Claude Haiku 5.5のAPI料金は、AIに送る文字100万トークンあたり0.10ドル。1つ前のHaiku 4.5の10分の1です。

安いのはわかりました。では、ブログの記事づくりやWordPressのちょっとしたコードを任せられるのか。1つ上のSonnet 5.5と同じ依頼を出して、結果を並べました。

Haikuは、グラフの棒3本を足して「28件」と書いてきました。一方、コードは5回頼んだうちの1回、functions.phpにそのまま貼ると構文エラーになる形で返ってきました。


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Claude Haiku 5.5とは

Anthropicが2026年10月7日に公開した、Claudeのいちばん小さいモデルです。Claudeのチャット画面では、モデルの一覧から「Haiku 5.5」(①)を選ぶと使えます。

Claudeのモデル一覧に出るHaiku 5.5

モデル 送る文字(入力) 返ってくる文字(出力)
Haiku 5.5 0.10ドル 0.50ドル
Haiku 4.5 1.00ドル 5.00ドル
Sonnet 5.5 2.00ドル 10.00ドル

APIの料金で、100万トークンあたりの金額です。Haiku 5.5は、1回に送る量が10万トークンを超えると、入力0.50ドル・出力2.50ドルに上がります。ブログ記事1本ぶんなら、10万トークンには届きません。

料金表では10分の1ですが、Anthropicは「平均すると75%ほど安い」と書いています。Haiku 5.5は文字の数え方(トークナイザー)が変わり、同じ文章でもトークン数が多めに数えられるためです。

Haikuとしては初めて、考える深さ(エフォート)を変えられるようにもなりました。込み入ったプログラミングのテストでは、公式の発表でもSonnet 5.5のほうがはっきり上です。

参考:Introducing Claude Haiku 5.5(Anthropic)

APIで使う場合のキーの取り方は、こちらの記事で紹介しています。

試したこと

Claudeのチャット画面で、HaikuとSonnetに同じ文章で依頼しました。どちらもエフォートは「中」のままです。

依頼 渡したもの
1. 記事の仕上げ バックアップについて書いた500字ほどの下書きと、グラフ画像。タイトル・メタディスクリプション(120字前後)・グラフの代替テキストを頼んだ
2. WordPressのコード 「管理画面の投稿一覧にアイキャッチの列を足したい。functions.phpに書くコードがほしい」とだけ伝えた。それぞれ5回ずつ

1. 記事の仕上げ:グラフはどちらも正しく読めた

Haikuの回答です。①がグラフの代替テキストです。

Haiku 5.5が作ったタイトル・メタディスクリプション・代替テキスト

グラフは、WordPress.orgで直近9時間に更新されたプラグイン240個を、TCDで数えたものです。公開から6時間までは、ほとんどが前のバージョンのまま配られていました。6時間を過ぎると、すべて新しいバージョンになっていました。

項目 Haiku 5.5 Sonnet 5.5
代替テキスト 「6時間までは古いバージョンのままの件数が多く、6時間以降の28件はすべて新しいバージョン」。正しい 「6時間までは、どの時間帯も多くのプラグインがまだ前のバージョン。6時間を過ぎた時間帯は、すべて新しいバージョン」。正しい
タイトル WordPressが表示できなくなる前に。バックアップの確かめ方と、更新前に取るべき理由 WordPressのトラブルに備える、自動バックアップの基本
メタディスクリプション 137字。最後が「バックアップの保存先の考え方も含めて。」という言いさし 94字。短めだが、文は整っている

Haikuは、6時間を過ぎた3本の棒(6・16・6)を足して「28件」とまで書いていました。WordPress公式の「AI」プラグイン(OpenAIのモデル)で同じグラフを読ませたときは、グラフと逆の説明が返ってきています。

タイトルは、Haikuのほうに、下書きにある「更新前に取る理由」まで入っていました。Sonnetの題は、どのバックアップの記事にも付けられそうなものです。

メタディスクリプションは、Haikuが137字で、最後も言いさしでした。Sonnetは字数が足りないかわりに、「字数や言い回しは調整してください」と補足を付けています。

2. WordPressのコード:5回ずつ頼んで数えた

1回目のHaikuのコードを検証サイトに入れると、投稿一覧にアイキャッチの列(①)が出ました。Sonnetのコードでも、同じように列が出ています。

Haiku 5.5のコードで投稿一覧に出たアイキャッチの列

中身は動くのですが、5回ずつ頼むと、返ってくるコードの形がHaikuだけばらつきました。

5回のうち Haiku 5.5 Sonnet 5.5
1行目に「<?php」が付いていた 1回 0回
名前付きの関数で書いた 2回 0回(5回とも名前のない関数)
答えが出そろうまで(平均) 2.9秒 4.8秒

名前付きの関数は、「add_thumbnail_column」のような、ほかのプラグインでも使われていそうな名前でした。同じ名前の関数がサイトのどこかにあると、そこでエラーになります。Sonnetの書き方(名前のない関数)なら、名前がぶつかることはありません。

「<?php」付きのコードを、TCDテーマに貼ってみた

Haikuの「<?php」付きのコードと、Sonnetのコードを、TCDテーマのfunctions.phpの末尾に貼り、PHPの構文チェックにかけました。

貼った先 Haikuのコード(<?php付き) Sonnetのコード
GENESIS(tcd103) 構文エラー 問題なし
GENESISの子テーマ 構文エラー 問題なし
BIRTH(tcd057) 問題なし エラーは出ないが、コードが動かず文字として表示される

違いは、functions.phpの最後の行でした。GENESISのfunctions.phpは、PHPのまま終わっています。そこへ「<?php」から始まるコードを足すと、次のエラーになりました。

Parse error: syntax error, unexpected token "<", expecting end of file

FTPやサーバーのファイルマネージャーでこの状態のまま保存すると、サイトはエラーで表示されなくなります。

古いBIRTHのfunctions.phpは、最後が「?>」で閉じています。この場合は逆に、「<?php」のないSonnetのコードが、PHPとして動かずに、そのまま文字としてページに出てしまいます。

AIのコードが安全に貼れるかは、モデルの賢さより、貼る先のfunctions.phpの最後の行で決まりました。

TCDテーマは、アップデートすると親テーマのfunctions.phpが新しいものに置き換わります。GENESISの子テーマのfunctions.phpには、最後に「ここから下に実行したいPHPを追記してください。」と書かれているので、コードはそこに貼ります。

HaikuとSonnet、どちらに頼むか

作業 向いているモデル
画像の代替テキスト Haikuで足りる。グラフの数字まで正しく読んだ
タイトルの案出し Haikuで足りる。下書きの中身を入れた題が出た
メタディスクリプション どちらも字数は守らなかった。最後に自分で整える
サイトに貼るコード Sonnet。5回とも同じ形で返ってきた。Haikuは形がばらついた

まとめ

AIにもらったコードを貼る前に、確かめることは3つです。

貼る先のfunctions.phpの最後の行。「?>」で終わっていたら、コードはその手前に入れます。

コードの1行目。「<?php」が付いていて、貼る先のファイルがすでに「<?php」で始まっているなら、その1行は消します。

貼る場所。TCDテーマなら、親テーマではなく子テーマのfunctions.phpに入れます。

この3つさえ守れば、Haikuのコードでも今回は問題なく動きました。

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