、X運用を通じて何らかの目的がある方は、ポストの固定化がおすすめです。
本記事を読むと、Xの固定ポストがどれだけ重要なのか、固定ポストの向き不向きなどが網羅的に把握できます。例え文章だけでも10,000インプレッションを突破できた方法もお伝えしているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
Xの固定ポストとは
Xの固定ポストとは、プロフィール文の直下に常時配置するポストです。ポストは本来、オリジナルのポストとリポストをした時系列順に並びます。
時系列順に流れてしまうため、プロフィールへアクセスしたユーザーに、1番伝えたいポストを届ける際に活用される方法です。固定ポストは目立つ位置に配置でき、Xを活用した集客や自己紹介の続きなど、幅広く活用できます。
ただし、固定ポストに設定できるのは、自分のオリジナルポスト、かつ1件のポストのみです。プロフィールへアクセスしてくれたユーザーに届けたい情報が多い方は1件に絞りつつ、必要に応じて固定ポストを入れ替えていかなければいけません。
X運用で固定ポストを設定しておきたい理由
X運用において固定ポストを設定しておくのは、以下の理由から設定をおすすめしています。
X集客に力を入れたいマーケティング担当者や、仕事を獲得したいクリエイターなど、幅広い方に固定ポストの活用がおすすめの理由を解説していきます。
プロフィールに載せきれなかった情報が書ける
Xの固定ポストは、プロフィールに載せきれなかった情報を整理して投稿できるため、見栄えの良いプロフィールページを構築できます。特に、クリエイターや配信活動をしている方が固定ポストを活用して、プロフィールに載せきれなかった情報を書くのがおすすめです。
なお、クリエイターや配信活動をしている方とでは、固定ポストの書き方や方向性が一部異なります。以下を1つの例に、固定ポストを構築してみてください(混ぜ合わせることも可)。
【クリエイター向け】
- 自己紹介の続き
- 今後の目標
- クリエイター活動を通じた想い
- 特に見てもらいたい実績
- 現状のリソース
【配信活動者向け】
- 自己紹介の続き
- 今後の目標
- 配信スケジュール
- 最近投稿した動画やグッズの情報
- 各種SNSのリンクと三面図(画像付きポスト)
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集客要素のある重要な情報を固定化できる
個人・法人問わずXのビジネスアカウントでは、イベント告知や誘導したい外部リンクなど、重要な情報を固定ポストに設定できます。近々開催されるイベントやセミナー情報はもちろん、リード獲得を目的にした無料コンテンツのリンク付きポストを固定化できるのです。
固定ポストに設定していると、プロフィールへアクセスした大半のユーザーが固定ポストも見ます。ヘッダーで差別化を図ったうえで、さらに集客力を高めたい場合、画像や動画付きポストを固定にし「詳しくはこちら↓」と、外部リンクへと誘導してみてください。
集客を意識する際、固定ポストはLPで言うFV(ファーストビュー)ほどの重要度があるため、ターゲットを意識したポストを固定にしましょう。
いいねやリポスト数が増えやすい
Xの固定ポストに設定しておくと、例えポストした日が古くても、固定を解除しない限りいいねやリポストが付きやすくなります。実際、私のXアカウントでも、2023年に出版した電子書籍のポストを固定にしており、今でも定期的にいいねやリポストなどが付きます。
特に、何をつぶやくか悩んだり忙しかったりする方は、プロフィールにアクセスした時、リポストで埋もれてしまうでしょう。固定ポストを設定しておかないと、プロフィールにアクセスしたユーザーがいいねを付けたくても、関係ないユーザーにいいねを付けてしまうのです。
自分のポストに対し、いいねやリポストなどのエンゲージメントを高めるためにも、何か1つ固定ポストに設定するのがおすすめです。
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固定ポストのやり方
設定方法
Xで固定ポストの設定をするやり方は、以下の通りです。
- 固定に設定したいポストの「…(3点リーダー)」を選択する
- 「プロフィールに固定する」を選択する
- 正常に設定できているか自分のプロフィールを確認する
無事、固定ポストに設定されれば、該当ポストの左上にピン留めマークが付き、その横に「固定」と表示されます。
解除方法
Xの固定ポストを解除するやり方は、以下の通りです。
- 「固定」に設定したポストの「…(3点リーダー)」を選択する
- 「プロフィールに固定表示しない」を選択する
- 左上のピン留めマークと「固定」と表示されたポストがないか確認する
「プロフィールに固定表示しない」のやり方で固定ポストを解除した場合、ポストそのものは削除されません。一方で、固定ポストそのものを消しても良い場合、上記ステップの2で「削除」を選択しても固定ポストが解除できます。
しかし、ポストが完全に削除されてしまうため、消しても良い場合のみ「削除」で固定ポストを解除しましょう。
Xの固定ポストに向いてない内容
Xの固定ポストは、自己紹介の続きが書けたり、集客力を高めたりする効果が期待できる一方で、以下の内容は固定ポストに向いていません。
順番に、なぜ固定ポストに向いていないのかを解説していきます。
日常に関連したポスト
Xの固定ポストは、タイムラインを埋めないシステムですが、日常に関連したポストを固定に設定する必要はありません。もちろん、何か意図や戦略があっての固定化なら問題ありません。
しかし、日常に関連したポストは、人間性をアピールできる一方で集客力を高める要素にはなりにくいのです。例えば「今日は近くのカフェでコーヒー飲みました!」というポストを固定にした場合、新規フォロワーになりそうなユーザーからすると「だから何?」と思うでしょう。
ヘッダー、プロフィール文がどれだけ魅力的でも、固定ポスト1つでフォローする気持ちを阻害するリスクがあるため、ターゲットを意識したポストを固定にしましょう。
読みにくさの感じるポスト
抽象度の高い表現にはなりますが、読みにくいと感じさせてしまうポストを固定に設定するのも向いていません。例えば、Xの有料プランに加入している方が数千文字のポストを改行もせず、文章だけが羅列していると、読む気が失せるでしょう。
仮に文章のみでポストを構築し固定化する場合は、何を伝えようとしているのか、他のユーザーに届けられているのかが重要です。私が、あえて文章のみのポストを固定に設定していた時、以下のポストで10,000インプレッションを突破した経験があります。

文章のみで固定化したいポストをもとに、Xで交流を深めたり集客力を高めたりしたい方は「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論)」の順を意識しましょう。
期限切れのキャンペーン
Xの固定ポストは、どれだけ古いポストでも固定化できる反面、期限の切れたキャンペーンをそのままにすることはおすすめしません。期限切れのキャンペーンポストをそのままにしていると、他のユーザーから「このアカウントはもう動いていない」と思われてしまいます。
また、期限を見ずにキャンペーンに参加しようと思った方からすると、どこか裏切られた気持ちになる方もいるでしょう。プロフィールにアクセスしたユーザーからの信頼関係を構築するためにも、期限のあるポストは、随時固定を解除するのがおすすめです。
ただし、期間限定価格から通常価格に切り替わったタイミングで設定したポストは、期間限定価格のポストより、エンゲージメントが減る傾向にあります。エンゲージメントは減る傾向にありますが、期限のあるポストは定期的に更新するのがおすすめです。
【用途別】Xの固定ポストにするのがおすすめな項目一覧
用途別で異なる固定ポストの項目を、以下の表でまとめました。
| 用途(目的) | おすすめ項目 | 詳細・ポイント |
|---|---|---|
| 自己紹介・ブランディング | 自己紹介の続き | プロフィール文で伝えきれない、あなたの強み・キャリア・理念など |
| 実績紹介 | 受注実績、プロジェクト、クライアント事例、成果数字など | |
| 信頼づくり要素 | メディア掲載、受賞歴、顧客レビュー、推薦文など | |
| 集客・誘導 | 無料オファー・資料DL案内 | ホワイトペーパー、チェックリスト、テンプレート等の誘導リンク |
| キャンペーン・セール | 期間限定の割引・特典付き案内(ただし期限管理が必須) | |
| セミナー・イベント告知 | ライブ告知、ウェビナー案内、募集ページへの誘導 | |
| 商品・サービス案内 | キラー商品、代表サービス、ランディングページへの誘導 | |
| フォロワー獲得 | フォロー呼びかけ(動機づけ) | フォローするメリット/テーマ訴求を明記 |
| ハッシュタグ案内 | 自分の活動ハッシュタグ、コミュニティタグなどの案内 | |
| 関連リンク案内 | 他SNS・サイトへのリンク | ブログ、YouTube、Instagram、ポートフォリオなどへの誘導 |
| お問い合わせ先 | 連絡用メール、DM案内、LINEリンクなど | |
| 事業案内 | サービス一覧 | 提供中のサービス概要(価格帯、内容、対象者) |
| 料金プラン | パッケージ料金、プラン比較表 | |
| 利用の流れ | サービス申し込みから導入・納品までのステップ紹介 |
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Xの固定ポストに関連したよくある質問
固定に設定できないポストはある?
Xの固定ポストに設定できないのは、他のユーザーのポストと同時に複数のポストを固定にすることです。他のユーザーが投稿したポストをどうしても固定にしたい場合は、引用にすれば実質的な自分のポストにできるため固定化が可能です。
また、固定ポストは1アカウント1件のみ設定可能で、2件以上のポストを同時に固定する方法はありません(2025年9月時点)。複数のポストを固定にしたい場合、文字数が理由なら有料プランに加入して、1ポストに投稿できる文字数を増やしましょう。
一方で、複数のコンテンツやメッセージをそれぞれ固定にしたい場合、リンク集としてまとめるのが無難です。しかし、外部リンクへの誘導になるため、読まれるかどうかは訴求力次第です。
固定に設定したポストを直したい時は編集できる?
固定に設定したポストに誤字脱字があり、文章を編集したい場合、無料でXを活用している方は1回ポストを削除して、改めてポストするしかありません。一方で有料プランに加入している方であれば、1時間以内に5回までであれば編集可能です。
いずれにしても、固定ポストに設定したい内容がある場合、誤字脱字がないか念入りな確認が必要です。固定したポストにいいねやリポスト、リプライなどが付いてから書き換えると、誤解が生まれる可能性もあります。
誤解が生まれないためにもX上ではなく、Googleのドキュメントやスプレッドシートなどにバックアップも兼ねて入力した文章をXにコピペするのがおすすめです。
集客力のある固定ポストを生み出すにはどうすれば良いの?
集客力のある固定ポストを生み出したい方は、ビジュアルを意識した図解や動画を用意するのがおすすめです。図解や動画などのコンテンツは、視覚的に情報を訴えかけられるため、文章だけでは伝えられない情報を届けられます。
また、ただ情報を伝えるだけでなく、図解や動画など視認性の高いコンテンツを固定にしておくと、フォロワー獲得につながりやすくなります。例えば、Xで採用活動をメインにしたアカウントを運用する場合、会社紹介や社員インタビューなどの動画を固定にしてみてください。
求職者がアカウントを見た時、動画を見てもらうと会社の雰囲気が掴めるため、採用後のミスマッチを防止できる見込みがあるのです。
まとめ
本記事では、X運用の固定ポストがSNSマーケティングにおいて大切な理由や具体的なやり方などを解説しました。本記事の内容をまとめると以下の通りです。
Xの固定ポストは、自己紹介に載せきれなかった内容の補足として書けたり、集客要素のある情報を固定化できたりします。時系列で流れてしまうポストの中でも、特に届けたい内容がある方は、ぜひ設定してもらいたいシステムです。
外部リンクへ誘導する集客要素のあるポストを固定できるため、自社サイトのトップページ以外のセールスページやキャンペーンページも書き込めます。
Xからの流入先として魅力的なWebサイトをこれから構築したい方は特に、以下のWordPressテーマをご検討ください。「ダウンロード」のボタンから、どのような機能があるのか、固定ページやセールスページ(LP)などの見た目から確認できます。







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