ブログは副業の中でも人気が高い方ですが、実際に収入が得られる人は一部です。大半の人が1年と継続することなく、やめていきます。

総務省の2009年(古い!)データによると、1年後が30%、2年後が10%、3年後が3%という具合になっています。

参考:総務省「ブログの実態に関する調査研究」https://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/2009/2009-02.pdf

続かないことは悪いことではないですが(飽きたりやめることも人間にとって必要だから)、ブログの性質として継続と成果は密接にリンクしているため、短期で成果を期待することも難しいのです。また、あと少し継続してたら成果も出ていたのに・・と感じる人も中にはいます。

そこで本稿では初心者がブログを継続するために必要なことを書いています。

継続がもたらすもの

ブログの強みはアーカイブ

アクセスの推移

ブログの強みはアーカイブ(過去記事の蓄積)にあります。

アーカイブに厚みがあれば、その分継続的な成果に繋がります。長くやっているブログの方が有利な傾向があるため、継続できないと難しいんですね。

収入以上の果実

ブログ執筆で得られるものはお金だけではありません。下記の記事では「アフィリエイターのその先」について書いていますが、ブログも継続の中で、自分で生きていく様々な力が養われるのは確かです。

収益があることは継続する上で欠かせないものですが、それ以外の部分にもスポットを当てると成果も出やすいし、仮に成果が芳しくなかったとしても得られるものは小さくないです。

他のビジネスに繋がる

アーカイブが積み上がったブログは、集客力があるメディア装置と言っても過言ではありません。自分のメディアを持っていれば、他の商品を販売したりと新しい展開にも走り出しやすいです。

メディアは自分の資産になるため、力を注ぐだけの甲斐はあります。

得意な分野・やりたいことが知れる

人は表現を通じて自分を知っていくものです。

ブログで表現していると、開設当初の目的とは違った方向に向かうことがあります。最初は稼げそうな分野で書いていたけど、書いてる内に本当に書きたいことが出てくることがあります。直感の赴くままに身を委ねていると、どんどん自分が表現したいことが出てくる。

その表現を通じて、「こんなことに興味があったのか」と自分を知る機会に繋がる。これもかけがえない資産だと思います。

継続のコツ

「ブログ 継続」と検索すると、どれも「目標をつくろう」「毎日更新しよう」といったことが書かれています。確かにそれは方法論としては無しではないですが内容が浅いため、ここでは本質的な話をしていきたいと思います。

1. 人間関係をつくる

なぜ多くの人が義務教育で9年もの長い間、学校に通い続けることができたのか。人間関係があったからです。人間関係が一定程度の強制力や居場所などを提供していたのです。

ブログの世界も同じです。別にリアルで会わなくても、SNSやコメントなどのやり取りを通じて関係をつくってもいいし、ただライバルや気になる人のブログを見ることを習慣化させてもいい。

どの界隈にも人間関係というのが濃くも薄くもありますので、その関係性の中に身を置くと自然とそこに立ち戻ることができます。ブログが飽きたと思っても、ライバルのブログを見るとまたやる気が出てきたりするものです。

2. 習慣化する

朝ごはんを食べたらパソコンを開く。お風呂から上がったらパソコンを開く。
ブログを歯磨きやスマホチェックのように習慣化できれば、自然と継続します。

できるだけ毎日執筆していれば、自然と板についてきます。

3. 本業と副業で考え方を分ける

本業と副業の人とでは、ブログへの取り組み方も分ける必要があると個人的に思います。

本来の意味での本業・副業ではなく、「本気でやるのか」「片足だけ突っこんでお試しでやるのか」の違いで分けます。

例えば、もしあなたが「ブログで食べていくんだ!」「俺にはそれしかない」といったように、強い決意のもとで始めるならとにかく作業量をこなすことが重要です。ブログの本質は「アウトプット」なため、たくさん記事を書くならその分のインプットも必要です。

本業にしていきたいならある一定期間(1−2年)で絶対に成果を出すという目標は必要かと思います。2年本気でやって成果が出ない、あるいは食べていくことができないなら、おそらくその先も芽が出る可能性は低いからです。あくまで可能性の話なので、絶対ではありませんが。

逆に、副業やお試しで始める人は、自分が楽しめる範囲のペースで長期戦にするのは良いですね。本業の収入で食べられる環境があるから副業ができるわけなので、副業に力を入りすぎて、どちらもダメになってしまっては元も子もありません。

人生の中において「頑張りすぎる時期」が必要なこともありますが、それが長く続きすぎると継続ができません。継続を目標にするなら無理のないペースで進めることが必要です。

4. 時間を浪費しない

YouTube、Netflix、ゲーム・・・
楽しいですよね。

ただ、何か1つの物事で成果を上げたり、小さくない目標を達成するには、自分のリソースを集中投下する時期も必要です。食事と睡眠の時間以外はすべてそれに捧げる。そんな時期が必要なこともあります。

娯楽が無限にある時代だからこそ、時間の浪費を習慣化に気をつけなければいけないですね。

5. 人からの感謝が最高のサプリ

ここまで色々書いてきましたが、結局その仕事が続くかどうかは「人から感謝されるかどうか」だったりします。読者から役に立ったという言葉をもらえれば自然と執筆に向かうものですし、実際に収益に上がっていけばそれも継続するためのサプリになります。

記事を書いても何のレスポンスもない、アクセス解析を見てもまったく人がいない・・・
この状況が長く続いているにも関わらず続けられる人はいないです。

人から感謝されるには、人の役に立つ記事を書けるかどうかなんですね。じゃあどうすれば出来るようになるか、を考えられる人が最終的に残ってますね。

まとめ

ブログを継続するメリットとコツについて書きました。

ただ、ここまで書いておいてなんですが、継続=善とは考えていません。なぜ継続できないかというと、楽しくないからです。楽しければ、どんなに忙しくても時間をつくってやるものだからです。

継続できないということは、ブログに向いてないか、今はその時期じゃないかという可能性がありますよね。ですから、無理に継続しなくてもいいんじゃないかという考えもあります。