SEOに精通した方のTwitter(X)アカウントが数多くあるにも関わらず、海外に限定したSEOアカウントのまとめ記事がほとんどないので、記事にしてみました。

SEO界隈の最新情報や動向は、基本的に英語で発信されています。海外Twitter(X)アカウント・ WEBサイトは英語がわからなくても翻訳ツールで十分意味がわかるため、情報を拾わないのはもったいないことです(ブラウザの翻訳機能でも十分)。

下記の1・2のSEOキーパーソンをチェックすることで、SEO対策に役立ちます。

  1. Google社員
  2. 米国のSEO企業社員・海外SEOのアカウント
  3. 国内SEO企業・国内SEOのアカウント

情報の鮮度で言えば、米国にGoogle本社がある以上、米国のSEO情報は必然的に信ぴょう性が高くなります。その反面、日本では翻訳・解釈・文化・距離の違いなどといったあらゆる影響により日本のSEO情報において誤解釈・誤訳・デマが広がることがあります。

たとえば、「ボタンの色で赤色を選ぶと、ユーザーに警戒されるから緑色や青色を選んだ方が良い」という手法はSEO担当者や有名アフィリエイターなら一度は聞いたことがあるかもしれません。

しかし、アメリカ合衆国 マサチューセッツ州に本社があるhubspotの調査によると、

合計で2,000人以上の訪問者がページへのアクセスがあるたびに、その訪問者がボタンをクリックしたかどうかを記録しました。結果、赤いボタンの方が緑のボタンよりも効果が21%高くなりました。

参考: https://blog.hubspot.jp/the-button-color-a-b-test-red-beats-green

もちろん、このデータだけで赤のボタンがいいと決めつけるのは早合点かもしれません。しかし、海外と国内の双方から情報を得ると、国内で広がっている情報や常識と海外と異なることは認識できます。日本語だけで情報に頼ると、どうしても伝言ゲームのように歪曲された情報すらも信じてしまいがちです。

今回は下記の条件に当てはまるアカウントは除外しています。

  1. SEO業界では有名だけれども、動物や日常ツイートが多い
  2. 2022年11月11日時点、更新が3ヶ月以上途絶えている

国内で勤務しているWEBマーケターやWEB担当者、フリーランス、アフィリエイターなどSEOと関係の深い仕事をしている方は、ぜひチェックしてみてください。

海外SEO
ツイッター(X)アカウントの一覧

海外の最新のSEO情報が収集できるTwitter(X)アカウントを9つに厳選しました。

  1. 鈴木謙一@suzukik
  2. 金谷 武明@jumpingknee
  3. Google SearchLiaison@searchliaison
  4. Google Search Central@googlesearchc
  5. Google Analytics@googleanalytics
  6. Brian Dean@BrianEDean
  7. Gary 鯨理/경리 Illyes@methode
  8. John Mueller@JohnMu
  9. SearchEngineJournal@sejournal

鈴木謙一(@suzukik

2007年から15年間、SEOに関する情報をほぼ毎日休まずに更新されている「海外SEO情報ブログ」。米国最新のSEO情報を中心に発信しています。海外SEO情報を日本語で読める、ありがたいブログです。

アカウントでは、記事更新の投稿や米国SEO著名人のRTなどを行っています。

金谷武明(@jumpingknee

2007年からGoogle社員であり、Google検索オフィスアワーにたびたび登場しています。1ヶ月に2回Googleポリシーオフィスアワーを行っており、AdSenseやGoogle検索について、質問や感想をハッシュタグありで受け付けています。

Google社員の立場上、信頼性の薄い情報を発信することはありません。

Google SearchLiaison( @searchliaison

2017年11月に開設されたこのアカウントでは、いわば「Googleの検索情報の連絡係」として発信しています。アカウントでは、検索システムのアップデートの知らせをいち早く教えてくれたり、SEOアップデートが気になる方はフォローして損はありません。

Google Search Central(@googlesearchc

Google Search Centralの公式サイト「Google検索セントラル(旧称 Google WEBマスター)のアカウントです。

Googleアルゴリズムのコアアップデートや、海外SEO企業の分析データやグラフを公表しています。

Youtubeチャンネルも運営しています。英語で話していますが、日本語字幕やGoogle拡張機能で日本語訳を行ってくれるものをインストールすれば、情報収集もはかどります。

Google SearchLiaisonとGoogle Search Centralの違い

Google SearchLiaisonとGoogle Search CentralはどちらのGoogle公式アカウントです。SEOに関する最新情報を発信していますが、違いは以下のとおりです。

情報の速度 対象者
Google SearchLiaison 早い。 SEOに詳しい中級者向け〜
Google Search Central 内容を解釈するため、少し時間がかかる。 SEO初心者向け〜

Google Analytics( @googleanalytics

GoogleAnalyticsの機能追加、アップデート情報が投稿されています。とくに、GA4は2023年7月1日までに移行する必要があるため、GA4関連の情報が多いです。

GA4(Google Analytics 4)とは、GA3とも呼ばれるユニバーサルアナリティクス(UA)の次世代バージョンにあたるGoogleアナリティクスを指しています。別のプロダクトと言えるほど追加機能がなされているので、GoogleAnalyticsを扱うWEB担当者の方はぜひこのアカウントをフォローしておきましょう。

Brian Dean( @BrianEDean

SEOスペシャリストであるBrian Dean氏はSEOコンサル事業として2012年、@backlinkoを創設しました。Backlinkoのブログは、コンテンツの質が非常に高く、尋常じゃない数の読者に拡散されていることで有名です。Semrush Acquires Backlinko.com, Adds 500K in Monthly Trafficによると、SEMRushがBacklinkoを2022年1月に買収したというニュースがありました。

しかし、アカウントでは、変わらず、SEO業界の著名人のRTや記事更新、SEOの有益な情報を発信しています。
Here’s What We Learned About Google Searches

Gary 鯨理/경리 Illyes( @methode

Gary 鯨理/경리 Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏はGoogleスイスの検索トレンドアナリストです。

SEO業界のカンファレンスでも、Google検索エンジンやSEO関連について基調講演を行ってきました。Twitter(X)でもGoogleのスポークスマン(広報)としてイベント情報やSEO情報を精力的に発信しています。

John Mueller(ジョン・ミューラー)氏やGary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏らGoogle 検索チーム(Search Relations Team)がポッドキャストを定期配信しています。
https://developers.google.com/search/podcasts/search-off-the-record

ゲイリー・イリェーシュ氏は、コンテンツとインデックスの関係について以下のように述べています。

質問:Googleサーチコンソールでインデックスが消えたり、復活したりするのはなぜか。
回答:Googleがインデックスに値するかどうかを判断するか品質がよくない記事である可能性が高い。

John Mueller( @JohnMu

John Mueller(ジョンミューラー)氏はGoogleのWebマスターアナリストです。Google検索担当のジョンミューラー氏はSEOに関するアドバイスやQ&Aで多くの質問に答えています。

https://twitter.com/JohnMu/status/1489952093175750657

上記のツイートでは、質問者の「ブログの更新日は、ランク付けされており検索流入に良い影響を与えますか?」という質問に対し、ミューラー氏は「何か新しいことを書いたり、既存のものを大幅に変更したりするときは、日付を変更してください。他に何もせずに日付を変更することは、ただのノイズであり、役に立たない。」と回答しています。

上記は一例ですが、Google社員がこのような質問に回答するアカウントは珍しく、必ずフォローしておきたいアカウントでしょう。

SearchEngineJournal( @sejournal

SearchEngineJournalはGoogle公式の情報やGoogle社員の発言を軸にしたSEO情報を提供しているサイトです。サイト内では、SEO界隈で著名なスペシャリストが独自の見解を交えた記事が投稿されているので、読み応えはばつぐんです。

アカウントでは、記事更新の際に投稿されているので、フォローしておくと良いでしょう。
The 6-Step Core Web Vitals Guide: How To Improve Your Website Ranking

アフィリエイター・SEO担当者はフォローしておこう

本記事で紹介したTwitter(X)アカウントは以下の9選です。

  1. 鈴木謙一@suzukik
  2. 金谷 武明@jumpingknee
  3. Google SearchLiaison@searchliaison
  4. Google Search Central@googlesearchc
  5. Google Analytics@googleanalytics
  6. Brian Dean@BrianEDean
  7. Gary 鯨理/경리 Illyes@methode
  8. John Mueller@JohnMu
  9. SearchEngineJournal@sejournal

Twitter(X)は瞬間的な感情をつぶやくSNSのため、デマや確度の低い情報であっても普通に拡散されます。有益な情報を得る目的で利用するなら、なるべく信頼性の高いアカウントだけをフォローすることが大切でしょう。

SEOの最新ニュースを得たい方にとってはおすすめのアカウントばかりなので、SEO担当者やアフィリエイターはぜひチェックしておきましょう。