「Xを運用しているけれど、なかなか集客につなげられていない……」
「せっかくポストしているのに、誰からも反応してもらえない……」という悩みは、X運用におけるエンゲージメントの理解で改善される見込みがあります。
本記事では、X運用におけるエンゲージメントの基本概要と計算方法、数字で見る目安などを解説します。また、エンゲージメントを上げるメリットや具体的な上げ方を網羅的にまとめました。
Xのエンゲージメントについて、基本的なことを知りたい方からSNSマーケティングに力を入れたい方まで、参考にしてもらいたい情報をお届けします。
X運用におけるエンゲージメントとは
Xのエンゲージメントとは、自分のポストに対して他のユーザーがいいねやリプライなどのアクションを起こした総数を指します。

インプレッション数、クリック数などが確認できる
他のユーザーがいいねやリプライなどの「確認できるアクション」以外にも、ポストのクリック全般もエンゲージメントの対象です。画像や動画を開くアクションもエンゲージメントに含まれるため、行動を促す工夫が求められます。
インプレッションとの違い
Xのインプレッションとエンゲージメントとの違いは、タイムラインに表示された回数なのか、アクションが起きた回数なのかの違いがあります。
| 項目 | 説明 |
| インプレッション | タイムライン上に表示された回数 |
| エンゲージメント | いいねやリプライなどのアクションが起きた回数 |
上記の違いがあるため、インプレッションは見られただけでも数字が伸びます。一方でエンゲージメントは、ただ見られただけでは数字が伸びないため、インプレッションとエンゲージメントに極端な差があると、何らかのスパムと疑われる可能性もあるのです。
X運用において認知拡大(フォロワーの獲得)を目的に、見てもらおうと意識すると同時に、反応を起こしてもらう工夫も必要になります。
「せっかくX運用をしているのに上手くインプレッション数が上がらない……」という悩みは、インプレッション数を決める要素から知る必要があります。 本記事では、Xのインプレッション数を決める要素を解説するために、数字的な目安やよく似たワードとの違いに触れ、具体的な原因と改善策を提示します。 よ...
エンゲージメントの計算方法と目安
エンゲージメントの計算方法は、率(%)で示すために以下の計算式で数値化します。
エンゲージメント数 ÷ インプレッション数 × 100 = エンゲージメント率
上記の計算方法でエンゲージメント率を出した時、1%以上になっているのが1つの目標値になります。ただし、X公式が提唱している数値ではなく、X集客やSNSマーケティング界隈でよく言われる理想が1%以上なのです。
なお、企業向けソーシャルメディア管理ツールである「HootSuite」の調査結果によると、Xの平均エンゲージメント率は1.7%と示されています。
フォロワー1,000人のアカウントを例に計算すると、インプレッション数の目安が300になるため、5件以上のエンゲージメントを狙うことになります。

参考:Average engagement rates for 12 industries [January 2025]
エンゲージメント率の計算に役立つプロンプトや数式
ChatGPTで手っ取り早くエンゲージメント率を計算するのに、以下のプロンプトを役立ててください。
【入力項目】
・インプレッション数(表示回数):
・エンゲージメント数(反応数):
【計算式】
エンゲージメント率(%)=(エンゲージメント数 ÷ インプレッション数)×100
【出力形式】
以下のフォーマットで出力してください:
—
エンゲージメント率計算結果
インプレッション数:◯◯
エンゲージメント数:◯◯
計算式:◯◯ ÷ ◯◯ × 100 = ◯◯%
エンゲージメント率:◯◯%
—
数値は小数第2位まで表示してください。
なお、ChatGPTを使わなくても、スプレッドシートで以下の数式を入れると、自動計算して整理する方法もあります。

※上記数式をD2に入れ、D3.D4…へとコピーすれば自動反映できます
Xでエンゲージメントを確認する見方
Xでエンゲージメントを無料で確認する見方は、以下の通りです。
- 「…」の3点リーダーをクリックする
- 一覧の中から「ポストのアナリティクスを表示」をクリックする
- 画面上部に「ポスト アナリティクス」と書かれた中から「エンゲージメント」を確認する
※ポストの右下にある棒グラフマークを押すだけでも閲覧可能
- 「…」の3点リーダーをタップする
- 一覧の中から「アナリティクスを表示」をタップする
- 画面上部に「ポストアクティビティ」と書かれた中から「エンゲージメント」を確認する
※ポストの下層にある「〇回表示」の数字を押すだけでも閲覧可能
X運用でエンゲージメントを上げることで得られるメリット
X運用においてエンゲージメントを上げることで、以下のメリットが得られます。
X集客にもつながる要素にもなるため、順番にエンゲージメントを上げるメリットについて解説します。
インプレッション数が比例して増加する
Xでエンゲージメントが上がると、比例してインプレッション数も上がるため、認知拡大の範囲を広げられるメリットがあります。おすすめに表示されるXのタイムラインは、自分の動向が自動反映されます。
例えばWebライターをフォローしたり、交流したりしているアカウントのおすすめ欄は、Webライター関連の情報が表示される傾向です。一方で、アニメや漫画などの趣味関連のアカウントでは、アニメや漫画などのポストがタイムラインに表示されます。
つまり、自分が運営するXアカウントの方向性と、反応しているポストが似ている他のユーザーが閲覧するタイムラインに載りやすくなるのです。特に共通の方向性でXを利用している第三者にポストが表示されやすくなります。
Xでは、自分が認知しているAさんがいいねを付けると、Aさんと交流のあるBさんのタイムラインにもポストがおすすめ欄に載る可能性が高まります。
フォロワーを含めたユーザーの動向がわかる
Xのエンゲージメントは、いいねやリプライ、リポスト、引用がそれぞれどのくらいのアクションが起きたのか、他のユーザーの動向が分かるメリットもあります。
例えば、いいねやリポストなどのボタン1つで済むアクションが多いポストと、リプライや引用などのテキスト入力が必要なアクション数で分析できます。
また、Xのインプレッションは他のユーザーが閲覧した時点で数字に反映されるため、自分では「いつ見られたのか」は分かりません。
一方、エンゲージメントはいつ反応してもらえたのかがリアルタイムで分かるため、いつXを開いているのかも分かりやすくなります。
つまり、1人でも多くのユーザーにポストを見てもらうため、伸びる投稿時間を分析しやすくなるメリットもあるのです。
認知拡大による集客効果が見込める
X運用でエンゲージメントが上がると、インプレッション増加に比例して集客効果も高まります。そもそもX運用を通じて何らかの商品やサービスを販売したい方は、インプレッション数が重要です。
例えばLINE公式の登録が1つの目的でX運用をしている場合、1,000件のインプレッションで1件の登録があったと仮定しましょう。
通常の運用では500インプレッションが限界で、なかなかLINE公式に登録してもらえない状況を仮定した際、工夫1つで拡散力が高まります(エンゲージメントの高め方は次の章で解説)。
エンゲージメントの増加は、比例してインプレッション数も増加するため、拡散されればされるほど、LINE公式に登録してもらえる機会が増えるのです。
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Xで集客効果を高めるためにエンゲージメントを上げる方法
Xで集客効果を高めるために、エンゲージメントを上げるには、以下のステップでXアカウントとポストの質を高めていくのが重要です。
- アカウント設計を明確にして方向性を定めておく
- ターゲットがXを開いているであろう時間に投稿する
- リプライを活用して交流を増やす
- PDCAを回して投稿を繰り返す
- 夜のゴールデンタイムに画像や動画を投稿する
1.アカウント設計を明確にして方向性を定めておく
X運用において、エンゲージメントが上がりにくい方は、アカウント設計から見直してみるのがおすすめです。アカウント設計は、X運用における軸になるため、軸のブレた運用は他のユーザーから得られる信頼性にも影響します。
例えばWebライターの1人として仕事獲得を目的に運用している方が、Webライターとは全く関係ないポストをしていると、一貫性のないアカウントに見られてしまいます。
何らかの形で報酬を得るためにX集客に力を入れたい場合は特に、一貫性のある運用でアカウントの信頼を確保できているかが重要です。
自分のポストに対して、いいねやリプライなどのアクションが起きにくい場合、まずは方向性を明確にするアカウント設計から見直してみましょう。
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2.ターゲットがXを開いているであろう時間に投稿する
Xのアカウント設計で、方向性を明確にしたポストを投稿していたとしても、他のユーザーがXを開いている時間帯に投稿しなければインプレッションは伸びません。
インプレッションが伸びなければ、エンゲージメントも比例して上がりにくくなるため、アカウント設計で定めたターゲット層の動向が重要です。具体的には、ターゲット層がXを開いている時間にポストをすることで、ポストを見てもらえる可能性を高めるのです。
一方で競合も狙ってポストしている傾向があるため、タイムライン上で自分のポストが埋もれやすくなるリスクもあります。しかし、競合とポストが被らないよう時間をズラしてしまうと、そもそもターゲット層がXを開いていないと集客力が弱まります。
なお、X運用において、ターゲット層別で異なる投稿時間については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
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3.リプライを活用して交流を増やす
X運用でエンゲージメントを上げたい場合、リプライで交流の数や質を高めておくのがおすすめです。一貫性のあるポストと、伸びやすい投稿時間にポストをしていたとしても、リプライが少ないとエンゲージメント全体が少なくなります。
リプライの付きやすいポストを構築するのも大切ですが、まずは自分からリプライを送って「交流しやすい雰囲気」を感じさせるのが大切です。
例えば誕生日であることをポストしても、全く交流をしていない方に「おめでとう」と急に言うのは躊躇してしまうものです。
信頼性の向上も視野に入れたリプライを自分から送り、自分のポストにも反応してもらいやすい雰囲気作りから構築するステップです。Xを通じて仲良くなれた場合、何か商品やサービスを宣伝するポストをした時も、宣伝に協力してもらえる可能性を高めます。
4.PDCAを回して投稿を繰り返す
X運用において、エンゲージメントだけでなくインプレッション数やフォロワーの増加率などで、PDCAを回していくのが大切です。特にエンゲージメントのPDCAを回す際、どのポストが多くの反応を集めたのか、逆に反応が少なかったポストはどれかを分析するステップです。
例えば、伝えたい内容は同じなのに、エンゲージメント数が10件のポストと3件のポストがあった場合、何が原因でエンゲージメントに影響が出たのかを見ます。
分析した際、投稿時間が関係しているのか、文章そのものが影響しているのかなどを見て、次のポストで改善してみましょう。
逆にPDCAを繰り返さずにポストをしていると、フォロワーが飽きてしまい、フォローを外すリスクもあります。常に客観的な視点で自分のアカウントやポストを分析していきましょう。
5.夜のゴールデンタイムに画像や動画を投稿する
より多くのエンゲージメントから集客効果を得たい場合、ただ文章だけで構築されたポストではなく、画像や動画のコンテンツとともに投稿してみましょう。
画像や動画とともに投稿すると、ユーザーがタイムラインのスクロールを止め、何らかのアクションを起こしてもらえる可能性が高まります。例えば図解のような投稿をすると、何が書かれているかを見るために画像をクリックします。
画像のクリックもエンゲージメントに影響するため、結果としてインプレッションの増加を図り、集客力の向上に寄与するのです。また、朝や昼間などは仕事の忙しさから画像のクリックに至らない可能性もあるため、できることなら夜のゴールデンタイムに画像や動画付きで投稿するのがおすすめです。
帰宅した後のゆっくりとした時間に画像や動画付きで投稿されたポストは、周りを気にせず見てもらいやすいため、イラストレーターの方は夜の投稿をおすすめします。
まとめ
本記事では、X運用におけるエンゲージメントについて、インプレッションとの違いや計算方法、数字で見る目安などを解説しました。本記事の内容をまとめると以下の通りです。
Xのエンゲージメントは、インプレッションの増加に比例して上がるため、Xを通じた集客力を高めたい方にとって重要な指標です。反応の良いポストを構築して、商品やサービスを販売するページへ誘導する訴求力を高めていきましょう。
なお、Xで反応が良かったポストは、より詳細を書いたブログへ誘導して、SNSとSEOの両軸で集客効果を高めるのもおすすめです。
特に以下のテーマがSNSマーケティングと相性が良いテーマになっています。







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